遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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説明回です。
戦のデッキのほとんどがバレますが、気になる人は飛ばしてください。


戦のデッキ

Side遊羽

 

 戦からデッキを受け取った俺は、その中身を確認する。

 

 ジャンク・シンクロン、団結の力、ジズキエル、サイバー・ドラゴン、・・・・・・、あ、クモグスも入っているのか。巨大化、スクラップ・フィスト、アクマグネ、DNA改造手術? 何に使うんだ? まさかジャンク・ウォリアーを機械族にしてリミッター解除・・・・・・は流石にないか? ・・・・・・バルブ、ジェット・シンクロン、フルール・シンクロン? フルールとか何に使うんだ?

 

 次はエクストラデッキか・・・・・・ジャンク・ウォリアーが二枚、俺とのデュエルで使ったスターダスト・ドラゴン、怪刀乱破ズール、キメラテック・フォートレス、イゾルデ? ジャンク・シンクロンから出すのか? ・・・・・・マネキンキャット!? 何で!? DNA改造手術で全員機械族にして、機械族なんでも出すとか? アホすぎるだろ・・・・・・。

 

 でもまぁ、コイツのデッキがおかしいことはよくわかった。

 

 それを伝えようと思って顔を上げると、戦はレヴと話していた。

 

「レヴが見えるだけじゃなくて、話すこともできるとはな」

 

「如月くん。デッキはもういいの?」

 

「あぁ」

 

 ・・・・・・本当にコイツはおかしな奴だ。レヴと話せることが、どれだけ異常かわかっていないのか?

 

「どうしたの、如月くん」

 

 俺は半信半疑で戦に質問する。

 

「お前、自分のデッキの状態がわかっているか?」

 

 俺の質問に対して、戦は心底わからない、という表情をした。

 

「その顔だと、わかってないみたいだな」

 

「何が?」

 

 言うべきか、言わないでおくべきか。

 

 俺は意を決して、告げた。

 

「戦。お前のデッキには、精霊が宿っている」

 

「? そう」

 

 ・・・・・・は?

 

「・・・・・・それだけか?」

 

「え、何が?」

 

「反応が」

 

 またも惚けた顔をする戦。何か、俺が一人おかしいみたいじゃんッ!

 

「いやほら、『そんなっ!僕のデッキに精霊が!?』とか、色々あるだろ?」

 

「精霊が宿ってるって言われても、僕には見えないし。話せたら楽しそうだけど」

 

 ・・・・・・頭が痛い。

 

 救急車呼ぶ?、じゃねぇよ。お前が頭見てもらえよ!

 

 俺は諦めて説明パートに入った。

 

「精霊にはな、三種類あるんだ。レヴみたいなのが高位精霊。精霊を感じられる人には見える。お前のデッキにいるようなのが下位精霊。人が感じるのは難しい。三つ目が悪霊。人の悪意が精霊に宿った姿で、人に害なす存在だ」

 

 まぁ、『闇のカード』ってのもあるけど、今はいいだろう。

 

「でも残念だなぁ。つまり、僕のデッキの精霊は見えないってことでしょ」

 

 そんな脳天気なことを言う戦を、俺はバッサリ切り捨てた。

 

「そんなことはどうでもいい」

 

 一番の問題は、コイツのデッキだ。

 

「お前のデッキのモンスターな、全員が精霊なんだよ」

 

「・・・・・・はい?」

 

 そう、コイツのデッキのモンスターカード、全てが、だ。

 

 今日の引き運の良さも、恐らくはそのせい。

 

 もし無意識にやっていたんだとしたら、それこそ天文学的な数字になりかねない。

 

「え、じゃあなに!? もしかして、僕のモンスターも話したりできるの!?」

 

「そこかよッ!」

 

 今まで生きてきた人生の中で、今ほどハリセンが欲しいと思ったことはない。

 

 惚けた顔するなッ! マジで救急車呼ぶかッ!?

 

「ちょ、何でそんなに怒ってるの!? 僕何かした!?」

 

「お前の行動全てを省みろ!」

 

 つ、疲れた・・・・・・。俺はツッコミ担当じゃねぇんだよ。どちらかというとボケだよ。虹花がツッコミだよ。

 

「ツッコミってこんなに疲れるんだな・・・・・・。ボケ増やすか」

 

「それよりも如月くん! 僕のモンスター達は話したりできないの?」

 

 マジでツッコミプリーズ。ボケが通じない。

 

「下位精霊も、きっかけあえあれば高位精霊になることがある。そこに期待しろ」

 

「うん、そうしようかな!」

 

 あれー、コイツこんなハイテンションだったっけー?

 

遊羽SideOut

 

ーーーーーーーーーー

 

Side戦

 

 あの後、デッキを返してもらって、解散となった。

 

 にしても、精霊かぁ。僕も自分の精霊が欲しいなぁ。

 

「あ、もうこんな時間か」

 

 デッキの調整をしていたら、すっかり夜になってしまった。

 

「お休み、皆」

 

 デッキを机に置いて、ベッドに潜る。

 

 そのまま、まどろみに身を任せた。

 

 ・・・・・・。

 

 ・・・・・・・・・。

 

 ・・・・・・・・・・・・。

 

 ・・・・・・。

 

『・・・・・・きよ。起きよ』

 

 ・・・・・・ん? あと五分・・・・・・。

 

『起きよ! 主殿!』

 

 なんだよもう。

 

 目を開けると、視線の先には、

 

「・・・・・・は?」

 

 ジャンク・ウォリアーがいた。




次回予告

高位精霊として戦の前に姿を見せたジャンク・ウォリアー。
ちょっと! いくらなんでもフラグの回収が早すぎでしょ!
次回、『新たな出来事』 デュエルスタンバイッ!

書きたいことが多すぎて、更新が早くなる(その分間違いが多い)。
どうか間違いを発見しましたら、ご報告ください。
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