遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ 作:柏田 雪貴
Side戦
如月くんが失踪してから約一週間。
・・・・・・まぁ、失踪という名の不登校なんだけど。
「もう! いい加減学校に来たらどうですか、遊羽!」
「いや、あと一枚である程度動けるようになるんだ。それまで待ってくれ」
という感じで、昨日も真宮さんとカードショップでもめて(?)いた。
「まったく。遊羽ったら、どうしてあんな我が儘になったんですか」
『虹花殿が甘やかしたからでは・・・・・・?』
ジャン、それ聞こえてたら危なかったよ?
ちなみに、レヴは如月くんのところにいる。あとはカードを探すだけだからとかなんとか。
「あ、ホームルーム始まるよ」
教室に、担任の異次元の女戦士似の先生がやってきたのが見えた。
「皆さんにお知らせです。来週から、中間テストが始まります。今回のテストでは、一週間のデュエル結果で成績を決めます。簡単に言うと、デュエルしまくって勝ちまくった人がいい成績をもらえます。その後、上位者でトーナメントを開催し、学年のランキングを決めます」
・・・・・・中間テストまでデュエルなんだね、この学校。
『あら。これから一週間、大変ね』
最近、僕や如月くんにも姿を見せてくれるようになったディペが言う。
「ワンキルはいいが、ソリティアは控えた方がいいかもしれないな」
「デュエル結果、っていうのも曖昧だしねー」
それに続く四谷くんと永野さん。
「デュエル結果は、デュエルディスクから自動的にデータが送られますので、生徒が何かする必要はありません。それと、教師とのデュエルでは加点を期待してください」
その言葉に、教室中で歓声が上がる。
「・・・・・・あれ、ただ教師達もデュエルしたいだけだよね?」
「恐らくそうですね。普段、教師達は生徒とデュエルしませんから、こういう機会を設けたのでしょう」
「いや、生徒に勝ってストレス解消をしたいだけだと思うぞ」
いやいや四谷くん。いくらなんでも、流石にそれはないんじゃない?
「・・・・・・よし、これで暫くはストレスを気にせずに済みますね」
先生。小声ですけど、本音漏れてます。
『・・・・・・ストレス解消のための様ですな』
『あらあら。春樹をストレス解消の道具にするだなんて。許せないわね』
『そうですな。許しがたい行いですぞ』
精霊達の反感まで買ってる。・・・・・・四谷くんは教師達とデュエルしても、問題なく勝ちそうだけど。
「落ち着け、ディペ。教師達にも色々あるのだろう」
『・・・・・・そう。春樹がそう言うならいいけど』
「ジャンもだよ。別に、いつも通りにデュエルするだけなんだから」
『むう。主殿がそうおっしゃるのであれば』
さて。帰ったらこのことを如月くんに伝えないとね。
ーーーーーーーーーー
放課後、僕は如月くんのお家にお邪魔していた。・・・・・・色合い的に、ジャンがブラック、僕はブルーかな。
『イエローとグリーン、レッドが足りませぬが』
そこはほら、気にしない気にしない。
「それで、何の用だ?」
「来週、中間テストがあるでしょ? それでさ・・・・・・」
僕は簡単に今日の話を伝える。
「・・・・・・なるほど。去年と同じか。なら、来週だけじゃ終わらないな」
え、どういう事?
「成績上位者同士でのデュエル大会があるだろ? これが中々長くてな。もう一週間かかる」
「・・・・・・時間のかかるテストだね」
「デュエルが全てと言ってもいい学校だからな。もし不正や間違いがあったら困るんだろ。それに、強いデュエリスト同士でのデュエルによって、生徒全体の意欲向上を狙ってる」
そんなことまで考えてるのかなぁ?
『流石に深読みのしすぎだろう』
ほら、レヴもこう言ってるし。
「俺としては、普通の考えだと思うんだがな・・・・・・。ま、それまでに最後の一枚を探さないとな」
「デッキ、まだ完成してないの?」
なら、前のデッキを使えばいいんじゃ?
「俺は色んな意味で有名だからな。デッキが対策されやすい」
・・・・・・あぁ、確かに。
「トーナメントでも新デッキだな」
「勝つことが決まっているような言い方だね」
「まぁな。負けるつもりはねぇ」
グッ、と拳を握りしめながら宣言する如月くん。格好いいなぁ。
「お前も、他人事じゃねぇぞ」
「えっ、どういう事?」
「お前、『弱くない』ことを証明するんだろ? もってこいの機会じゃねぇか」
・・・・・・うん、そうだね。
「んじゃ、俺はカード探しに行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
「いや、帰れよ」
・・・・・・そういえば、ここ如月くんの家だった。
デュエル描写を書きたいんですが、持っているデッキが少ないんですよね。学生なので(お金がない)。
面白いデッキを探すので、暫く投稿しなくなるかもです。