遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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二話です。
デュエルが始まります。

あと、内容グチャグチャです。



二人の出会い

 僕、遊民 戦(ゆうみ いくさ)は、いじめられっ子だ。

 

 デュエルの腕前もなく、レアカードも持っていない。いや、持っているけどほとんど使えない。僕には、心の強さが足りないらしい。不甲斐ない。

 

ーーーーーーーーーー

 

 ここはデュエル場。授業でしか使わないこの場所は、絶好のいじめスポットらしい。

 

 そこで僕は男子生徒三人に囲まれて、寝転がっている。今も絶賛いじめられ中だ。

 

「おら! どうした、弱虫が」

 

「気合いが足りないぞ、気合いが!」

 

 それでも、一つだけ言いたいことがある。

 

 蹴られて、お腹痛いけど。デュエルに負けて、心も痛いけど。

 

「・・・・・・じゃ、ない」

 

「あ?聞こえねぇな!」

 

「何か言ったかぁ?」

 

「聞こえねぇのは言ってねぇのと同じだろ?」

 

 なら、聞こえるように言ってやるよ。

 

「僕は、弱虫じゃ、ないッ!」

 

 これだけは、譲れない。

 これを譲ることは、僕自身の否定だ。それだけは、したくない。

 

「うるせぇんだよ、弱虫がッ!」

 

「あぐッ!」

 

 腹部を再度蹴られる。昼食が出てきそう。

 でもッ!

 

「僕は、弱虫じゃ、ないッ!」

 

 僕は叫びながら身体を起こす。

 

「あぁそうかよ!」

 

 今度は別の生徒が僕の顔を殴ろうとした。

 

 そのときだった。

 

「あークソ、先公のせいでイライラしてんだ。八つ当たりするぜ?」

 

 一迅の、風が吹いた。

 

「あぁ!? 何だテメェ」

 

 僕を殴ろうとしていた生徒がそっちを向くのに釣られて、僕も声のした方へ顔を向ける。

 

 そこにいたのは、一人の男子生徒だった。

 制服を着崩し、両手をポケットに突っ込み、こちらを睨んでいる。

 

 そして、その後ろにいる――――竜。

 剣を携え、橙色の翼と鱗を持つ、美しい竜。

 

「て、テメェは!」

「如月遊羽!」

「なんでこんなところに!」

 

 ・・・・・・何故か、皆さん三下になってらっしゃる。

 

「に、逃げろッ!」

「ヒィッ!」

「うわぁあ!」

 

 ・・・・・・うわぁ。僕、こんなのにいじめられてたんだ。ちょっとショック。

 

「あー、平気か?」

 

 いつの間にか僕の前に来ていた男子生徒―――たしか、如月くん―――は、そう言いながら僕に手を差し出す。

 

 僕は素直にその手をと―――

 

「弱いものいじめとか、やること古すぎんだろ」

 

らずに、叩いた。

 

「あ? なんのつもりだ?」

 

 疑問符を浮かべながら睨む彼。

 

「助けてくれたことには感謝してる。でも」

 

 僕はいったんそこで区切って、自分で立ち上がる。それから、目の前にいる彼を睨み、

 

「僕は、『弱いもの』じゃない」

 

 その言葉を聞いた彼は、「ハッ」と鼻で笑い、

 

「面白い。ならデュエルで証明してみろよ」

 

 そう言って、腕に付けているデュエルディスクを起動した。

 

 僕も黙ってディスクを構える。

 

「「デュエル!」」

 

如月遊羽 LP8000

遊民戦  LP8000

 

 お互いにデッキからカードを五枚抜き取る。

 

「さてと、お手並み拝見といこうか」

 

 僕が『弱くない』ことを証明するためのデュエルが、今始まった。




次回予告

主人公二人のデュエルが始まった。
戦が『弱くない』と言う理由とは。そして、遊羽の精霊とは。
次回、『戦のデュエル』 デュエルスタンバイッ!

デュエル、本当に始まっただけ。どうしてここまで引きずるのか。
次回は遊羽目線でのデュエルです。
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