貴方は獣を狩り続けた
獣はいずれも獣だが、この世界の獣はまだ人型が多いらしい。
素晴らしいじゃないか、存分に狩り殺せる
貴方が脳裏に刻むのは『爪痕』、『血の喜び』、『継承』、そして『狩り』!
内臓攻撃とはリゲインと回復を兼ねた言ってみれば最大の防御でもある。
人型なればパリィは容易い、パリィが容易いということはどんな強敵も恐れるには足りないということだ。
墓地に行った
黒曜級冒険者チームが挑んだが、邪悪な魔術師の前に敗北したらしい
スケルトンが出てきた、貴方は血を得られぬことに怒り片っ端から叩き潰した
ゾンビが出てきた、貴方は片っ端から焼き殺した
自称:邪悪な魔術師とやらが出てきた、こんな安物の血肉を持たないやつを俺に使いやがって!
狩人の理不尽な怒りの前に魔術師は生きながらこんがり焼けたミンチになるまで叩き潰され苦痛の中で死んだ。
古代遺跡に行った、幽霊が出てきた
貴方は幽霊どもを片っ端から内臓を引っこ抜いて殺してやった。
なぜ幽霊のハラワタをひっこぬけるのか?
それはきっと悪夢だからだ。
幽霊…ゴーストというのは一般的には冒険者にとっての強敵だと言われている。
通常の武器は効かず、聖別されているか銀の武器、あるいは神官の祝福のみが有効とされているからだ。
だが貴方の幽霊退治は人型相手をしているのなら問題はない。
攻撃してきたところに水銀の弾丸を叩き込んで内臓を引っこ抜く。
隕鉄の狩武器、そして悪夢の世界で鍛えられた右手は幽霊にもちゃんと効果があるのだ。
ゴーストどもも、まさか自分たちが血を流せるとは思わなかったのか慌てふためいていた。
ゴーストを操っていた死霊術師もこれには唖然。
最初の方こそ『フハハハハ!愚かな冒険者めが!そんな武器など効くわk(BANG!)』
と中庭のバルコニーで踏ん反り返っていた。
なぜか撃ってくださいと言わんばかりに顔を出したので銃撃したら銃弾を脳に食らっただけで死んでしまった。
だらしない、復活しないように邪悪な死霊術師はミンチになるまで叩いて潰して焼いた。
古い砦に行った、トロル・ウォリアーに率いられたトロルの群れがねぐらにしていた。
あのアイテムは効果があるのか?
いや今こそ彼女の力を信じるときだ。
貴方はねぐらから少し離れたところにあるあちこちに例の女神官の体液を撒き散らした。
…ほのかなアンモニア臭がする。
すると出てくる出てくる醜い獣がワラワラと害虫のように。
大好物の人間の雌の匂いにつられたのか、あちこちに匂いが分散しているためにそれぞれ好き勝手に分散し探索を始める。
トロルというのは身長2m半から3mほどの聖杯によくいるクソ3デブ腐ったキャベツ汁色verのような獣だった。
はっきり言って聖杯3デブマラソンを極めた狩人ならあくびし寝転びローリングしながらでも皆殺しにできる。
とはいえああいう巨体の敵を複数一度に相手にするのは失敗作たちの厄介さを考えれば避けるべきである。
一体一体は雑魚でも数さえ揃えば強敵となる。
狩人の狩はいかに相手を分散させるかにかかっているのだから、そのための少女の小水である。
貴方は鼻歌交じりに交信しながら杖を掲げたり埃を払ったりしながらトロルの内臓を片っ端から森の肥やしにしてやった。
外に出てきたトロルどもを片っ端から森の肥やしにしていると、更に砦の奥から咆哮が聞こえた。これはいわゆるいつも通りお約束の連戦とか再起動というやつだな、と貴方はその高い啓蒙が脳を震わせる感触を味わった。
『ウオォオ!ヨクモ兄弟!誰ダ!誰ヤッタ!?出テコイ!』
…あれは馬鹿なんだろうか?馬鹿なんだろうな。
相手の場所がわからないくせに自分の居場所を誇示しようと手に持った大剣を振り回しながら辺りを睨みつける。
貴方は血まみれだが、森の中自体既に血塗れなので何の問題もない。
むしろ逆にカモフラージュになるかもしれない。
念には念を入れて貴方は青い秘薬を飲み存在を薄れさせる。
貴方は卑怯で臆病で無慈悲で血に酔っている、だからこそ良い狩人だ。
大物の背後に気づかれずに回った狩人がやることは一つ、すなわちハメ殺しである。
金槌をそっと振り上げ貴方は全力でトロル・ウォリアーのアキレス腱をぶっ叩く。
『グワァぁぁぁぁぁ!』
醜い唸り声を上げながら膝をつく獣が程よく目の前に背中を晒したので貴方は内臓攻撃を繰り出してやった。
トロル・ウォリアーは内臓を引っこ抜き、本人の目の前で心臓を抜き出して踏み潰してやった。
しかし驚いたことにまだ動く、トロルとは生命力が強い種族だとは聞いていたがトロル・ウォリアーほどの上位者は生命力もかなり上なのだ。
というわけでもう一回内臓攻撃である、狩人に一度でも後ろを取られるとはめ殺されて死ぬのだ(断言
貴方は更に金槌で残ったアキレス腱を焼き砕き、内臓攻撃で今度は肺を破壊する。
トロルどもは頑丈だったが、内臓を引っこ抜いてやっただけでピィピィ喚いて死んだ。
姿形こそ大柄だが、動きは単調では棍棒を振り下ろすだけ、すなわち積極的に狙えるカモである。これに比べるとトロル・ウォリアーは頑丈だった、実力的には正面からまともに戦えば大鉈持ちの解体人くらいには苦戦しただろう。
速さと力、そして武器を持った人型の怖さは貴方もよく知るところだ。
なので奇襲して反撃されないように殺した。
だがこの程度の獣などヤーナムでは何十万回も飽きるほど殺してやった。
気色悪いクソ蛆虫だ…だから潰してやった。
心臓を潰し、肺を破壊し完全に動かないようにミンチになるまで叩いて潰して焼いてやった。
貴方は依頼にある獣もそうでないものも汚物を片っ端から燃やして周り
汚れた建物は跡形もなく粉砕してやった。
なに一つ変わらないいつもの貴方だ。
何者も、貴方を捕らえ止めることは出来ないのだ。
だがそれでもギルドに依頼が絶えることはない。
貴方がギルドに帰ってくると、ギルドの受付には噎せ返るような血臭が立ち込める。
「…アラ狩人サン、オカエリナサイ」
受付嬢はトロル退治を1日で行って帰って終えた貴方を蕩けた獣のような瞳で迎えてくれる。
「ちょっと!あんた何よその格好!?血腥いったらありゃしないわよ!近づかないで!
だからぁオルグボルグよ、ここにいると聞いたのよ」
受付では奇妙な三人組がオルグボルグだとかカミキリ丸だとかを出せと騒いでいるところに貴方は戻ってきた。
なぜ具体的な人名を出さないのか…?そもそも誰か名前で呼ばれていただろうか?
貴方がギャイギャイ騒ぐ鉄床の後ろで報告をしたく待っていると…
「拙僧も人族の言葉に詳しいわけではないが小鬼殺しという意味だ」
蜥蜴のような種族の男が二人を抑えて理知的に受付嬢と話している。
「ああ!ゴブリン!」
貴方が入ってから暫くして、ゴブリンスレイヤー が戻ってきた。
「終わった」
「お帰りなさい!ゴブリンスレイヤー さん!」
…なぜ貴方と彼とではここまで態度に差が出るのだろうか?
きっと啓蒙がまだ低いに違いない。