遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ 作:柏田 雪貴
年末年始でカード屋を駆け回ってました。
・・・・・・アンチホープが売ってない。(欲しい)
「よし、出来ました!」
「これで終わり!」
デッキ作りを始めて2日。
ほぼ同時にデッキが完成した二人は、驚きながらも顔を見合わせると、どちらともなく出来たばかりのデッキをディスクにセットし、向かい合う。
「待て待て。この人数だと狭いから外でにしろ」
が、それを止める遊羽。先日虹花とリビングでデュエルしていたが、それはデュエルする二人しか部屋にいなかったからだ。五人もいる状況でのデュエルはさすがに狭い。
「・・・・・・そうですね。移動しましょう」
虹花の言葉をきっかけに移動を開始する
玄関から外に出て、庭の真ん中あたりを中心に少し離れて向き合う戦と虹花。
「よっこいせ、と。ほら、座って見ようぜ」
見学者達は遊羽がどこからか持ってきたベンチに腰掛けた。ドラゴンになったことで筋力が上がっているらしく、ベンチくらいは担げるようだ。
それを目の端で確認した戦と虹花は、ディスクを構えた。
「「デュエル!」」
真宮虹花
LP8000
遊民戦
LP8000
「私のターンです。まずは、不知火の隠者を召喚します」
不知火の隠者 ☆4 攻撃力500
「効果発動です。デッキからユニゾンビを特殊召喚します」
ユニゾンビ ☆3 チューナー 守備力0
「ユニゾンビの効果発動です。デッキからアンデットモンスターを墓地に送ることで、フィールドのモンスターのレベルを一つ上げます」
ユニゾンビ ☆3→4
「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドです」
真宮虹花
LP8000 手札3
場 メイン:ユニゾンビ 魔法・罠:伏せカード
アンデットデッキとしては理想的な動きだ。
(もう少し欲を言えば、アンデットワールドとドーハスーラが欲しいところです。この手札ではできませんが)
「僕のターン、ドロー」
「ドローフェイズに、リバースカード針虫の巣窟です」
虹花の墓地が肥える。が、そんなことはお構いなしとでも言うかのように戦はカードを発動する。
「手札抹殺を発動だよ。お互いに手札を全て捨てて、同じ数だけドローするよ」
虹花の思いが伝わったのか、それとも偶然か、戦は手札交換のカードを発動する。
「私は三枚捨てて三枚ドローします」
「僕は手札が五枚のままだから、五枚ドローするね」
入れ替わる手札。虹花は目的のカードを引けたらしく、少し微笑む。
「ジャンク・シンクロンを召喚! 効果で墓地からドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」
ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300
ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800
戦の
『勿論拙者の出番、』
「現れろ、強きを挫くサーキット!」
決まってねぇぞオイ。
矢印の八つ付いた門が現れ、そこにジャンク・シンクロンとドッペル・ウォリアーが吸い込まれる。
「リンク召喚! 聖騎士の追想 イゾルデ!」
聖騎士の追想 イゾルデ link2 攻撃力1600
「ここでイゾルデ、ですか?」
「アンデットデッキにはこっちの方がいいと思って。イゾルデの効果発動! リンク召喚に成功したことで、デッキからADチェンジャーを手札に加えるよ」
「っ、そのカードですか・・・・・・」
ADチェンジャー。モンスターの表示形式を変更するカード。戦のデッキに新しく入ったカードだ。
「イゾルデの第二の効果発動! デッキから団結の力、最強の盾、ジャンク・アタック、巨大化を墓地に送って、E・HERO シャドー・ミストを特殊召喚!」
E・HERO シャドー・ミスト ☆4 攻撃力1000
「そのカードは・・・・・・!」
「さっき日向先輩に譲ってもらったんだ。制限カードなのに三枚あるからって」
レギュレーションが変われば入れられる枚数は増えるかもしれないが、良くて準制限だろう。三枚入れられるようになるころには再録もしていると考えた日向は、そのカードを戦に譲ることにしたのだ。
「シャドー・ミストの効果発動! デッキからマスク・チェンジ・セカンドを手札に加えるよ」
なんでもヒーローにする制限カード。これで君もヒーローだ!
「バトル、シャドー・ミストでユニゾンビを攻撃!」
「受けます」
イゾルデがイヤイヤながらユニゾンビに攻撃する。ヒーローでも敵をえり好みするようだ。
「イゾルデでダイレクトアタック!」
「うくっ!」
真宮虹花
LP8000→6400
「マスク・チェンジ・セカンドを発動! シャドー・ミストを墓地に送って、変身召喚! おいで、M・HERO ダークロウ!」
M・HERO ダークロウ ☆6 攻撃力2400
外見も効果もダークヒーローよりの闇のヒーロー。マスクドヒーローがディケイドなら、これは激情態か。
「更にダークロウでダイレクトアタック!」
「あうっ!」
真宮虹花
LP6400→4000
防御札がないのか、ライフをかなり削られる虹花。どうやら、まだデッキを使いこなせていないらしい。
「僕はこれでターンエンド」
遊民戦
LP8000 手札3
場 エクストラ:聖騎士の追想 イゾルデ メイン:M・HERO ダークロウ
珍しく伏せカードが何もない戦。それはデッキを強化した結果か、それとも手札事故か。
「私のターン、ドローです」
虹花はフィールドのダークロウをチラリと見る。何故かピンクのカメラで写真を撮っているが、アンデットデッキのように墓地を活用するデッキにとって天敵と言えるカードだ。
「ドローフェイズに、墓地の
フィールドが屍達の世界へと変わる。
「このタイミングでの発動っていうことは・・・・・・」
「はい。お察しの通りです。スタンバイフェイズ、墓地のドーハスーラの効果発動です! 特殊召喚!」
死霊王 ドーハスーラ ☆8 守備力2000
余所ではアドバンスドローのコストにされたり死者蘇生を拒否したりしている
「更に、墓地の馬頭鬼の効果を発動です。このカードを除外して、墓地のユニゾンビを特殊召喚します。この効果にチェーンして、ドーハスーラの効果発動です! ダークロウを除外します!」
早速除去られるダークヒーロー。正義の見方は時に嫌われ役に回ることもあるのだ。
ユニゾンビ ☆3 チューナー 守備力0
「ユニゾンビの効果発動です。デッキから馬頭鬼を墓地に送ることで、ドーハスーラのレベルを一つ上げます」
死霊王 ドーハスーラ ☆8→9
「ユニゾンビ自身じゃないってことは」
戦が何かを察したように目を細める。
「墓地の馬頭鬼を除外して、墓地から不知火の隠者を特殊召喚です!」
不知火の隠者 ☆4 守備力0
「ユニゾンビで不知火の隠者をチューニング!」
3+4=7
「朽ちた屍の竜よ、不死の名の下、今こそ蘇れ! シンクロ召喚! 真紅眼の不屍竜!」
真紅眼の不屍竜 ☆7 攻撃力2400
アンデットとしての進化を遂げたレッドアイズ。唯一のシンクロモンスターのレッドアイズだが、アンデットであるために採用されない。後、この世界では彼女しか持っていない。
「レッドアイズの効果です。お互いのフィールドと墓地のアンデットモンスターの数だけ攻撃力がアップします。私は墓地に五枚です」
「僕の墓地のモンスターは四枚だよ」
そして、フィールドには三体。合計十二体。アンデットワールドによって、全てアンデットモンスター。
真紅眼の不屍竜 攻撃力2400→3600
「バトルです。レッドアイズで、イゾルデ攻撃します!
レッドアイズが飛翔し、翼でイゾルデを切り裂く。
「うぐっ!」
遊民戦
LP8000→6000
「レッドアイズの効果発動です! アンデット・フォール! 自身以外のアンデットモンスターが戦闘破壊された場合、墓地からアンデットモンスターを特殊召喚できます! 墓地から真紅眼の不死竜を蘇生です!」
真紅眼の不死竜 ☆7 攻撃力2400
進化前のレッドアイズ。進化前と進化後が並ぶのは珍しい盤面だ。
「二体目のレッドアイズでダイレクトアタックです!」
「くっ!」
遊民戦
LP6000→3600
戦に残ったのは、更地のフィールドと三枚の手札。ここからどう巻き返すのか。
「バトルフェイズは終了でいいの?」
「え? はい、そうですが・・・・・・」
突然の質問の意味を虹花が考える暇もなく、盤面はひっくり返された。
「手札からトラップ発動! 拮抗勝負! 相手は僕のフィールドのカードと同じ数になるように、フィールドのカードを裏側で除外しなければならない!」
「っ!? ・・・・・・私はアンデットワールドを残して、他のカードを除外します」
フィールドだけが残り、そこにいるべきモンスター達は姿を消した。
「おいおい、先輩。何だ、あのカード?」
外野で遊羽が思わず声を出す。今までに戦が使ったことのないカードだからだ。
「彼が買えなかったカードだよ。売ってなかったらしいから、あげた」
言いながら、日向はとあるプロデュエリストを思い出していた。
以前、プロとそてデュエルした、絵札の三剣士を使うデュエリストのことを。
「あげたって・・・・・・」
そのデュエリストを知らない遊羽は日向の顔を見るが、そんなことよりもデュエルだ、と目で伝えられ、渋々ながらもデュエルに目を戻す。
「カードを一枚伏せて、ターンエンドです」
真宮虹花
LP4000 手札3
場 魔法・罠:伏せカード フィールド:アンデットワールド
ほぼ墓地からの特殊召喚しかしていないため、手札はまだ残っている。
「僕のターン、ドロー!」
残りライフは4000弱。虹花よりも少し少ない。
「スタンバイフェイズに、墓地のドーハスーラの効果発動です!」
「っ、二枚目・・・・・・!」
死霊王 ドーハスーラ ☆8 守備力2000
再び蘇る死霊の王。
虹花がアンデットワールドを残したときから薄々感づいてはいたが、それでもこの状況には刺さる一枚だ。
「僕はカードを二枚セット! そして命削りの宝札を発動! 三枚ドローする!」
一気に戦の手札が増える。
「僕はモンスターをセット。これでターンエンド」
遊民戦
LP3400 手札0
場 メイン:伏せモンスター 魔法・罠:伏せカード×2
ドーハスーラの効果によって展開できないと判断したのか、戦は防戦一方となる。新たにカードを伏せなかったのは手札事故か、それ以外か。
「私のターン、ドローです。まずは不知火の隠者を召喚します」
不知火の隠者 ☆4 攻撃力500
「効果で、デッキからユニゾンビを特殊召喚します。ドーハスーラの効果で、伏せモンスターを除外させていただきます」
ユニゾンビ ☆3 チューナー 守備力0
元二人三脚ゾンビが現れると同時に、伏せてあった《ラッシュ・ウォリアー》が除外される。
「・・・・・・」
「ユニゾンビの効果で、デッキから牛頭鬼を墓地に送って、ユニゾンビのレベルを一つ上げます」
ユニゾンビ ☆3→4
「そして、牛頭鬼の効果発動です! 墓地の不知火の隠者を除外して、手札からグローアップ・ブルームを特殊召喚します!」
グローアップ・ブルーム ☆1 チューナー 守備力0
「行きます。集え、光と闇のサーキット!」
「リンク召喚だって!?」
初めて見る彼女のリンク召喚に、戦が驚く。
「・・・・・・遊羽? そっちこそどういうことだ? 虹花ちゃんはリンク召喚なんかしなかっただろ」
日向もまた驚き、遊羽に目線を向ける。
「何かおかしいか? 虹花も進化してるってことだろ?」
「まぁ、元々エクストラデッキをあんまり使わないデュエリストだったッスからね。驚くのも無理はないッス」
虹花はロックデッキを使っていたころから、あまりエクストラデッキを使わないデュエリストだった。今までに使ったのは、やぶ蛇用に《ナチュル・エクストリオ》《花札衛-五光-》《異星の最終戦士》《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス 》《サウザンド・アイズ・サクリファイス》くらいだ。殺意が高い。
「けど、この状況でわざわざリンク召喚するモンスターって・・・・・・」
日向も持っているカードなのだが、彼は心当たらなかった。
「私はドーハスーラとグローアップ・ブルーム、ユニゾンビをリンクマーカーにセットします! 来てください! 光と闇を切り開く戦士! リンク召喚! 混沌の戦士 カオス・ソルジャー!」
混沌の戦士 カオス・ソルジャー link3 攻撃力3000
「墓地に送られたグローアップ・ブルームの効果発動です! 除外することで、デッキから死霊王 ドーハスーラを特殊召喚します!」
死霊王 ドーハスーラ ☆8 攻撃力2800
「っ、三枚目!」
一枚は除外されているために問題ないが、次の戦のターンになればもう一体のドーハスーラも特殊召喚される。壁が増えるだけだが、突破は困難になる。
「バトルです! カオス・ソルジャーで攻撃します!」
「墓地の幻影騎士団シャドー・ベイルの効果発動! 墓地からモンスターとして特殊召喚!」
幻影騎士団シャドー・ベイル ☆4 守備力300
「でしたら、そのモンスターを攻撃します!」
カオス・ソルジャーの剣により、亡霊が切り裂かれる。
「カオス・ソルジャーの効果発動です! 伏せカードを一枚除外します!」
「しまった!」
伏せてあった《エンジェル・リフト》が除外される。これで戦の伏せカードは一枚だ。
「ドーハスーラでダイレクトアタックです!」
「・・・・・・受けるよ」
遊民戦
LP3600→800
ドーハスーラの杖から出た光が戦を貫く。ソリッドビジョンじゃなければ即死だった。
「私はサイクロンを発動して、伏せカードを破壊します。これでターンエンドです」
真宮虹花
LP4000 手札1
場 エクストラ:混沌の戦士 カオス・ソルジャー メイン:死霊王 ドーハスーラ 魔法・罠:伏せカード
「僕のターン、ドロー」
「スタンバイフェイズに、墓地からドーハスーラを特殊召喚します」
死霊王 ドーハスーラ ☆8 守備力2000
蘇った二体目の蛇を見ながら、戦は考える。
(さっきのターンで伏せカードの除去を優先したってことは、多分墓地には五虹の魔術師があるはず)
戦の予想は正しく、虹花の墓地には五虹の魔術師が、そしてフリーチェーンで伏せることのできる《リターン・オブ・アンデット》がある。もしモンスター効果の発動や攻撃をすれば、止められるだろう。
(それに、モンスター効果を封じられるだけじゃ済まないだろうし)
虹花のフィールドには二体のドーハスーラ。片方を対処しても、もう一方は残る。モンスター効果を発動すれば、除外や無効化をしてくるため、警戒すべきものが絞れない。
ならば、どうするか。
「僕は強欲で貪欲な壺を発動! デッキからカードを十枚除外して、二枚ドロー!」
引いたカードを確認し、ニッと笑う戦。
その姿が、デュエルを見ている日向の中でとある人と重なる。
(あの姿、まるで・・・・・・)
戦は見えた勝利へのビジョンを元に、カードをディスクに置いていく。
「まずは墓地のブレイクスルー・スキル二枚の効果発動! 墓地から除外して、ドーハスーラの効果を無効にする!」
「早速対処してきましたか・・・・・・」
これで、ドーハスーラ達に邪魔されることなくモンスター効果を発動できる。
「墓地のラッシュ・ウォリアーの効果発動! 除外して、墓地のジャンク・シンクロンを手札に加えるよ」
「墓地の効果ならば、仕方ありませんね」
五虹の魔術師が止めるのは、フィールドで発動する効果のみ。墓地で発動する効果は止められない。
「ですが、それにチェーンして、墓地のリターン・オブ・アンデットの効果発動です! 除外されている馬頭鬼をデッキに戻して、このカードをセットします! そして、墓地のEM五虹の魔術師の効果発動です! 墓地のこのカードをPゾーンに置きます!」
光の柱が現れ、その中に五虹の魔術師が浮かび上がる。
「だったら、墓地の絶対王 バック・ジャックの効果発動! 墓地から除外して、デッキの一番上を確認するよ。それがトラップなら伏せて、それ以外なら墓地に送るよ。ドロー!」
引いたカードは、《緊急同調》。トラップカードだ。
「っ!」
「これで! ジャンク・シンクロンを召喚!」
ジャンク・シンクロン ☆3 チューナー 攻撃力1300
伏せカードがあることにより、ジャンク・シンクロンは効果を発動できる。
「ジャンク・シンクロンの効果発動! 墓地からドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」
ドッペル・ウォリアー ☆2 守備力800
「行くよ! ジャンク・シンクロンでドッペル・ウォリアーをチューニング!」
3+2=5
「集いし星が、鋼に打ち勝つ戦士となる! シンクロ召喚! ジャンク・ウォリアー!」
ジャンク・ウォリアー ☆5 攻撃力2300
『今度こそ出番ですぞ!』
ジャンが飛び出て、フィールドを軽く一周する。特にその行動に意味はない。
「ジャンク・ウォリアーの効果と、ドッペル・ウォリアーの効果を発動!」
ドッペル・トークン ☆1 攻撃力400
ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3100
「墓地のスキル・サクセサリーの効果発動! 除外して、ジャンの攻撃力を800アップする!」
ジャンク・ウォリアー 攻撃力3100→3900
(しかし、私の伏せカードはくず鉄のかかし。それでこのターンを凌げば、次のターンでアンデットモンスター達を展開できます)
次のターンでカードを後三枚伏せれば、攻撃力は二倍になる。虹花が勝つのは難しい問題じゃない。
そう考えること自体が、負けフラグだ。
「バトルだ! ジャンク・ウォリアーでドーハスーラを攻撃! スクラップ・フィスト!」
「リバースカード、くず鉄のかかしです! 攻撃を無効に」
「手札からトラップ発動! レッド・リブート! ライフを半分支払うことで、このカードは手札からも発動できる!」
遊民戦
LP3400→1700
「また手札からトラップカードを!?」
「効果で、くず鉄のかかしを無効にしてもう一度伏せるよ! 真宮さんはデッキからトラップカードを伏せられるけど、このターンはトラップカードを発動することができない」
「!? ・・・・・・リターン・オブ・アンデットを伏せます」
レッド・リブートにより、かかしが無理やり伏せられる。邪魔するものがなくなったフィールドで、ジャンが拳を握る。
『セイヤァァァア! 悪☆霊☆退☆散ですぞ!』
すでに悪霊でも精霊でもなくなっているのだが、それを無視した鉄拳を食らうドーハスーラ。この世は無慈悲だ。
「ダメージステップ、手札のラッシュ・ウォリアーの効果発動!」
「っ! 脳筋ですね・・・・・・」
ジャンク・ウォリアー 攻撃力3900→7800
ジャンの拳が二倍に膨れ上がり、ドーハスーラを砕く。
「きゃあっ!」
真宮虹花
LP4000→0
「・・・・・・負けてしまいました」
「お疲れ、虹花。いいデュエルだったぜ」
デュエルが終わると共に労う遊羽。戦のそばには日向がいる。
「早速使いこなしたな。いやー、カードをあげたかいがあった」
「いえ、まだまだですよ。今回もかなり危なかったですし」
実際、手札全てを使い切っての勝利だ。一枚でも違うカードだったら、どうなっていたかわからない。
「そろそろ暗くなってきたッスよ。帰るべきッス」
「家で食べていかないか、響先輩」
空を見上げて帰宅を促す響に、遊羽が甘いお誘いをかける。
「うっ・・・・・・ちょっと電話してみるッス」
ケータイから家族に電話をかける響。彼女とて、帰りたいわけではないのだ。
「もしもし? 自分ッスよ。・・・・・・いや、詐欺じゃないッス。あなたの娘の響ッスよ。実は後輩の家で晩御飯を食べたいんスけど・・・・・・え? いや彼氏じゃないッスよ。兄さんも一緒ッス。・・・・・・いや、兄さんの彼氏でもないッス。ふざけてるんスか? ・・・・・・オッケー出たッス。晩御飯、いただくッスよ」
「お、まじか。よろしく、遊羽!」
戦にアドバイスをしていた日向だが、結果だけ耳ざとく聞いていたらしく、遊羽に手刀を切る。
そんな日向を無視した遊羽は、先程聞こえてきた電話内容から響を思いやり、更に優しく接する。
「大変そうだな、響先輩。よければ、何かリクエストしてくれよ、先輩方?」
「僕フライドポテトで」
「お前はいつ先輩になった」
ノータイムでリクエストする戦に、遊羽もまたノータイムで返す。
五人は家に入っていった。
現在、yunnn様の『遊戸 里香の表裏生活』にてコラボ編をやっています。
今出ているのは遊羽と虹花です。是非、見てください。