貴方とゴブリン狩りのメンバーは汚物が蔓延るかつての人間の砦跡近くにまでやってきた。
?脳が震える感覚がする。
貴方は見られている事を感じ取った。
啓蒙が高ければ秘儀を破らずともアメンドーズならば見える。
だがこの感覚は?貴方は空の一角をじっと眺める。
空は既に地平線の向こうに登りつつある太陽の光を受けて白んでいる。
そう貴方を見ているのは<真実 >と<幻想>の神様二人、骰子振って駒を動かし
今日も今日とて冒険者の大冒険を楽しみます。
何だか珍しいイレギュラーは予想外でしたが、これはこれで楽しめます。
気づけば<真実 >と<幻想>の神様二人の周りにはワイワイガヤガヤと様々な神様が集まります。
特に地母神様のお気に入りキャラはが女神官ちゃんです。
自分を信仰してくれる一途で純粋な信徒ですから当然で
今ではすっかり彼女の母親気分で心配しています。
アニメ第一話で洞窟に入った女神官がゴブリンに辱められそうになった時は
転げ回って半狂乱になった程度には彼女の事を心配しています。
そんな可愛いうちの子が和マンチ上等なゴブリンスレイヤー について行って
自分が与えた奇跡をあんなことやこんな風に使っているのです。
詳しくはネタバレになるのですが聖壁を
ゴブリンガス室のドアがわりにするなんて許されない筈です、訴訟も辞さない。
ぶっちゃけ落ち込みました、膝を抱えて自分の部屋に引きこもる程度には落ち込んで
友人の<死>や<時>が元気だしなよ、とか、ジュース飲む?
とか励ましに来てようやくアマテラス状態を脱しました。
そんな彼らのもっぱらの関心事はイレギュラーの<狩人>です。
ぶっちゃけあいつ別のルールで動いてね?と<真実>が首を傾げます。
<幻想>もこれには困惑、とはいえスーパーイレギュラーの頂点である
勇者という実例が既にある以上はあの<狩人>にもそこまでぎゃあぎゃあ言えません。
勇者はまずかった、面白半分ネクターに酔ったテンションで
別のゲームのルールでキャラを作ったらスーパーバランスブレイカーが出来上がってしまいました。
具体的に言うとTRPG版のド●クエとか、これそういうゲームじゃないから!
とは言え面白そうなので見ていると狩人も狩人でやりたい放題です。
ぶっちゃけていうと80年代風TRPG世界なのに一人だけ2015年発売のPS4のARPGしています。
狩人は狩人なので<真実>が面白がって乱発するシナリオをソロで片っ端から粉砕していきます。
それだけならいいのですが、何と<真実>が狩人のゲームを見ていると
突然振り返った狩人の目が存在しないはずの<真実>の目とあいました。
『そこの貴様!見ているな!』どうやら啓蒙99だと神様が見えるようです。
統合失調症か何かかな?
お前は吸血鬼のスタ●ド使いかなんかか、と<真実>もおもわず突っ込みます。
ですが、そんなアホな事している暇は実はありません。
そう言うなり狩人はなんと次の瞬間に<真実>に斬りかかってきました!
四方世界に存在しないはずの<真実>に斬りかかるなんてできるわけがありません!
例えて言うなら本の中の登場人物が読み手に斬りかかってくるようなものです。
でもよく考えたら読み手と本の中とかが繋がるってよくある<幻想>ですよね。
ネバーエン●ィングストーリーとかジュ●ンジとか。
そういう世界の住人ならファンタジーでメルヘンなのですが、
不幸にも狩人は血塗れ冒涜的狂気と絶望のRPGブラッドボーン世界の住人なので行動も全て暴力的です。
具体的に言うと真実の血を余さず奪って自分が<真実>の地位につこうとする程度には暴力的です。
『死ねぇぇぇぇぇ!』
血走った目でど直球の殺意も露わに狩人は血に染まった禍々しい武器で襲いかかってきます。
<真実>もこれにはびっくり、分かりやすく言うと『13日の金曜日』にリアルに入り込んだ観客の気分です。
ちなみに映画の中ではジェイソン君はチェーンソーは一度も使ってないのに
なぜかなんとなくチェーンソーのイメージがありますよね。
<真実>は『神殺され』で地位を奪われるわけにはいかないので
大慌てでゲームシナリオを閉じて暴力的なノコギリ鉈をかわします。
危ういところで、鉈はゲームテーブルを引っ掻いて消えましたが
この時に<真実>に掠ったノコギリ鉈に<真実>の血がつきそれを狩人は奪いました。
恐ろしい事です、ほんの僅かとはいえこの世界では全知全能の神である
<真実>を傷つけあまつさえにはその権能のほんの一部とはいえそれを奪うとは。
<真実>も<幻想>もこれには腰を抜かしました
いくら退屈を紛らわすために刺激が欲しいとはいえリアルに『バイ●ハザード』の洋館彷徨きたい?そういう事です。
あの世界も犬が怖い、やっぱ犬は人類の友であり天敵なんだね。
それ以来神々は狩人にはあまり干渉しないようにしています。
ゲームしてたら登場キャラにリアルで殺されそうになったでござる。
そんな目には誰も遭いたくありません、当然ですね。
それ以来、狩人のダイスを振ろうと言う神々はいなくなり彼はNPCになりましたとさ。
めでたしめでたし。
…では済まないのが地母神様です。
何しろ彼女のお気に入りキャラの神官と臨時とはいえパーティーを組んでいるのがあの
『殺神未遂犯』の狩人なのですから。
さらには可愛い娘に色々と吹き込んで神官なのに銃で武装させたりとやりたい放題です。
ゴブスレさんが防具を装備させるくらいならまだ許容範囲ですがこれは許されません。
更に言えばダイスの目なんぞ無視して狩人は女神官ちゃんを好き放題します。
青くなったり赤くなったりで大変で、遂には地母神様は卒倒してしまいました。
可愛い娘がムショ帰りの男と付き合いだしてあまつさえには
『お母さん!私この人と結婚します!』
と言いだした娘を持った母親の心境です。
いやそこまでいってないだろと<時>がなだめますが、オイオイと泣き出す地母神様は止まりません。
今も神々は『和マンチダイスクラッシャー』ことゴブスレさんと
『殺神未遂犯』の狩人が前々から用意されたシナリオをどうクリアするか興味津々です。
さぁ、彼らはオーガが指揮するゴブリンがアジトにしている古い砦の前までやってきました。
面白半分、怖さ半分で様々な神々がどんどん見にやってきます。
ギロリ…
そんな神々の視線を狩人が見つめ返します…
神々はまだ知るはずもありません、狩人の目がよく肥えた豚を見る狼の目だなんて…
「ねぇ狩人、何ぼさっと空なんか見てるのよ。
あんたのその遠見眼鏡でちゃんと確認してよね!」
と妖精弓手は神々を見つめ返す狩人をせっついて任務に集中させます。
今は払暁です、砦の正面には2匹の小鬼と狼が見張りについています。
彼らはこれからどんな作戦でこのシナリオをクリアするのでしょうか?
『獣狩りの夜を始めよう』