遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ 作:柏田 雪貴
Side遊羽
トーナメント当日。デュエルスクールの体育館には、一年生が全員集まっていた。
『さぁ始まります! 高等部一年、中間テストトーナメント! 実況はこのボク、放送部一年永野 遥がお送りします!』
アイツ、放送部員だったのか・・・・・・意外だな。男装してるから、目立ちたくないのかと思ってた。
『・・・・・・ん? 遊羽、気付いていたのか?』
何に? あぁ、男装か。普通、気付くだろ? クラスでも気付いてる奴は数人いるぞ? 何か事情があると思って、誰も話題にしないだけで。
『・・・・・・本人にはとても言えないな』
『まずは第一回戦! 一年一組、如月 遊羽vs! 同じく一組の四谷 春樹だ~!』
キャラ変わりすぎだろ。
俺と春樹が、体育館の特設ステージの上で対峙する。・・・・・・この学校、金持ちだよな。
「四谷。リベンジさせてもらうぜ」
「上等だ、如月。かかってこい」
『それでは! デュエル開始です!』
「「デュエル!」」
如月遊羽
LP8000
四谷春樹
LP8000
「先攻はオレだ。オレのターン」
四谷が先攻? ガンドラXか?
「オレは手札から、LL-ターコイズ・ワーブラーの効果発動。オレの場にモンスターがいない時、自身を特殊召喚する。効果は使わない」
LL-ターコイズ・ワーブラー ☆1 守備力100
LL!? アイツ、精霊に尻に敷かれてるのか?
『春樹? そのデッキは、何かしら?』
「・・・・・・オレがディペのために作ったデッキだ。最近、ストレスが溜まっているのではないかと思ってな」
『あら。うふふ、ありがとう』
おい、誰かブラックコーヒー持ってこい。
『普段の遊羽と虹花もあんな感じだと思うが・・・・・・』
そうかぁ?
「オレは魔法カード、ワンチャン!? を発動。デッキから金華猫を手札に加える。手札のサファイア・スワローの効果発動。手札のLL-コバルト・スパローと共に特殊召喚」
LL-サファイア・スワロー ☆1 守備力0
LL-コバルト・スパロー ☆1 守備力100
「コバルト・スパローの効果、デッキからコバルト・スパローを手札に加える。オレはターコイズ・ワーブラーをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン。リンク召喚。リンク1 リンクリボー」
リンクリボー link1 攻撃力300
「オレは金華猫を通常召喚。効果で墓地のターコイズ・ワーブラーを特殊召喚」
金華猫 ☆1 スピリット 攻撃力400
LL-ターコイズ・ワーブラー ☆1 守備力100
「オレは四体のモンスターでオーバーレイ。エクシーズ召喚。LL-アセンブリー・ナイチンゲール」
LL-アセンブリー・ナイチンゲール ★1 攻撃力0
『この姿も、久しぶりね』
ディペって、アセンブリー・ナイチンゲールにもなれるのか・・・・・・。なら、レヴは?
『済まないが、私にそんな能力はないな』
そか。なら別にいい。
「アセンブリー・ナイチンゲールの攻撃力は、オーバーレイユニットの数×200アップする」
LL-アセンブリー・ナイチンゲール 攻撃力0→800
「オレこれでターンエンドだ」
四谷春樹
LP8000 手札2
場 エクストラ:リンクリボー メイン:LL-アセンブリー・ナイチンゲール
「俺のターンだな。ドロー」
『リンクリボーは攻撃力を0にする。アセンブリー・ナイチンゲールは破壊されなくなり、戦闘ダメージも与えられなくなる。伏せカードこそないが、厄介な布陣だな』
解説どうも、レヴ。本職も何か言っているが、生憎集中していてあまり聞こえないな。
「なら、今回はコイツだ! 俺は手札からドラゴン・目覚めの旋律を発動して、終焉龍 カオス・エンペラーとオッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴンを手札に加える!」
「ッ! ペンデュラム召喚か」
「まぁ焦んなよ。今捨てたエクリプスの効果で、デッキからカオス・MAXを除外。更に儀式魔法、オッドアイズ・アドベントを発動! 手札のオッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴンを生け贄にして、ドラゴン族を儀式召喚するぜ! 来い、虚竜魔王アモルファクターP!」
虚竜魔王アモルファクターP ☆8 攻撃力2950
「儀式モンスターだと!?」
「アモルファクターPの効果発動だ。次のお前のメインフェイズ1をスキップする」
「何ッ!?」
いやー、恐ろしい効果だな。
「さて、お待ちかねのペンデュラム召喚だ! 俺はオッドアイズ・レボリューション・ドラゴンと、終焉龍 カオス・エンペラーをペンデュラムスケールにセッティング!」
Pスケール 1ー12
「これで、レベル2から11のドラゴン族が同時に召喚可能! 刻め、魂の鼓動! 舞い踊れ、大いなる竜! ペンデュラム召喚! 来い、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン!」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン ☆10 攻撃力2800
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果発動! 墓地のオッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴンを特殊召喚!」
オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン ☆8 攻撃力3000
「レベル8が二体! ということで、オーバーレイ! 希望の力は竜に宿る! その瞳は銀河を映す! エクシーズ召喚! No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー!」
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー ★8 攻撃力3000
「バトル! レダメでリンクリボーを攻撃!」
「チッ! リンクリボーの効果発動。自身をリリースし、攻撃モンスターの攻撃力を0にする」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 攻撃力2800→0
「なら、タイタニック・ギャラクシーでナイチンゲールに攻撃! タイタニック・スパイラル!」
「ナイチンゲールの効果発動。オーバーレイユニットを一つ使う。ナイチンゲールは破壊されず、戦闘ダメージを0にする」
LL-アセンブリー・ナイチンゲール オーバーレイユニット 4→3 攻撃力800→600
「俺はこれでターンエンドだ」
如月遊羽
LP8000 手札0
場 エクストラ:No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー メイン:レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン Pスケール:終焉龍 カオス・エンペラー 超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン
「オレのターン、ドロー」
「メインフェイズ1はスキップされるぜ」
「ならバトルフェイズ。LL-アセンブリー・ナイチンゲールは、オーバーレイユニットの数だけ攻撃でき、ダイレクトアタック可能だ。ダイレクトアタック」
「タイタニック・ギャラクシーの隠された効果発動だ。オーバーレイユニットを一つ使えば、攻撃対象を自分に変更できるぜ」
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー オーバーレイユニット 2→1
別に隠してはないとは思うが。使っている人が少ないから隠れてるってだけだ。
「・・・・・・アセンブリー・ナイチンゲールの効果発動だ。オーバーレイユニットを一つ使い、破壊を免れる。戦闘ダメージも0だ」
LL-アセンブリー・ナイチンゲール オーバーレイユニット 3→2 攻撃力600→400
『あらあら。春樹らしくもないプレイミスね』
「失念していた。タイタニック・ギャラクシーにはそんな効果もあったな」
ワンキルやソリティアのパーツとして見てるからそうなるんだぜ。
「もう一度、ナイチンゲールで攻撃だ」
「こっちももう一度、タイタニック・ギャラクシーの効果発動だ」
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー オーバーレイユニット 1→0
「メインフェイズ2。オレは金華猫を召喚。効果で墓地のサファイア・スワローを特殊召喚」
金華猫 ☆1 スピリット 攻撃力400
LL-サファイア・スワロー ☆1 守備力0
「二体のレベル1モンスターでオーバーレイ。エクシーズ召喚。LL-リサライト・スターリング」
LL-リサライト・スターリング ★1 攻撃力0
「エクシーズ召喚成功時の効果があるが、あまり関係ない。サファイア・スワローの効果で、墓地のターコイズ・ワーブラーをエクシーズ素材にする」
LL-リサライト・スターリング オーバーレイユニット 2→3
ん? あまり関係ないって、どういうことだ? 嫌な予感しかしねぇんだけど・・・・・・。
「オレは速攻魔法、超融合を発動。コバルト・スパローをコストに、リサライト・スターリングとアセンブリー・ナイチンゲールで融合召喚を行う」
『超融合にチェーンはできない。タイタニック・ギャラクシーの効果が使えないな』
解説係になったらどうだ? レヴ。
『私が解説では見えない者が困るだろうな』
んな奴ら、どうでもいいだろ。
「融合召喚。LL-インディペンデント・ナイチンゲール」
LL-インディペンデント・ナイチンゲール ☆1 攻撃力1000→1500
「インディペンデント・ナイチンゲールの効果発動。素材にしたモンスターのオーバーレイユニットの数分レベルが上がる」
『この効果を使われるのって、かなり久々ね』
LL-インディペンデント・ナイチンゲール ☆1→6 攻撃力1500→4000
「ディペの効果だ。レベル×500ダメージを食らえ」
『今回は3000ダメージね。それっ』
ディペが腕を振るうと、羽が俺目掛けて飛んできた。
「痛ててててっ」
如月遊羽
LP8000→5000
「・・・・・・オレにできるのはここまでだな。ターンエンド」
四谷春樹
LP8000 手札0
場 エクストラ:LL-インディペンデント・ナイチンゲール
これで、お互いに手札0。このドローで何か引ければいいんだが。
「ドロー」
・・・・・・。
「俺は終焉龍 カオス・エンペラーの効果発動! 1000LPを支払い、自身を破壊することで、除外されているカオス・MAXを手札に加える!」
如月遊羽
LP5000→4000
「俺は高等儀式術を発動! デッキの青眼の白龍を生け贄に、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンを儀式召喚する!」
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン ☆8 攻撃力4000
「二度目の儀式召喚だと!?」
「更に! 俺はレダメの効果で墓地のファンタズマを特殊召喚する!」
オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン ☆8 攻撃力3000
「バトルだ! カオス・MAXでナイチンゲールを攻撃! カオスマキシマムバースト!」
『どうやら、ここまでのようね』
カオス・MAXのブレスがディペを包み、起きた爆発にカオス・MAX自身も巻き込まれた。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの攻撃!」
「クッ! 受けよう」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの翼から刃物のような羽が飛び、春樹を切り裂く。
四谷春樹
LP8000→5200
「ファンタズマで更に攻撃だ!」
ファンタズマのブレスが春樹を貫く。
四谷春樹
LP5200→2200
「トドメだ! タイタニック・ギャラクシーで攻撃!」
今日のMVPだな、コイツ。
四谷春樹
LP2200→0
「フッ。オレの、負けか」
『まだ一対一よ。次に勝てばいいわ』
いつの間にか春樹のそばに戻ったディペ。そうだな。まだ一対一だ。
「とりあえず、リベンジは成功ってことでいいよな」
『そうだな。私の出番は無かったが』
そこは勘弁してくれ。
『素晴らしいデュエルでした! お二人に盛大な拍手をお願いしま~す!』
・・・・・・永野、本当に何で男装してんだ?
遊羽SideOut
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Side???
「いや~、凄いデュエルだったね! さすがだよ春樹!」
オレはいつになく高揚していた。
『早く戦いたいね~、マスター!』
オレの精霊も、オレと心は同じみたい♪ あぁ、今からゾクゾクするなぁ♪
「・・・・・・会長、出番だぞ」
控え室に戻ってきた春樹がオレを呼んだ。
「ありがと春樹。ナイスデュエルだったよ!」
『ディペも凄かったよ~! 見直した♪』
オレ達のほめ言葉に、どこか照れたような二人。
「・・・・・・敵討ちは頼んだ」
『なに目線か気になるのだけれど・・・・・・。ありがとう。あなた達も頑張ってね』
さ~て、気分も最高だし、行きますか♪
『続いては、ワンキル・ソリティア研究会の会長のご登場です! 一年生でもトップクラスの実力者! その名はーーーー
ミスがあったので一旦消して修正して再投稿しました。すいません。
本当はレヴの出番があったんですが、泣く泣くカットに。替わりにカオス・MAXが登場。ダークマターの出番も遠のきました。