わたしの賢者さま   作:ジャックオニール

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オークの混血児 2

勇者「では、賢者さま。行ってきます。」

矢内「勇者、昼には帰って来いよ。」

 

わたしは町を出て昨日ポーキーと出会った原っぱに駆け足で向かいました。

原っぱにたどり着いたけど誰も居ませんね。このまま、この先の森を直進しましょう。直進すると森は迷わないって賢者さまも言ってましたし、大丈夫です。

 

しばらく歩くと小屋を見つけました。女の人が出て来ましたね。ちょっと聞いてみましょう。

 

勇者「すみません。ちょっといいですか?」

「あなたどこから来たの?町の子?」

勇者「町から来たのですがわたしは町の子ではありません。わたしは一国の勇者です。」

「勇者が何しに来たの!!」

 

なんか怒っています。わたし、何もしていないのに…

 

???「お母さん、大声出してどうしたの?」ガチャ

「ポーキー!出て来ちゃダメ!」

勇者「あっ、ポーキー!見つけました!」

ポーキー「あっ、勇者だ。どうしたの?町にはたどり着いたの?」

「え、え、どういうこと?知り合い?とりあえず上がっていく?」

 

この人はポーキーのお母さんだったのですね。わたしは森を歩いている内にポーキーのお家にたどり着いた訳です。わたしはポーキーのお母さんに言われるままに小屋にお邪魔することにしました。

 

「で、家の子にどのような用事でしょうか?」

勇者「ポーキーと遊びに来ました。」

「はぃ?」

勇者「だから遊びに来ました!」

 

何でか分からないですけど、ポーキーのお母さん、固まってしまいました。

 

ポーキー「勇者、賢者様は今日は一緒じゃないの?」

勇者「賢者さまは今、人攫いの犯人を探しています。」

ポーキー「そうなんだ。で、勇者は私と遊びに来たって何して遊ぶの?」

勇者「ポーキーがいつもしている遊びにしましょう。」

ポーキー「じゃあ、一緒に折り紙しようよ!」

勇者「折り紙ですか?わたしは初めてするのでぜひ教えて下さい。」

 

それから、わたしはポーキーに教わりながら折り紙をしました。

 

勇者「ポーキーは凄いですねぇ。」

 

一枚の紙からカマキリ、セミ、お花に鳥とポーキーが折るといろんな物になります。

 

勇者「まるで魔法みたいです。あっ魔法って言ったら賢者さまも凄い速さでわたしが見たことも無いお料理を作り上げたのですよ!あれもきっと魔法です!」

ポーキー「魔法のお料理かぁ。私も食べてみたいなぁ。」

勇者「じゃあ、わたしと一緒に町で待っている賢者さまの所に行きましょう!」

ポーキー「ダメだよ…私が一緒に町になんか行ったら勇者も石投げられたりするよ。だから…」

勇者「ポーキーは優しいですねぇ。わたし達には賢者さまが付いてます。そんな事には絶対なりません!絶対にわたし達を守ってくれます!」

ポーキー「分かったよ…お母さんに聞いてくる。」

「もうすぐ、お昼よ。お父さんも帰って来るのにどこに行くの?」

 

ガチャ、玄関のドアが開き誰か入って来ました。

 

オーク「今帰ったぞ!」

ポーキー「お父さん、おかえりー。」

オーク「ポーキー、どこかに行くのか?今は駄目だぞ。」

「あなたお帰りなさい。村で何かあったのですか?」

オーク「あぁ、東の村でまた子供が攫われた。これで3人目になる。」

勇者「えっ、村でも子供が攫われたのですか?」

オーク「誰だ!」

ポーキー「勇者だよ。お父さん。」

オーク「勇者だと!!此処に何しに来た!!」

 

この人はポーキーのお父さんでしょうか?何故かわたしを見た途端に怒り出しました。

 

「あなた、この子なんですけど、ただポーキーと遊びに来ただけみたいで…」

オーク「遊びに?人間の勇者がか?何故だ?」

「それが、わたしにも訳が分からなくて…でもポーキーがあまりに楽しそうなので、ほっといても良いのかなって。」

ポーキー「お父さん、勇者は悪い人じゃ無いよ!それで今から一緒に賢者様の所に行くんだ。」

オーク「ダメだ!今、村でまた人攫いが出たって大騒ぎなんだ!」

勇者「今、賢者さまが人攫いの情報を探しています。だからきっと村の子供達も助けてくれますよ。」

オーク「村の子供達はオークだ!人間じゃ無い!人間が助けるのは人間だけだ!」

勇者「賢者さまはオークの子供も人間の子供も絶対に助けてくれます!」

ポーキー「お父さん、わたしもそう思うな…賢者様、わたしにありがとうって言ってくれたもん。」

オーク「そんな事信用出来るか!!どうしてもって言うならその賢者様とやらを連れて来い!!」

勇者「分かりました。じゃあ、ポーキー一緒に行きましょう!」

ポーキー「うん、お父さん行ってくるね。」

 

わたし達はポーキーのお家を出て賢者さまが待っている町の空き家に急ぎました。

 

オーク「ポーキー!お前は行かなくていい!おい!待たんか!」

「行っちゃいましたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ昼だな。勇者が帰って頃だな。

ガチャ、ドアが開いた。

 

キール「賢者、親父から差し入れ持って来たぞ。」

矢内「バケットか、キール、ありがとう。そろそろ勇者が帰って来る頃だ。お前も一緒に飯食べてけ。」

キール「良いのか?一人増えたら大変じゃ無いのか?」

 

ガチャ!またドアが開いた。

今後こそ勇者だな。

 

勇者「賢者さま!今戻りました。」

矢内「あぁ。ってポーキーも一緒か、今から昼飯作る所だからキールと一緒に待っててくれ。」

ポーキー「お邪魔します。賢者様。」

矢内「すぐに出来るからな。ポーキーもおとなしく待ってろよ。昼飯、食べるだろ?」

ポーキー「えっ、私突然来たのに良いんですか?」

矢内「勇者が友達を連れて来たんだ。ちゃんとおもてなししないとな。」

ポーキー「私が勇者の友達?」

矢内「さっきまで勇者と遊んでいたんだろ?友達じゃ無いなんて言ったら勇者が泣くぞ。」

矢内「まったくキールといい、ポーキーといい、ファンタルジニアのガキ共は遠慮がちなヤツばかりだな。よし、出来たぞ!」

ポーキー「えっ、もう?いつの間に作ったの?」

勇者「今日のご飯は何ですか?賢者さま。」

矢内「あぁ、ワカメのスープ、中華風餡掛けオムレツ、町長からの差し入れのバケットを使ったスモーブロだな。」

矢内「スモーブロのトッピングは左からツナのカレー風味、細かくした野菜炒め、缶詰めの焼き鳥、そして、缶詰めの黄桃だな。」

ポーキー「凄い、こんな短時間で、勇者の言ってた通り魔法みたい!」

キール「すげぇ!見たこと無い料理ばかりだ!」

ポーキー「に、人間の子供!」

キール「何だよ。お前も子供じゃ無いか。勇者と賢者から聞いてるぞ。お前、ポーキーって言うんだろ?俺はキール。よろしくな!」

ポーキー「うん…よろしく…」

勇者「さぁさぁ、ポーキーもキールも喋ってないで早く食べましょう!」

矢内「おい勇者、作ったのは俺だぞ。俺が席に着くまで待てないのかよ。」

矢内「よし、待たせたな、じゃあ食べようか。黄桃のスモーブロは一応デザートだから最後に食べるようにな。」イタダキマス!

 

よし、じゃあ食うか。ん?何だ?ずっとこっちを見てるな。まあ、気にせずにスープを飲むか。

おっ、やっとコイツ等スープを飲み出したな。またこっちを見てやがる。あぁ、そう言うことか。

 

矢内「お前ら、食べ方なんて細かい事は考えずに好きに食えば良いぞ。」

 

やっぱりそうか。やっと食い始めだしたな。さて、子供達の口に合うと良いのだが…。

 

キール「俺が持って来たパンがこんなご馳走に成るなんて、すげぇな!」

ポーキー「卵がフワフワで。それから上にかかっているのが凄く美味しい。」

 

どうやら口に合ったようだ。良かった!

 

勇者「これ、甘くて美味しいですねぇ。」

矢内「それはデザート代わりだから最後に食えって言っただろうが。」

 

ご馳走様でした。よし、食器を片づけるか。

 

ポーキー「あっそうだ、賢者様、私のお父さんが家に来てくれって言ってたよ。」

矢内「ん、ポーキーの家はここから近いのか?」

ポーキー「ここからだと原っぱに出て東に少し行った所にあるの。」

キール「そんな所に住んでいるか?町から離れていたら不便だろ。」

ポーキー「家から少し東に行くと村があるから。」

矢内「そうか。じゃあ少し行ってみるか。村にも行くから少し遅くなる。勇者、ポーキー達とおとなしくしていろよ。」

勇者「分かりました、賢者さま。じゃあ、キール、ポーキー遊びに行きましょう!」

キール、ポーキー「えっ、今」

勇者「早く行きましょう!そうだ、キール、わたし達はこの町初めてなのでいろいろ案内して下さい。」

矢内「おい、ちょっ待てよ!」バタン、タッタッタッタッ

 

マジかアイツ、ポーキーとキール連れて行きやがった!何考えていやがる。ていうか分かりました、って言っただろうが。クソが!!

もう考えるのがアホらしいからポーキーの家にまず行くとするか。俺はあらかじめ持って来ていたスコールを飲んで原っぱの方に向かう事にした。

 

 

 

俺はポーキーに聞いた通りに原っぱから東に向かい歩いていた。ん、小屋が見えてきた、これがポーキーの家だな。おっ!ちょうど女の人が出てきたな。

 

矢内「すみません。少し良いですか?」

「はい。えっと、どちら様ですか?」

矢内「ああ、俺か?俺はみんなが大好き賢者様だ!」

 

よし、昨日の夜考えた名乗りセリフもこの格好いいポーズもバッチリだ!

 

「…………………。(何?今のポーズ…。この人少し頭おかしいのかしら?)」

 

固まっている。フフフ、まぁ無理も無いか。パーフェクトに決まったからな。きっと俺のかっこよさにシビれているのだろう。ん、また誰か来たな。オークか。きっとポーキーの父親だろう。

 

オーク「人間がここに何しに来た!帰れ!」

「あなた、この人が例の賢者みたいなの。」ヒソヒソ

オーク「本当か?絶対怪しい奴だぞ。」ヒソヒソ

矢内「あんた達がポーキーの両親か。まずは勇者が世話になった礼をしたい。つまらない物ですがこちらをどうぞ。」

オーク「お前は礼につまらない物を渡すのか?」

矢内「そう言うことじゃあ無くてだなぁ。お近づきの印としてだなぁ。」

「お近づき?ね、この人、訳分からないでしょう。」ヒソヒソ

オーク「あぁ、なんか厄介だな。あまり相手にしたくないからさっさと追っ払らおう。」ヒソヒソ

 

何だと!ファンタルジニアにはお歳暮とかの習慣は無いのか?って言うかお前らの話は丸聞こえだ!クソが!

 

矢内「ああああもう、簡単に言うとだなぁ勇者が世話になったお礼にこの果物の缶詰めを良かったら家族で食べてくれって事だ!」

オーク「コレが果物だと!鉄の塊じゃ無いか!バカにするな!」

「そうよ!あなたはっきり言って怪しいわよ!」

矢内「もう、じゃあ缶詰め一つ開けるからよく見とけ!ポーキーもコレを昼に食ってるんだ!」

「ポーキーに鉄の塊を食べさせたのですか!」

矢内「食ったのは缶詰めの中身だ!黙って見てろ!」パカッ

オーク「中身ってどういう事だ!」

矢内「蓋が開いたから皿を出してくれ。」

 

俺はポーキーの母親から皿を受け取り黄桃の缶詰めの中身を取り出した。

 

「ま、魔法だわ。鉄の塊から果物が出てきた!」ガタガタ

オーク「魔法だと!お前、本当に賢者なのか?」

矢内「あぁ、初めからみんなが大好き賢者様だって言ってるじゃないか。さぁ食べて見てくれ。この黄桃の缶詰めは俺のお気に入りなんだ。」

 

俺はそう言ってポーキーの両親に食べるように進めた。

 

オーク「そこまで言うんだ。食べてみるか。ポーキーもコレを食べたみたいだしな。おい、フォークを取ってくれ。」

「どうぞ、本当に食べるのですか?もし毒でも入っていたら…」

 

この女何処まで俺を疑う気だ。ポーキーがいじめられるのは実はお前の人をすぐ疑う性根からなんじゃ無いのか。

 

オーク「何だコレ!メチャクチャ甘い!こんな旨い果物初めてだ!お前、何の魔法を使った!」パクパク

 

コイツは美味くても文句を言うのか。コイツらのDNAから何でポーキーのような素直な子供が出来るのだ?生命は不思議だ。

 

「そんなに甘くて美味しいのですか?わたしも一口頂きますね。」パク

「甘い!メチャクチャ甘い!初めて食べた味です。」パクパク

矢内「桃だからなぁ。そりゃ甘いだろう。」

「も、も、桃ですって!」

オーク「何、桃だと!貴族でも食べたこと無い程の高級品だぞ。本当か?」

「桃は長寿の実として扱われ値段が高騰して私達貴族はもちろん王様ですらなかなか食べられない果物を簡単に人に渡すなんて信じられないわ。」

オーク「今、何でお前さり気なく自分の事を貴族なんて言ったんだ?」

「だって言うのはタダだから、それに余所の土地の人だから嘘付いても分からないかなぁって。」

 

貴族が小屋に住むか!もう少しバレない嘘を付けこの女!バカじゃ無いのか?やっぱりコイツが原因でポーキーがいじめられるのだろう。

 

矢内「どうやら気に入って貰えたようだな。じゃあ、いろいろ聞きたい事があるが少し時間いいか?」

オーク「分かった。仕事をしながらでいいなら何でも聞いてくれ。後いろいろ疑って悪かった。」

矢内「まぁ疑うのも無理も無い。じゃあ今、この辺り騒がせてる人攫いについて聞きたい。」

オーク「賢者様は俺を疑っているのか?」

矢内「いや、あんたに子供達を攫うメリットが何も無いからな。それは無い。」

オーク「そうか。あんたは他の人間とは違うのだな。実は東のオークの村でも子供が攫われている。もう今日で3人目になる。」

矢内「やっぱりそうか。ちなみに攫われた子供は女か?」

オーク「いや、男の子が二人に女の子が一人だ。」

 

どうやら犯人は小さい子に悪戯目的のロリコンでは無いらしい。町では男の子が一人に女の子が一だったからな。

矢内「攫われた子供達の親に犯人から金銭などの要求が有るのか?」

オーク「そう言うことは聞いた事が無い。」

矢内「このあたりで人目に付かない場所は何処か有るか?」

オーク「うーん、そうだな。ここから少し西の原っぱから南に大分行った所に洞窟があるが。最近魔物がいるって事で誰も近づかないが…でもその魔物が犯人では無いだろう。ソイツは洞窟から動く事が無い大人しいヤツだからな。」

矢内「そうか。とりあえず洞窟から調べてみるか。いろいろ聞けて助かった。」

オーク「助かったか。つくづく変わった人間だな。」

「賢者様、高価な物をありがとうございます。」

 

現金な女だ。何でコイツはこんなクソ女と結婚したんだ?俺は結婚する相手はちゃんと選ぶようにしないとな。

 

オーク「所でポーキーはどうした?」

 

あっ忘れてた!

 

矢内「あぁ、今は勇者と一緒だ。」

オーク「そうか。それなら安心だ。」

「そうですね。娘と友達になってくれた子ですもんね。大丈夫ですよ。」

 

その勇者が勝手にポーキーと町に出掛けたから問題なんだが黙っておこう。さてと情報は少し得る事が出来たので勇者と合流して南の洞窟に行くとするか。

 

 

 

 

 

 

わたし達はキールに町を案内して貰いましたが特に何も無かったので原っぱに行くことにしました。ん?誰か居ますね。子供達です。行ってみましょう。

 

子供B「そろそろあのオークがくる時間だな。」

子供C「今日こそここを俺達の遊び場にするんだ。」

子供A「ねぇ、こんな事もうやめようよ。」

子供B「お前、ビビってるのか?」

子供A「そうじゃないけど…」

子供C「あーあ、キールも一緒にしてくれたらここはすぐに俺達の遊び場に成るのにな。」

キール「お前ら何しているんだ。」

子供ABC「あっ、キール!」

キール「ちょうど良かった。お前らに紹介する。新しい仲間のポーキーだ。」

ポーキー「あの子達、わたしをいじめる子達だ。怖いよ、勇者。」ヒソヒソ

勇者「大丈夫ですよ。キールが何とかしてくれます。わたしも付いてます。」

子供C「ソイツいつもここにいるオークじゃないか!」

子供B「キール、何で一緒にいるんだよ!」

キール「友達になったからに決まってるだろう。」

子供C「いつも大人達が言ってたじゃないか!オークに近づくなって。」

キール「じゃあ、お前らは大人達が死ねって言ったら死ぬのか!」

子供ABC「生きる!!」

子供A「でもキール、本当に友達になったの?」

キール「あぁ、一緒に賢者が作った昼飯も食ったしな。」

子供B「でもさぁ、オークだよ。種類が違うのに友達になれる訳ないよ!」

キール「種類が違う事なんて些細なことだ!賢者なんて大人の癖に今だにチンコの皮被ってる可哀想な奴なんだぞ!」

子供A「賢者様…かわいそう。それに比べたら種族なんて些細な事に思えてきたよ。ポーキーって言ったね。いままでゴメンナサイ。」

子供B「俺も謝るよ。石とか投げたりしてゴメン。」

子供C「いやいやいやいや、それで謝るのはおかしいだろ!キール!お前らオークなんかと仲良くしやがって大人達に言いつけてやるからな!」タッタッタッタッ

勇者「一人行っちゃいましたね。」

キール「ほっとけよ。」

ポーキー「でも良いのかなぁ…あの子が大人達に話したらキール達が怒られるよ。」

キール「何で友達と遊ぶのに怒らないといけないんだ!ポーキー、二度とつまらない事は気にするなよ。」

ポーキー「うん、ありがとうキール…」

子供AB「ポーキー、今まで本当にゴメンナサイ。」

勇者「お前達、もう二度とポーキーをイジメたりしないですか?」

子供A「もう絶対しないよ!こうして話してるとただのおとなしい女の子だもん。そんな子をいじめるなんてカッコ悪いだけだよ。」

子供B「あぁ、種族の違いなんて賢者様の皮っ被りに比べたらたいしたこと無いもんな。俺も絶対しないよ。」

勇者「そうですか。良かったですねぇ。ポーキー。」

 

ウワッ、タスケテ。オイ、オトナシクシロ!

 

勇者「ん?あっちの方で声がしますね。行ってみましょう。」

子供C「離せよ!助けて!誰か!」

人攫い「大人しくしろ!こっちにこい!」

勇者「あっ、誰ですか?あなたは!」

キール「どうした?勇者ー!」

人攫い「ちっ、人に見つかった。逃げるか、こい!」タッタッタッタッ

勇者「行っちゃいました。」

キール「ました、じゃねぇよ。さっきの奴が人攫いだよ!」

ポーキー「あっちは洞窟がある方角だよ!」

キール「お前達はポーキーを家まで送ってから賢者を探せ!」

子供AB「分かったよ。ポーキー、行こう。」

ポーキー「うん…。でもキールはどうするの?」

キール「決まってるだろう!アイツを追いかける!」

ポーキー「えっ?でも危ないよ…」

勇者「わたしも一緒に行きます。心配しなくても大丈夫です。ポーキー達は早く賢者さまの所に行って下さい!」

子供A「さぁ、ポーキー、早く!」

ポーキー「うん…。」

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