人形ちゃんやろ、ヨセフカに偽フカやろ、アイリーンやろ、ガスコインの娘さんにお姉ちゃん
アリアンナにアデーラにエミーリアちゃんにアデラインちゃん、マリア様にエブリエタースに漁村のお姉さん方に鬼灯ちゃんに月の魔物ちゃんに、後いっぱい
なんや今更ヒロインが2、3人増えた程度じゃ絶世の美女揃いのヤーナムには勝てんやんけ!(啓蒙999
そもそもまともな狩人などいるはずもなかった。
貴方方は神殿の裏手にある井戸から地下下水道へと降り立った。
地下にはどこから湧いたのかゴブリンが大量に湧き出ており、貴方方は駆除すべく応戦中だ。
貴方の現在の武器のチョイスは…獣肉断ちだ。
純粋に殺意と敵意を鋼で表現すればこのような形状にもなるだろう。
凄まじく分厚く、重い、鉄塊としか形容のしようがない野蛮な鉈状の武器である。
だが古狩人の武器である以上ただの鉄塊である筈もない。
ジャラジャラと言う音を立てて分厚い刃に仕込まれたこれまた分厚いケーブルによって刃は分離し、振るわれた巨大な鞭がゴブリンを5,6匹纏めて叩き斬る。
振るわれた巨大な鞭がゴブリンを5,6匹纏めて叩き斬る。
纏めれば鉈剣として、展開すれば鞭剣として射程と性格を変化させる。
野蛮な外見に合わぬ理知的で合理的な武器でもある。
力任せに見せて、冷静な技術が求められる。
暴力で包んだ、冷酷な殺意とでも言うべきものだろうか?
無謀なゴブリンが数匹纏めて飛び掛かればなんとかなるとでも思ったか。
貴方は一振りで目の前のゴブリンを全て上下に二分割した。
この程度ならば弾丸を使うまでもない、貴方はゴブリンに何も言わせぬ。
古狩人の如き獣への憎しみを露わにし、獣肉断ちに血と肉をこびり付かせた。
獣肉断ちに血と肉をこびり付かせた。
古狩人の獣への憎しみが宿ったかの如き鉈も血肉を貪って喜んでいる。
古くから血を求める魔剣という表現があるが、この古狩人の武器が求めているのはそんな生易しいものではない。
この古狩人の武器が求めているのはそんな生易しいものではない。
肉を断ち、骨を砕き、内臓を地べたにぶち撒ける、そういう狩りを望んでいるのだ。
または松明という名の棍棒でゴブリンを殴り殺しても良い。
ゴブリンは松明を明かりに過ぎないと舐めてかかってくるから殺しやすい。
古狩人が武器にならないものを手に持つはずもなかろうに。
虫を潰し、潰し、潰し、潰し、潰し、潰し。
全ていなくなったと確信できるまで潰し続ける。
「おう!相変わらず豪快な戦いっぷりよの!」
「まるで古の竜の尾のごとき一閃でしたぞ狩人殿」
「どうやら片はついたようですな」
「これで終わり!」
最後の一匹を弓で射抜いた妖精弓手の言葉通り、感じる範囲内にはゴブリンはもういないようだ。
「まさかこれほどの小鬼が街の下におるとはのぉ」
「予想はしていた」
しかしこれほどの数の小鬼が生活し、地上にまで出るとなると街の安全が疑われる。
警備隊の仕事の杜撰さや生命財産の安全と言う観念から経済的損失は無視できない規模になると思うのだが?
事実、街の商人によると事件が起きた頃から被害は商品の値上がりといった形で出始めているらしい。
ゴブリンスレイヤーによればどれだけ被害が拡大しても軍はゴブリン相手には頑なに動かないらしい。
「軍はまず動かん。
貴族にとって華がない、臭い、汚れるから。
色々言うが本音はそんなところだろう」
世界とは悲劇である前に喜劇なのか、今狩人の連盟が必要とされている。
妖精弓手は矢をゴブリンから抜いている。
再利用か、だが銃弾はそうはいかないな。
かつて弓で獣に挑むなど、だが矢には再利用できると言う利点もある。
「言っとくけど、マネじゃないわよ。
長期戦になりそうでしょ、オルクボルグと違って小鬼のやつ使いたくないし。
あれ雑なのよ」
「そうか」
「しっかし今日だけで5度の襲撃」
「全く、いつまで続くんだか…」
貴方は別に構わない、ゴブリンの致命的な欠点は体格の小ささから来る射程の短さ。
常に間合いを取り、確実に潰せばそのうち終わる。
それにいくらゴブリンが多いとはいえ、その数が100を超えることは、統率力を持ったロードや魔術師に率いられていなければない筈だ。
統率力を持ったロードや魔術師に率いられていなければない筈だ。
「安心しろ、ここは石壁だ。壁を抜いての奇襲は無い」
「やなこと思い出させないでください」
女神官の最初の冒険…女武闘家が一生の傷を負ったあの事件の事らしい。
貴方も昔はよく奇襲されたものだ、ヤーナムでは物陰・戸板・棺桶・上は格好の待ち伏せポイントだ。
「これだけゴミが多けりゃ、臭い消しは必要あるまい」
「やなこと思い出させないでください」
…貴方が妖精弓手を大胆に染め上げたあれ、いまだに集られるネタにされている。
お陰で街の人間からは少々の誤解があったようだ、男女間の関係の縺れかと。
「ん?なんか今ちょっと変な感じが。
水の音?」
「雨ですね」
「でもこんな地下で雨なんてあるの?」
「多分、雨が降っとるのは上だの。排水溝だの運河などからこっちに向かって来とるんじゃろ。
どう思うねカミキリ丸」
「光源が消えればこちらが不利だ」
貴方も松明とランタンを装備している。
戦闘では貴方とゴブリンスレイヤーの近接戦闘に長けた二人がランタンを装備し
敵の注意を惹きつける手はずになっている。
獣狩りの松明は雨が降った程度では消えはしないが、雨に濡れれば皆の体力も落ちるし動きも鈍くなる。
聖光も使用回数が制限されている、奇跡や魔法というのは不便で面倒なものだ。
…
貴方方は、水漏れの少ない場所を選んで火の周りで暖を取っている。
次の戦いに備えて体力を温存しなければならない。
それにしても雨が降ったら滲み出るとは水の街の地盤強度は確保されているのだろうか?
まず気がついたのはゴブリンスレイヤー 「用心しろ」
妖精弓手もその長い耳に何か感じたらしい。「何か来るわ」
貴方も感じる、何か大きなものが動く音。
そして厭らしい獣の臭い、水が滴っていても生きた腐臭が湧き出てくる。
貴方方は下水道の前に陣取った。
「ゴブリンの船!」
前方にゴブリンを乗せた船が現れた!
下水道の流れに沿ってこちらに進んでくる。
ゴブリンどもはこちらを視認すると弓を射かけて来た。
「いと慈悲深き地母神よ か弱き我らをどうか大地のお力でお護りください
『聖壁』!」
女神官が奇跡の聖壁をかけるが
「あまり、長くは持ちません!」
なるほど、ならばやることは決まっている、
「ゴブリンは皆殺しだ」
ゴブリンスレイヤー は散弾銃にスラグ弾を装填し、ゴブリンの頭目らしき敵に向けて撃った。
大口径の銃弾が命中すると、ゴブリン船長の頭が弾け木っ端微塵になって周りのゴブリンに降り注ぐ。
ゴブリンどもも銃声と船長の無残な死に際に怯んでいるようだ。
ゴブリンスレイヤーは遠距離に使うなら剣を投げるより銃を使った方が良い。
「ったく、只人の銃って武器は本当に下品ね!」
貴方、そして妖精弓手もそれぞれ銃、弓矢で応戦する。
…よく燃えそうだ、特に木造船は水漏れ対策にタールを塗ってある。
それこそ薪のように盛大に燃えるだろう。
「術はいくつ残っている?」
「たっぷりと!」
鉱人導師の土魔法でゴブリンスレイヤーは何かをさせるつもりらしい。
「ならトンネルの術だ、穴を掘れ」
「下だ、トンネルを掘って水ごと落とす」
「そんなことしたら氾濫が起きるぞ!」
「火でも水でも毒気でも無いのだがな」
これには異議が妖精弓手から飛んでくる。
「他の手!」
では鉄塊で一つづつ全部つぶすか、本当に狩には向いていないし使えない妖精だ。
火も水も毒も無しか、ならアレを使うか。
貴方はゴブリンスレイヤーが使う目潰しと同時に秘儀を使うと宣言した。
「何かはわからんが、火でも水でも毒でも無いらしい」
「イマイチ信用できないけど、わかったわ!」
もうそろそろ聖壁の効果も切れるという時点でゴブリンスレイヤーは目潰しを、投げつけた。
投げつけた。
船上に目潰しの辛子が舞い散り、目に入ったゴブリンは痛みで目を泣き腫らしている。
「うわ…」
妖精弓手もこの仕打ちにはいかにゴブリンとて痛そうという感想を抱いた。
そして貴方は秘儀:呪詛溜まりを投げつけた。
『蹂躙された漁村の住人、その頭蓋骨
おそらくは、頭蓋の内に瞳を探したのだろう
過酷な仕打ちの跡が、無数に存在する
だからこそ、この頭蓋は呪詛の溜まりとなった
呪う者、呪う者。彼らと共に哭いておくれ』
ゴブリンスレイヤーが目潰しを投げた後に少し遅れて投げ込まれた呪詛は船上で破裂した。
『「うあぁぁぁぁぁぁ!」
「血狂いども…冒涜的殺戮者…ギイィ!」
「ギイィ!ギイィ!奴らに母なるゴースの怒りを!」』
呪詛の声とともに解放された漁村民の呪いは船上のゴブリンに襲いかかる。
悲鳴とともにゴブリンどもの皮膚は瞬時に腐りただれ、目からは黒く腐った血が流れ出る。
全身の肉も骨も生きたまま腐りただれたゴブリンは腐臭を放つ汚泥となって蕩け落ちた。
「う…うげええぇえぇ!」
余りにも冒涜的な呪詛の光景に妖精弓手は吐き出してしまう。
「…もういいだろう、鉱人導師…」
「お、おう…ストーンブラスト!」
鉱人導師の放ったストーンブラストで船は沈み、ゴブリンどもの悍ましい様も水の底へと消えていく。
呪いと海に底は無く、故に全てを受け入れる。
お望み通り、火でも水でも毒気でも無いぞ金床、笑えよ。
王様は王都の周辺しか権力が及ばないフランスのカペー朝みたいなもんか。
ある意味では冒険者が活躍できそうではある。