わたしの賢者さま   作:ジャックオニール

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シンデレラハネムーン 3

ファタルジニア城に帰って来た。

 

矢内「ひさびさに戻ったけど、相変わらずショボい城だな!」

サチ「賢者さん…口を慎んで…。戦士長に聞こえたら殺されるわよ。」

畑中「ハッハーwww!勇者一行のお通りだぞ!ハッハーwww!」

皇帝陛下「誰だ!我の城にいきなり入って来た輩は!」

 

童帝陛下が出てきた。って俺の会社で作ったスターゲート謁見の間に有るのかよ…。

 

矢内「よう!童帝陛下!」

皇帝陛下「賢者達か!どうやって此処に来たんだ?」

矢内「ああ、それはこいつとゼクスの力だ。」

 

俺は会社で作ったスターゲートについて説明した。

 

皇帝陛下「おお、これでいろいろな所に行けるのか。凄い物だな…。」

キサラギ「何事か!陛下!何者が城に侵入したと聞きましたがご無事ですか?」

皇帝陛下「キサラギか。今、賢者達が戻って来た所でな。これから旅の話を聞く所だったのだ。」

矢内「戦士長!しばらくだな!」

勇者「皇帝陛下さん、戦士長さん。お久しぶりです。」

キサラギ「おお、勇者殿に賢者殿!エリカは?エリカは無事ですか?」

エリカ「戦士長!ただいま!」

アリマ君「キー!」

キサラギ「エリカー!無事だったか!怪我とかしてないか?みんなとは上手くやっているか?」

 

お前はお父さんか!

 

皇帝陛下「これキサラギ、少しは落ち着かんか。みんな良く戻って来てくれた!我は嬉しく思うぞ!」

畑中「ハッハーwww!矢内、あいつキモい顔だな!俺より不細工な奴初めて見たぞ!ハッハーwww!」

エリカ「お前も不細工だけどあいつはもっと気持ち悪いもんなぁ!」

畑中「ハッハーwww!さりげなく俺をディスるなよ!ハッハーwww!」

アリマ君「キー!キー!(失礼だよ!2人共。)」

矢内「アリマ君、そんな事言っても童帝がキモい顔に生まれて来たのが悪いんだろうが!」

サチ「賢者さん…。お願いだから口を慎んで…。」

皇帝陛下「賢者よ…。我に対する無礼はもう良いがそこの笑っている不男は誰だ?」

矢内「ああ、こいつか?」

サチ「そいつの名は畑中…。毎日仕事もせずにプラプラしている屑野郎よ、童帝陛下。」

 

お前も口を慎め。

 

勇者「屑野郎さんは賢者さまのお友達なんです!」

皇帝陛下「そうか…。それでこんなにも無礼なのだな…。」

キサラギ「類は友を呼ぶって事ですね…。」

矢内「失礼だな…。」

畑中「ハッハーwww!矢内!お前が言うなよ!ハッハーwww!」

皇帝陛下「賢者よ、わざわざ戻って来たって事は我に用が有るのだろう?」

矢内「ああ、実はな、北のノートルランドの勇者一行と会ってな…。」

キサラギ「北の国の勇者一行…。」

矢内「ああ、ファタルジニア城に向かっている。ラーメン屋を営んでいる気さくな良い奴等だから快く迎え入れて貰いたいんだ。」

畑中「ハッハーwww!ラーメン屋の勇者って、お前は何を言ってるんだ?」

勇者「屑野郎さん、本当ですよ。勇者のタイショウさんと僧侶のポーラさんと生意気なシンディの3人です。」

皇帝陛下「迎え入れるのは構わんがそれだけを言う為にお前達は戻って来たのか?」

矢内「話は最後まで聞けよ、そんな事だからお前は童帝なんだよ。それでだな、お前達はどうせ毎日ろくな物食ってないだろうからこの金で国民全員にラーメンを食わせてやれって話だ。」

キサラギ「賢者殿、気持ちは嬉しいがそんな大金いったいどこで手に入れたのだ?」

矢内「勇者の兜を持ってた王様からの褒美で貰った金のごく一部だ。気にせずに使え。」

サチ「そうね…。せっかくタイショウ達が来るのだからラーメンを食べないとあなた達は人生の九割は損をする事になるわよ。だからそのお金は遠慮無くいただきなさい。」

畑中「ハッハーwww!食いしん坊のさっちゃんがそこまで言うんだから相当美味いんだな!俺も食って見てえな!」

勇者「そうですよ!食いしん坊のさっちんが認める美味しさなんですよ!絶対食べるべきです!」

エリカ「そうだよ!食い意地の張ったサチが認める美味しさだよ戦士長!絶対食べないと駄目だよ!」

アリマ君「キー!キー!(さっちゃん、替え玉三回もおかわりしてたもんね。)」

サチ「みんな…人聞きの悪い事言わないで貰えるかしら。」

矢内「お前、替え玉三回もおかわりして何を言ってるんだ?認めろよ。」

サチ「えっ?け、賢者さん…なんで?私達が食べてた時居なかったよね…?」

矢内「今、アリマ君が言ってただろうが!替え玉三回頼んでいたって。」

サチ「は?アリマ君は喋れないでしょ?」

矢内「サチの食い意地は置いといてだ。そういう事だからこの金で国民達に是非ともタイショウ達のラーメンを食べさせてやってくれ!」

皇帝陛下「そうか、分かった。お前達がそこまで言うんだ、この金はありがたく使わせて貰おう!」

キサラギ「賢者殿、本当にかたじけない!実はたいした事ではございませんが自分も賢者殿達に報告が有りまして…。」

 

何の報告なんだ?

 

キサラギ「実は、前に賢者殿達が訪れた村の鬼達が城に来てな…。我が国の傘下に入る事になった。」

勇者「シュテちゃん達ですね。」

キサラギ「シュテちゃん?ああ、酒呑童子の事か?なかなか強かったな。」

サチ「戦士長、シュテちゃん達と戦ったのかしら?」

キサラギ「ああ、3人まとめて相手にしたから少し苦戦したがな。」

矢内「なんで戦ったんだ?良い奴等だのに…。」

キサラギ「ああ、鬼達の1人が自分の事をエリカから聞いていたみたいでな…。腕試しをしたいと言ってその流れで…。」

 

マジでか!どんだけ強いんだ、この戦士長は…お前が魔王を倒しに行けよ…。

 

キサラギ「しかし、あの者達はとても良い連中でな。村で採れた野菜などを持って来てくれて兵達の食事も改善されている。」

矢内「そうか。俺の方からも後で礼を言っておく。」

エリカ「あっ!そうだ戦士長!あたしも戦士長に伝えたい事が有るんだ!」

キサラギ「おお、エリカよ。どうした?」

エリカ「この前、賢者のヤツがあたしとアリマ君にシンナーっていうやつを思いっきりかけてきて身体中に火傷しそうになったんだよ!」

キサラギ「賢者殿…どういう事か説明して貰おうか?」

 

コイツ、チクりやがった!

 

矢内「あっ!そうだ!これから直ぐに行く所が有ったんだ!俺は失礼するぞ!」

 

俺は命が惜しいのでゲートストーンを使ってゼクスの所に急いで逃げ出した。

 

勇者「賢者さま…。行っちゃいましたね…。」

キサラギ「ファタルジニアの兵達よ!逃げ出した賢者を探し出してひっとらえろ!絶対に探し出せー!」

皇帝陛下「キサラギよ…。落ち着かんか…。勇者達よ…。そなた達の旅の話を聞かせてくれるか?」

勇者「あっ、はい。分かりました。」

 

 

 

 

 

俺はゼクスの下に逃げ込んだ。

 

ゼクス「賢者様、久し振りです!」

矢内「ゼクス…。実は聞きたい事があって来たんだ。」

ゼクス「何でも聞いて下さい。」

 

お前…前回の質問答えずに強制送還したくせに…。

 

矢内「ああ、勇者って死んだら神のご加護とかで生き返ったりするんだろ?」

ゼクス「賢者様…相変わらず中二病全開ですねー。死んだら終わりに決まっているじゃないですかー。」

 

腹立つな…。コイツ…。

 

ゼクス「お笑い好きの王様の件ですよね。」

矢内「知ってたのかよ!」

ゼクス「いつもあなた達の様子は見てますからね。」

矢内「なぁ、俺はあの国の神に天罰でも喰らうのか?」

ゼクス「賢者様…。もしかしてビビってます?」

 

いちいちおちょくってきやがる。

 

ゼクス「まぁ、気になるのでしたら直接本人に聞いてみましょう。」

 

ゼクスは何か取り出した物をいじくっている。

 

ゼクス「賢者様、その神、どうやら直ぐにこっちに来るそうです。」

矢内「は?こっちにだと?その神とお前は仲が良いのか?」

ゼクス「会うのは初めてです。あっ来ました。あの方です!」

???「お前だな?俺を呼び出したのは!」

 

デカい。2メートルはあるぞ!肌が青い…。本当に神か?

 

ゼクス「ロキ様!お呼び出してすみません!この中二病の人間がロキ様に聞きたい事があるみたいでして…。」

 

誰が中二病だ!

 

ロキ「おお!お前は知っているぞ!俺が天啓を授けた勇者を殺した男だな!」

 

マズい…。

 

ロキ「あいつ機械の爪に刺さってたもんなぁ!ハハハハハハ!思い出しただけで面白い!ハハハハハハ!」

矢内「あの…。俺は何か天罰か何か受けるのですか?」

ロキ「ああ、そうだな…。その事は不問にしてやるからこれから面白い事をするときは俺も呼べ。」

矢内「はぁ?」

ロキ「気になってな、お前がこの世界に来てからの行動を色々と調べさせて貰ったんだ。オークや人間とパーティーしたり鬼達と飲み会したり面白そうじゃないか!次から俺も誘えよ!」

 

コイツ…。本当に神か?

 

ゼクス「ロキ様…。神が好き勝手に地上に降りては…。」

ロキ「じゃあ俺、神様止めるわ!お前の客人としてここに居るわ。」

矢内「勝手に止めたらダメだろ。学生バイトの感覚で止めるなよ!」

 

何考えてるんだ?この世界の連中はこんないい加減な奴等を信じているのか…。

 

ロキ「お前、相手が神でも遠慮が無いな!やっぱり面白いわお前!そうだ!お前とあの不男に俺の力を与えている。お前は魔物の言葉が分かるようになってるはずだ。」

矢内「それでさっきアリマ君の言葉が分かったのか…。ありがたい、結構良い力だ。」

矢内「ゼクス、もう一つ用事がある。酒呑童子達の村とさっき俺が殺した王様の国にゲートをつけてくれ。」

ゼクス「そうくると思ってもう設置は終わっています。直ぐにでも移動は可能です。ちなみに鬼の村がエメラルドグリーン、お笑いの城が若草色です。」

 

ゲートストーンは半分緑色に染まった。

 

矢内「これじゃ分からねーだろうが!ぶん殴るぞ!」

ゼクス「賢者様!緑色は目に優しいのです!」

 

腹立つなぁコイツ…。前にも聞いたわ!もう分からなくなるからマジックでどこに行くか書いておこう。

 

矢内「じゃあ、俺は鬼の村に行くから。じゃあな。」

ロキ「俺も連れて行け!」

 

俺はロキを連れてゲートストーンを使って鬼の村に向かう事にした。

 

ロキ「向こうで酒飲もうぜ!」

矢内「遊びに行くんじゃねえよ!」

 

 

 

 

 

俺はゲートストーンを使って鬼の村にたどり着いた。

 

「賢者様でねえべか!」

 

村人達が俺に気がつき近寄って来た。

 

矢内「よう!しばらくだな!」

「いやぁ、良く来てくれたのう。酒呑童子様を呼んで来ますじゃ。」

 

村人達が酒呑童子を呼びに行った。

 

ロキ「早く飲み会しようぜ!」

矢内「だから遊びに来たんじゃないんだよ!」

酒呑童子「ガハハハハ!賢者殿ー!久しいのう!会いたかったぞ!」

 

酒呑童子がこっちに来た。相変わらず声がデカい…。

 

矢内「シュテちゃん!しばらくだな!」

酒呑童子「賢者殿もこの村を訪れるとは、今日は客人が多い日だ!」

矢内「ん?他に客が来ているのか?」

酒呑童子「北の国の勇者一行が来て居てのう。」

矢内「まさか!タイショウ達か?」

酒呑童子「賢者殿の知り合いか?」

矢内「ああ!北の国で出会ってな。どこに居るんだ?」

酒呑童子「村の中央じゃ。」

矢内「そうか。せっかくだから、後で会っていこう。あっ所で少し協力して欲しい事が有るんだ。」

酒呑童子「ガハハハハ!賢者殿!水くさいぞ!何でも言ってくれ!わし等はいつでも賢者殿の力になるぞ!」

矢内「ああ、すまん…。実はある国の勇者(王様)を手違いで殺してしまってな…。それでその国の人達がほとんど出て行ってしまって…その国の大臣が1人きりになってしまったんだ。」

ロキ「アイツが死ぬ所、本当に面白かったよな!」

 

話がややこしくなるから喋るな!

 

酒呑童子「賢者殿…。その者は一体何者じゃ?なんか禍々しい気を感じるのじゃが…」

ロキ「俺か?俺は邪神ロキ様だ!まあ、コイツが俺が天啓を与えた勇者を殺したから元神様だ!」

矢内「邪神!?」

酒呑童子「何じゃと!?」

ロキ「言ってなかったか?まあ良い。それより早く飲み会しようぜ!」

酒呑童子「そうじゃのう!賢者殿も来たし宴会じゃあー!」

矢内「後にしろよ!話の続きだ。その大臣がな、1から畑を耕してやり直すと言うんで手を貸してやって欲しいんだ。居ただろ?農業の達人。」

酒呑童子「そんな事か、星熊童子に言っておく。それより宴会じゃあー!賢者殿!あの時の決着を付けるぞ!ガハハハハ!」

ロキ「ハハハハハハ!お前、酒呑童子って言ったか?面白いな!気に入ったぞ!」

酒呑童子「ガハハハハ!それは何よりじゃあ!北の国から来た勇者一行も誘うぞ!今日は楽しい宴会じゃあ!」

 

やっぱりこうなったか…。

 

矢内「先にタイショウ達に会って来る。」

 

俺は村の広場に向かった。タイショウ達がラーメンの仕込みをしている。シンディが俺に気がつきこっちに来た。

 

シンディ「矢内 孝太郎…。こんなに早く会えて嬉しい…。凄く嬉しい…。」

矢内「シンディ!元気だったか?」

シンディ「うん…。元気…。」

 

タイショウとポーラもこっちに気がついた。

 

ポーラ「あら♪賢者様?お一人?」

タイショウ「賢者殿?どうして此処に居るのじゃ?わし等とは反対方向に行ったはずタイ。」

矢内「ああ、この村に用事があって戻って来たんだ。その辺の事はまあ後で説明する。せっかくだからこの金でこの村のみんなにラーメンを振る舞って欲しいんだが、いいか?」

タイショウ「け、賢者殿!こんな大金いったいどこで手に入れたのじゃ?」

矢内「ああ、ある国で王様から勇者の兜をいただいたついでに貰ったんだ。これで足りるか?」

 

いまいちこの世界の金の価値が分からないがまあ足るだろう…。

 

ポーラ「凄い大金…。この3分の1で大丈夫よ♪」

矢内「そうか…。じゃあ頼む!この村に俺達は世話になったんだ。みんなに美味いラーメンを提供してくれ!」

シンディ「矢内 孝太郎…。この村の人達…お金持ってなかった…私達…困っていた。でも…矢内 孝太郎のお金でみんなにラーメンを作ってあげられる…。本当に良かった…。」

ポーラ「あら?シンディちゃん♪いつもおとなしいのに今日はおしゃべりね♪」

タイショウ「そうじゃのう。やはり賢者殿が居るからじゃのう。」

矢内「タイショウ!俺は村のみんなを呼んで来るからラーメンを作って待って居てくれ!」

タイショウ「賢者殿!任せるタイ!」

ポーラ「フフフ♪今日は賢者様のおかげで大忙しね♪」

 

こんなに早くタイショウ達のラーメンが食えるとは…楽しみだ!俺は駆け足でシュテちゃん達を広場に集めた。

 

 

 

 

一方その頃ファタルジニア城では……

 

 

皇帝陛下「ほう、それが勇者の兜か…。」

 

わたし達は皇帝陛下さん達に今までの旅のお話をしました。

 

皇帝陛下「勇者よ。その兜を一度装備してみてくれるか?」

勇者「分かりました。被ってみます。」

 

わたしは皇帝陛下さんの言われた通りに勇者の兜を被ってみることにしました。

 

ズドン!!勇者の兜を被った瞬間に頭が重たくなってしまいました。頭が重くて地面についてしまいました…。

 

サチ「ゆうりん?どうしたの?凄い格好よ。」

勇者「さっちん…。頭が重いです…。」

エリカ「何してるんだ?勇者。」

勇者「エリカにゃん、頭が重くて動けません。兜を取って下さい!」

エリカ「何遊んでるんだよ。ほら、取ったよ。」

 

エリカにゃんが兜を取ると頭は軽くなり動けるようになりました。

 

勇者「エリカにゃん、ありがとうございます。」

エリカ「ちょっとあたしも被ってみようっと。」ズドン!!

 

エリカにゃんが兜を被って頭を地面にこすりつけています…。

 

エリカ「あああああー!頭が重いよ〜!」

畑中「ハッハーww馬鹿だコイツ!勇者ちゃんが被れなかった勇者の兜だのにお前が被れる訳無いだろ!ハッハーwww!」

勇者「エリカにゃんはお馬鹿さんですねぇ。」

サチ「はぁ…。」

エリカ「頭が重いよ〜。」

キサラギ「エリカ!すぐに取ってやる!そしてエリカを酷い目にあわせたこの兜は叩き切ってやる!」

 

エリカにゃんは戦士長さんに兜を取ってもらいました。

 

エリカ「酷い目にあったよ…。」

アリマ君「キー。(エリカちゃん、大丈夫?)」

皇帝陛下「何だ、勇者に装備できないのか…。」

キサラギ「エリカを酷い目にあわせたこんな物は叩き切ってしまいましょう!」

サチ「戦士長…。落ち着いて、今のはエリカさんがお馬鹿なだけよ。それに他の勇者が被れるかもしれないから兜は私達が預かるわ。」

皇帝陛下「そうだな…。それにしても賢者はまだ帰ってこんのか。」

勇者「じゃあ、わたし達が賢者さまを連れて来ますね。」

キサラギ「勇者よ、自分も連れて行ってくれ。陛下、少し私用で城を離れます。」

皇帝陛下「分かった。皆、気をつけろよ。」

 

わたし達はゲートを開いて賢者さまの居る所に向かいました。

 

サチ「あら?此処って、シュテちゃん達の村よね?」

勇者「あっそうです!賢者さま、ここに用事が有るのでしょうか?」

キサラギ「これがゲート…。一瞬で酒呑童子達の村に着くとは…。」

エリカ「なんか村のみんなが広場の方に集まっているよ。」

勇者「行ってみましょう!」

 

わたし達は広場の方に行ってみました。屋台にみんな群がっています。

 

エリカ「あれはタイショウ達の屋台だよ!」

アリマ君「キー!キー!(賢者様居たよ!)」

サチ「そういう事だったのね…。みんな、賢者さんの用事は私達に内緒でタイショウ達のラーメンを食べてシュテちゃん達とお酒を飲む事だったのよ…。戦士長…賢者さんを後ろから叩き切ってもらえるかしら?」

畑中「それよりさっちゃん、さっきの兜を貸してくれ。」

サチ「何をするつもりかしら?」

畑中「矢内がラーメンを食う瞬間にこれを被せる。すると矢内は頭からラーメンを被る。その方が面白い!」

キサラギ「畑中殿…。我々では兜を被せる前に賢者殿に気付かれてしまうのでは…。」

畑中「上から被せるんだ。アリマ君だったか?空からこの兜を被せるんだ、出来るか?」

アリマ君「キー!」

勇者「屑野郎さん!賢者さまに何てことをするつもりなんですか!」

畑中「勇者ちゃんいいか?これは俺達の世界ではドッキリって言ってな。親しい者同士でやるお遊びなんだよ。」

勇者「分かりました。遊びなんですね。賢者さま、喜んでくれると良いですねぇ。」

畑中「よし、作戦開始だ!アリマ君、頼むぞ!」

アリマ君「キー!」

 

キサラギ「サチ殿、そんな酷い遊び本当に有るのか?」ヒソヒソ

サチ「無いわ…。畑中が口から出任せで言ったのよ…。」ヒソヒソ

 

 

 

 

村人達が広場に集まって来た。ラーメンもそろそろ出来る頃か。俺はロキと酒呑童子の横に座った。

 

タイショウ「まずはラーメン三丁あがったタイ!」

ポーラ「ハーイ♪」

シンディ「これは矢内 孝太郎の分…。」

ポーラ「あらあら♪賢者様のだけチャーシューいっぱいね♪持っていくわね♪」

 

ラーメンがきた!

 

ポーラ「はい♪まずは三人前お待たせ♪これは賢者様の分ね♪」コト

矢内「みんな!俺達は先に食うが順番にラーメンがあがるからな。待って居てくれ!」

ロキ「美味そう!早く食おうぜ!」

酒呑童子「賢者殿、皆の分が来るまで待たないといかんぞ!」

矢内「待っていると麺が伸びる。それに順番にラーメンは配られてる。大丈夫だ!食おう!」

 

 

 

畑中「よし!矢内がラーメンを食うぞ!アリマ君、今だ!矢内に勇者の兜を被せろ!」

アリマ君「キー!」

 

それではいただき…

ズドン!!何かが俺の頭に被せられた。頭が重い…。バシャ!俺は重みで頭からラーメンの丼に突っ込んだ。

 

矢内「熱っ何だ?ゴボゴボ…」

 

誰だ!何をした!

 

ロキ「ハハハ!お前!何で頭から丼に突っ込んだ?ハハハハハハ!」

酒呑童子「ガハハハハ!賢者殿は面白い男じゃあ!いくら美味そうだからって頭から突っ込んだらいかんぞ!ガハハハハ!」

矢内「ゴボゴボゴボゴボ…。(笑ってないで助けろ!)」

 

畑中「ハッハーwww!上手くいった!ザマァミロ!ハッハーwww!」

 

その頭に来る笑い声は畑中か!

 

サチ「フフフ、私達を出し抜いて一人でラーメンを食べようとした罰よ。しばらくそうしていると良いわ。」

エリカ「サチ、あたし達もラーメン食べようよ!」

サチ「ええ!もちろんよ。」

勇者「賢者さま、凄い格好ですねぇ。」

キサラギ「ククッwww凄い格好だ!しばらくそうして居るが良い、矢内殿!」

 

あいつら!俺に何をした!戦士長もグルか!クソ!

 

酒呑童子「おお!やはりお主達も来たのか!戦士長殿も一緒とは!お主達も北の勇者一行からラーメンを貰ってこい!そして宴会をしようぞ!ガハハハハ!」

勇者「シュテちゃん、こんばんは。また会えて嬉しいです。」

サチ「相変わらずね…。」

勇者「タイショウさん達、こんばんは!」

サチ「ラーメンをいただきに来たわ。」

アリマ君「キー!」

ポーラ「あら♪やっぱり来たのね♪」

タイショウ「ファンタルジニアの勇者達!来てくれて嬉しいタイ!直ぐ出来るから待ってるタイ!」

エリカ「戦士長!タイショウ達のラーメンはスッゴく美味しいんだよ!」

キサラギ「そうか。しかし、他の兵はまだ勤務をしているのに自分だけ食事をする訳には…。」

畑中「ハッハーwww!かてぇこと言うなよ!黙っていたら良いんだよ!矢内は俺達に黙って食おうとしたんだぞ!」

キサラギ「自分をそなた達と一緒にしてくれるな!」

畑中「ハッハーwww!たまには気を抜くのも大事だぞ!長のお前が部下達にたまに隙を見せとかないと下の者達は息苦しくなるだろ!」

キサラギ「ハハハ!矢内殿といいそなたといい自分には無い考えを持っているのだな。本当に面白い男達だ。」

エリカ「戦士長、常に隙だらけのコイツの言う事聞いたら駄目だよ。」

畑中「ハッハーwww!俺は良いんだよ!隙だらけで!」

タイショウ「ラーメンあがったタイ!」

ポーラ「みんな、お待たせ♪あら?初めて会う人も居るわね♪」

畑中「ハッハーwww!美人にラーメン運んで来てくれるなんて最高だな!」

ポーラ「あら♪お上手ね♪」

畑中「ハッハーwww!俺は矢内と違って素直だから本心しか言えないんだ。」

シンディ「不細工…。矢内 孝太郎を知っているの?」

畑中「かー!初対面でいきなり不細工って、ハッハーwww!」

ポーラ「シンディちゃん!いきなり失礼よ…。そう言うことは思っていても口に出したら駄目よ。」

エリカ「本当の事だから気にするな!」

畑中「ハッハーwww!お前が答えるなよ!」

シンディ「それより…矢内 孝太郎とは…どういう関係?」

畑中「矢内か?まあ、腐れ縁だな!」

シンディ「そう…。」

勇者「さぁみんな、賢者さまの所で食べましょう!」

シンディ「ラーメンは…皆に届いたから…私達も行く…。」

勇者「お前は別に来なくて良いです!」

シンディ「一国の勇者…。あなたのラーメンは…お金貰って無いから返して…。」

サチ「ゆうりん、会っていきなり喧嘩しないの!」

ポーラ「シンディちゃんも意地悪言っちゃ駄目よ。」

シンディ「先に言ったのは…一国の勇者…。私は…悪くない…。」

勇者「ムキー!なんですか!」

シンディ「……なに?」

 

勇者「賢者さまー!」

矢内「ゴボゴボゴボゴボ……。」

酒呑童子「おお!勇者の娘っこ達もラーメン貰って来たのか!ガハハハハ!それでは宴会を始めるぞ!」

 

誰か助けろよ!死んでしまう!

 

ポーラ「あら?賢者様は丼に頭を突っ込んで何をしているのかしら?」

畑中「あれは矢内の家に代々伝わるラーメンに対する儀式なんだ。三十分ぐらいああするんだ。だからほっとこう。」

ポーラ「あら?そうなの?この前はやってなかったような…。」

 

キサラギ「畑中殿…。よくそんな嘘が思い付くものだな…」ボソ

 

酒呑童子「そうか。賢者殿は儀式の最中だったのか。乾杯の音頭を頼もうと思ったのに…」

サチ「あら?シュテちゃん、それならうってつけの人物が居るわ。畑中、お願い出来るかしら?」

畑中「ハッハーwww!任せとけ!」

酒呑童子「誰じゃ?お主は?」

勇者「屑野郎さんは賢者さまのお友達なんです。」

ロキ「この不男も面白い男なんだ!俺が保証する!」

酒呑童子「ガハハハハ!そうじゃったか!では、乾杯の音頭を頼む!」

畑中「よっしゃ!皆!今日は北の国の勇者一行が俺達の為に最高のラーメンを作ってくれた!その北の勇者一行に感謝を込めての宴会を開く!皆!グラスを持ってくれ!!それでは!」

勇者「スコール!」スコール!

 

俺を無視して楽しい宴会が始まった!

 

茨木童子「皆さん!我々の作った料理も召し上がって下さい!北の国の勇者様達も召し上がって下さい!」

ポーラ「あら♪嬉しいわ♪タイショウも呼んで来るわね♪」

エリカ「戦士長、イバちゃんの作った料理も凄く美味しいんだよ!一緒に食べよう!」

アリマ君「キー!(僕、取って来るよ!)」

キサラギ「フフ、矢内殿達と出会ってからいろいろな事が起こる。本当に面白い男だ…。」

熊童子「酒呑童子様!せっかくですので新しく芋で作った焼酎を皆に振る舞いましょう!」

酒呑童子「おお!完成したのか?よし!皆に振る舞うんじゃあ!」

熊童子「まずは北の国の勇者様、どうぞ。」

タイショウ「ハハハ!いただくタイ!」

ロキ「俺もくれ!」

畑中「いつもはビールだが俺も貰おう!」

 

 

シンディ「矢内 孝太郎…。その兜は…似合わない…。」スポ

 

シンディが兜を外してくれたおかげで助かった。

 

 

 

 

畑中「美味い料理に美味い酒。気の合う仲間との食事は俺達の最高のプライスレスになるのだった。」

矢内「お前が締めるな!」

 

 

 

第7話

シンデレラハネムーン

END

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