遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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注意!

ちょっとしたキャラ崩壊が起きます。


如月レポート

Side遊羽

 

 戦がどこかへ逃げ出してから、約一時間。

 

 いい加減デュエルに飽きた俺は、コッソリ戦のデュエルディスクにつけておいた発信機を使うことにした。ふむ、図書室か。

 

「これでトドメだ如月! マシンナーズ・フォートレスでダイレクトアタック!」

 

「ヌルい。速攻のかかしを捨ててバトルフェイズを強制終了する」

 

「クソ、ターンエンドだ!」

 

 マシンナーズ・フォートレスとか初めて見たな。まぁいいか。

 

「俺のターン。ドロー。ミラクルシンクロフュージョン発動。来い、波動竜騎士 ドラゴエクィテス。ドラゴエクィテスの効果でヴァジュランダの効果を得る。ドラグニティの神槍を装備して効果、ファランクスを装備。得たヴァジュランダの効果でファランクスを墓地へ送って攻撃力二倍。トドメだ」

 

波動竜騎士 ドラゴエクィテス 攻撃力8400

 

「罠発動! マジックシリンダー!」

 

 お、トラップかマジックかよくわからんカードじゃねぇか。

 

「神槍の効果でトラップは効かねぇよ」

 

「そんな!」

 

男子生徒A

LP5600→0

 

「ふう。じゃ、図書室行くか」

 

『・・・・・・遊羽。私の出番がないのだが。せめてこんな時ぐらいは私を出してもいいと思うのだが』

 

 意味のわからないことを言うな。図書室行くぞ。

 

ーーーーーーーーーー

 

 図書室の扉を開けると、戦と知らない女子がデュエルしていた。・・・・・・図書室ってデュエル禁止じゃねぇっけ?

 

「・・・・・・戦ってもしかしてロリコ『言うな、遊羽』」

 

 いや、だってあんな小さい女子だぜ!? どう見てもロリータだろ!?

 

『人の性癖に触れてはいけない。それより、デュエルを見よう』

 

 ・・・・・・そうだな。

 

 デュエルは、ちょうど始まったばかりのようだった。

 

「僕のターンだね。モンスターをセット。カードを二枚セット。これでターン終了だよ」

 

遊民戦

LP8000 手札2

場 伏せモンスター:一枚 伏せカード:二枚

 

「私のターン、ドローなのです!!」

 

 声がもうロリだな。『なのです』って今日日聞かねぇな。

 

「私は調和の宝札を発動するのです。手札のガード・オブ・フレムベルを墓地に送って、二枚ドローするのです。更にトレード・インでラビー・ドラゴンを墓地に送って二枚ドローなのです」

 

 ドラゴンデッキか!? ドラゴンデッキだな!! いやー、ドラゴン好きは多いに越したことはないぜ。ロリとか言ってごめんな。ドラゴン好きに悪い奴はいない。

 

『すごい手の平返しだな・・・・・・』

 

 オイコラ、レヴ。今度お前主軸のデッキを組んでやるから黙ってろ。

 

『その言葉、忘れるな』

 

 さて、デュエルに目を戻そう。

 

「復活の福音発動なのです。墓地から来るのです、ラビー・ドラゴン!」

 

ラビー・ドラゴン ☆8 攻撃力2950

 

 ラビー・ドラゴン!! あのカードの良さがわかる奴がいるとは!! アイツ、やっぱいい奴だな!!

 

「ほわ~。可愛いのです~」

 

 だろ~。

 

『・・・・・・会話すらしていない筈だが・・・・・・』

 

 ドラゴン好きの間に会話は不要!

 

「バトルなのです! ラビー・ドラゴンで攻撃するのです!」

 

「伏せモンスターはフルール・シンクロンだよ」

 

フルール・シンクロン ☆2 チューナー 守備力200

 

 なんか変なタマネギもどきを尻尾で壊すラビー・ドラゴン。何だよあのタマネギもどき。

 

「ターンエンドなのです」

 

ロリっ子

LP8000 手札5

場 メイン:ラビー・ドラゴン

 

 復活の福音があるから、破壊される心配はないな。もしあんな可愛いラビー・ドラゴンを除去する奴がいたら、ぶっ飛ばす。

 

「僕のターン、ドロー。フォトン・スラッシャーを特殊召喚するよ。更にジェット・シンクロンを通常召喚。ジェット・シンクロンでフォトン・スラッシャーをチューニング! シンクロ召喚。ジェット・ウォリアー!」

 

フォトン・スラッシャー ☆4 攻撃力2100

 

ジェット・シンクロン ☆1 攻撃力500

 

ジェット・ウォリアー ☆5 攻撃力2100

 

「ジェット・ウォリアーの効果! ラビー・ドラゴンを手札に戻すよ!」

 

 戦テメェ後でぶっ飛ばす!!

 

『お、落ち着け遊羽』

 

 ・・・・・・おう、そうだな。今はデュエル中だしな。

 

「ジェット・シンクロンの効果でジャンク・シンクロンを手札に加えて、バトルだよ。ジェット・ウォリアーでダイレクトアタック!」

 

「受けるのです~」

 

 ジェット・ウォリアーがロリっ子にパンチをする。

 

ロリっ子

LP8000→5900

 

 戦テメェ、いたいけなロリっ子になんてことを!!

 

『遊羽、キャラが危ない。そろそろ大人しくしてくれ』

 

 ・・・・・・そうだな。デュエルで疲れてるみたいだ。大人しくするわ。

 

「僕はこれでターン終了だよ」

 

遊民戦

LP8000 手札2

場 エクストラ:ジェット・ウォリアー 伏せカード:二枚

 

「私のターン、ドローするのです」

 

 さて、次はどんなドラゴンかな~。

 

『・・・・・・』

 

「調和の宝札発動なのです。守護竜ユスティアを墓地に送って二枚ドローなのです。次に、竜の霊廟を使うのです。デッキから青眼の白龍を二枚、墓地に送るのです」

 

 青眼の白龍か。ワンキル・ソリティア研究会以外だと、使ってるのは青眼クラブぐらいだな。真紅眼クラブとの争い事が絶えないから、あんまり関わりを持たないようにしてるんだけどな。最近、銀河眼クラブを作ろうっていう話も出てるみたいだし、これからも関わらない方がいいだろう。

 

『本当に、この学校はどうなっているのだ』

 

 いや、知らねぇよ。

 

「古のルール発動なのです。三枚目の青眼の白龍なのです!!」

 

青眼の白龍 ☆8 攻撃力3000

 

「・・・・・・ふつくしい」

 

 思わず声を出すほどふつくしい。攻撃力3000と、通常モンスター最大の攻撃力を持つドラゴン。最近コモンでの再録があって、俺達一般人にも手に入れやすくなったんだよな。

 

「ふつくしいのです・・・・・・」

 

 だよな!!

 

『遊羽・・・・・・』

 

「このモンスターを、更にふつくしくするのです! 龍の鏡を発動するのです! ブルーアイズ三体融合なのです!!」

 

 何!? まさか!?

 

「青眼の究極竜なのです!!」

 

青眼の究極竜 ☆12 攻撃力4500

 

 ・・・・・・感動的だ・・・・・・。この時代に、まだアルティメットを使う者がいるとは・・・・・・。真青眼の究極竜が出てから、見かけることはないと思っていたが、まだ見れるとはな・・・・・・。

 

「バトルなのです!! 青眼の究極竜の攻撃! アルティメット・バースト!! なのです!」

 

 青眼の究極竜が、その三つの顎からブレスを吐き出す。

 

「くっ」

 

遊民戦

LP8000→5600

 

「ターンエンドなのです」

 

「強いね・・・・・・。僕のターン、ドロー!」

 

 戦ァ・・・・・・。もしアルティメットを破壊したらどうなるか、わかってるよなぁ・・・・・・?

 

「・・・・・・なんか、悪寒がするんだけど。ま、いっか。僕はシンクロン・エクスプローラーを召喚するよ。その効果で、墓地のフルール・シンクロンを特殊召喚」

 

シンクロン・エクスプローラー ☆2 攻撃力0

 

フルール・シンクロン 守備力200

 

 チューナーとそれ以外のモンスター。シンクロか。

 

「僕は二体のモンスターでオーバーレイ! エクシーズ召喚!」

 

 何!?

 

「No.29 マネキンキャット!」

 

No.29 マネキンキャット ★2 攻撃力2000

 

 戦がエクシーズ召喚とか、違和感半端ないな。

 

「いくよ。リバースカードオープン! DNA改造手術! フィールドのモンスター全てを機械族にする!」

 

 あ、アルティメットが・・・・・・機械族に・・・・・・。

 

「更に、マネキン・キャットの効果発動だよ。オーバーレイユニットを一つ使って、君の墓地のガード・オブ・フレムベルを特殊召喚してもらうよ」

 

ガード・オブ・フレムベル ☆1 攻撃力0

 

「こ、攻撃表示なのです!?」

 

「もちろん」

 

 鬼か!? 戦、お前いたいけなロリっ子何て事を!?

 

「そして、マネキン・キャットの更なる効果! 相手のフィールドにモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターと種族か属性が同じモンスターを特殊召喚できるよ。おいで、壊星壊獣ジズキエル」

 

壊星壊獣ジズキエル ☆10 攻撃力3300

 

 ・・・・・・まさか、本当にこのコンボを使っていたとはな。前に戦のデッキを見た時、もしやとは思ったが・・・・・・。

 

「速攻魔法、リミッター解除発動だよ」

 

 ・・・・・・あ。

 

No.29 マネキンキャット 攻撃力2000→4000

 

壊星壊獣ジズキエル 攻撃力3300→6600

 

「バトル! マネキン・キャットでガード・オブ・フレムベルを攻撃!」

 

「う、受けるのです」

 

 マネキン猫がガード・オブ・フレムベルを掴み、ロリっ子にぶつける。

 

ロリっ子

LP5900→1900

 

「トドメだよ! ジズキエルで青眼の究極竜を攻撃! 壊星の一撃!」

 

ロリっ子

LP1900→0

 

 ・・・・・・脳筋め。

 

ーーーーーーーーーー

 

 デュエルが終わった後、俺は戦に話しかけた。

 

「いいデュエルだったぜ、戦。まさか本当にマネキン・キャットをあんな風に使うとはな・・・・・・」

 

「如月くん。見てくれてたんだ」

 

 嬉しそうに笑う戦。

 

「む~、負けたのです~」

 

「そっちも、素晴らしいデュエルだった。今度でいいから、ドラゴンについて語り合おう」

 

「貴方もドラゴン好きなのです!? もちろんなのです!!」

 

 テンション高ぇな。

 

「なら、お友達になって欲しいのです!!」

 

「おう。こっちから願い出たいくらいだな」

 

「嬉しいのです~! 今まで、ドラゴンについて語り合えるお友達なんていなかったのです」

 

 チョロいな、コイツ。

 

「そうだな。俺も一人いたが、ドラゴン性の違いで最近会ってねぇ」

 

「音楽性ならぬドラゴン性!?」

 

 戦、最近ツッコミ上手くなってきたな。ボケ増やそう。

 

『・・・・・・そういえば、図書室はデュエル禁止ではなかったのか?』

 

「「「・・・・・・あ」」」




ロリっ子ちゃんのデッキは、昔懐かしの通常ドラゴンデッキでした。

次回はデュエルしません。
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