わたしの賢者さま   作:ジャックオニール

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力の目覚め 魔法の力 3

矢内「あれ?あいつらは何処に行ったんだ?」

お静「サチ達なら出て行ったよ。村はずれの墓地に行った。」

 

ネクロマンサーってのがいるって言ってたな。

 

矢内「ネクロマンサーってのはどんな奴だ?」

お静「あたいは知らない…。」

「…ネクロマンサー恐い。」

「…ネクロマンサーに私達支配されてる、逆らえない。」

 

どうやら、お静以外の幽霊達は知っているみたいだ。

 

矢内「お前ら、ネクロマンサーについて教えてくれ!」

「…ネクロマンサー、墓地で悪霊やゾンビを操る。」

「…ネクロマンサー、悪霊に守られている。人間には攻撃できない。」

「…悪霊、魔法でしか倒せない。」

お静「なんだ、魔法があれば勝てるんだね。」

矢内「残念ながら、俺達のパーティーじゃ誰も使えない…。」

お静「嘘だね、賢者のおっちゃんは魔法使えると思うよ。あたいでも使えるよ。こんな感じで。」ヒュードロドロドロ

 

お静の周りに火の玉が出てきた。

 

矢内「俺に使える?お前はどうやってその火の玉出しているんだ?」

お静「えっと、この火の玉を空中に出す時はお腹に力を入れて、ふんって出すの。ちょうどウンコを出す感じでやったら出来るよ。後は想像力が大事だね。」

 

本当か?取りあえず手のひらから炎を出すイメージでやってみるか。腹に力を入れてウンコを出す感じだな。

 

矢内「試してみるか。ふん!」ブリブリ!

 

勢い余ってウンコを漏らしてしまった。

 

お静「本当にウンコを出したら駄目だよ。今のだと、手のひらからウンコを出す感じでやるといいよ。」

矢内「そ、そうか。手のひらからウンコを出す感じだな。よし、やってみる!ふん!」ゴォォォォ!

 

出た!本当に手のひらから炎が出た!ドラクエだとベギラマだな。ってことは少し前に幽霊が一匹成仏させたのは、俺がたまたま魔力を使ったからか。

 

お静「やったね!あたいの言った通り魔法使えたね。」

矢内「ああ、コツは分かった!お静って言ったな。感謝する。こうしてはいられない。俺は勇者達を助太刀に行く。」

お静「あたいも行くよ。」

 

俺はお静を連れて、ネクロマンサーがいる村はずれの墓地に向かった。魔法か、本当に賢者になった気分だ!

 

 

 

 

 

サチ「さぁ、急いでネクロマンサーってのを倒すわよ。」

 

さっちんが気合い入っています。

 

エリカ「あっ!あの墓地じゃない?」

サチ「しっ!エリカさん、静かに!相手に気付かれないように慎重に行きましょう。」

 

わたし達は隠れながら墓地の中に入りました。奥に誰かいます。

 

サチ「アイツがネクロマンサーね。作戦を言うわ。いいかしら?エリカさんとアリマ君はアイツを左右から挟み撃ちに…」

勇者「あなたがみんなをここに閉じ込めたネクロマンサーですね!」

サチ「ちょ!ちょっと!作戦を建ててる最中でしょ!」

ネクロマンサー「ふふふ、お前達がここに来ることは分かっていたわ!飛んで火にいる夏の虫とはこのことよ!」

勇者「わたしは虫ではありません!一国の勇者です!」

エリカ「今は秋だよ。お前、季節も分からないの?」

ネクロマンサー「…。お前達はことわざも知らんのか!バカな奴らめ。先ずは小手調べだ、行け!ゾンビども!」

 

土の中から人の形をした化け物が出てきました!こっちに向かって来ます!

 

サチ「ゆうりん!エリカさん!まとまって戦うわよ!」

エリカ「分かった!サチは下がってて!あたしと勇者でやっつけるよ!」

勇者「分かりました!行きますよ-!」

 

わたしとエリカにゃんで土から出てきた化け物を倒して行きました。

 

エリカ「ター!」バシュ!バシュ!バシュ!

 

エリカにゃんは剣で化け物を次々と倒していきます。わたしも負けてはいられません!

 

勇者「えーい!」ブン!グシャ!ブン!グシャ!

ネクロマンサー「お、おのれー!まだだ!出でよ!スケルトン!」

 

今度は剣を持った骸骨の化け物が出てきました!

 

勇者「何度来てもおんなじです!」

エリカ「勇者!油断しちゃダメだ!連携して一匹ずつ倒していこう!」

勇者「エリカにゃん、分かりました!」

 

サチ「ネクロマンサーがゆうりんとエリカさんに集中している今がチャンスね。アリマ君、召喚した化け物に戦わせているってことはアイツ自身は強くないわ。そこでアリマ君、空からアイツの後ろに回り込んでぶん殴ってくれる?前にかね童子をやったみたいに思いっきり。」

アリマ君「キー!(分かったよ!)」

 

ネクロマンサー「ハハハ!スケルトン!その剣で奴らを切り刻め!」

エリカ「剣術なら負けないよ!」キン!キン!

勇者「いただきです!」ブン!グシャ!

 

わたし達の連携で骸骨の化け物を次々倒していきました。

 

ネクロマンサー「こうなったら!スケルトン!グール!ゾンビども!一気に行け!」

 

また化け物が出てきました!切りがありません!

 

アリマ君「キー!キー!(僕がやっつけてやる!)」

サチ「上手く行ったわ!私達の勝ちね。」

 

アリマ君がいつの間にかネクロマンサーの後ろに回り込んでいました。

 

アリマ君「キー!(もらったよ!)」

ネクロマンサー「ゴスロリの女!お前の作戦はお見通しだ!ファントム!一つ目の魔物を捕らえよ!」

アリマ君「キ、キー…。(動けない…。)」

エリカ「アリマ君!」タッタッタッタッ

ネクロマンサー「馬鹿め!向かって来るとは。ファントム!ついでにアイツも捕らえよ!」

エリカ「うわ!なんだこいつら?切れない!捕まった!クソー、動けない!」

勇者「エリカにゃん!」

ネクロマンサー「ハハハ!勇者一行もこれで終わりだな!行け!そこのゴスロリの女が指揮官だ!アイツを先に殺せ!」

勇者「そんな事、絶対させません!」

 

 

 

 

俺はお静を連れて墓地までたどり着いた。

 

矢内「中が騒がしい。お静、誰にも気付かれないように様子を見て来てくれ。」

お静「分かったよ。行ってくる。」

 

今の内に作戦を建てるか…。先ずは、ネクロマンサーの後ろに回り込んで悪霊を除霊しないとダメか。除霊と言えば光りだな。よし、ホタルのようなイメージだな。なんとかなりそうだ。そうこうしている内にお静が帰ってきた。

 

お静「賢者のおっちゃーん!」

矢内「大声出すな!どうだった?」

お静「大変なんだよ!サチが化け物達に狙われてて、エリカさんとアリマ君が悪霊に捕まってた。」

矢内「勇者の奴は!どうした!」

お静「サチを守りながら戦ってるよ。」

矢内「ピンチだな…。ネクロマンサーはどの辺りにいる?奴の後ろに回りこむ。案内してくれ。」

お静「こっちだよ!賢者のおっちゃん。」

 

俺はお静の案内でネクロマンサーの背後に回り込んだ。勇者、サチ、俺が行くまでもう少し待ってろ!エリカ、アリマ君、俺が絶対助け出してやるからな!

 

 

 

 

勇者「くっ!数が多すぎます。」ブン!グシャ!ブン!グシャ!

サチ「エン…ト…トライ…スマッシュ!」バチン!

 

わたし達が化け物を倒しても次々と出てきます。

 

ネクロマンサー「ハハハ!これでお仕舞いだ!お前達が死んだら肉体は私の配下にしてやるから安心するがよい!ハーハハハハハ!」

 

サチ「ゆうりん、声を立てないで聞いてくれる?」

勇者「なんですか?」

サチ「今、賢者さんがこっちに来ているわ。」

勇者「えっ!賢者さまが!」

サチ「しっ!声を出さないで。さっき、お静が様子を伺っていたの。直ぐ戻って行ったけど。何か作戦があるみたいだから二手に別れて敵の注意を此方に集中させましょう。」

勇者「でも…さっちん…。」

サチ「私なら大丈夫よ。」

勇者「分かりました。でも、わたしが出来るだけ多くの敵を引き付けます。」

 

わたし達はさっちんの作戦通りに二手に分かれ敵を引き付けました。

 

勇者「皆さん!こっちですよ!わたしが恐いのですか?全員でかかってきてもいいのですよー!」

ネクロマンサー「かかれ!」

 

化け物達がみんな一斉にわたしの所にかかってきました!

 

サチ「フフフ、全員ゆうりんの所に向かわせて、いったい誰があなたを守るのかしら?それ!」ビュン!

 

さっちんが落ちている石をネクロマンサーに投げつけました!石はものすごいスピードでネクロマンサーの顔に当たりました!

 

ネクロマンサー「ぐわ!私の顔によくも!」

サチ「ご免なさい、デッドボールのようね。もう一球行くわよ!それ!」ビュン!

ネクロマンサー「ぐわ!またしても私の顔に!血が!全員で指揮官の女を殺せ!その女は肉片一つも残すな!」

サチ「あら?さっきから何を勘違いしているのかしら?指揮官は私じゃないわよ。」

 

その時、ネクロマンサーの後ろから光りが差し込みました!

 

『ビックリするほどユートピア!ビックリするほどユートピア!』ピカー!

 

「…ギャー!」ブシュン!ブシュン!ブシュン!

 

『ビックリするほどユートピア!ビックリするほどユートピア!』ピカー!

 

「…ギャー!」ブシュン!ブシュン!

エリカ「あっ!動ける!」

アリマ君「キー!(助かったよ!)」

『エリカ!アリマ君!お前らは勇者とサチの援護だ!』

エリカ「分かった!」

アリマ君「キー!(任せて!)」

ネクロマンサー「ファントムが、ぜ、全滅した…。な、何者だ!」

 

 

 

 

矢内「ああ、俺か?俺はみんなが大好き賢者様だ!」

 

俺の完璧なポーズが決まった!

 

お静「ダッセー!賢者のおっちゃんダッセー!」

勇者「賢者様!」

サチ「形勢逆転のようね。」

ネクロマンサー「おのれー!かかれー!皆殺しにしろ!」

サチ「ゆうりん、エリカさん、アリマ君!私達は残ったザコを倒すわよ!」

エリカ「よし!行くぞー!連撃乱舞だ!」シュ!シュ!シュ!シュ!

勇者「さっちん、後はわたしに任せてください!えーい!」ブン!グシャ!ブン!グシャ!

アリマ君「キー!」バキ!ボカ!

 

悪いがここからはずっと俺のターンだ!ネクロマンサー、瞬殺させてもらうぞ!

 

矢内「先ずは喰らえ!ティロ フィナーレー!」

 

俺は一斗缶に入ったラッカーシンナーをすべてネクロマンサーにぶっかけた!

 

ネクロマンサー「なんだ?ギャー!アツッ!目に入って!染みて痛い!痛い!痛い!アツッ!痛い!」ジタバタ!ジタバタ!

 

ラッカーシンナーを全身に浴びて苦しんでいる。まだだ!これで決める!

 

矢内「必殺!ヤナイフレイム!」ゴォォォォォォォ!!!

 

俺は両手を広げて前に出し手のひらから炎を出した。ラッカーシンナーを全身に浴びたネクロマンサーには効果は絶大だ!

 

ネクロマンサー「こんな…、こんな…、この…私が…敗…れ…るとは…。」ガク!

 

ネクロマンサーをやっつけた!

 

エリカ「賢者!助かったよ!」

勇者「賢者さま!今のはもしかして魔法ですか?」

矢内「ああ!俺の魔法の力だ!」

勇者「スゴいです!」

サチ「それはそうとこの辺りなんだか臭いわね。何かしら?」

矢内「ああ、それはちょっと前に俺が魔法の練習で力が入り過ぎでウンコ漏らしたからな!パンツにウンコがびっしり付いているんだ?」

サチ「ちょ、ちょっと、いい年して何やってるの!」

エリカ「賢者!お前、臭いから近づくなよ!」

アリマ君「キー!キー!(もうゲートで帰れ!)」

矢内「お前ら!助けてもらってその言いぐさは無いだろ!お前らだって三十過ぎるとウンコの一つや二つ漏らす時がくるんだ!」

お静「そんなのは賢者のおっちゃんぐらいだよ…。」

サチ「はぁ…。やっぱり賢者さんはどこか締まりがないわね…。」

 

サチ「まぁ、いいわ。先を急ぎましょうか。」

 

俺達は自分たちの荷物を取りに宿にもどった。幽霊達が俺達を待っていた。

 

「…ネクロマンサー、倒してくれてありがとう。」

矢内「ああ、お前達はもう自由だ!」

「…ありがとう。」

「…ありがとう。」

「…ありがとう。」

 

良かったな。安心して成仏するといい。

 

矢内「それじゃあそろそろ行こうか。」

勇者「はい、賢者さま。」

サチ「ちょっと待って!」

矢内「なんだ?」

 

サチはお静の所に向かった。

 

サチ「お静、久しぶりに会えて嬉しかった。そして、あなたを殺してしまった事ごめんなさい。」

お静「いいよ。あたいが死んじゃったせいでサチに気をつかわせてごめんね。あたいはもうしばらくプラプラしたら成仏するからここでお別れだね。」

サチ「お静…。そんな…。嫌よ!」

お静「あたいが居なくてもサチなら大丈夫だよ!だって、今は素敵な仲間がいるじゃない。」

サチ「でも…。」

お静「じゃあ、あたいが生まれ変わったらまた友達になってよ!」

サチ「分かったわ!必ずまた友達になってね。」

お静「ほら、みんな待ってるよ!」

サチ「…分かったわ。お静、さようなら…。」

 

サチが俺達の所に戻ってきた。

 

サチ「みんな、お待たせ…。」

矢内「もう、いいのか?」

サチ「ええ…。」

お静「みんなー!さよーならー!サチの事よろしくねー!」

勇者「はい!さっちんはずっとわたしのお友達です!」

矢内「行くか…。」

 

俺達は廃村を出て次の冒険に向かった。

 

「…。」

「…。」

「…。」

 

幽霊が俺達の後ろについてきている。

 

矢内「なんだ、お前ら。もう自由だぞ。何処にでも行けるんだぞ!」

「…。」

「…。」

「…。じゃあ、憑いていく…。」

矢内「憑いていくじゃねぇ!ついてくるな!」

「…。えー。」

矢内「えー、じゃねぇよ!」

 

 

 

 

 

 

第9話

力の目覚め 魔法の力

E N D

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