遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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今回は珍しく長いデュエルです。


戦vs虹花

Side戦

 

 中間テストトーナメントの四試合目。僕の出番になった。

 

『主殿の晴れ舞台! 拙者も粉骨砕身の心意気でデュエルしますぞ!』

 

 うん、張り切ってるね。

 

「如月くんも四谷くんも、皆凄いデュエルだったね。僕も頑張らないと」

 

『ガンバラナイトですかな?』

 

 そこで茶々入れないでよ、ジャン。

 

『影武茶ナイトでしたかな?』

 

 もう! ・・・・・・でも、ありがとう。おかげで緊張がちょっとほぐれたよ。

 

『それは良かったですぞ』

 

 さてと、楽しいデュエルの始まり、かな。

 

『それでは、本日最後のデュエルです! 一組の遊民 戦vs、真宮 虹花!』

 

 こういうのって、普通バラけるものじゃないのかな?

 

 特設ステージの上で向き合う僕と真宮さん。

 

「こうしてデュエルするのは初めてですね、遊民くん」

 

「そういえばそうだね」

 

 どんなデッキを使うのか、楽しみだ。

 

『それでは、デュエル開始です!』

 

「「デュエル!」」

 

遊民戦

LP8000

 

真宮虹花

LP8000

 

 最近はテストで余裕がなかったし、その前はいじめられてたから、デュエルを楽しむ機会がなかった。

 それに、あの人はデュエルを思いっきり楽しんでいた。リスペクトするなら、僕も楽しまないとね!

 

『主殿・・・・・・』

 

「先攻は私です。クリバンデットを通常召喚」

 

クリバンデット ☆3 攻撃力1000

 

「カードを二枚伏せて、ターン終了まで。クリバンデットの効果で、自身をリリースして、デッキ上五枚からツインツイスターを手札に加えます」

 

真宮虹花

LP8000 手札3

場 伏せカード:二枚

 

 ・・・・・・心意気を新たにしていたら、真宮さんのターンが終わってた。

 

「えと、僕のターンだね。ドロー」

 

 手札的に、ちょっとしか動けない。

 

「まずは調律を発動するよ。デッキからジャンク・シンクロンを手札に加えて、デッキの一番上を墓地に。そしてジャンク・シンクロンを通常召喚」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300

 

「効果で、墓地のチューニング・サポーターを特殊召喚だよ」

 

チューニング・サポーター ☆1 守備力300

 

「魔法カード、機械複製術を発動っと。デッキから、チューニング・サポーターを二体特殊召喚!」

 

チューニング・サポーター ☆1 守備力300

 

「僕はジャンク・シンクロンで、三体のチューニング・サポーターをチューニング!」

 

3+1+1+1=6

 

「シンクロ召喚! おいで、スターダスト・チャージ・ウォリアー!」

 

スターダスト・チャージ・ウォリアー ☆6 攻撃力2000

 

「チューニング・サポーターの効果と、スターダスト・チャージ・ウォリアーの効果で、合計四枚ドロー!」

 

「手札枚数が可笑しなことになってるんですが・・・・・・」

 

 うん、僕もチューニング・サポーターが落ちるとは思わなかった。大量ドローって楽しいよね。

 

「バトル! スターダスト・チャージ・ウォリアーで攻撃!」

 

「リバースカード、くず鉄のかかし発動です。攻撃を無効にします」

 

 僕のモンスターの前にかかしが現れて、行く手を阻む。

 

「このカードは発動後、もう一度伏せられます。私がカードを伏せたことで、墓地のEM五虹の魔術師の効果発動です。このカードをPゾーンに置きます」

 

 自身をPゾーンに置く効果? それが一体、何に・・・・・・?

 

「EM五虹の魔術師のP効果により、伏せカードのないプレイヤーはモンスター効果の発動ができず、攻撃も行えません」

 

 くっ、厄介な効果があったのか! そう来なくっちゃ!

 

「僕はカードを三枚伏せて、ターンエンドだよ」

 

遊民戦

LP8000 手札5

場 エクストラ:スターダスト・チャージ・ウォリアー 伏せカード:三枚

 

「私のターン、ドローです」

 

 さっきの大量ドローで、結構できることが増えた。さぁ、ドンと来い!

 

「私は速攻魔法、ツインツイスターを発動します。手札一枚をコストに、伏せカードを二枚、破壊します!」

 

「させないよ! リバースカード、スターライト・ロード! カードを二枚以上破壊する効果を無効にして破壊!」

 

「ッ! そんなカードを伏せていましたか・・・・・・」

 

 本当なら、スターダスト・ドラゴンを特殊召喚できるんだけどね。

 

 あ、申し訳なさそうにこっちを見ないでよ、スターダスト・チャージ・ウォリアー。

 

「なら、墓地のクリバンデットと幽鬼うさぎを除外して、カオス・ソルジャー -開闢の使者-を特殊召喚です!」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ☆8 攻撃力3000

 

「更に、墓地のエフェクト・ヴェーラーとクリボーを除外して、混沌帝龍 -終焉の使者-も特殊召喚します!」

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ☆8 攻撃力3000

 

 攻撃力3000が二体!? 凄いなぁ、真宮さん。

 

「バトルです! カオス・ソルジャーで攻撃!」

 

「何もないよ」

 

 カオス・ソルジャーの剣がスターダスト・チャージ・ウォリアーを切り裂く。

 

遊民戦

LP8000→7000

 

「カオス・ソルジャーの効果で、もう一度攻撃できます! ダイレクトアタックです!」

 

「ライフで受ける!」

 

 ちょっと違うか。

 

遊民戦

LP7000→4000

 

「混沌帝龍の攻撃です!」

 

「リバースカード、ガードブロック! 戦闘ダメージを0にして、ガードを一枚ドロー!」

 

 このデッキは何かと手札が必要だから、ドローカードを多めに入れてある。

 

「手札を増やしてしまいましたか・・・・・・。ターンエンドです」

 

真宮虹花

LP8000 手札0

場 メイン:混沌帝龍 -終焉の使者- カオス・ソルジャー -開闢の使者- 伏せカード:二枚 Pゾーン:EM五虹の魔術師

 

「僕のターン、ドロー!」

 

 これで、手札は七枚。

 

「戦士の生還を発動! 墓地のジャンク・シンクロンを手札に戻すよ」

 

 気になるのは、二枚目の伏せカード。あれは多分、こっちの伏せカードを破壊するカード。なら、破壊仕切れない数伏せればいい!

 

「僕はカードを更に三枚セット!」

 

「・・・・・・伏せカードが四枚以上のプレイヤーのモンスターは、攻撃力が二倍になります」

 

 へぇ、そんな効果があったんだ。

 

「ジャンク・シンクロンを通常召喚。効果でまたチューニング・サポーターを特殊召喚!」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300→2600

 

チューニング・サポーター ☆1 守備力300(攻撃力100→200)

 

「墓地からモンスターを特殊召喚したことで、ドッペル・ウォリアーを特殊召喚するよ!」

 

ドッペル・ウォリアー ☆2 攻撃力800→1600

 

「僕はジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーをチューニング!」

 

3+2=5

 

「集いし星が、鋼に打ち勝つ戦士となる! シンクロ召喚! 出番だよ、ジャンク・ウォリアー!」

 

ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300→4600

 

『行きますぞ!』

 

「ドッペル・ウォリアーの効果でドッペル・トークン二体を特殊召喚! ジャンク・ウォリアーの効果! 場のレベル2以下のモンスターの攻撃力分、自身の攻撃力を上げる!」

 

「リバースカード、砂塵の大嵐! 伏せカードを二枚破壊します!」

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力4600→2300

 

チューニング・サポーター 攻撃力200→100

 

 攻撃力を元に戻す。使うならここだと思ってたよ。

 

ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3200

 

 チェーンによる逆順処理が行われた。

 

「バトル! ジャンク・ウォリアーでカオス・ソルジャーに攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

「くず鉄のかかしを発動です」

 

 わかってるさ。

 でも、まだだ!

 

「リバースカード、星遺物からの目醒め! 自分フィールドのモンスターでリンク召喚を行う!」

 

「バトルフェイズ中にリンク召喚!?」

 

「現れて! 強きを挫くサーキット!」

 

 僕の前に、八つの矢印の付いた門が現れる。

 

「アローヘッド確認。召喚条件は、モンスター三体! 僕はジャンク・ウォリアーと二体のドッペル・トークンをリンクマーカーにセット! リンク召喚! リンク3、パワーコード・トーカー!」

 

パワーコード・トーカー link3 攻撃力2300

 

 門の中から出てきたのは、赤い鎧を纏った戦士。

 

「パワーコード・トーカーでカオス・ソルジャーに攻撃!」

 

「攻撃力が低いモンスターで攻撃ですか!?」

 

 もちろん、効果があるよ。

 

「パワーコード・トーカーの効果発動! 相手モンスターと戦闘を行う時、リンク先のモンスターをリリースすることで、攻撃力を二倍にする! チューニング・サポーターをリリース!」

 

 チューニング・サポーターが粒子となり、パワーコード・トーカーに吸収される。

 

パワーコード・トーカー 攻撃力2300→4600

 

 混沌の戦士が、赤い鎧を纏った戦士の拳によって砕かれる。

 

真宮虹花

LP8000→6400

 

「僕はターン終了だよ」

 

パワーコード・トーカー 攻撃力4600→2300

 

遊民戦

LP4000 手札2

場 エクストラ:パワーコード・トーカー 伏せカード:一枚

 

「私のターン、ドローです」

 

 なんとか返せたけど、この後が大変だなぁ。

 

「墓地のシャッフル・リボーンの効果です。五虹の魔術師をデッキに戻し、自身を除外することで、デッキからカードを一枚ドローできます」

 

 凄いなぁ。五虹の魔術師のデメリットを回避するカードも入れてあるんだ。

 

『出番かと思って張り切ったら、まさかのリンク素材ですぞ・・・・・・。ショックですぞ・・・・・・』

 

 いつの間にか戻ってきたジャンが嘆いている。

 ごめんごめん。新ルールのせいで、エクストラモンスターゾーンを空ける必要があってさ。

 

「私は死者蘇生を発動です! 墓地からカオス・ソルジャーを特殊召喚します!」

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ☆8 攻撃力3000

 

 破壊されて一ターンで帰ってきた。お帰りー。

 

「バトルです。カオス・ソルジャーでパワーコード・トーカーに攻撃!」

 

「リバースカード、攻撃の無敵化! バトルフェイズ中には破壊されなくなるよ!」

 

「ですが、ダメージは受けてもらいます」

 

遊民戦

LP4000→3300

 

「混沌帝龍で追撃です!」

 

遊民戦

LP3300→2600

 

「カードを一枚伏せて、ターンエンドです」

 

真宮虹花

LP6400 手札0

場 メイン:混沌帝龍 -終焉の使者- カオス・ソルジャー -開闢の使者- 伏せカード:二枚

 

「僕のターン、ドロー」

 

 こうなってくると、くず鉄のかかしが辛いなぁ。

 

「僕は増援を発動して、デッキからジャンク・シンクロンを手札に加えるよ。そしてそのまま通常召喚!」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300

 

 このデュエルで何度見たかわからない、このデッキのメインエンジン。

 

「効果で、墓地のドッペル・ウォリアーを特殊召喚するよ」

 

ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800

 

 やることは、いつも通り。

 

「僕はジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーをチューニング!」

 

3+2=5

 

「またですか!?」

 

「何度でも僕は呼ぶよ! シンクロ召喚! おいで、ジャンク・ウォリアー!」

 

ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300

 

『今日は出番が多いですな!』

 

 これでリンク素材にしたのはチャラにしてね。

 

「ドッペル・ウォリアーの効果でドッペル・トークン二体を特殊召喚! ジャンク・ウォリアーの効果で、レベル2以下のモンスターの攻撃力を、自身に加算する!」

 

ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3100

 

「バトルだ! ジャンク・ウォリアーで、カオス・ソルジャーに攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

「・・・・・・受けます」

 

 ジャンク・ウォリアーの拳が、カオス・ソルジャーを粉砕する。

 

真宮虹花

LP6400→6300

 

「パワーコード・トーカーで攻撃!」

 

「くず鉄のかかしを発動です!」

 

 また防がれた。でも、これでいい。

 

「僕はカードを伏せて、ターンエンド」

 

遊民戦

LP2600 手札1

場 エクストラ:パワーコード・トーカー メイン:ジャンク・ウォリアー ドッペル・トークン ドッペル・トークン 伏せカード:二枚

 

「私のターンですね。ドローします」

 

「僕を墓地から仁王立ちを除外して、効果発動! このターン、パワーコード・トーカーにしか攻撃できないよ」

 

 さてと、攻撃できるかな?

 

『・・・・・・なるほど。パワーコード・トーカーを攻撃しても、攻撃力が倍になる、ということですな』

 

 仮に混沌帝龍の効果を使っても、僕を倒すことはできないし、ライフ1000をコストに発動するから、リスクもある。

 こういう駆け引きって、結構楽しいよね。

 

「・・・・・・私は、混沌帝龍を守備表示に変更」

 

混沌帝龍 -終焉の使者- 攻撃力3000→守備力2500

 

「これで、ターン終了です」

 

真宮虹花

LP6300 手札1

場 メイン:混沌帝龍 -終焉の使者- 伏せカード:二枚

 

「ドロー!」

 

 ・・・・・・来たッ!

 

「速攻魔法、スクラップ・フィストを発動! ジャンク・ウォリアーに五つの効果が適用されるよ!」

 

「ここでそのカードを!?」

 

 デッキが結構圧縮されてたからね。

 

「バトル! ジャンク・ウォリアーで攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

「ですが、それでも私を倒すことはできません!」

 

「それはどうかな?」

 

「えっ!?」

 

「手札からラッシュ・ウォリアーを捨てて、効果発動! 攻撃力を二倍にする!」

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力3100→6200

 

「攻撃力、6200!?」

 

 ジャンク・ウォリアーが、主を守ろうと立ちふさがった混沌竜を殴る。

 

「うきゃあ!」

 

真宮虹花

LP6300→0




次回、遊羽のデュエルとなります。
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