遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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お久しぶりです。面白いデッキ探しの旅に出てました。

ちなみに、今回は面白いデッキは出てこないです(おい)。


闇のカード

Side遊羽

 

 戦から中間テストのことを聞いた俺は、デッキを完成させるべく駅四つ離れた町まで来ていた。

 

「たっく、どこもかしこも売ってねぇ。ドラゴン族人気すぎだろ」

 

 ドラゴン族は人気が高いから、カードの値段も高くなる。それでも欲しがる奴が多いんだが。

 

 まぁ、俺もそんなドラゴン族大好きな奴らと同じく、ドラゴン大好き人間だし。気持ちも分からんでもない。

 

『しかし、どこにも売っていないとはな。お陰でこんなところにまで来る羽目になってしまった』

 

 ま、観光とでも思えばいいだろ。・・・・・・あのカードが売ってないのって、ワンキル・ソリティア研究会が買い占めたからじゃねぇよな? もしそうだったら、今度春樹をしばこう。

 

「お、ここか」

 

 駅からしばらく歩いたところで、カードショップを発見。早速中に入る。

 

『中々賑わっているな』

 

 店内では盛んにデュエルが行われていて、活気がある。

 

「さて、ここにはあるかな」

 

 俺はショーケースの前まで移動し、中のカードを眺める。

 

「お、ダークブレイズドラゴンじゃねぇか! クソ、欲しい・・・・・・だが、ここで金を使うわけには・・・・・・」

 

 まだ持っていないドラゴンを見ると、すげーテンション上がる。が、残念ながら金が足りない。

 

 そして、目的のカードは・・・・・・なかった。

 

「クソ、ここもダメか。これじゃあ中間テストに間に合わねぇじゃねぇか」

 

 俺は諦めて、店からでようとした。だが。

 

「・・・・・・ォオ。デュエ、ル。オ、オレトォ、デュエルシロォ」

 

 店に不審者が入ってきた。にしても、少し様子がおかしい。

 

『ッ! 遊羽、闇のカードだ!』

 

「何ッ!」

 

 俺は不審者が手元に持っているデッキらしきものに目を向けた。そこから立ち上る、黒い瘴気。・・・・・・間違いない。闇のカードだ。

 

「レヴ。久々にやるぞ」

 

『・・・・・・あぁ。闇のデュエルだ』

 

 闇のデュエル。下手すれば命を失うこともある、危険なデュエル。だが、それ以外に闇のカードを無効化する方法はない。

 

「デュエルアンカー射出、っと」

 

 俺はデュエルディスクの機能の一つ、デュエルアンカーを不審者のデュエルディスクに向けて放った。俺のデュエルディスクはちょっと改造してあるのだ。ドヤァ。

 

ーーーーーーーーーー

 

 俺は店の迷惑にならないよう、店の裏に連れていってから、デュエルディスクを構えた。新しいデッキではなく、今までのデッキをセットする。

 

「さて。ご所望のデュエルをしてやろうじゃねぇか」

 

「ガァア!」

 

「「デュエル!」」

 

如月遊羽

LP8000

 

不審者

LP8000

 

「オ、オレノターン、オレハ手札カラ銀河戦士ノ効果発動ォ。手札カラ銀河眼の光子竜ヲ捨テテ特殊召喚。ソノ効果デ銀河騎士ヲ手札ニ加エ、通常召喚スルゥ!」

 

銀河戦士 ☆5 守備力0

 

銀河騎士 ☆8 攻撃力2800

 

「銀河騎士ノ効果ァ! 自信ノ攻撃力ヲ1000下ゲ、墓地ノ銀河眼の光子竜ヲ特殊召喚!」

 

銀河騎士 攻撃力2800→1800

 

銀河眼の光子竜 ☆8 攻撃力3000

 

 レベル8が二体。来るぞ遊馬!

 

「オレハ二体ノモンスターデオーバーレイ! エクシーズ召喚! No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー!」

 

No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー ★8 攻撃力3000

 

 あれは、確か魔法を無効にするギャラクシーアイズ。俺のデッキには少しキツいカードだな。

 

「オレハコレデターンエンドォ」

 

不審者

LP8000 手札3

場 エクストラ:No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー メイン:銀河戦士

 

「俺のターン、ドロー」

 

 問題はどこで無効にしてくるか、だな。・・・・・・手札に魔法カードが二枚しかねぇし、魔法カードを使わなければいいか。

 

「俺はWW-アイス・ベルの効果発動! デッキのグラス・ベルと共に特殊召喚する」

 

WW-アイス・ベル ☆3 守備力1000

 

WW-グラス・ベル ☆4 チューナー 守備力1500

 

「グラス・ベルの効果でデッキからスノウ・ベルを手札に。アイス・ベルの効果で500ダメージだ」

 

不審者

LP8000→7500

 

「グウゥァア!」

 

「・・・・・・」

 

 闇のデュエルでは、ダメージが身体に現れる。わずか500とはいえ、その分の痛みが奴を襲っているのだろう。

 

「俺は二体のモンスターをリリース! アドバンス召喚! 来い、轟雷帝ザボルグ!」

 

轟雷帝ザボルグ ☆8 攻撃力2800

 

「ザボルグの効果発動だ。モンスター一体を破壊し、光属性だったらエクストラデッキからそのモンスターのレベル分お互いに墓地に送るぜ。タイタニック・ギャラクシーを破壊!」

 

 本来なら自害なんだが、相手のデッキに救われたな。

 

「さて。エクストラデッキから八枚、送ってもらおうか」

 

 俺はメリットだらけだが、奴にとってはそうではないだろう。ザボルグの効果で墓地へ送られたモンスターは、蘇生することができないしな。

 

「ルルルオォァア! オ、オレノデッキガァ!」

 

「うるせぇぞ」

 

 フォトン・サンクチュアリで出していれば、相手のエクストラデッキを見れたのに。闇のカードの確認も兼ねて。

 

「バトル! 銀河戦士を攻撃!」

 

 ザボルグの拳が甲冑に覆われた戦士を砕く。・・・・・・いや、雷使えよ。轟『雷』帝なんだからさぁ。

 

「俺はこれでターン終了だ」

 

如月遊羽

LP8000 手札5

場 メイン:轟雷帝ザボルグ

 

「ルルゥゥ。オレノターン、ドルォー」

 

 闇のカードの影響だってわかってるが、耳障りだな。あのうなり声。

 

「スタンバイフェイズ、俺はキメラフレシア二枚の効果でデッキからミラクルシンクロフュージョンを二枚、手札に加えるぜ」

 

 ザボルグの効果で送ったモンスターだ。

 

「オレハ手札から銀河の修道師ヲ捨テ、再ビ銀河戦士ヲ特殊召喚」

 

銀河戦士 ☆5 守備力0

 

「銀河戦士ノ効果デ銀河騎士ヲ手札ニ加エ、通常召喚! 更ニ墓地ノ銀河眼の光子竜ヲ特殊召喚ダァ!」

 

銀河騎士 ☆8 攻撃力2800→1800

 

銀河眼の光子竜 ☆8 攻撃力3000

 

 またレベル8が二体ッ!

 

「オレハ二体ノモンスターデオーバーレイ! エクシーズ召喚! 銀河眼の光波竜!」

 

銀河眼の光波竜 ★8 攻撃力3000

 

「サイファーだと!」

 

 銀河眼のカードでもレアカードのはずだ! なんでこんな不審者が持っている!?

 

『遊羽、切り抜けられるか?』

 

 これでザボルグが寝取られて、サイファーの直接攻撃受けて・・・・・・。あ、これ闇のデュエルじゃん。痛いのは嫌だなぁ。

 

「オレハ銀河眼の光波竜ヲエクシーズチェンジスル!」

 

「ッ! 何だと!」

 

 寝取り効果を使わずに? この状況、どっちだ? いや、選択肢は一つか。

 

 

「マズハFAフォトンチェンジ! ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン!」

 

ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン ★8 攻撃力4000

 

 フルアーマー!? また高いカードを!!

 

「FAノ効果発動! ザボルグヲ破壊スル!」

 

 フルアーマーの尻尾により、俺のザボルグが破壊される。

 

「マダダ! ランクアップエクシーズチェンジ! 出デヨ、我自身! No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!」

 

「何だと!」

 

No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン ★9 攻撃力4000

 

 ダークマターから、ソリッドビジョンとは異なる黒い瘴気が吹き出す。それにより、辺り一体が黒い霧のようなもので包まれる。

 

『ッ! 遊羽!』

 

「コイツが闇のカードか!」

 

 目的のカードが見つかっただけじゃなく、闇のカードとはな!

 

『しかも、オリジナルのナンバーズだぞ、遊羽!』

 

「マジか!」

 

 レヴの喜ぶ声に、俺もまたテンションが上がる。

 

 元々、ナンバーズのカードは世界にそれぞれ一枚。それをコピーし量産したのが俺達の持つレプリカのナンバーズだ。だが、その世界に一枚の大元のナンバーズカードもある。それが、オリジナルのナンバーズ。

 

 そして、俺が必死になって探していたカード。No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン。

 

「こいつはツイてるぜ!!」

 

 このデュエルに勝てば、闇のカードは俺のものだ。つまり、俺は目的のカードを手に入れられるだけではなく、それがオリジナルのナンバーズであるというオマケまで付いてくるというワケだ。

 

『ルルルオォァア! キサマゴトキニ、我ヲ従エル事ナドデキヌハ!』

 

 ダークマターが顕現したことで、不審者は完全に気を失っている。

 

「上等! かかって来いやぁ!」

 

『我ノ効果発動ォ! デッキカラドラゴン族を三種墓地ヘ! キサマハデッキカラカードヲ三枚除外セヨ!』

 

 俺はデッキからザボルグ二枚とグラス・ベルを除外した。

 

『バトルダ! 我デ攻撃!』

 

「受けてやるよ!」

 

 ダークマターの纏う闇が、俺を切り裂く。

 

如月遊羽

LP8000→4000

 

「ぐあああぁああああああああ!!」

 

 全身に激痛が走る。

 

『遊羽!』

 

 心配したらしいレヴが俺に駆け寄る。

 

「レヴ、まだ大丈夫だ」

 

『だが!』

 

「なに、デュエルが終わるまでは持つさ」

 

 それに、奴が出てきたことで、あの不審者が怪我をする心配も必要なくなった。

 

『ホウ、耐エルカ。ナラバ我ハコレデターンエンドダ』

 

ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン

LP7500 手札2

場 エクストラ:No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン メイン:銀河戦士

 

「俺の、ターン。ドロー」

 

 クソ、若干視界が歪む。引いたカードが上手く見えない。

 

 が、特に問題はなかったりする。

 

「俺はミラクルシンクロフュージョンを発動! 墓地のドラグニティナイト-ガジャルグと、スターダスト・チャージ・ウォリアーを除外! そのモンスターで融合する!」

 

『墓地ノモンスターデ融合ダト!』

 

「槍の竜騎士よ! 星屑の戦士よ! その魂交わりて、新たな鼓動を刻め! 融合召喚! 来い、波動竜騎士 ドラゴエクィテス!」

 

波動竜騎士 ドラゴエクィテス ☆10 攻撃力3200

 

「ドラゴエクィテスの効果発動! 墓地のドラグニティナイト-ヴァジュランダを除外し、その名前と効果を得る!」

 

 そして、最初から手札にあった魔法カード。

 

「ドラグニティの神槍を、ドラゴエクィテスに装備!」

 

波動竜騎士 ドラゴエクィテス 攻撃力3200→4200

 

『攻撃力、4200ダト!』

 

「ドラグニティの神槍の効果、デッキからファランクスをドラゴエクィテスに装備。そしてドラゴエクィテスが得たヴァジュランダの効果発動! ファランクスを墓地へ送ることで、攻撃力を倍にする!」

 

波動竜騎士 ドラゴエクィテス 攻撃力4200→8400

 

『クッ! ダガ、我ノライフポイントヲ削リキル事ハデキマイ!』

 

『遊羽、このターン引いたカードを使え!』

 

「わかった」

 

 俺は躊躇なくこのターン引いたカードをデュエルディスクに差し込んだ。

 

「で、後は?」

 

『攻撃だ』

 

「おいおい、俺は何のカードを使ったんだ?」

 

『攻撃すればわかる』

 

 そうかよ。レヴがそう言うなら信じるぜ。

 

「俺は波動竜騎士 ドラゴエクィテスで、ダークマターを攻撃! 波動竜螺旋突き!」

 

 ドラゴエクィテスがその槍でダークマターを貫く。

 

ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン

LP7500→0

 

『ガアアァァァァァァアア!? ナ、何故ェ!!』

 

 ライフが0になり、苦しみだすダークマター。

 

「なるほど。アクションマジック-フルターンか」

 

『正解だ、遊羽』

 

 俺のそばにドラゴエクィティスが降り立つ。・・・・・・おい、首を傾げるな。『何で倒せたんだろう? ま、いっか!』的な顔をするな!倒した当事者がそれでどうする!

 

『グウゥゥ、ガアァァァァァァァァァァァァァッァアア!』

 

 その叫びを最期に、ダークマターは散った。それと同時に、辺りを包んでいた黒い霧も晴れる。

 

『これで、闇のカードの無効化はできたな』

 

 そう。無効化であって、カードの闇が消えたわけじゃない。ダークマターの人格(人?)は消えたが、カードは闇のカードのままだ。

 

「んじゃ、回収して帰るか」

 

 俺は重い身体を動かし、不審者のデッキたらダークマターのカードを取り出す。

 

「あー、虹花に何て説明するかな。闇のデュエルとか、虹花には言えないし」

 

 ひとまず思考を放棄して、今は帰ることに集中しよう。

 

 でないと、今にも倒れそうだ。




普通のデュエルディスクにはデュエルアンカーは付いてないです。遊羽が改造したんです。

面白いデッキは、次回以降に出せると思います。

追記:またルールとか効果を間違えまくったので、直しました。確認してから投稿するようにします。
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