アウトレンジする
相手が数を活かせない地形を利用
突出した奴は囲んで叩く
炎を使う
高い所に陣取る
壁で守る
人は長物を持った敵二人に囲まれると防戦一方になる、3人では瞬殺される
つまりは逆に言えばこの状況を作れば勝てる。
太古より人はこの法則を知っていたから城や砦を作った。
要するに囲んで棒で叩ける地形を利用するか作ったということやね(雑な結論
なんかこのゴブロードって
なろう的異世界転生者みたいになってもうた
ゴブリンロードの誤算
ゴブリン駆除の専門家ゴブリンスレイヤーの存在
万物の虐殺者:狩人の存在
失敗。
ゴブリンに木や竹で鎧をつけさせた。
燃えやすい上に殴打武器には効果が薄い。
むしろ軽いとはいえ機動力が落ち、粗末な作りゆえにゴブリンの強みの動きを殺した。
ゴブリンライダーを揃えた。
機動力の活かせない砦相手ではゴブリンソルジャーと変わらない。
この場合は1匹のライダーより5匹のソルジャーの方が効果的だ。
ゴブリンソルジャーだけで挑むべきだった。
肉の盾を揃えた。
重い盾を過信し、女を奪い返された。
盾の後ろの攻撃の要のシャーマンを強力な射撃武器で一掃された。
最初から早さを頼んで分散して突撃すべきだった。
とはいえこれらの事は実戦を経験して初めてわかる事。
こんな筈は無い。
ゴブリンロードは目の前で自分が生涯をかけて築き上げた軍団がたやすく崩される様を目の当たりにした。
今まで多くの村を襲い、人間の雄を殺し雌を孕み袋にしてコツコツ築き上げてきた。
ある殺した人間の雄冒険者はとても強かったが、間抜けの極みだった。
たかが1匹の雌風情に拘って自分に殺されたのだ。
同族のゴブリン穴を襲い、併合してきた。
多くの間抜けな冒険者どもを罠にかけてきた。
冒険者の雄を多く殺し、多くの雌冒険者を犯してきた。
そうだ!毒を使う事を考えて刃物に使えば冒険者を殺せると気づいたのは自分だ!
これまで多くの経験を積み、罠を考え出してきた。
殺した人間の雌の死骸を罠に利用することを考えた。
正面にトーテムを置き、側道から奇襲する罠を考えた。
警報の鳴子を考え、落とし穴を考えた。
狼を飼って手下にする事を考えた!
それ以外にも多くのゴブリンの罠や手段を考えたんだ!
自分はこの世界に生まれた天才だと自負してきた。
自分こそゴブリン、いや世界を統べる王になるべく生まれたと!
あんなちっぽけな村とも呼べない場所などあっという間に制圧できる筈だった!
人間の街を攻めるための前座…余興に過ぎなかった。
今頃はもうあの赤毛の雌を楽しんでいる筈だったんだ!
あの牧場から漂う濃厚な雌の匂い!
多くの雌冒険者がいる!
手下のゴブリンどもも股間を熱くして雌冒険者を楽しむ筈だった!
役立たずどもが!
たかが戸板の盾すら抜く事が出来ないのか!
無能な部下にゴブリンロードはイライラする。
天才の自分の命令さえ聞いていればいいというのに。
阿呆なゴブリンに武器と装備を整えさせた。
アーチャーを揃えた、シャーマンを揃えた、ホブを揃えた、ライダーを揃えた、チャンピオンを揃えた。
チャンピオン!そうだチャンプだ!
ゴブリンロードは息を荒くしながらもひとまず落ち着いた。
なに、まだまだ戦力は残っている。
冒険者も防戦で疲れている筈だ、チャンピオンを先頭にして第二波を送れば勝てるだろう。
そうだ、軍団の切り札であるチャンプの力ならあんな戸板など紙切れ同然。
チャンプは街の攻略まで温存させておくつもりだったが、まあいいだろう。
チャンプが壁を崩し、そこからゴブリンどもを突入させれば勝ったも同然だ。
失った頭数は雌冒険者を捕まえて孕ませればすぐ元どおりになるだろう。
むしろ残った精強な自分やチャンピオンの種と強い雌冒険者の胎からなら、あんな役立たずのウスノロどもでなくもっと良い兵隊が生まれるだろう。
そうだ、役立たずどもを整理できたと考えればそんなに悪くない。
ゴブリンロードは今度は第二波を送り出した。
総攻撃だ。
建物の屋根の上から再び轟音が響いてきた!
あれだ!あの音が響くたびにゴブリンどもが倒れていく!
忌々しい冒険者の魔法使いめ!
赤い火がゴブリンに当たる度に貫かれたゴブリンが騒ぎ、のたうちまわる。
ゴブリンロードはゴブリン達を散開させた。
ああいう強力な魔法使い相手に密集して戦うのは得策ではない。
こうなればチャンピオンを先頭に立て遮二無二突撃して屋根の上の魔法使いを嬲り殺すのだ。
ロードは過去の経験から魔法使いというのは接近すれば問題ないと考えている。
あるいは射手で集中力を途切らせ、矢避けに専念させればいい。
ロードはアーチャーに命じて屋根の上の魔法使いを狙わせた。
ロードには聞こえなかったが良く通る澄んだ声で櫓を守る祈りが唱えられた。
『聖壁』
あれは!?
くそくそくそ!魔法使いの側に神官だと?
白い服をした神官が魔法使いに『聖壁』を張り、櫓の木の壁も含めて分厚い守りを構成した。
ゴブリンのシャーマンやアーチャーの攻撃は届かなくなり、炎の魔法使いの連続攻撃が逆にゴブリン側の遠距離攻撃手段を削っていく。
ならばとロードはシールダーを突撃させた。
チャンピオン・シールダー、あるいはホブ・シールダー。
そこらへんの木を切り丸太を雑多な手段でまとめただけの盾とも呼べない代物を持った上級ゴブリン。
とはいえ攻撃を防ぐことは間違いなく、分厚いので並みの矢や魔法ならそこそこ防げる。
櫓の魔法使いの火の魔法が再び襲ってくる!
あれだけ撃ってまだマインドダウンしないとは恐ろしい奴だ!
ロードは強力な魔術師を恐れる、なぜなら連中はシャーマンよりもずっと遠くからゴブリンを殺せるからだ。
もしも生かして逃げられたら後日の街攻めで必ずまた現れる!
ここで殺さねば!
シールダーの盾が凄まじい音を立てて削られる。
放たれた魔法が盾の薄い部分を貫通しチャンピオンの1匹に突き刺さる。痛みで呻くチャンプだが、止まることはなく砦に肉薄していく。
するととうとう櫓の魔法使いからの魔法が止まる。
チャンプの1匹は満身創痍でフラフラしたところを弓矢で射殺されてしまった。
だが良くやった!
今や他のゴブリン兵士は壁に取り付きつつある。
あちこちから火の魔法が飛んできては多くのゴブリンが焼け死ぬが圧倒的な数の前ではその程度の損害は許容範囲だ。
チャンプの一匹がついに砦の壁に取り付こうとした時、それは放たれた。油壺、そして火炎瓶の集中投擲。
ロードは知るまい、チャンピオンの一体を倒したのがこの前冒険者になったばかりの新米達だということを。
だが他のホブやチャンプはまだいる。
ホブは壁の内側からのフレイルの一撃で殴り殺されるものもいた。
だがついにチャンピオンの一体が盾を振り回し壁を破壊した。
それを好機と見た他のゴブリン達も突破口めがけて一斉に突っ込んでいく。
ロードはほくそ笑んだ、損害は思ったよりも多かったがこれで勝ったと。
数で囲んで火炎瓶を投げつける
これでニュービーでもチャンプを倒せるのだ
実際ヤーナムめいてサツバツとしている