誰が初めに言ったか知らないがシルバーウィークだ。俺は休みの日をダラダラとパチスロ打っている。
しかし出ないな…。もう600回転はハマっている…。下皿が飲まれそうだ…。
勇者「あっ!賢者さま、居ました!」
勇者の奴がきやがった。ここは十八才未満はおことわりだ。帰れ。
勇者「賢者さま…、実は…。」
矢内「下皿が飲まれたら行くからちょっと待ってろ。」
勇者「じゃあわたしもお手伝いしますね。」
そう言って俺のコインを取って打ち出した。
矢内「おっこれは熱い演出だ。もらったな。」ティロ フィナーレ!
よし!やっと当たった。ビック ボーナスだ。これでラッシュが入ったら取り返せる。
勇者「あの…。賢者さま…。」
矢内「今は良いところだ。後にしろ。」ワケガワカラナイヨ。
お前が話しかけるからラッシュ入らなかったじゃないか!
勇者「賢者さま…。わたしの台…、壊れちゃいました…。反対に回ってます…。」マドカ キミハカミニナルツモリカイ?
こ、コイツ、ロングフリーズ引きやがった!
一時間後
サチ「ここね…。ゆうりん達は。それにしても酷い煙草の匂いね。」
勇者の奴が順調に出している…。アルティメットバトルが終わりそうにないな…。俺も追加投資をしてやっと当たった。次こそラッシュを引く!
サチ「いつまで待っても来ないから来てみたらあなた達は何を遊んでいるのかしら?」
勇者「あっ、さっちん!」
サチ「あっ、じゃないわ!ゆうりん!賢者さんを連れて早く行くわよ!」
勇者「賢者さま、さっちんが来ました!そろそろ行きましょう!」
よし、金シャッターが閉まった!マギカラッシュだ!
矢内「おー、サチか。今マギカラッシュを引いた所なんだ!」カナラズアナタヲマモッテミセル! オメデトウ!
サチ「ラッシュじゃないわよ!このキチガイ!それギャンブルでしょ!」
矢内「いいかサチ、良く聞け。このパチスロ魔法少女まどか☆マギカはな、演出の熱さのバランス、ロングフリーズを引いた時の一撃の強さ、大当たりのハマりもそんなにキツくない、そして!原作をちゃんと重視したこの穢れシステム!さらに!アニメのタイアップは大体原作を無視した台の作りでファンを怒らせることが多く客も直ぐにとぶ!しかしこの魔法少女まどか☆マギカは原作ファンを納得させた演出の作りになっている今世紀最高の台だ!これ以上の台は今後、作られることない!今、この台は中古で買うと50万円もするんだ。」
サチ「何を熱くなっているのかしら…。この中二病は…。」
矢内「サチ、お前も打ってみたら面白さが分かる。勇者にコインを一箱もらって打ってみろ。」
サチ「…分かったわ。」
そう言ってサチは勇者にコインを一箱もらった。
サチ「ちょっと、そこの角生えてる人、私はゆうりんの隣りで打ちたいからもう一つ隣りに行ってもらえるかしら?」
何を言い出すこの女!変わってもらえる訳ないだろ!急いで俺はサチを止めに行った。
矢内「サチ、止めんか!いいか、台にはそれぞれ設定ってのが有ってな。そっちを打ちたいから変わってくれってのはダメなんだ!」
サチ「そうなの…。残念ね…。仕方ないからもう一つ隣りで打つわ…。」
矢内「あんた、うちの連れが迷惑をかけたな。」
角の生えた男「いえ…。」
俺は角の生えた男に詫びにコーヒーを奢る為にコーヒーワゴンサービスを呼んだ。
さあ、気を取り直して打ち始めるか。このラッシュ中に上乗せ特化ゾーン『ワルプルギスの夜』に入ることが爆発の鍵だ。この特化ゾーン『ワルプルギスの夜』の演出もまどか☆マギカの人気の秘訣だ。
サチ「あら?すぐに大当たりを引いたわね…。」
サチの奴、早くも大当たりを引いたようだ。
矢内「プチボーナスか。残念だったな。」
サチ「…まぁ良いわ。……何か出てきたわ。」ネラッテネ!
角の生えた男「逆押しで黒い奴を狙うんですよ。」
隣りの奴がサチに説明している。まあそう簡単に揃わないが…。それにしても何で角生えてるるんだ?ファンタルジニアじゃあるまいし…。きっとなんかのコスプレしている痛い奴なんだろう。
サチ「そう…、あら?揃ったわ。」オメデトウ!
サチの奴もアルティメットバトルを引きやがった!
矢内「俺も気合い入れてやるか…。おっ!俺も熱い演出来た!」ティロ フィナーレ! +100
よし、大きな上乗せが来た。そして俺達はラッシュを消化していった。
3時間後
俺達は順調に出玉を出している。勇者とサチはもう五千枚は出している。俺も今、二千枚にさしかかった所でワルプルギスの夜に入った。
勇者「賢者さま、お腹すきました…。」
矢内「そうだな…。よし、ラッシュが終わったら止めて美味い物でも食いに行くか。」
サチ「あら?賢者さん、何を言っているのかしら?」
なんだと!一番食い意地のはったサチが何を言い出すんだ。
サチ「今、失礼な事を思ったわね…。まぁ良いわ。このまどか☆マギカの台は私の黒魔術で全て最高設定に変えたのよ。途中で止めるなんてダメよ。」
確かにサチが来てから高設定要素の弱チェリーがよく出てくるが…。
角の生えた男「あの…多分、このシマ全部設定6ですよ。俺の台、プチボーナス中にキュウベエ出て来ました。」
勇者「賢者さま、わたしの台もさっき出て来ました。」
マジでか…。コイツの黒魔術…初めて役に立ったな。
矢内「しかし、今、夜の8時だ。どう考えても閉店までにラッシュを消化しきれるかも微妙だから、ラッシュが終わったら帰ろう。」
サチ「もうそんな時間なのね…。分かったわ…。」
そしてそれから2時間かけて俺達はラッシュを消化しきってスロットを止めた。
矢内「そろそろ飯食いに行くか。」
勇者「あっ賢者さま、見て下さい。屑野郎さんの似顔絵がいっぱいあります!」
矢内「勇者よ…。確かに似てるがそれはジャグラーのピエロだ…。」
サチ「屑野郎?」
勇者「はい、賢者さまのお友達です。」
矢内「畑中か…。そうだな。あいつも呼ぶか。いる所は分かっている。」
サチ「賢者さん、少し待ってもらえるかしら。」
そう言ってサチは角の生えた男の所に行った。
サチ「私達、今から食事に行くのだけどもし良かったら貴方も一緒にどうかしら?」
角の生えた男「えっ?えっと…。」
そうだな。黒魔術とはいえやってることはゴト行為だからな…。口止めの意味を込めて連れて行くほうが良いな。
矢内「そうだな。連れが世話になった礼をしたい。あんたも行こうぜ!」
角の生えた男「いや、あの…。」
優柔不断な奴だな。無理やり連れて行くか。
矢内「よし!決まりだな。」
角の生えた男「まだ行くとは…。」
矢内「うるせー!!行くぞー!」
そして俺達は畑中のいるミリオンゴッドのシマに向かった。
矢内「ヨゥ、畑中!飯食いに行くぞ!」
畑中「おー、ハッハーwww矢内!お前の周りはハロウィンか!ハッハーwww1ヶ月以上早いじゃねぇか!ハッハーwww」
勇者「屑野郎さん、こんばんは!」
畑中「勇者ちゃん!久し振り!ハッハーwww。」
矢内「よし!じゃあ行こうか。」
畑中「矢内、実はこの台設定良さげなんだ!だから…。」
サチ「その台は今私の黒魔術で設定を1に変えたから打ち続けるだけ無駄よ。」
畑中「ハッハーwwwこの子は何を言い出すんだよ!ハッハー。」
矢内「畑中よ…。飯食いながら話すがソイツの言っている事はマジだ。」
角の生えた男「本当です。俺達の打っていた台急に設定6になりました。」
畑中「ハッハーwww。じゃあお前ら!大勝ちしたんか!ハッハーwwwじゃあ矢内の奢りで焼き肉食いに行こうか!ハッハーwww。」
俺達は畑中を連れて急いで焼き肉屋に行く事になった。
「いらっしゃいませー!何名様でしょうか?」
矢内「5人だけど。行けますか?」
「大丈夫です。ご案内します。五名様ハイリマース!」イラッシャイマセー!
俺が行きつけの隠れた名店だがすんなり入れて良かった。
サチ「なかなかキレイな所ね…。」
角を生えた男「こんな高そうな所…。大丈夫ですか?」
畑中「ハッハー。良い、良い!気にするな。矢内の金だ!ハッハーwww!」
お前が言うな!
矢内「そう言えば、あんた名前は?」
角の生えた男「………魔王。」
畑中「ハッハーwww!お前!魔王って!ハッハーwww!勇者ちゃんが居るからってベタ過ぎるわ!ハッハーwww。」
魔王「いや、冗談ではなくて…。」
勇者「魔王さんですね。わたしは一国の勇者です。よろしくお願いします。」
サチ「私はサチよ…。今日はありがとう。」
畑中「ハッハーwww。まあええわ。俺は畑中。今日は矢内の奢りだからな!遠慮せずに高い肉から食えよ!ハッハーwww。」
魔王「こういうみんなでフランクに食事するのは初めてで…よろしくお願いします。後、貴方のお名前も教えていただけますか?」
矢内「ああ、俺か?俺はみんなが大好き賢者様だ!」
畑中「矢内…。一度も同窓会に誘われてない嫌われ者のお前が何を言ってんだ?みんなが大好き賢者ってwww!馬鹿かお前は。ハッハーwww!」
しまった。ファンタルジニアじゃなかった。それより同窓会だと?今まであったのか?
矢内「畑中よ…。今の暴言の事は水に流す。次の同窓会はいつなんだ?教えろ…。」
畑中「矢内、お前が中学の卒業式に学校に放火とかするからみんなに嫌われ誘われないんだ。」
矢内「それは俺じゃねぇ!良いから教えろ!」
畑中「ハッハーwww!教えてどうするんだ?呼ばれてないのに来るんか?」
矢内「行くか!同窓会の会場にちょっと火を付けるだけだ!そして逃げ惑うクソ共を見ながら酒を飲むんだ。きっと美味い酒になる。」
畑中「ハッハーwww!そんな事するからお前は嫌われてるだろ!ハッハーwww!相変わらずだな!ハッハーwww!」
サチ「それより嫌われ者の賢者さん、早く注文をしましょう。お腹が空いたわ…。」
畑中「ハッハーwww!さっちゃんなかなか言うじゃねぇか!ハッハーwww!」
もういい!俺は店員さんを呼んだ。
「ご注文をどうぞ。」
畑中「とりあえず生!」
矢内「俺は、焼酎をロックで…。」
「芋と麦がありますが…。」
矢内「芋は黒霧島か…。芋で…嫌、待てよ。黒霧島をボトルでくれ!」
勇者「わたしも賢者さまと同じので!」
矢内「お前は未成年だろ!ダメだ!勇者とサチはスコールで。魔王、お前はどうする?」
魔王「あっ、えっと…。お酒はあまり強くなくて…。」
矢内「じゃあ、あれが良いな。スコールハイを一つ。」
畑中「矢内、メニューに無いだろ!スコールハイって何だよ!」
「生一つにスコール二つにスコールハイですね。黒霧島のグラスはお一つでよろしいですか?」
矢内「ああ、後、生センマイ一つにタン塩二つ、後はツラミを二人前頼む。」
「ご注文以上でよろしいですか?それでは失礼します。」
メインの肉はドリンクが来てからでいいか。
「ドリンクお待たせしました!」
来た!
畑中「特上ロースに特上ハラミ、特上カルビを五人前、石焼きビビンバと…」
サチ「この三角バラと花咲ハラミもいただくわ。」
コイツ等!高い肉ばかり注文しやがって!まあ、俺達3人で三万枚出したからな。五十万はあるから…まあ良いか。
矢内「お前ら勝手に注文しやがって…。ワカメスープとキャベツ盛りに焼き野菜もお願いします。」
「かしこまりました。それでは失礼します。」
矢内「飲み物が来たし乾杯しようか。畑中、乾杯の音頭とってくれ。」
サチ「なんで賢者さんがしないのかしら?」
矢内「まあ、適材適所ってやつだ。畑中頼む。」
畑中「任せろ!えー本日は矢内一行がパチスロで合計三万枚を出すという快挙を成し遂げた記念を祝して!」
勇者「スコール!」スコール!
畑中「勇者ちゃん!最後の決め、取らないでくれるかなぁ。」ハハハハハハ!
人間、誰にでも特技はあるもんだ。これからはファンタルジニアでパーティーの時はこいつに乾杯の音頭をとらせよう。
「お待たせしました!」
肉が来たな…。この量…凄いな…。
畑中「ハッハーwww!さぁ食うか!」
サチ「いただきましょうか。」
勇者「食べましょう!」
矢内「そうだな。ジャンジャン焼いていけ!魔王、お前も遠慮せずに食えよ。」
魔王「えっ?あの…。」
矢内「アイツ等を見ろ…。遠慮なんかしたら一口も食えないぞ。」
畑中と勇者とサチが凄い勢いで肉を食ってる…。
サチ「賢者さん!早く焼いて!」
お前は少し遠慮しろ!
勇者「美味しいですねぇ。」
サチ「なかなか美味しいわね。」
畑中「良いか。この世で一番美味いのは人(矢内)の金で食う肉だ。」
矢内「少しトイレ行ってくる…。」
賢者さまは席を離れました。
サチ「畑中、賢者さんが居ないから聞くけど…賢者さんが嫌われ者だって言ってけど理由が知りたいわ…。」
魔王「矢内さんは良い人ですよ。俺もなんでか知りたいです。」
勇者「賢者さまが嫌われ者なんてそんなの絶対おかしいです!」
畑中「ああ、その事な。アイツは目上の人とか仲間内のリーダー相手にもはっきりと物を言うんだ…。」
サチ「ああ…。そうね…。」
畑中「…心あたり有るんだな…。」
サチ「ええ…。皇帝陛下にお前は顔が醜いから一生童帝だって言ってたわ…。」
畑中「ハッハーwww!アイツは変わらんな…。」
勇者「でも、賢者さま、その日の夜、皇帝陛下さんと仲良くお酒を飲んで居ましたよ。」
畑中「皇帝陛下、器デカいな。ハッハー。」
魔王「物をハッキリ言うだけで嫌われてるなんて…。」
畑中「アイツは例えば学生の時なんかは気に入らない教師やクラスのグループのリーダーとかにケンカ売ったりするからな…。男女関係なくな。」
サチ「ああ…。」
畑中「また、心あたりが?」
サチ「生け贄になる予定の村長の娘をぶん殴ってたわ…。」
畑中「かー!アイツは何をやってんだ!」
畑中「話を戻す。まあ、矢内はそういう人と敵対するから敵をメチャクチャ増やすんだ。」
サチ「………そいつ等は賢者さんと違って群れなきゃ何も出来ない連中だったのね。」
畑中「人間なんてそんなもんだ。後、矢内は自分が気にいった奴だったら仮にソイツが嫌われ者でも関係なく交友する。そういう所も力の有る連中からしたら面白くなかったんだろうな。」
勇者「そんなの…。」
畑中「矢内が帰って来るからこの話はもう終わりだ。勇者ちゃん、さっちゃん、あんな奴だけど矢内の事これからもよろしくな。」
サチ「ええ。」
勇者「賢者さまはわたしとずっと一緒です!」
畑中「ハッハーwww。さぁ気を取り直して食おう!そしてそろそろ追加注文しよう!」
サチ「そうね…。」
魔王「畑中さん。最後に…」
畑中「もうその話は止めよう…。矢内が帰って来る。」
魔王「畑中さんは矢内さんとどうして友人なんですか?」
畑中「…。アイツは面白い、それだけだ!ハッハーwww。」
あっ、賢者さまが帰って来ました。
矢内「よーし、戻ったぞ。お前ら何をしんみりしてんだ?」
畑中「ハッハーwww!お前がちんたらトイレに行ってたからみんな待っててやってたんだ。ありがたく思え!」
サチ「そうよ。待っててあげたのだから泣きながら土下座して感謝しなさい。」
黙れ!気にして損した。
矢内「まあ、いい。気を取り直して食おう!」
勇者「はい、賢者さま。」
サチ「追加注文をしましょう。」
畑中「よし、高いやつをいっぱい頼もう。」
魔王「えっ?まだ食べるのですか?」
そして俺達はしばらく食べ続けた。
矢内「魔王!お前酒が全然減ってないぞ!」
畑中「ハッハーwww!金を出すのは矢内だから遠慮するなよ!」
サチ「そうよ。私達ですら三杯目なのに…。まだ一杯目じゃない。」
勇者「そうですよ!グイッといっちゃって下さい!ハハハ!」
こいつ等!酒の減りが早いと思ったら俺のボトルを勝手に飲んでいやがる!
矢内「すみません!ボトルもう一本にホルモン盛り合わせ二人前、あとは…」
畑中「生ジョッキで3つ特上カルビ三人前、豚トロ四人前、シャトーブリアン5つ…。」
サチ「特上ロース六人前、ご飯を二つ1つは特盛で後はスコール二つ…、魔王も早く注文しなさい。」
魔王「…じゃあマッコリを一つに、冷麺を一つで。」
矢内「……キャベツ盛り一つ、以上で。」
「かしこまりました。ごゆっくり。」
矢内「魔王、俺、飲んだこと無いけどマッコリって美味いのか?」
魔王「実は俺も初めて飲むのです。せっかく焼き肉屋に来たので頼んでみようと…。今日は誘って頂いてありがとうございます。」
矢内「ああ、今日のパチンコ屋での事は黙っててくれよ。」
魔王「分かってます…。犯罪ですからね…。アレ…。」
畑中「矢内、アレって?」
矢内「ああ、サチの奴がゴトでまどか☆マギカの台を全部設定6に変えやがったんだ…。」
サチ「賢者さん、人聞きが悪いわね。私の黒魔術よ。」
犯罪には変わりない、同じだ!
畑中「……マジでか!俺も6打ちたかった!呼べよ!そん時に!」
お前、ゴットしか打たねえだろ!
矢内「そうだ畑中、お前の家デカいから今日俺達を泊めてくれ。」
畑中「おう、良いぞ。お前達の事いろいろ聞きたいしな。魔王も来るだろ?てか来い!」
魔王「いえ、流石に帰ります。今日はとても楽しかったです。」
矢内「そうか…。」
そして楽しい食事は終わって俺達は魔王と別れて畑中の家に向かった。ちなみに食事代は八万三千円もかかった…。
矢内「相変わらずデカい家だな…。」
畑中「おう、弟達も出て行ったからな…。余計にデカく感じるんだ…。まぁ上がれ。」
勇者「お邪魔します。」
サチ「凄い家ね…。」
畑中「勇者ちゃん達、そっち風呂があるから入ってきな。」
勇者「ありがとうございます。さっちん行きましょう!」
サチ「そうね…。畑中、覗いたらぶっ飛ばすわよ。」
矢内「覗かんし、早く行け!まったくアイツは…急に済まんな。ところで弟達は何しているんだ?」
畑中「3つ下が医者でその下が会社を立ち上げて一番下が海外で働いてる。」
矢内「みんなお前を反面教師にして頑張ったんだな…。」
畑中「黙れ…。」
矢内「まあ、せっかくだしもう少し飲もうか。」
畑中「そうだな。矢内あの子達、本当にお前を慕っているんだな。」
矢内「そうか?」
畑中「お前の事、嫌われ者って言った時なんでだってあの子達怒ってたぞ。」
矢内「そうか。フフ、俺はこういう人間だからあまり人には好かれないからな。」
畑中「ハッハーwww!お前、分かってたんなら直せよ!」
矢内「俺は群れるのは嫌なんだよ!」
畑中「そんなだからお前は…。高校の最後の方なんか俺ぐらいしか話す奴居なかっただろ!」
矢内「ああ…。ん?後、一人居た、話す奴。山田だ。」
畑中「ハッハーwww!山田さんか!ハッハーwww。口ゲンカしてただけだろ!」
矢内「ああ、でもアイツだけは普通に俺に接していた…。他の奴等は俺と話す時は遠慮してたからな…。」
畑中「山田さんか…。もう結婚して子供ぐらい居るんだろうな…。」
矢内「山田のような女が結婚出来る訳無いだろうが…。山田だぞ?それにお前、同窓会行ってるから山田に会ってるんじゃないのか?」
畑中「仕事もしてない俺が行っても惨めになるだけだろ!行くわけ無いだろ馬鹿かお前は!」
矢内「ハハハ!確かにな!ハハハハハハ!お前も相変わらずで良かった!」
畑中「かー!矢内、お前って奴は…ハッハーwww。」
俺達は昔話で盛り上がりながら酒を交わした。
サチ「あら?二人共楽しそうね。」
勇者「賢者さま、わたし達もいただきますね。」
畑中「ハッハーwww!勇者ちゃん達もほどほどに飲むんだぞ!」
矢内「おい、畑中!アイツ等にあまり酒を飲ますな!」
俺達は朝まで酒を飲み明かした…。そして夜が明けた。
畑中「矢内!起きろ!パチンコ屋に並びに行くぞ!」
矢内「別に並ばなくてもいいだろ!」
畑中「何言ってんだ!今日こそミリオンゴッドの設定6を打つんだ!早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞー!」
毎日毎日飽きないな…。
勇者「賢者さま!早く行きましょう!」
サチ「何をちんたらしているのかしら?早く行きましょう。」
そして俺達はパチンコ屋に向かった。
矢内「俺は向こうのバラエティーコーナーで『極お父さん』を打つから何かあったら呼べよ。」
サチ「ええ、分かったわ…。」
畑中「ハッハーwww!俺達はゴッドを打ちに行くか!」
そして俺は畑中達と別れてバラエティーコーナーで打ち始めた。
魔王「矢内さん、おはようございます!昨日はありがとうございました!」
矢内「おう、魔王!お前も暇なんだな!」
魔王「隣、失礼します。」
そして魔王は俺の隣台の餓狼伝説を打ち始めた。
矢内「これは熱い!バトルチャンスに入った!」
魔王「矢内さん、朝から好調ですね。なんか向こうが騒がしいですね…。なんかあったのでしょうか?」
魔王が指差した方はゴッドのシマだ。………嫌な予感がする……。
矢内「ちょっと見てくる…。それ打ってて良いぞ。」
畑中「ハッハーwww!ゴッドインゴッドだ!」
勇者「あっ、わたしも揃いました。」
サチ「私は三回目よ。私の黒魔術で当たる確率を変えたわ…。百回に一回はゴッドが当たるわ…。」
アイツ等、ゴッドを引きまくっている!また黒魔術とか言うゴト行為だ。マズい!流石に店員が近づいて来てる。他人の振りをしよう。
店員「すみませんがお客様、身分証をお持ちでしょうか?」
サチ「無いわ…。ちなみに年齢は19よ。」
アイツ、息を吐くように嘘をつくよな。
勇者「さっちん!嘘はダメですよ。」
店員「じゃあ、お嬢ちゃんは年確認出来る物持ってるかな?」
勇者「はい!わたしのマイカードです。」
店員「………、あのね、18才未満の人はパチスロしちゃダメなの!」
勇者「えっ?そうなのですか?」
店員「隣の子も出て行ってもらえるかな?」
サチ「分かったわ…。」
当たり前だが勇者達が店員に追い出された…。アイツのゴト行為がバレたら警察に捕まるから畑中に連絡を入れて俺も出るか…。
矢内「勇者、お前何か店員に見せていたよな?」
勇者「はい!マイカードです。このカードで自分の名前や職業とか分かる物です。みんな生まれた時から持ってますよ。」
サチ「経歴とかもその都度自動で書き換えられる物よ。」
矢内「ちょっと見せてくれ。」
勇者「はい、賢者さま。」
俺は勇者からマイカードを見せてもらった。………なんだと!!
矢内「お前、名前が勇者なのか!」
勇者「わたし…初めに自己紹介ちゃんとしましたよ…。」
名前、一国の勇者……年齢14才……コイツ、勇者でも何でもねぇ!ファンタルジニアの童帝や戦士長はコイツが勇者だって信じてるぞ!どうするんだ!世界中を騙した詐欺だぞ!
サチ「賢者さん…。もしかして知らなかったのかしら?勇者だから『ゆうりん』よ。」
矢内「は?勇者…お前、神から天啓を受けたんじゃないのか?」
勇者「何ですか?それ?」
サチ「天啓?何を言ってるのかしら?」
矢内「お前らの世界では神から天啓を受けた者が勇者になるのだろうが。」
勇者「わたしは生まれた時から勇者です。」
サチ「何かしらその中二病設定?」
矢内「俺はノートルランドでカインやタイショウに聞いた情報なんだ!中二病じゃあねぇよ!」
少しスコールを飲んで落ち着こう。
矢内「それはそうとエリカの馬鹿はどうした?」
勇者「あっ!」
サチ「忘れてたわ…。どうしましょう…。」
矢内「ハァ…お前ら…何しに来たんだ?」
勇者「実はわたし達の立ち寄った村でゴブリンって方達が村人達に迷惑をかけているのです。」
俺への迷惑は考えないのだな…。
勇者「賢者さま、早く行きましょう!エリカにゃん達が待ってます!」
サチ「待って。エリカさん達に何か買って行きましょう!1日待たして手ぶらはマズいわ。」
勇者「そうですね。お土産を買って行きましょう。」
そうして俺達はゲートを通ってエリカの所に向かった。
エリカ「お前ら!遅かったなぁ。」
サチ「エリカさん、ごめんなさい。賢者さんがグズグズしてて遅れてしまったわ…。」
俺の所為にしやがった!
勇者「エリカにゃん、これお土産です!」
エリカ「何?」
勇者「N屋のメープルパンです。凄く美味しくて有名なパンなんです。アリマ君はこっちの小倉抹茶パンです。」
エリカ「ありがとう!勇者は良い奴だな!」
アリマ君「キー!」
エリカ「アリマ君、半分あげるよ。」
アリマ君「キー!」
エリカ達はもらったパンを半分こしてる。
サチ「ゆうりん、やっぱり二人共、半分こにしたでしょ。」
勇者「さっちんの言うとおり二種類にして良かったです。」
本当に仲がいいな。
サチ「ところで、エリカさん。その村の依頼なんだけど…。」
エリカ「ああ、あたしがもうやっつけたよ。」
サチ「引き受けたの?」
エリカ「だって村の人達困っていたから…。」
矢内「お前、タダで引き受けたのか?」
エリカ「お礼に晩ご飯ご馳走してくれた。ハンバーグだった!あたし、ハンバーグ大好きだから嬉しかった。」
サチ「エリカさん…村人たちに利用されたのね…。だから戻ってくるまで待ってって言ったのに…。」
矢内「………。サチ、もういい…。」
エリカ「なぁ、賢者。お前何してるの?」
矢内「………。」
エリカ「なんでその大きい缶を開けてるんだ?その中身、お水が入っているんだ。何に使うの?」
矢内「サチ、勇者…エリカから離れていろ…。」
勇者「はい、賢者さま。」
サチ「分かったわ…。(あれシンナーって奴よね…。静かに怒っているわ…。)」
エリカ「えっ、何?」
矢内「ティロ フィナーレー!!!!」バシャ!!
俺は一斗缶満タンに入ったラッカーシンナーをエリカにぶっかけた。
エリカ「賢者!何するんだ……あああああ!痛い!熱い!痛い!あああああ!」
矢内「この馬鹿が!ほいほいと引き受けて村人たちに利用されてるんじゃねぇよ!」
アリマ君「キー!キー!(何するんだよ!酷いよ!)」
矢内「お前もだ一つ目!いつも言ってるだろうが!アイツの面倒ちゃんと見とけって!くらえ!ティロ フィナーレー!!!!」バシャ!!
俺は一つ目にもラッカーシンナーをぶっかけた。
アリマ君「あああああ!」
糞が!スコールを飲んで少し落ち着こう。
エリカ「あああああ!」
勇者「エリカにゃん!このままでは火傷してしまいます。服を脱いで下さい!」
エリカ「あああああ!痛いよぅ!」
アリマ君「あああああ!」
エリカ「あああああ!」
サチ「賢者さん、流石にやり過ぎよ…。」
勇者「アリマ君、お水で目を洗って下さい!」
アリマ君「キー…。」
エリカ「賢者!酷いぞ!お前、後から来ただけの癖に!」
矢内「……もう依頼は無いようだから俺は帰るぞ…。」
エリカ「帰れ帰れ!」
アリマ君「キー!(帰れ!)」
こいつ等!もう一撃俺のティロ フィナーレ!!を喰らわせてやろうか。
勇者「賢者さま、ゲートを開けました!」
矢内「すまんな…。じゃあ帰る。なんか疲れた…。」
サチ「賢者さん、なんかごめんなさい…。」
エリカ「帰れ!ベーだ!戦士長に言いつけてやる!」
アリマ君「ベー!」
俺はあっかんべぇをするエリカと一つ目を無視して元の世界に戻った。
あれ?どこだ?ここは。元の世界じゃあない!
???「賢者様!お久し……いや、今は初めましてでしたね…。」
矢内「誰だ!」
???「私ですか?私はみんなが愛するゼクス様です。」
こいつ、俺の決めゼリフをパクりやがった!ゼクスだと?
矢内「お前かー!勇者の奴を使って俺を巻き込んだのはー!死ねー!」バキ!
先手必勝でぶん殴った。
ゼクス「痛い…。いきなり殴ることないじゃないですか!」
矢内「うるせー俺を巻き込みやがって!こんな所に連れ出しやがって何の用だ!」
ゼクス「実は賢者様に報告があって呼びました。」
矢内「なんだ?」
ゼクス「賢者様の会社に依頼で作って貰っていたスターゲートが完成しました。」
矢内「ああ、映画のセットのか?」
ゼクス「違います。こっちの世界と繋げるゲートです。今、賢者様の会社とファンタルジニアの城と私の所3カ所にセットが完了しました。」
矢内「お前、騙したのか!俺はハリウッドのスタッフロールに名前が出ると思って一生懸命サインの練習をしていたんだぞ!」
ゼクス「それはすみません謝ります。これからはこのセットしたゲート同士で行き来出来ます。あなた達の世界で例えると『ドコでもドア』の用な物ですね。」
矢内「ああ、『天狗の抜け穴』のような物か…。」
ゼクス「…なんでキテレツ大百科で例え直したのですか…。」
矢内「それは凄いな…。しかし、どうやって使うんだ?」
ゼクス「このゲートストーンをお渡しします。このセットしたゲートにはそれぞれ対応した色があります。深緑がファンタルジニア城、モスグリーンがここ、黄緑が賢者様の会社に繋がります。」
矢内「全部緑じゃあねぇか!分かりにくいわ。」
ゼクス「賢者様、緑は目に良いのです!」
矢内「知ってるわ!で、使い方を教えろよ!」
イラッとくるな…。
ゼクス「使い方は簡単ですよ。ゲートに対応した色の面を上にして念じればゲートが開きます。」
俺はゲートストーンを受け取った。十面体のサイコロになってる。3面は色が付いてる。全部緑だ。
ゼクス「これから旅先でゲートを置いて欲しい所を言っていただけたら設置していきます。」
矢内「そうか。ありがたい貰っておく。」
ゼクス「賢者様、最後に勇者達の事、お願いします。」
矢内「一つ聞いて良いか?」
ゼクス「何でしょうか?」
俺は勇者について聞くことにした。
矢内「勇者についてだ。」
ゼクス「私でお答え出来る範囲内でお答えします。」
矢内「なんでアイツなんだ?ただの子供じゃあないか。」
ゼクス「それはですね…。あっ時間ですね。それではさようなら。」
ヒュン!俺は元の世界に戻された…。アイツ、なんかいろいろ隠して居るな…。俺を選んだのもなんか理由があるのか。まあいい。今日はもう帰って寝るか…。
その後、俺はこのシルバーウィークを結局だらだら過ごしただけだった。
第6話
奇跡も魔法もあるのです!
END