遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ 作:柏田 雪貴
Side戦
如月くん達のデュエルが終わった。
「・・・・・・僕も、頑張らないと」
あんなデュエルを魅せられたら、凄く興奮してきた。
『ガンバラナイト・・・・・・む、今回は不要でしたかな』
うん。今はあんまり緊張はしてないよ。
『さぁ! 興奮の冷めないうちに、次のデュエルに参りましょう! 一組の脳筋デュエリスト、遊民戦くんvs相手のモンスターを美味しくいただくデュエリスト、花園 彩葉(はなぞの いろは)です!』
花園さん? 聞いたことのない名前だね。
『マイナーな実力者ですかな?』
うーん、どうだろう? 強いのは確かだと思うけど。
「よろしく、おねがいします」
「あ、こちらこそ、よろしく」
特設ステージの向かいから聞こえてきた無機質な声に、僕は反射的に返事をした。
桜色の髪をツインテールにしている。無表情な女の子だ。
『さぁ、デュエルを開始してください!』
「「デュエル!」」
花園彩葉
LP8000
遊民戦
LP8000
「先攻はもらった。カードをセット、モンスターを伏せて、ターンエンド・・・・・・」
花園彩葉
LP8000 手札3
場 伏せモンスター:一枚 伏せカード:一枚
外見と口調の通り、おっとりしたデュエルだね。
「僕のターン、ドロー!」
まぁ、そっちの方がいいんだけど。
「僕はカードを四枚伏せて、ターンエンド」
遊民戦
LP8000 手札2
場 伏せカード:四枚
「・・・・・・モンスターを出さない。ちょっと残念」
「え?」
「トゥーンのもくじを発動。デッキからトゥーンのもくじを手札にくわえるよ。これをあと二回繰り返す。最後はトゥーン・キングダムをサーチ」
『トゥーンデッキですかな?』
どうだろうね? 閃刀かもよ?
「モンスターをもう一体セット。ターンエンド」
花園彩葉
LP8000 手札3
場 伏せモンスター:二枚 伏せカード:一枚
うわ、怖いフィールドだね。何が伏せられてるのやら。
「僕のターン、ドロー」
よし、行ける!
「僕はおろかな埋葬を発動! デッキからドッペル・ウォリアーを墓地に送って、ジャンク・シンクロンを通常召喚! 効果でドッペル・ウォリアーを特殊召喚」
ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300
ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800
「ジャンク・シンクロンで、ドッペル・ウォリアーをチューニング!」
3+2=5
「集いし星が、鋼に打ち勝つ戦士となる! シンクロ召喚! 今回も頼むよ、ジャンク・ウォリアー!」
『行きますぞッ!』
ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300
やることは、いつもと同じ!
「ドッペル・ウォリアーの効果! ドッペル・トークン二体を特殊召喚! ジャンク・ウォリアーの効果! 僕のフィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力分、自身の攻撃力をアップ!」
ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400
ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3100
安定の攻撃力3100。ブルーアイズも倒せるね。
「バトル! ジャンク・ウォリアーで攻撃! スクラップ・フィスト!」
「伏せモンスターは、グレイドル・コブラ」
グレイドル・コブラ ☆3 守備力1000
水で出来たヘビを殴るジャン。
「戦闘破壊された、コブラの効果。この子をジャンク・ウォリアーに装備。コントロールを得る」
『なんですと!? あ、主殿~』
殴った水が、そのままジャンに絡みつく。ジャンは花園さんのフィールドに残された。
「ターンエンド」
遊民戦
LP8000 手札1
場 メイン:ドッペル・トークン ドッペル・トークン 伏せカード:四枚
「ん。ドロー」
僕のデッキにコントロールを奪うようなカードは入っていない。つまり、ジャンは倒すことでしか僕の場に戻せない。まいったね。
「バトル。ジャンク・ウォリアーでドッペル・トークンを攻撃」
『うあわわわわ!? よ、よけてくだされ主殿~』
「トラップ発動! ガードブロック! 戦闘ダメージを0にして、カードを一枚ドローするよ」
これで手札二枚。挽回できそうだ。
「・・・・・・残念。カードを伏せて、ターンエンド」
花園彩葉
LP8000 手札4
場 メイン:ジャンク・ウォリアー 伏せモンスター:一枚 伏せカード:二枚 魔法・罠:グレイドル・コブラ(装備:ジャンク・ウォリアー)
「僕のターン、ドロー。調律を発動! デッキからジャンク・シンクロンを手札に加えて、通常召喚」
ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300
「効果で墓地のドッペル・ウォリアーを特殊召喚。ワン・フォー・ワンを発動! デッキからチューニング・サポーターを特殊召喚!」
ドッペル・ウォリアー 守備力800
チューニング・サポーター 守備力300
「チューニング・サポーターはシンクロ素材になる時、レベル2としても扱える。僕はジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーとチューニング・サポーターをチューニング!」
3+2+2=7
「シンクロ召喚! パワー・ツール・ドラゴン!」
パワー・ツール・ドラゴン ☆7 攻撃力2300
「ドッペル・ウォリアーの効果で、ドッペル・トークン二体を特殊召喚する。チューニング・サポーターの効果で一枚ドローするよ」
ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400
「パワー・ツール・ドラゴンの効果! デッキから装備魔法三枚を選んで、相手にランダムで選ばせる。選んだカードが手札に加わるよ」
僕が選んだのは・・・・・・。
「むう。同じカードが三枚」
「そうだね。どの団結の力がいい?」
団結の力三枚。パワー・ツールで同じカード三枚はよくあることだよね。
「ということで、僕は団結の力をパワー・ツールに装備!」
パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2300→5500
「攻撃力、5500・・・・・・」
「バトル! パワー・ツール・ドラゴンで、ジャンク・ウォリアーを攻撃! パワー・アーム・クロー!」
『うぎゃあ!?』
パワー・ツールがスコップをジャンク・ウォリアーにぶつける。ジャンは会場の端まで吹き飛び、そこで破壊された。
花園彩葉
LP8000→5600
「っ、痛い・・・・・・」
「僕はドッペル・トークン一体を守備表示にして、ターンエンドだよ」
ドッペル・トークン 攻撃力400→守備力400
遊民戦
LP8000 手札1
場 エクストラ:パワー・ツール・ドラゴン メイン:ドッペル・トークン×3 魔法・罠:団結の力(装備:パワー・ツール・ドラゴン) 伏せカード:三枚
「わたしのターン。ドロー」
さっき手札に加えてたトゥーン・キングダム、何に使うんだろう?
「魔法カード、洗脳-ブレインコントロール。パワー・ツール、ちょうだい」
花園彩葉
LP5600→4800
パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力5500→3100
あぁっ! ジャンだけじゃなくパワー・ツールまで!
「パワー・ツールの効果。選んで」
差し出されたカードは・・・・・・。
「全部同じじゃないか!」
見せられたのは三枚のコミックハンド。このためのトゥーン・キングダムかぁ。
「ん。お返し」
くっ、無表情が若干ドヤ顔に見えてきた・・・・・・ッ!
「じゃあ、バトル。パワー・ツールでドッペル・トークンに攻撃」
遊民戦
LP8000→5700
「ターンエンド」
僕の場にパワー・ツールが帰ってくる。
パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力3100→4700
花園彩葉
LP4800 手札5
場 伏せモンスター:一枚 伏せカード:二枚
「僕のターン!」
デッキからカードを引く。
「戦士の生還を発動! 墓地のジャンク・シンクロンを手札に加わるよ。そのまま通常召喚!」
ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300
「効果でドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」
ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800
「ん。またシンクロ?」
「いや、その前にこれだ! 現れろ、強きを挫くサーキット!」
僕の前に、矢印が八つついた門が現れる。
「アローヘッド確認! 召喚条件は、戦士族モンスター二体。僕はドッペル・トークン二体をリンクマーカーにセット。リンク召喚! おいで、聖騎士の追想 イゾルデ!」
聖騎士の追想 イゾルデ link2 攻撃力1600
「イゾルデの効果! デッキから戦士族モンスターを手札に加わるよ。僕はアタック・ゲイナーを手札に」
まだまだ行くよ!
「イゾルデの更なる効果! デッキから装備魔法を好きな数墓地に送って、そのレベルの戦士族モンスターを特殊召喚するよ。団結の力、神剣-フェニックスブレードを墓地に送って、ラッシュ・ウォリアーを特殊召喚!」
ラッシュ・ウォリアー ☆2 守備力1200
「ジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーをチューニング!」
3+2=5
「シンクロ召喚! 強きを挫く戦士、ジャンク・ウォリアー!」
ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300
『またまた登場、ですぞッ!』
「ジャンク・ウォリアーの効果と、ドッペル・ウォリアーの効果をそれぞれ発動! ドッペル・トークン二体を特殊召喚、ジャンク・ウォリアーの攻撃力がレベル2以下のモンスターの分アップ!」
ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400
ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3400
「結局同じ手? つまらないね」
「いや、まだだよ!」
「ッ!?」
「速攻魔法、スクラップ・フィスト発動! ジャンク・ウォリアーに五つの効果を適用するよ」
これで、ダメージステップ終了まで僕の独壇場だ!
「僕はイゾルデとラッシュ・ウォリアーをリンクマーカーにセット!」
召喚条件は、効果モンスター二体以上!
「来い、デコード・トーカー!」
デコード・トーカー link3 攻撃力2300
パワーコード・トーカーに似た、剣を構えた戦士が現れる。
「デコード・トーカーの攻撃力は、リンク先のモンスターの数×500アップする! よって、攻撃力3800だ!」
デコード・トーカー 攻撃力2300→3800
伏せモンスターがデコード・トーカーのリンク先にいるから、合計三体だ。
「墓地のジャンク・シンクロンとジャンク・ウォリアーを除外して、神剣-フェニックスブレードを手札に戻す。そのままジャンク・ウォリアーに装備!」
ジャンク・ウォリアー 攻撃力3400→3700
『え、剣ですぞ!? 拙者、剣術はできない・・・・・・』
ごめん、今いいとこだから!
「バトル! ジャンク・ウォリアーで伏せモンスターを攻撃! スクラップ・フィスト!」
あれ、スラッシュかな?
「・・・・・・伏せモンスターはグレイドル・アリゲーター」
グレイドル・アリゲーター ☆3 守備力1500
ジャンク・ウォリアーが剣でワニを斬ろうとして、結局諦めて剣を持っていない方の拳で殴る。
「スクラップ・フィストの効果で、守備貫通とダメージ二倍、ダメージステップ終了まで効果の発動ができないよ!」
「ッ! 非道い・・・・・・」
花園彩葉
LP4800→400
「デコード・トーカーで攻撃! デコード・エンド!」
「リバースカード、びっくり箱。デコード・トーカーを対象」
今、対象って言ったね?
「デコード・トーカーの効果発動! 僕のカードを対象とした効果が発動した時、リンク先のモンスターをリリースすることで、それを無効にして破壊する! ジャンク・ウォリアーをリリース!」
『え、ここでですぞ!?』
デコード・トーカーに身代わりにされたジャン。ごめん、つい。
「・・・・・・」
花園彩葉
LP400→0
ーーーーーーーーーー
『主殿、おなご相手によくあんなデュエルができましたな』
ん? 何で?
『いや、普通は少し躊躇するものですぞ』
「それで負けたら、元も子もないでしょ」
デュエルが終わって、ジャンが墓地から戻ってきた。
『それにしても、コントロールを奪われたと思ったらスコップで殴られて、しかも最後には身代わりですぞ・・・・・・あんまりですぞ・・・・・・』
「いや、ごめんね?」
次が如月くんとのデュエルだと思うと、熱中しちゃって。
『・・・・・・途中から、拙者の扱いで楽しくなってましたな?』
「あ、バレてた?」
『主殿~!!』
さて、次はとうとう如月くんとのデュエルだ。楽しみだなぁ・・・・・・!!
ブレインコントロールがエラッタ前なのは勘弁してください。
展開的にはエレクトリック・ワームで問題ないので、脳内補正でお願いします。