遊戯王 デュエリスト・ストーリーズ   作:柏田 雪貴

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今日は平日なので学校行ってました。疲れた。
今回は新キャラの片方がデュエルします。


林間学校にて

Side戦

 

 林間学校へと向かうバスの中。

 

 僕は、結構ウキウキしてた。

 

『上機嫌ですな、主殿』

 

 そりゃそうだよ。

 

 去年までは班決めって言われたら、誰にも声かけてもらえなくて、「あ、入れてもらってもいい?」って訊いたらすごく嫌そうな顔で「・・・・・・いいよ」って言われてたのに、まさか生徒会長やワンキル・ソリティア研究会の副会長と同じ班になれるなんて思わなかったし。

 

『・・・・・・申し訳ありませぬ。そのような暗い過去を思い出させてしまい・・・・・・』

 

 その分、今の状況が嬉しいってことだよ!

 

 それに、精霊もいるしね!

 

『主殿・・・・・・!』

 

 感極まった様子のジャン。

 

 僕は幸せ者だなぁ。皆はどうだろ?

 

「今一度、ワンキル・ソリティア研究会副会長として、君に挑もう」

 

「いいぜ! かかって来いッ!」

 

「「デュエル!」」

 

 バスの中でデュエルて・・・・・・。

 

 あ、もちろんデュエルディスクを使わないテーブルデュエルだよ。

 

「そのカードなら、アンデット族と組み合わせてみるのは?」

 

「うーん、でもそれだとこのカード主体にはならない気がするんですよね・・・・・・」

 

「えー、名案だと思ったんだけどなー」

 

 こっちはカード談議かな?

 

「ま、林間学校でも結局やることは変わらないってことだね」

 

『そうですな、主殿』

 

 というわけで、パックを二箱開けようと思う。

 

『・・・・・・主殿?』

 

 この間如月くんにやられて、結構腹が立ったんだよね。仕返しってことで。

 

『窓の外の景色なんかは・・・・・・』

 

 林間学校でも結局やることは変わらないってことだね。

 

『・・・・・・』

 

 お、シンクロ・フュージョニスト? 面白そうなカードだなぁ。超融合? この間準制限になったカードだね。針虫の巣窟。単純な効果だけど汎用性がありそうだ。あ、このカードって・・・・・・!

 

『・・・・・・お、富士山ですぞ。雄大ですなぁ』

 

『そうだな。いつか行ってみたいものだ』

 

 こうして、僕達の乗ったバスは、目的地に向かって行った。

 

ーーーーーーーーーー

 

 泊まる宿が山奥にあるというので、僕達は班ごとに山を上っていた。

 

「♪~~♪~~~」

 

 皆が四苦八苦する中、僕はとても上機嫌だった。

 

「どうかしたのか、遊民。機嫌がいいようだが」

 

 お、流石は四谷くん。

 

「いいカードが出てさ。面白いことができそうで」

 

 バスの中ではデッキを組むほどの時間はなかったから、デッキに入れるのは宿に着いてからだけど。

 

「よっこいせ、と。ようやく到着か」

 

 先頭を歩いていた如月くんに続き、僕らも目的地に到着する。

 

 そこにあったのは、オンボロ屋敷。

 

「「「「「『『ボロいッ!?』』」」」」」

 

 精霊を含めた全員の意見が合った瞬間だった。

 

「いらっしゃい。宿屋『凪庵』へようこそ」

 

 そのボロい扉を開け、中からお婆さんが出てきた。

 

「外装だけじゃなく、管理人もボロいのか・・・・・・」

 

「遊羽、流石に失礼ですよ」

 

 真宮さんも同意見だと顔にかいてあるけどね。

 

「ほっほっほ。いいのじゃよ、言われなれておるからの」

 

 寛大なお婆さんで良かった。

 

「さてと。それでは各自部屋に移動してください。その後、この場に集まってデュエルを行います」

 

 異次元の女戦士似の先生が指示を出す。

 

『ここでも、デュエルなのですな』

 

 林間学校でもやることは変わらないってことだね。

 

『主殿、さすがに使いすぎですぞ』

 

 ・・・・・・うん、僕も思った。

 

ーーーーーーーーーー

 

 というわけで、デュエルをするんだけど・・・・・・。

 

「僕、余ってない?」

 

 如月くんは真宮さんと、四谷くんは永野さんとデュエル中だ。精霊達は景色を見に行った。遅くなる前には帰ってくるらしい。

 

 ・・・・・・って、四谷くんがワンキルした。早い。ワンキル・ソリティア研究会副会長の名は伊達じゃないらしい。

 

「あー、負けちゃったかー。お、遊民くん! ちょうどよかった! デュエルしよ!」

 

「こっちから頼みに行こうと思っていたところだよ」

 

 これで素通りされていたら、僕は泣いていただろうしね。良かった良かった。

 

「それじゃあ始めようか」

 

「モンスターと共にうんぬんかんぬんどーたらこーたら! スタンディングゥー」

 

「「デュエル!」」

 

遊民戦

LP8000

 

永野遥

LP8000

 

 ・・・・・・さっきの永野さんの詠唱は何だったんだろ。

 

「先攻はもらうよー。ボクのターン!」

 

 気を取り直して、デュエルに集中しよう。

 

「まずはEMギタートルをPスケールにセット! 続けてEMリザードローをセット! ギタートルの効果で一枚ドロー、さらにリザードローの効果で自身を破壊して一枚ドロー」

 

 すごい連続ドローだ! だけどさ・・・・・・。

 

 リザードロー、破壊される時めっちゃ涙目だったよ!? 『ここまでか・・・・・・』ぐらいのテンションで震えながらステッキで自分の首を突こうとして、それに失敗して『グエッ』てなってたけど!

 

 哀れだ・・・・・・。一枚ドローするのがこんなに大変だったなんて・・・・・・。

 

「そしてEMドラネコをPスケールにセット! ペンデュラム召喚!

 

ペンデュラムスケール 2ー6

 

「エクストラデッキからEMリザードロー、手札からEMペンデュラム・マジシャン!」

 

EMリザードロー ☆3 守備力600

 

EMペンデュラム・マジシャン ☆4 守備力800

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果! 特殊召喚に成功した場合、ボクのフィールドのカード二枚までを破壊して、その数EMを手札に加える! リザードローとペンデュラム・マジシャンを破壊!」

 

 リザードローが『え!? また!?』みたいな顔をしてるんだけど!? それをペンデュラム・マジシャンが腹パンして破壊してるし! EMってどうなってるの!?

 

「デッキからEMダグ・ダガーマンとEMリターンタンタンを手札に加えるよ!」

 

 ペンデュラム・マジシャンは自身をサーチすることはできないらしい。できたら強すぎるしね。

 

「カードを二枚伏せてターンエンドー」

 

永野遥

LP8000 手札3

場 伏せカード:二枚 Pゾーン:EMギタートル EMドラネコ

 

 何か場がすごいことになってるんだけど・・・・・・。あれで通常召喚してないんだよね。

 

「僕のターン、ドロー」

 

 手札は・・・・・・うーん、そこそこ? モンスターがいないから、壊獣は出せないし。

 

「まずはワン・フォー・ワンを発動するよ。手札一枚を墓地に送って、手札かデッキからレベル1モンスターを特殊召喚するよ。来い、チューニング・サポーター」

 

チューニング・サポーター ☆1 守備力300

 

 永野さんの場にモンスターはいない。・・・・・・怪しいし、慎重に行こう。

 

「僕はジャンク・シンクロンを召喚! その効果で墓地のラッシュ・ウォリアーを蘇生」

 

ジャンク・シンクロン ☆3 攻撃力1300

 

ラッシュ・ウォリアー ☆2 守備力1200

 

「僕はジャンク・シンクロンでチューニング・サポーターとラッシュ・ウォリアーをチューニング! シンクロ召喚!」

 

3+1+2=6

 

 バスで開けたパックで手に入れた、新たな仲間!

 

「来い、スターダスト・チャージ・ウォリアー!」

 

スターダスト・チャージ・ウォリアー ☆6 攻撃力2000

 

 デッキを調整する時間はなかったけど、エクストラデッキに入れるくらいはできたからね。真打ち登場だよ。

 

「チューニング・サポーターとチャージ・ウォリアーの効果で二枚ドロー。バトルだ!」

 

 伏せカードは気になるけど!

 

「スターダスト・チャージ・ウォリアーでダイレクトアタック!」

 

「EMドラネコの効果! 1ターンに一度、ダイレクトアタックのダメージを0にできる!」

 

 ドラネコがお腹のドラムを叩く。その音に驚いたチャージ・ウォリアーがその場に立ち竦む。

 

「なら、カードを一枚伏せて、ターン終了だよ」

 

遊民戦

LP8000 手札4

場 EX:スターダスト・チャージ・ウォリアー 伏せカード:一枚

 

 ・・・・・・あれ? あんまり手札が減ってない。チャージ・ウォリアー様々だね。

 

「ボクのターン、ドロー!」

 

 とはいえ、永野さんの手札も全然減ってない。あんなにドローして、何をするんだろ?

 

「ボクはリバースカードを二枚とも発動するよ。永続トラップ、連成する振動! そして永続トラップ、臨時収入!」

 

 伏せカードは二枚とも永続トラップだったのか。

 

「連成する振動の効果で、EMドラネコを破壊して一枚ドロー。さらに臨時収入の効果でこのカードに魔力カウンターを一つ置くよー」

 

臨時収入 魔力カウンター 0→1

 

「手札からEMリターンタンタンをPスケールにセット! ギタートルの効果で一枚ドロー、そしてペンデュラム召喚! エクストラデッキからEMペンデュラム・マジシャン、手札からEMダグ・ダガーマン!」

 

ペンデュラムスケール 3ー6

 

EMペンデュラム・マジシャン ☆4 守備力800

 

EMダグ・ダガーマン ☆5 守備力600

 

 あ、またペンデュラム・マジシャンってことは!

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果! リターンタンタンと自身を破壊して、デッキからドラネコとリザードローを加えるよー」

 

 ペンデュラム・マジシャンがPゾーンのリターンタンタンに腹パンをする。・・・・・・もう、ツッコまないからね。

 

「それで、臨時収入にカウンターが置かれる」

 

「その通り!」

 

臨時収入 魔力カウンター 1→2

 

「さらにさらに! リザードローをPスケールにセットして即、破壊! 一枚ドロー!」

 

 『もうイヤだ~』と泣くリザードロー。抵抗も虚しく、破壊され新たな手札変わる。

 

「臨時収入にカウンターが乗るよ! 三つカウンターが乗った臨時収入は、墓地に送ることで二枚ドローできる! 二枚ドローだよー」

 

臨時収入 魔力カウンター 2→3

 

 永野さんの手札はもう八枚になった。・・・・・・まさかとは思うけど、あのカードじゃないよね・・・・・・?

 

「ダグ・ダガーマンの効果! ペンデュラム召喚したターンのメインフェイズに、手札のEMを墓地に送って一枚ドローできる! さっきサーチしたドラネコを墓地へ、そして一枚ドロー」

 

 アレなのか? まさか本当にアレなのか・・・・・・?

 

「闇の誘惑を発動して二枚ドロー! そして手札からEMドクロバット・ジョーカーを除外、揃った!」

 

 え、揃ったって・・・・・・。

 

「エクゾディア完成! 私の勝ちだよ!」

 

「・・・・・・うわぁー」

 

 僕の前に、伝説のモンスター、エクゾディアが現れる。

 

「焼き払え、エグゾート・フレイム!」

 

「うわぁぁああ!」

 

 まさかの、敗北。

 

 それにしても、さっき「私」って・・・・・・?

 

 ま、いっか。




次回予告

まさかのエクゾディア。
EMの長所はドローだけなのか。
その議論がされる一方で、遊羽もデュエルを開始する。
次回、『五虹トラップ』 デュエルスタンバイッ!

今回も間違いがあるかもしれません(主に手札枚数)。
一応、確認はしたんですが・・・・・・。
次回は遊羽と虹花のデュエルです。
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