狩人、あるいはケモノハンター   作:溶けない氷

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魂喰いに呪われた不死、焼け残りの灰、汚物狩りに痩せ狼に褪せ人風情が・・・不遜であろう
やっと復活し始めました


第55話

あなた方は地下水道の先に進むことに決めた。

進めば進むほど地下水道の先からは血の錆臭さ、内臓の生臭さが強くなってくる。

床も壁も延々と血と内臓で塗装され、汚物があたり一面にぶちまけられている。

なんという懐かしい感覚だろうか、貴方は悪夢の中の悪夢、狩人の悪夢の中。

あの懐かしく、神聖で悍しくも冒涜された醜い祝福された聖剣のルドウィークへと続く道を思い出した。

心が弾む、あの鉄火と血と狂乱の日々が蘇る。

すり潰す、叩き潰す、引き裂く、膾切りにする、焼き殺す、撃ち殺す、etcetc

生きている、貴方は漸く生き返った。

遂に悪夢へと立ち戻った。

悪夢こそ現実、正気とは狂気の1種類に過ぎず主観の問題に過ぎなかったのだ。

「うっぷぅ!?もう無理、また吐きそう」

凄まじい血と内臓の生臭さに駄目ルフはもう既にギブアップしそうだ。

またゲロフにランクダウンするのか?

…またぶち撒けるか

「今絶対また、おぞましいこと考えたでしょ。禁止よ禁止」

暗く濁った目で駄目ルフが釘を差してくる。駄目ルフは既に瞳が蕩けて獣となりつつあるような気がするが人間性はまだ失われていない・・ようだ。

「だが狩人よ、こいつは凄まじいな。

ドワーフの伝承にもある凶戦士でもここまでは流石にやらんぞ…」

狩人の悪夢ではよくある現象だが…だが確かに血舐めノミがいない以上はまだ流した血は大した量では無いのだろう。

あるいは、ああ…あのノミどもを呼び寄せようとしたのか。

それでゴブリンどもをここまですり潰したのか?

 

「ウゲー!ちょっとやめてよ!そういう害虫の話嫌いなんだから!夢に出てきちゃうじゃない!

ハエもゴキブリもノミもダニも無し!」

虫喰らいの妖精がなにやら喚いている。虫は虫、どれも同じだろうに。

…なぜだろうか、暗い血とハエ…どこかで聞いたような話の気がする…

絵?顔料?絵画世界…暗いの魂の色をした顔料…

火の時代の終わり、伝承によれば輪の都は最果てにあるという・・・

どこかの吹き溜まりの先の先、その底に神々の隠した真実という名の糞を暴くがいいさ・・・

いーひっひっひ

貴方は啓蒙が再び高まった。

啓蒙が高まったことによりより恐ろしく悍しく美しい世界の本質へと再び近づくことになる。

「あれ?皆さん…これ…聞こえますか?」

突然女神官は立ち止まってゴブリンどもの死んだフリがいないかどうか確かめるために振るっていた杖…いや既にそれは杭だった。

そこはかなりの広さがある下水道の合流場所だった。

四方に向けて通路があり貴方たちが広く動き回っても十分に余裕がある。

 

『地母神教会の杭』

地母神教会の伝統ある「仕掛け武器」の1つ

聖典にある、小型の杭と僧侶の杖を狩り武器に仕立てたもの

変形前はショートソードとして

また変形後は短柄のウォーピックとして機能する

出自に似合わぬ、極めて実戦的な武器である

 

彼女がピックの剣先を向けると、その暗い洞窟の如き下水道の先からはカツカツと硬い足音が向かってくる。

カツカツビチャビチャぐちゃぐちゃと

何を踏んでいるのか分かる、実に聞き慣れた音が響いてくる。

3つの通路から等しく響いてくる!

貴方たちは凄まじい殺気を感じて武器を構えた。

「…ゴブリンでは無いな」

ゴブリンスレイヤーは相変わらずだ。

 

だが味方でもない。

 

闇の中から現れたのは三人の古狩人だ!

早い!彼らは血走り蕩けた目を貴方たちに向けて襲い掛かってきた!

1人は爆発金槌、1人は獣肉断ち、そして1人は獣狩の曲刀を構えて加速しながら常人には目にも止まらぬ速さで襲い掛かってきた!

「Dieeeeeeee!」「More Blooooood!」

などと心温まる懐かしい挨拶を交わすと貴方はヤーナムでありふれた礼儀作法の銃弾とノコギリにより返礼を行うことにした。

パーティーメンバーも流石は銀級冒険者であり、すぐさま武器を抜いて応戦することになった。




ごぶすれの主人公は女神官ちゃんってそれ一番言われてるから
成長伸びしろでは間違いなくNo.1
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