遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

27 / 93
奪う者

Side戦

 

 如月くん達のデュエルが終わった。

 

「・・・・・・僕も、頑張らないと」

 

 あんなデュエルを魅せられたら、凄く興奮してきた。

 

『ガンバラナイト・・・・・・む、今回は不要でしたかな』

 

 うん。今はあんまり緊張はしてないよ。

 

『さぁ! 興奮の冷めないうちに、次のデュエルに参りましょう! 一組の脳筋デュエリスト、遊民戦くんvs相手のモンスターを美味しくいただくデュエリスト、花園 彩葉(はなぞの いろは)です!』

 

 花園さん? 聞いたことのない名前だね。

 

『マイナーな実力者ですかな?』

 

 うーん、どうだろう? 強いのは確かだと思うけど。

 

「よろしく、おねがいします」

 

「あ、こちらこそ、よろしく」

 

 特設ステージの向かいから聞こえてきた無機質な声に、僕は反射的に返事をした。

 

 桜色の髪をツインテールにしている。無表情な女の子だ。

 

『さぁ、デュエルを開始してください!』

 

「「デュエル!」」

 

花園彩葉

LP8000

 

遊民戦

LP8000

 

「先攻はもらった。カードをセット、モンスターを伏せて、ターンエンド・・・・・・」

 

花園彩葉

LP8000 手札3

場 伏せモンスター:一枚 伏せカード:一枚

 

 外見と口調の通り、おっとりしたデュエルだね。

 

「僕のターン、ドロー!」

 

 まぁ、そっちの方がいいんだけど。

 

「僕はカードを四枚伏せて、ターンエンド」

 

遊民戦

LP8000 手札2

場 伏せカード:四枚

 

「・・・・・・モンスターを出さない。ちょっと残念」

 

「え?」

 

「トゥーンのもくじを発動。デッキからトゥーンのもくじを手札にくわえるよ。これをあと二回繰り返す。最後はトゥーン・キングダムをサーチ」

 

『トゥーンデッキですかな?』

 

 どうだろうね? 閃刀かもよ?

 

「モンスターをもう一体セット。ターンエンド」

 

花園彩葉

LP8000 手札3

場 伏せモンスター:二枚 伏せカード:一枚

 

 うわ、怖いフィールドだね。何が伏せられてるのやら。

 

「僕のターン、ドロー」

 

 よし、行ける!

 

「僕はおろかな埋葬を発動! デッキからドッペル・ウォリアーを墓地に送って、ジャンク・シンクロンを通常召喚! 効果でドッペル・ウォリアーを特殊召喚」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300

 

ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800

 

「ジャンク・シンクロンで、ドッペル・ウォリアーをチューニング!」

 

3+2=5

 

「集いし星が、鋼に打ち勝つ戦士となる! シンクロ召喚! 今回も頼むよ、ジャンク・ウォリアー!」

 

『行きますぞッ!』

 

ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300

 

 やることは、いつもと同じ!

 

「ドッペル・ウォリアーの効果! ドッペル・トークン二体を特殊召喚! ジャンク・ウォリアーの効果! 僕のフィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力分、自身の攻撃力をアップ!」

 

ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3100

 

 安定の攻撃力3100。ブルーアイズも倒せるね。

 

「バトル! ジャンク・ウォリアーで攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

「伏せモンスターは、グレイドル・コブラ」

 

グレイドル・コブラ ☆3 守備力1000

 

 水で出来たヘビを殴るジャン。

 

「戦闘破壊された、コブラの効果。この子をジャンク・ウォリアーに装備。コントロールを得る」

 

『なんですと!? あ、主殿~』

 

 殴った水が、そのままジャンに絡みつく。ジャンは花園さんのフィールドに残された。

 

「ターンエンド」

 

遊民戦

LP8000 手札1

場 メイン:ドッペル・トークン ドッペル・トークン 伏せカード:四枚

 

「ん。ドロー」

 

 僕のデッキにコントロールを奪うようなカードは入っていない。つまり、ジャンは倒すことでしか僕の場に戻せない。まいったね。

 

「バトル。ジャンク・ウォリアーでドッペル・トークンを攻撃」

 

『うあわわわわ!? よ、よけてくだされ主殿~』

 

「トラップ発動! ガードブロック! 戦闘ダメージを0にして、カードを一枚ドローするよ」

 

 これで手札二枚。挽回できそうだ。

 

「・・・・・・残念。カードを伏せて、ターンエンド」

 

花園彩葉

LP8000 手札4

場 メイン:ジャンク・ウォリアー 伏せモンスター:一枚 伏せカード:二枚 魔法・罠:グレイドル・コブラ(装備:ジャンク・ウォリアー)

 

「僕のターン、ドロー。調律を発動! デッキからジャンク・シンクロンを手札に加えて、通常召喚」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300

 

「効果で墓地のドッペル・ウォリアーを特殊召喚。ワン・フォー・ワンを発動! デッキからチューニング・サポーターを特殊召喚!」

 

ドッペル・ウォリアー 守備力800

 

チューニング・サポーター 守備力300

 

「チューニング・サポーターはシンクロ素材になる時、レベル2としても扱える。僕はジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーとチューニング・サポーターをチューニング!」

 

3+2+2=7

 

「シンクロ召喚! パワー・ツール・ドラゴン!」

 

パワー・ツール・ドラゴン ☆7 攻撃力2300

 

「ドッペル・ウォリアーの効果で、ドッペル・トークン二体を特殊召喚する。チューニング・サポーターの効果で一枚ドローするよ」

 

ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400

 

「パワー・ツール・ドラゴンの効果! デッキから装備魔法三枚を選んで、相手にランダムで選ばせる。選んだカードが手札に加わるよ」

 

 僕が選んだのは・・・・・・。

 

「むう。同じカードが三枚」

 

「そうだね。どの団結の力がいい?」

 

 団結の力三枚。パワー・ツールで同じカード三枚はよくあることだよね。

 

「ということで、僕は団結の力をパワー・ツールに装備!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2300→5500

 

「攻撃力、5500・・・・・・」

 

「バトル! パワー・ツール・ドラゴンで、ジャンク・ウォリアーを攻撃! パワー・アーム・クロー!」

 

『うぎゃあ!?』

 

 パワー・ツールがスコップをジャンク・ウォリアーにぶつける。ジャンは会場の端まで吹き飛び、そこで破壊された。

 

花園彩葉

LP8000→5600

 

「っ、痛い・・・・・・」

 

「僕はドッペル・トークン一体を守備表示にして、ターンエンドだよ」

 

ドッペル・トークン 攻撃力400→守備力400

 

遊民戦

LP8000 手札1

場 エクストラ:パワー・ツール・ドラゴン メイン:ドッペル・トークン×3 魔法・罠:団結の力(装備:パワー・ツール・ドラゴン) 伏せカード:三枚

 

「わたしのターン。ドロー」

 

 さっき手札に加えてたトゥーン・キングダム、何に使うんだろう?

 

「魔法カード、洗脳-ブレインコントロール。パワー・ツール、ちょうだい」

 

花園彩葉

LP5600→4800

 

 パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力5500→3100

 

 あぁっ! ジャンだけじゃなくパワー・ツールまで!

 

「パワー・ツールの効果。選んで」

 

 差し出されたカードは・・・・・・。

 

「全部同じじゃないか!」

 

 見せられたのは三枚のコミックハンド。このためのトゥーン・キングダムかぁ。

 

「ん。お返し」

 

 くっ、無表情が若干ドヤ顔に見えてきた・・・・・・ッ!

 

「じゃあ、バトル。パワー・ツールでドッペル・トークンに攻撃」

 

遊民戦

LP8000→5700

 

「ターンエンド」

 

 僕の場にパワー・ツールが帰ってくる。

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力3100→4700

 

花園彩葉

LP4800 手札5

場 伏せモンスター:一枚 伏せカード:二枚

 

「僕のターン!」

 

 デッキからカードを引く。

 

「戦士の生還を発動! 墓地のジャンク・シンクロンを手札に加わるよ。そのまま通常召喚!」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300

 

「効果でドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」

 

ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800

 

「ん。またシンクロ?」

 

「いや、その前にこれだ! 現れろ、強きを挫くサーキット!」

 

 僕の前に、矢印が八つついた門が現れる。

 

「アローヘッド確認! 召喚条件は、戦士族モンスター二体。僕はドッペル・トークン二体をリンクマーカーにセット。リンク召喚! おいで、聖騎士の追想 イゾルデ!」

 

聖騎士の追想 イゾルデ link2 攻撃力1600

 

「イゾルデの効果! デッキから戦士族モンスターを手札に加わるよ。僕はアタック・ゲイナーを手札に」

 

 まだまだ行くよ!

 

「イゾルデの更なる効果! デッキから装備魔法を好きな数墓地に送って、そのレベルの戦士族モンスターを特殊召喚するよ。団結の力、神剣-フェニックスブレードを墓地に送って、ラッシュ・ウォリアーを特殊召喚!」

 

ラッシュ・ウォリアー ☆2 守備力1200

 

「ジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーをチューニング!」

 

3+2=5

 

「シンクロ召喚! 強きを挫く戦士、ジャンク・ウォリアー!」

 

ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300

 

『またまた登場、ですぞッ!』

 

「ジャンク・ウォリアーの効果と、ドッペル・ウォリアーの効果をそれぞれ発動! ドッペル・トークン二体を特殊召喚、ジャンク・ウォリアーの攻撃力がレベル2以下のモンスターの分アップ!」

 

ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3400

 

「結局同じ手? つまらないね」

 

「いや、まだだよ!」

 

「ッ!?」

 

「速攻魔法、スクラップ・フィスト発動! ジャンク・ウォリアーに五つの効果を適用するよ」

 

 これで、ダメージステップ終了まで僕の独壇場だ!

 

「僕はイゾルデとラッシュ・ウォリアーをリンクマーカーにセット!」

 

 召喚条件は、効果モンスター二体以上!

 

「来い、デコード・トーカー!」

 

デコード・トーカー link3 攻撃力2300

 

 パワーコード・トーカーに似た、剣を構えた戦士が現れる。

 

「デコード・トーカーの攻撃力は、リンク先のモンスターの数×500アップする! よって、攻撃力3800だ!」

 

デコード・トーカー 攻撃力2300→3800

 

 伏せモンスターがデコード・トーカーのリンク先にいるから、合計三体だ。

 

「墓地のジャンク・シンクロンとジャンク・ウォリアーを除外して、神剣-フェニックスブレードを手札に戻す。そのままジャンク・ウォリアーに装備!」

 

ジャンク・ウォリアー 攻撃力3400→3700

 

『え、剣ですぞ!? 拙者、剣術はできない・・・・・・』

 

 ごめん、今いいとこだから!

 

「バトル! ジャンク・ウォリアーで伏せモンスターを攻撃! スクラップ・フィスト!」

 

 あれ、スラッシュかな?

 

「・・・・・・伏せモンスターはグレイドル・アリゲーター」

 

グレイドル・アリゲーター ☆3 守備力1500

 

 ジャンク・ウォリアーが剣でワニを斬ろうとして、結局諦めて剣を持っていない方の拳で殴る。

 

「スクラップ・フィストの効果で、守備貫通とダメージ二倍、ダメージステップ終了まで効果の発動ができないよ!」

 

「ッ! 非道い・・・・・・」

 

花園彩葉

LP4800→400

 

「デコード・トーカーで攻撃! デコード・エンド!」

 

「リバースカード、びっくり箱。デコード・トーカーを対象」

 

 今、対象って言ったね?

 

「デコード・トーカーの効果発動! 僕のカードを対象とした効果が発動した時、リンク先のモンスターをリリースすることで、それを無効にして破壊する! ジャンク・ウォリアーをリリース!」

 

『え、ここでですぞ!?』

 

 デコード・トーカーに身代わりにされたジャン。ごめん、つい。

 

「・・・・・・」

 

花園彩葉

LP400→0

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

『主殿、おなご相手によくあんなデュエルができましたな』

 

 ん? 何で?

 

『いや、普通は少し躊躇するものですぞ』

 

「それで負けたら、元も子もないでしょ」

 

 デュエルが終わって、ジャンが墓地から戻ってきた。

 

『それにしても、コントロールを奪われたと思ったらスコップで殴られて、しかも最後には身代わりですぞ・・・・・・あんまりですぞ・・・・・・』

 

「いや、ごめんね?」

 

 次が如月くんとのデュエルだと思うと、熱中しちゃって。

 

『・・・・・・途中から、拙者の扱いで楽しくなってましたな?』

 

「あ、バレてた?」

 

『主殿~!!』

 

 さて、次はとうとう如月くんとのデュエルだ。楽しみだなぁ・・・・・・!!




ブレインコントロールがエラッタ前なのは勘弁してください。
展開的にはエレクトリック・ワームで問題ないので、脳内補正でお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。