我々は医療協会だ
お前達を治療する
抵抗は無意味だ
貴方達は宿で休むことにした。
そんな中で貴方は独り寝床を抜け出して一人ロビーで紅茶を嗜んでいる。
貴方と寝床を共にしている女武闘家もよく眠っているようだ。
貴方と関わった女性は必ず悲劇に見舞われていた。
貴方はロビーで紅茶を嗜んでいる.
貴方に世界を救うことはできない、ただ殺すだけだ。
ゴブリンスレイヤーは重傷を負った、助かるかどうかは運次第だろう。
貴方は柄にもなく感傷的になった、きっとあまりにも多くの悲劇を目にしてきたからだろう。
・・・・・ロビーで考え事をしているとそこに灯があった。
?使者たちが貴方を手招いている。
そういえばあの隠れ家の夢に行くべきだろうか?
・・・・・
貴方は考えた末に灯に手をかざし夢の中で目覚める。
まるで現実と夢の境目が無いように、夢の中で夢から目覚めるような感覚と共にあなたは再び狩人の夢の中で目覚めた。
貴方が目覚めるとそこには白い花畑が広がっている。
貴方は大樹の下で最初の狩人が待っていたあの場所で彼らを待っている。
気づいたときには貴方はテーブルに座り、人形が給仕を務めている。
「ああ、狩人様。お客様とは久しぶりです、もうどれだけの時が経ったのでしょうか?」
貴方の隣に立っている人形が誰もいない筈の客席に向かって呟く。
貴方が人形を見上げ、そして客席を見るとそこにはゴブリンスレイヤーがいた。
「・・・・ここは?」
貴方は彼にここは夢だと言った。
「そうか、夢か・・・俺は・・確か・・」
彼は死にかけている、故に貴方の夢に一時的に入り込んだのだろう。
ゆえに狩人でなくて客人。
「ここは俺の夢なのか?」
違うが、そうとも言える。
だが貴方は彼に目覚める必要があると言った。
「目覚め・・・なんとなくわかった」
どうやら貴方方二人は夢の中でも相方を務める運命らしい。
だが彼がここで目覚めたということは何かを成さなければ、ゴブリンスレイヤーは彼の世界で目覚められないということだ。
つまり死ぬ。
「死ぬのは困るな、分かった。行こう」
貴方たち二人は人形が淹れてくれたお茶を楽しむと席を立った。
「行ってらっしゃいませ、狩人様」
貴方は人形にまたすぐ戻ると伝えて彼と共に目についた墓石へと足を運んだ。
今までに多くの墓石が貴方を悪夢へと導いたが、この墓石は多分貴方にも始めてだ。
誰の墓石なのだろうか・・・・
墓に刻まれた模様は・・・・天秤・・・そして剣・・・
ではこれは彼女の悪夢か‥‥
「よくわからないが・・行けばいいのか?」
貴方の後ろでは彼が不思議そうに墓石を見ている。
何となくだがわかるのだろう。
貴方は彼にここから行くのは悪夢の世界、だが悪夢と言えど彼にとっては現実になるだろう。
「危険なんだな?」
当然、死ねば死ぬ。
だが行かなくば目覚められぬ。
「では行こう、あんたもいるしな」
貴方とゴブリンスレイヤーは墓石に手をかざし使者たちが導くままに悪夢の世界で目覚めることにした。
・・・・・
貴方方二人は暗い・・・どこまでも暗い洞窟の中で目覚めた。
これは悪夢だが、このような悪夢なら慣れたものだ。
足元には戦いの跡なのだろうか、剣や冒険者の死体。
ゴブリンの死体などが転がっている。
「ゴブリンだ」
ここは悪夢の世界だ。
「ああ、だがゴブリンは皆殺しだ」
素晴らしい夢の中でもゴブリン殺しとは。
貴方方二人は武器を構えると悪夢の中のゴブリン退治に出かけることにした。
・・・・
貴方方二人が洞窟に足を踏み入れるとゴブリンがどこから湧いてきたのかわらわらと襲い掛かってきた!
だが貴方方二人は全く問題なくゴブリンどもを切り伏せ、叩き殺し全滅させていく。
「25,26。見える範囲はこれで全てだ」
貴方も多くのゴブリンを倒した。
そこかしこに散らばる死体や折れた剣や砕けた鎧などはこの悪夢の主のイメージなのだろうか?
「・・・・よくあることだ。
初心者パーティーが予想外のゴブリンの巣での奇襲に会い全滅する。
何度となく見かけた光景だ」
彼には見覚えのある後継らしい。
だが貴方方二人が悪夢だからとて容赦するはずがない。
貴方方二人は広い悪夢の中のゴブリン穴を進んだ。
奇襲、待ち伏せ、罠。
その悉くをを突破して最深部へと至る。
「疲れたか?」
ありえない、この程度では遠足にもならない。
「頼もしいな」
貴方方二人はドアを蹴破り最深部のへと突入した。
今までもよく経験したボス部屋である。
「うっ・・・ううう」
そこで待ち受けていたのはゴブリン。
ゴブリンの群れだった、
醜悪な外見、そしてその奥ではゴブリンどもに冒険者の亡骸で作った十字架に磔にされている少女がいた。
若く、瑞々しい身体に刻まれた傷跡は痛ましく目は焼け焦げて見るも無残だ・・・
「「・・・・」」
そんなことはお構いなしに貴方方二人は突入と同時に武器を振るい目の前にいたゴブリンどもを叩き潰す。
もう慣れた殺戮業務だ。
だが少しだけ、また彼の目に強い殺意が宿っている気がする。
貴方も武器を振るう。
獣を狩る、ゴブリンを殺す。
そこに何の違いもありはしないのだから。
磔にされた少女・・・何者なのだろう