狩人、あるいはケモノハンター   作:溶けない氷

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そもそもなぜ月の魔物は 狩人を選んだのか
もしも 狩人が 彼女を殺すことを選んだのだとしたら
それを甘んじて受け入れたのだろうか
私には 彼女の行動は愛に基づいていると思えるのだ
歪んでいて利己的に思えるが
あれは確かに愛だったのだ
愛が無ければどんな力も無意味だ
そう愛してるんだぁぁぁ君達をぉ!
bloodborneのつぎに隻狼をするとリアル啓蒙がたかまる
啓蒙が高まると自分でも文がだんだんわからなくなってくる
これが啓蒙99の破壊力か



第53話

あなた方四人は街に繰り出してそれぞれが思い思いの 行動をしている。

彼ゴブリンスレイヤーは、 彼の装備の修理そして物資の調達を 。

女神官は 破損した彼女の鎖帷子の修繕を頼んでいる 。

あなたは何をすべきだろうか?

あなたは 女武道家 と 神官が、 彼とあなたの武器の見繕い

そして鎖帷子の修繕が終わるまで金物屋を見て回っている。

女性2人が金物屋を見て回るというのも奇妙なものだが 、この武器屋では 単なる武器だけではなく 生活のために必要な金物も取り扱っている。

なるほど女性にとって 包丁や鍋は 実に 剣や槍よりもよく似合う。

いつかはあなたも かつて殺して回った人たちの分まで 、彼らができなかったことをすべきだろう 。

あなたは少なくともそう思っている 。

あなたが焼き払った街。

あなたが救えなかった人々 。

彼らよりも多くの人を救うことによって 、

少なくともあなたは自己満足ができる。

だというのに 、もっと良い人間になりたいというのに。

あなたの周りにはやはり死と破壊がついてまわる 。

だがきっとだからなのだろう。

彼女たちには人間らしい生活をして欲しいのだ。

たとえあなたがもはや手遅れだとしても 。

あなたは彼女たちから一歩下がって武器屋を見ている。

品質はそこそこだが 、

いずれにせよあなたの狩り道具に見合うものはない 。

だが ゴブリンスレイヤーにとっては丁度良いようだ 。

彼は相変わらず安物の装備を選んでいる 。

無論あなたも装備は選ぶ 、

より効率的に狩りを行うために。

 

そうあなたはもはや人間ではない。

狩人だ 。

狩人は 獣狩りを続ける、 それだけだ。

たったそれだけで、 人を救った気になっている。

 

それで良い実際にあなたはここでは獣を狩ることによって多くの人を救っている

あなたは女神官と女武道家が仲良く生活に必要な金物を見て回るの を見て 在りし日のヤーナムを想像してみた

そこにはあの 親父の妻 娘 家族の生活があったのだろう その生活を 獣の手から遠ざけておく

狩人の役目だ

たとえ汚泥に沈み血にまみれ呪われた道だとしても

そんな生活があると考える

それだけであなたの心は暖かくなるだろう

きっと狩人ならば分かってくれるだろう

あんたもそうなんだろう

だがさしあたっては地下下水道の獣狩りだ

この町を脅かす獣

すでに 罪なき人の血が流れた

あなたはそれを決して許しはしない

素晴らしいじゃないか

存分に狩り殺したまえよ

たとえ 英雄ではなくても 英雄の真似事は出来る

それで十分だろう

あなた達は 水の都の店の品々を見て楽しんだ

正確に言うと女性2人が楽しみあなたたち2人は黙ってついていくだけだ

華やかな女性2人に 全身鎧の 小汚い男

全身黒ずくめの 不審な男

女性2人の可愛らしさと美しさが目立つだけに

あなたたち2人もやはり悪目立ちしている

そういえば と彼は急に切り出した

「夢の中でお前にあったような気がする」

あなたは彼にそれは夢にすぎない そう伝えた

だが考えてみても欲しい

今この瞬間我々がこうしているのが誰かの夢ではないと果たして言い切れるだろうか

あなたは続けた

夢と現実それは全く違うようでいて実のところは等しい存在なのかもしれない

我々は毎夜寝るたびに夢を見る

だがそれがここの現実ではないとしても別の世界の現実ではないと果たして誰が言い切れるだろうか

彼はそれは実に面白い発想だなと言った

無論あなたは悪夢を見る

ヤーナムの悪夢を見ただがそれが現実のものだという証拠はどこにもないのだ

無論現実のものではないという証拠もないが

考えてみても欲しい

今この瞬間にもあなたはこの世界を生きている

だがこれが上位者によって作られた夢

架空の現実だというそのようなことは考えられないだろうか

だがそんなことはあなたにとってはもはやどうでもいいことだ

これが夢ならばあなたは夢を現実のものとする

上位者はあなたからすれば夢の世界に生きている

ならば夢と現実の境目を曖昧にする技は今やあなたの手の中にある

青ざめた血のごとき 空に赤い月が昇るとき

夢と現実 人と獣の境目は曖昧になる

青ざめた血を求めよ 上位者狩りの時間だ

空に青ざめた月を登らせよ

赤い月でも緑の月でもない

あなたの求める青ざめた月よ

宇宙は宇宙は空にある

あなたは娘たちを見捨てることはない

だから空を見上げよう

それから先はあなたたちが 特筆すべきことはないだろう あなた達は屋台のアイスクリーム

その甘い舌触りに舌鼓を打った

血に酔う狩人とて

氷菓子を楽しむくらいは良いではないだろうか

少なくとも女武道家は楽しんだようだ

だがそれにしても気になるのは 四人でゾロゾロ連れ立って歩いていることか

彼女達はそれを楽しんでいたろうか?

「 気にしないでください私はもう十分楽しめましたから」

彼女はまさしく幸運だそして優しい

あなたは彼女とも色々と話をしてみた どうやら彼女は 学校に行きたいらしい 女神官と違って 田舎で 父親から手ほどきを受けても字が読めないことを気にしている

なるほど町に暮らすなれば何をするにしても 字が読めるということは大事な能力になるだろ かつてはあなたも ここの字が読めなかった だが勉強し努力すれば意外となんとかなるものだ

あなたは優しく彼女の頬に手を回した

あなたの求める再生と 新しい命は きっと無駄にはならないだろう

命は受け継がれ 青ざめた血はいつかあなたたちのものになる

完全な青ざめた血を求めよ

彼女には無理だろう

彼女の子供達でも無理かもしれない

だがずっと先のではきっと 実現するだろう

ウィレーム先生はかつてこう言った

情けない進化は人の堕落だと

あなたは同意する

人は人としてその学識哲学知識技術

そのようなものによって自らを高めるべきだ

神に似た人々

だが外見を似せるそこに何の意味があろうか

 

ハムレットは皮肉を込めてこう言った

「人間、なんという傑作だろう。

理性の気高さ、その無限の能力、

形と動きの適切さ、天使のような身のこなし、神のごとき理解力。

この世の美の真髄、動物の鑑」

だがあなたは確信している

彼の言葉はいつかきっと皮肉ではなくなる

上位者はそれを恐れる 只人

それはこの世界での人の呼び方だがあなたはそれに悪意を感じている

ただの人

特別なところが何もないだと

いや彼らは1人1人が皆特別なのだ

彼らは人間だあなたと違うところなど何もない

やはり彼らは人間なのだ

優しくて愚かで 時に醜く 時に美しい

あなたは人間を愛するべきだろう

そしてあなたは人間を愛するようになった

どんな力も愛がなければ無意味である

 

 

 




ちなみにランサーはダブルデートを見せつけられて爆発した
情けない進化は人の堕落だと言われて最初は分からなかった だがアメンドーズやロマンを見て 少しずつわかってきた あれらは確かに人よりは 何かの点で優れていたのかもしれない 上位者と呼ぶにふさわしい力を持っていたのかもしれない だが行動はどうだろうか アメンドーズの行動はまるで癇癪を起こした赤ん坊 そんなのが本当に上位者などと言えるだろうか 考えてみてほしいホモサピエンスは 何をもって霊長類などと言えるのだろうか もしも社会に依存しないホモサピエンスがいたとしたら 一体どれほどのことができるのだろうか 一切の技術も科学的知識を持たずに 飛行機や潜水艦宇宙船 そんなものを持たないホモサピエンスが果たして上位者に後することなどできるだろうか おそらくは10万年前の 我々の先祖と同じく 地球上で取るに足らない生物として 終わっていたろう 上位者として必要なのは 知識技術哲学それらを支える社会 それら全てをひっくるめてきっと上位者と言えるのだ
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