遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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初投稿です。
稚拙な内容ですが、よろしくお願いします。


一章
始まりの時


 デュエルスクールへの道のり。デュエリスト達の学びやに続く道。デュエリスト達が他愛ない会話(に、思えるが、実際は高度なコンボやレアカードについてなどの会話)をしながら進んでいる。

 そんな中を、俺は歩いていた。

 

「むー、どうすれば勝てるのでしょうか・・・」

 

 黒髪の美少女、真宮 虹花(まみや にじか)は少しふくれっ面で呟く。

 

「俺に勝つには、まず学年最強から学校最強くらいにまでランクアップしないとだぜ?」

 

 虹花に対し、少し挑発的な笑みを浮かべる、この俺、如月 遊羽(きさらぎ ゆうは)。

 

「今日こそは、貴方に勝ちます! 貴方の相棒も倒します!」

「おう、頑張れー」

 

 ふんす! と決意を固める虹花と、軽薄そうな笑みを浮かべ、ヘラヘラする俺。

 

 対照的だなぁと他人事のように思う。

 

「これで生徒会長ってんだから面白いよなー」

 

『それは良かったな、遊羽』

 

 俺の精霊が俺達を見て感想のようなものを述べた。

 

「おいレヴ。頼むから人に見られるなよ?」

 

『安心しろ。虹花にも見えていない』

 

「万が一ってのがあるだろ? それと、周りの視線が地味に痛い」

 

 端から見れば、こちとら独り言を呟く不審者だ。

 

「? どうかしましたか、遊羽」

 

 虹花が可愛らしく小首を傾げる。ナニコレ役得。

 

『こんな可愛い彼女が、昔ロックデッキを使っていたと知ったら、皆はどう思うのだろうな?』

 

 ろくでもないこと考えるなよ、レヴ。今度試してみるか。

 

 そんな会話をしながら俺達がデュエルスクールに入ろうしたとき。

 

「おい、如月遊羽!」

 

 俺に、声がかけられた。

 が、そんなものは聞こえないとでも言わんばかりに進む。虹花は困惑しながらも俺に着いて歩く。

 

「おい、無視するな! 如月遊羽! このオレ様とデュエルしろ!」

 

 声の主たる大柄な男子生徒が俺の肩を掴む。

 

「人違いです」

「んなわけあるか!」

 

 俺の白々しい返答に、怒鳴り声をあげる男子生徒。

 

「これ以上生徒会長を苦しめるわけにはいかない! 今日こそは生徒会長を解放する!」

「応援するぜ。頑張ってくれ」

「貴様ァ!」

 

 虹花は生徒会長だ。それが男と連れ立って登校ともなれば、人気のある彼女を守ろうとしている親衛隊の皆さんが黙っていない。

 

「デュエルだ!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「ば、馬鹿な。このオレ様が、ワンターンキルされるだとぉ!?」

 

「どうでもいいから、黙れ。もう終わりにする」

 

 俺はそう告げ、トドメをさす。

 

「うわぁぁあー!」

 

 男子生徒は無様な声をあげる。

 

「面白いこと、どこかに転がってないかなぁ」

 

 俺は、誰に言うでもなく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、担任教師に登校中にデュエルするなと絞られた。解せぬ。




次回予告

デュエル描写のない遊戯王とは。
ワンターンキルしたらしい遊羽の前に、もう一人の主人公が姿をあらわす。
次回、『二人の出会い』

デュエルがないのは、遊羽のデッキをとっておきたかったからです。
次回もよろしくお願いします。
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