遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ 作:柏田 雪貴
次回はデュエルする予定です。
「さて。それじゃ、とっとと課題を終わらせるか」
「そうですね。二時間あれば終わりそうです」
遊羽が他の面子を
遊羽と虹花は、二人で夏休みの課題をやっていた。
「相手の攻撃を防ぐ手札誘発を選べ・・・・・・クリボー、バトルフェーダー、速攻のかかし、クリボールっと。結構あるな」
「いえ、違いますよ遊羽。クリボーはダメージを0にする効果、フェーダーとかかしはバトルフェイズを終了する効果、クリボールは表示を変更する効果です。正解はゴーストリック・ランタンです」
コンマイ語って難しい!
「カオス・フォームで儀式召喚できるモンスター・・・・・・《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》、《カオス・ソルジャー》、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》、《超戦士カオス・ソルジャー》と《青眼の混沌龍》で全部か?」
「遊羽、《マジシャン・オブ・カオス》が抜けていますよ。先日発売した新しいカードです」
遊羽がミスをすれば、その都度虹花がフォローを入れる。彼らにとっては毎年の出来事だ。
そして、約二時間後。
「ふぅ。終わったな」
「今年は中々厄介な問題が多かった気がします。不動性ソリティア理論の先生でしょうか?」
この教師は課題を作った後、休職届を出している。生徒に八つ当たりして、研究でもしているのだろう。新しいレギュレーションが応えたらしい。他の学校でもそういったことが相次いで起きているとのことだ。
「それじゃ、この間借りた映画【〜超融合!時空を越えちゃった絆〜】でも見るか」
「そうですね。私、楽しみにしていたんです」
ディスク(DVDの方)を機械にセットし、再生。
内容は皆さんご存知の通り。
途中、Sinモンスターになって悪役チックになった青眼の白龍や真紅眼の黒竜、スターダスト・ドラゴンを見て遊羽が興奮したり、「あ、真紅眼ってミスティル素材にすれば流星竜出せるし、相性いいんじゃ? 渓谷あるからSinも出せるし」とデッキ構築の話になってしまった。
クライマックスでは、時空を越えて集まった歴代主人公3人に対して切り札である《Sin トゥルース・ドラゴン》が破壊されそうになった瞬間、パラドックスの前に3人の仲間が現れ次々と手札からカードを発動させ展開していくのに合わせて「どうやら貴方の敗北への未来には間に合ったようですね」「僕だ!」「希望さえあれば奇跡は必ず起こる!!そしてその希望とは自らの手で掴みとるもの私はそれを証明して見せる」と何か良い台詞を言っていて、虹花がとても楽しそうにしていた。
未来組が助けに来た後も《機皇帝ワイゼル∞》とSinモンスターの効果のせいでお互いに攻撃宣言が出来なくなったり、アンチノミーさんが格好いい口上でシンクロ召喚した瞬間にアポリアさんが「シンクロ召喚は破滅の道だ!!」とか「止めてくれ・・・・・・また私に
課題にかけた時間と同じく約二時間の映画だったが、とても面白かった。
「しかし、まさかスターダストとネオスでドラゴエクィテスを超融合するとはな・・・・・・戦と日向に頼んで、今度やってもらうか」
「この映画を見せれば、ドラゴエクィテスの精霊は喜びそうですね」
金で縁取られた碧のゴシックドレスを着た女の子が一瞬二人の脳裏をよぎったが、あえて深く考えないようにした。
その後も課題が終わったのをいいことにダラダライチャイチャ過ごす二人。
虹花が帰ったのは、夜八時を過ぎてからだった。
少年「・・・・・・ど、どこだココは!?」
息吹「では、読者のリクエストにお応えして、このゾンビマスターさんにはエグゾでやられてもらいます♪」
少年「ふ、ふざけるな! お前もアンデットにしてやる! デュエルだ!」
息吹「初手エグゾ。君の負けだ」
少年「な!? そんなのインチキだ! 無効だ無効!」
息吹「しょうがないな~♪ 今回だけ特別だよ?」
少年「ボクのターン! アンデットワールドを発動して、牛頭鬼を召喚! 効果でデッキからグローアップ・ブルームを墓地に送る! 効果でデッキから王サマを特殊召喚! ターンエンド!」
息吹「オレのターン♪ まずは悪魔の調理師を召喚! 死のマジック・ボックスでドーハスーラを破壊して、コックをプレゼント♪」
少年「な!? ボクらの王サマが!」
息吹「カバーカーニバル発動! カバを三体特殊召喚! 収縮でコックの攻撃力を半分にして、バトル! カバで自爆特攻!」
少年「自分のモンスターを自爆させるとか、お前バカだろ!」
息吹「悪魔の調理師が相手に戦闘ダメージを与えた時、相手、つまりオレは二枚ドローする! 合計六枚ドロー♪」
少年「なんだよそれ!」
息吹「速攻魔法、超カバーカーニバル! 今度は五体のカバだ! 自爆特攻!」
少年「で、でも、お前のライフは残り1600! ライフがなくなればボクの勝ち・・・・・・」
息吹「戦闘ダメージを受けたことで、トラゴエディアを特殊召喚! 手札の数×600の攻撃力だ♪」
少年「攻撃力、9000!?」
息吹「神秘の中華鍋発動♪ トラゴエディアをクッキング! 攻撃力分ライフを回復!」
少年「そんな!?」
息吹「またカバーカーニバルで自爆特攻! 手札断殺でお互い手札交換、リロードで手札を全てデッキに戻して同じ枚数ドロー♪ 揃った、エグゾ!」
少年「うわあぁぁぁぁぁぁあ!!」
息吹「これで成仏できたろ? 二度と出てくるなよ♪」