遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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今日も学校。
平日は1日1話ですかね。


五虹トラップ

Side遊羽

 

「さてと。デュエル開始といくか、虹花」

 

 デュエルディスクを構え、眼前の虹花を見据える。

 

「山奥まで来てデュエルというのも可笑しな話ですが・・・・・・」

 

「まあ、そこは気にするなって」

 

 ため息をつきながらも、ディスクを構える虹花。

 

「いくぜ!」

 

「「デュエル!」」

 

如月遊羽

LP8000

 

真宮虹花

LP8000

 

「先攻は頂きます。私のターン。私はカードを二枚伏せ、クリバンデットを召喚です」

 

クリバンデット ☆3 攻撃力1000

 

 盗賊のコスプレか、あの格好。クリボーってコスプレ好きなのか?

 

「エンドフェイズ、クリバンデットの効果で自身をリリース。デッキの上から五枚をめくり、魔法・罠を手札に加えて残りを墓地へ送ります」

 

 加えたのはツインツイスター。便利な汎用カードだ。

 

「ターン終了です」

 

真宮虹花

LP8000 手札3

場 伏せカード:二枚

 

「俺のターン、ドロー」

 

 虹花のデッキは現在、ロックデッキではなくコントロールデッキとなっている。場にモンスターがいなくても、油断はできない。

 

「ドラグニティ-レギオンを召喚」

 

ドラグニティ-レギオン ☆3 攻撃力1200

 

 図体のデカいオッサン。・・・・・・いつ見ても、オッサンが羽付けて飛ぶとか、違和感しかないな。強いけど。

 

「そのままバトルだ」

 

「これ以上展開しないんですか?」

 

「一応、こっちも警戒してんだよ」

 

 俺の読みが確かなら、虹花はあのトラップを伏せている。その場合、大量展開しても意味はない。

 

「レギオンでダイレクトアタックだ」

 

「トラップ発動、くず鉄のかかしです。その効果で、攻撃を無効にします。そして、このカードをもう一度セットします」

 

 やっぱりな。そして、カードを伏せたということは・・・・・・。

 

「墓地のEM五虹の魔術師の効果発動です! 私のフィールドに魔法・罠カードがセットされた場合、このカードをPゾーンに置きます」

 

 虹花のフェイバリット。EM五虹の魔術師。使いにくいが、使いこなせればトリッキーな戦略をとれるとい使用者を選ぶカード。

 

「本当に、よくそんなカード使えるよな」

 

「誉め言葉として受け取っておきます」

 

「バトル終了。カードを伏せてターンエンドだ」

 

如月遊羽

LP8000 手札3

場 メイン:ドラグニティ-レギオン 伏せカード:一枚

 

 五虹の魔術師には、お互いに対してセットカードがなければモンスター効果の発動と攻撃を封じる効果を及ぼす。

 

 モンスターの動きを制限されると辛いから、カードを伏せざるを得なくなる。

 

「私のターン、ドローです」

 

 まったく、恐ろしいカードを使う。

 

「墓地のクリバンデットとエフェクト・ヴェーラーを除外して、カオス・ソルジャー -開闢の使者-を特殊召喚します」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ☆8 攻撃力3000

 

 マズいな、もっと恐ろしいモンスターが出てきた。五虹の魔術師のもう一つの効果を使われると、ピンチだ。

 

「カードを二枚伏せます。五虹の魔術師の効果、セットカードが四枚あれば、そのプレイヤーのモンスターの攻撃力が二倍になります」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- 攻撃力3000→6000

 

「げッ!」

 

 しまった。よく考えれば、さっきのは盛大なフラグじゃねぇか!

 

「バトルです! カオス・ソルジャー -開闢の使者-でモンスターに攻撃!」

 

「何もねぇな」

 

 開闢の使者とかいうカッコいい名前の騎士が、オッサンを切り刻む。・・・・・・やっぱ違和感しかねぇわ、コイツ。

 

如月遊羽

LP8000→3200

 

 一気にライフを持っていかれた。痛い。

 

「カオス・ソルジャー -開闢の使者-の効果! 戦闘でモンスターを破壊したとき、もう一度だけ攻撃できます! ダイレクトアタック!」

 

「手札から速攻のかかしを捨てて、バトルフェイズを終了させる」

 

 この一週間で、俺のデッキ内容が少し変わった。今はバトルフェーダーではなくコイツを採用中。理由は後でわかる。・・・・・・このターンで負けなければ。

 

 願わくば、あの伏せカード郡がチェーンバーンではありませんように。三幻神様三幻魔様三邪神様三従神様お願いします。

 

「私はこれでターン終了です」

 

「シャオラッ!」

 

 デュエルモンスターズ界の神に祈ってよかった。使う予定もお礼もないけど。

 

真宮虹花

LP8000 手札1

場 メイン:カオス・ソルジャー -開闢の使者- 魔法・罠:EM五虹の魔術師 伏せカード:四枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ハーピィの羽根帚が欲しいところだが、生憎俺の手札にはない。多分、やぶ蛇とか伏せてあるし。

 

 それでも、今引いたカードで突破の目処が立った。

 

「引いたカードはツインツイスター! そのまま発動! 手札一枚をコストに、五虹の魔術師とくず鉄のかかしを破壊!」

 

「早速ですか・・・・・・。これでは、伏せカードの意味もほとんどなくなりましたね」

 

 虹花の伏せカードのほとんどは、伏せカードを破壊するものだったんだろうな。五虹の魔術師の効果で攻撃できなくするための。

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- 攻撃力6000→3000

 

 これで準備は整った!

 

「行くぜ、真打ち登場だ! 手札のWW-アイス・ベルの効果! 俺の場にモンスターがいなければ、コイツを特殊召喚できる! さらにデッキからもWWを特殊召喚できるぜ! 来いッ、WW-アイス・ベル、WW-グラス・ベル!」

 

WW-アイス・ベル ☆3 守備力1000

 

WW-グラス・ベル ☆4 チューナー 守備力1500

 

 アイス・ベルは場にモンスターがいないときに特殊召喚できる。バトルフェーダーは場に残るから、相性が悪いんだよな。

 

「それは、この前の!」

 

「アイス・ベルの効果で相手に500バーン、グラス・ベルの効果でデッキからWWを手札に加えるぜ! 俺はWW-スノウ・ベルを手札に加える」

 

真宮虹花

LP8000→7500

 

「まさか、バーンで削りきるつもりですか?」

 

「残念ながら、ウィンドウィッチにそこまでのバーン性能はねぇな」

 

 バーンはオマケみたいなものだ。その本質は、展開力にある。

 

「俺は今手札に加えたスノウ・ベルの効果発動! 俺の場に風属性が二体以上いて、風属性以外存在しなければ、特殊召喚できる。スノウ・ベルを特殊召喚!」

 

WW-スノウ・ベル ☆1 チューナー 守備力100

 

「俺はグラス・ベルでアイス・ベルをチューニング!」

 

4+3=7

 

「重なれ、輝きの翼! 舞え、白き竜! シンクロ召喚! クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!」

 

 一週間前のパックで手に入れた、新たな白竜。

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン ☆7 攻撃力2500

 

「綺麗・・・・・・」

 

「だろ?」

 

 これからよろしくな、新入り。

 

「ですが、その竜でもカオス・ソルジャーを倒すことはできません」

 

「そうだな。だから、進化させる!」

 

「進化!?」

 

「俺はクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに、WW-スノウ・ベルをチューニング!」

 

1+7=8

 

「重なり合え、水晶の翼! 舞い踊れ、白銀の竜! シンクロ召喚! クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ☆8 攻撃力3000

 

 出会って一週間で、しかも初登場で進化とか、ある意味期待の新人だ。新竜か?

 

「こっちも綺麗だろ?」

 

「・・・・・・そうですね。言葉にできないくらい」

 

 それは良かった。そのために、WWのシンクロモンスターには今回休んでもらって、クリアウィングから出したんだしな。

 

「バトルだ。クリスタルウィングでカオス・ソルジャーを攻撃!」

 

 俺の命を受け、クリスタルウィングが空を舞う。

 

「攻撃力が同じモンスターで攻撃ですか?」

 

「クリスタルウィングには、レベル5以上のモンスターとの戦闘時、そのモンスターの攻撃力分自身の攻撃力を上げる能力があるぜ」

 

「ッ! ならば、くず鉄のかかしを発動します! 攻撃を無効化です」

 

 現れたかかしによって、白銀の竜の飛翔は阻まれる。

 

「もう一枚とか聞いてないぜ・・・・・・」

 

「さらに、墓地の五虹の魔術師の効果発動です!」

 

 マジかよ! クリバンデットで二枚落ちてたのか!

 

「チッ! ターン終了だ」

 

如月遊羽

LP3200 手札0

場 EX:クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 伏せカード:一枚

 

 まっず・・・・・・。俺、負けるかも。

 

「私のターン、ドロー」

 

 虹花の手札はこれで二枚。クリスタルウィングを突破されると、俺が勝てる確率は、かなり低くなる。対抗策がないと良いんだけどな・・・・・・。

 

「速攻魔法、サイクロン発動です。伏せカードを破壊します」

 

「あ、やっべー」

 

 これでクリスタルウィングは効果発動ができず、攻撃もできないタダの壁になった。

 

「さらに、カードを一枚セット」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- 攻撃力3000→6000

 

「バトルです! カオス・ソルジャーでクリスタルウィングに攻撃!」

 

「墓地のタスケルトンの効果! 墓地のこのカードを除外して、モンスターの攻撃を無効にする!」

 

 墓地から豚の骨が飛び出し、カオス・ソルジャーにぶつかった。

 

「効果で除外しておくべきでしたか・・・・・・。ターン終了です」

 

 プレミかよ!

 

真宮虹花

LP7500 手札0

場 メイン:カオス・ソルジャー -開闢の使者- 魔法・罠:EM五虹の魔術師 伏せカード:四枚

 

「俺のターン、ドロー! 貪欲な壺発動! WW達三枚とレギオンをデッキに、クリアウィングをエクストラデッキに戻して、二枚ドロー」」

 

 ・・・・・・。やぶ蛇がなければ、いける。博打に出るか!

 

「魔法カード、ハーピィの羽根帚だ。魔法・罠を全破壊する」

 

「ここでそのカードを!?」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- 攻撃力6000→3000

 

 ・・・・・・どうやら、何もなかったらしい。

 

「クリスタルウィングで攻撃! さらに速攻魔法、アクションマジック-フルターンを発動! モンスター同士の戦闘ダメージが倍になる」

 

「何ですって!?」

 

「クリスタルウィングの効果! カオス・ソルジャーの攻撃力分自身の攻撃力を上げるぜ」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力3000→6000

 

 白銀の竜のブレスが、混沌の騎士を砕く。

 

真宮虹花

LP7500→1500

 

「ターンエンド」

 

 ここから更に逆転されると、本当に何もできない。

 

「・・・・・・ターンエンドです」

 

「・・・・・・マジで?」

 

「ええ、マジです。大マジです」

 

真宮虹花

LP1500 手札1

場 なし

 

「ならドロースタンバイメインバトル。クリスタルウィングでトドメ」

 

「ライフで受けます」

 

真宮虹花 LP1500→0




次回予告

遊羽の新たなカード、クリアウィング。
それによって、彼のデッキは攻撃性を増す。
彼らがデュエルしている中、精霊達は何をしていたのか。
次回、『精霊達の探検』 デュエルスタンバイッ!

間違いが多かったので、だいぶ書き直しました。
ちなみに、虹花の最後の手札はカオス・エンペラーです。墓地にモンスターがいなかったので出せなかったようです。
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