「
驚愕。アレイスターの心を占めたのはただそれだけであった。
この戦場に第三者が介入してきたことに対してではない。目の前にメイザースという存在がいるのだ、その程度のことでは取り乱しはしない。むしろこの状況すらメイザースの仕組んだものではないかと疑うが、驚愕しているのは向こうも同じことなのか、その目も口も大きく開ききっている。
―――では、何に対して驚愕したのか。
「
現れたのは一人の男であった。
黒い学生服にその身を包んだ齢16か17辺りの少年であった。
「
上条当麻とは違い、学園都市の学生である彼との直接的な面識は無いに等しいものであったが、
「反応は無しか。無視というのも些か辛いものだな」
少年の見た目が変化していく。来ている衣服からその外見まで、その何もかもがまるで
未だ驚愕している場の面々を置いて少年から青年になった魔術師は言葉を続ける。
「まあ良い。
「ッ!伏せろッ!!」
咄嗟にその言葉の意味を理解したアレイスターが上条当麻と
アレイスターの咄嗟の行動に反応できなかった二人は半ば倒れ込むように地に身体を伏せ―――
直後に、衝撃がその場を襲った。
ゴバッッ!!という暴風を叩きつける様な音と共に墓場は見る影も無い程に破壊され、それに巻き込まれた黄金の面々も衝撃とともに遠方へと吹き飛んだ。
惨状を生んだ本人はそれらに一瞥もせずにアレイスター達に向き直る。
「少しの間時間を稼いでやる。その間に自身の為すべきことを為すといい。何、気にすることは無い。
「……礼は言わんぞ」
アレイスター達一向はその会話を最後にかつて墓場であった場から姿を消した。
後に残るは
戦力差は歴然、元より一人で全員に勝てるとは思っていない。
男に出来るのは文字通り時間を稼ぐことのみだ。あとは旧知の友が打開策を考えてくれるだろう。
だから―――
さあ、悪足掻きを始めよう。
文章力を鍛えたかった・・・。