まだオリ主3歳なので「熱血! デュエル塾」のちっこい黒咲ですが。
その内悪魔の実の能力で
その無法地帯の13番グローブにある半分が酒場になっている家に、基本黒髪だが前髪だけが金髪で翼のような形の髪型で、切れ長の金色の眼をした3歳くらいの子供が入ってきた。
「ただいま。父さんがいるのは珍しいね、ギャンブルで大勝でもしたの?」
ソファに座ってる、酒と遊びと美女が大好きな父親に話しかける。
髪型は金髪オールバックで右目に切り傷、アゴヒゲを生やしメガネをかけた父親は息子から見ても整った顔をしている。そのため女性によくモテてよそで女作って暮らしていることもあり、自分から会いに行かなければ1週間以上会わないことも珍しくない。コーティング業や代金を払おうとしない海賊を潰して生計を立ててる。
「ああ、おかえりロゼ。ギャンブルに負けた腹いせに、騒いでる海賊潰して金巻き上げたら珍しいものが手に入ったので持って来たんだ」
図鑑みたいな大きさの本を読みながら父が答えてくる。珍しいって何の本だろ?
そう思いながらテーブルに近づくとドリアンが置いてあった。今日のおやつはドリアンか。実物見たのは初めてだ。昨日賞金首捕まえて海軍からお金貰って来たから母さんが奮発してくれたのかな。一度食べてみたかった。
「ギャンブルには負けたんだ……見聞色で未来が見えるのにどうやったら負けるのさ?」
問いかけながら、キッチンの流し台に行って、手袋を外し踏み台の上に乗り手を洗ってから、包丁とスプーンを取り出す。
たしかドリアンは固い殻で覆われていて種の周りの部分しか食べられなかったはず、野菜と果物の図鑑で見た。臭いは生ゴミみたいだが味は美味しいらしい。
「結果がわかっているギャンブルなどつまらん。金が欲しいならその辺の海賊から奪えばいい。勝つか負けるかわからないスリルと勝った時の興奮がギャンブルの醍醐味だ」
「ふ-ん、よくわからないな。それで、読んでるのは何の本? 航海日誌?」
ギャンブルについて教えてくれるが残念ながら共感出来ない。勝ってお金が手に入るならそれでいいんじゃないかな。
ドリアンの殻に包丁で軽く切り込みを入れて両手で殻を持って左右に引っ張る。薄皮に覆われた黄色い実が見えてきたので殻を皿代わりにしてスプーンを持つ。店に入った時から軽く臭ってたけどひどい臭いだ。
「いや、これは悪魔の実の図鑑だ」
悪魔の実? 食べたら角と翼と尻尾が生えてきそう。
そう思いながらドリアンの実をすくって口に入れるが…、今まで食べたことがないくらい不味かった。思わず顔が歪む。
「んぐっ! 悪魔の実って何?」
正直吐き出したい。上手いと聞いていた分かなりショックだ。臭いし不味いし褒める所が見つからない。でも食べ物は粗末にするなって言われてるし、たしか栄養もあったはず。とりあえず水が欲しいな。
「教えたことなかったか? 悪魔の実は海の悪魔の化身といわれる果実で、食べると特殊な能力が身に付く。売れば最低でも1億ベリーの値段がつく物だ」
「1億ベリーか、そりゃすごいね。オレが昨日66番グローブの海軍にひきずっていった海賊が……200万ベリーか、だから……50倍だね」
コップに水を入れながら、手で自分に触れて見聞色の覇気で過去を見て賞金首の懸賞金を確認する。3割母さんに渡して7割貯金してるけど計算めんどくさいなこれ。なんで世界政府は賞金首が死んでる場合3割引きにしてるんだろ? 5割とか1割の方が計算楽だ。
そんなことを考えながら席に戻ってくる。まだたくさん残ってるなぁ。舌がおかしくならなきゃいいけど。
「また海賊倒したのか。修行してるとはいえまだ半人前以下なんだから、手当たり次第にケンカ吹っかけるなよ?」
オレは2歳の誕生日に両親に頭を下げて弟子入りした。歩けるようになった生後半年の頃から、家の中を歩いたり走ったりして修行していたが限界を感じた。これで海賊を倒すのは無理だと。そこで、普段から蚊でも払うかのように海賊を倒している2人に教えを乞った。
最初は早すぎると断られたが、シャボンディにおける強さの必要性を訴えてなんとか弟子入りさせてもらった。口が達者だと驚かれたが。覇気の事を教えてもらい、自分が見聞色の覇気が生まれつき使えることを知った。
「妊婦さんのお腹踏んずけて『妻と赤子の命が惜しけりゃ100万ベリーよこせ!』なんて言う奴、何されても文句言えないでしょ」
「つまらんチンピラが増えたものだ。大丈夫だったのか?」
「うん、ドクター連れてきたけど問題ないって。それで悪魔の実ってどんなのがあるの?」
不味いドリアンをちびちび食べながら悪魔の実について考えて気分を紛らわせる。果物や野菜を生み出したり、一瞬で種から成長させるのとかあるのかな。
「ゴムの体になったり、空を飛べたり、地震を起こせたり、体がバラバラになっても死なない体になった奴もいたな、あれは面白かったぞ」
「何でもアリだね」
「代わりに海に嫌われて一生カナヅチになる。能力者が海に入ると体から力が抜けて、能力も使えず体が沈んでしまうそうだ。あと一度悪魔の実を食べた者がさらに別の悪魔の実を食べると、体が跡形もなく飛び散って死ぬらしい」
「たくさん食べていろんな能力使えるようにはできないのか。でも泳げなくなるくらいですむなら、欲しい悪魔の実探して食べるのもありだね。図鑑もあるみたいだし。なにか食べたいのがあるの?」
「いや、そうじゃなくて海賊が持ってたのを一つ奪ったから何の能力か確かめようとしてな。そこに置いてある……何を食べている?」
帰って来て初めて父が顔を上げてこちらを見てきた。その顔の鼻にはいつもはない洗濯バサミを着けていた。だから臭い平気そうだったのか。オレはもう臭いが気にならなくなってきた。
「おやつのドリアン。おいしいって聞いたけど臭いし不味い。父さんも食べない? 正直そろそろつらい。まだ半分も残ってる」
「うん、まー、その、なんだ、お前が今食ってるのが今まで話してた悪魔の実なんだ。海賊から奪ってきた。不味いなら本物だろうな。悪魔の実は味が非常に不味いと聞く」
「え? 3時のおやつでしょ、これ」
「いや、悪魔の実だ。渦巻きみたいなグルグル模様がついてるだろ、これも悪魔の実の特徴だ」
そう言って食べ終わった方の殻を見せてくる。たしかにグルグル模様がついてる。
「じゃあホントにこれが悪魔の実? 1億ベリー食べちゃった、ごめんなさい! ちょっと海賊から獲って来る」
「別に返さんでいい。元々食べたがったらやるつもりだったし。それより体に異常はないか? こう、体がバラバラになりそうとか」
「死ぬよそれ。異常って言われてもなぁ」
そう言いながら腕を回したり、屈伸したり、ジャンプしたりしてみる。そして左拳を右手に打ち付けるとガキーン! と金属同士がぶつかったような音が響いた。
「うるさっ。あれ、なんか体が硬いような。金属みたい」
「金属か。ナ行まではもう見たがなかったし、能力的に
「ゾオンとかロギアとかパラミシアって何のこと?」
「悪魔の実の種類だ。
「機械かー。トラクターに変身出来たりするのかな」
「まず最初に思いつく機械がトラクターなのかお前は……他にあるだろ、合体ロボとか」
「あれか、かっこいいよね。ジェルマ66の空飛ぶ靴とかロケットパンチとか出来るかな? あ、母さん帰ってきたみたい」
何の悪魔の実かわかって雑談していると、母さんの気配が家に入ってきた。
「ただいま~ロゼ、おやつ買って……なんなのこの臭い?」
「おかえり、母さん実は……」
「ああ、言わなくていいから……あんた悪魔の実食べちゃったの?」
「うん、今日のおやつと思って」
「おやつは今買ってきたわよ、はいドリアン。食べたがってたでしょ?」
母さんがこっちに袋を手渡して窓を開けに行く。黒髪で厚い唇が特徴の美人だ。
言い寄ってくる酔っ払い客をよくボコボコにしてる。言い寄らなくても代金払わない客からはボコボコにした上でぼったくってる。
「中身だけだね、これ」
「食べられないし殻なんていらないでしょ。店で切って貰って来たわ」
「大丈夫なの? これ、ちゃんとおいしい?」
「おいしいわよ、試食したし。ていうかレイさん、食べるの止めなさいよ」
「図鑑見てて気づかなかった。まあロゼも結構気に入ったみたいだし大丈夫だろ」
「これ食べ終わったら海の戦士ソラと機械の本買ってくる。能力で真似出来るか試してみるよ。あと悪魔の実の図鑑も見たい。あっ、これはおいしい」
クリームチーズみたい。やっぱ悪魔の実だから不味かったのか。二度と食べない、死にたくないし。
「出かけるなら、海に近づかないようにね。溺れるわよ」
「わかった。海に近づくのはソラみたいに海の上歩けるようになってからにするよ」
「メカメカの実食べたからって出来るかどうかはわからんぞ?」
「まあ無理ならクウイゴスの木片で靴底でも作ってもらえば歩けなくても浮き輪代わりになるでしょ。たまに海兵の人がやってる【
「覇気の修行だけでなくそんなのまで練習しとったのか。出来そうか?」
「見聞色で自分の過去見て確認して、まずは【
「海軍では六式から使えるようになる者が大半なのに、習得する順番がおかしいわね……六式覚えるために覇気使うって」
「生まれつき使えるんだから有効活用しないと。他にオレみたいな人いないわけじゃないんでしょ?」
「たしかパトが出来たらしいわね。でもやっぱり珍しいわよ。最初に喋った言葉が『海賊来る』ってどういうことよ」
「それだけ周りの人が海賊のことばっか考えてたんでしょ、オレが生まれたの大海賊時代始まった年だし」
オレは生まれた時から見聞色の覇気を使いっぱなしの状態で、周りの心の声を聞いてよく泣く赤子だった。おかげで言葉は普通より早く喋れるようになったし、計算もすでに出来る。何かど忘れしても過去見て思い出せるし便利だ。最初の内は色々大変だったし、今でも若干自分の見聞色に振り回されてるけど。
武装色は見聞色に比べて苦手みたいで、黒く変色しないしまだまだ弱っちいけど。
見聞色を制御出来るようになるまでは、海賊や人攫い、天竜人の汚い心の声にその被害者たちの悲鳴が聞こえて大変だった。今でも見聞色の範囲に職業安定所(
俺の家はシャボンディのほぼ真ん中で見聞色の範囲がギリギリ島全部位だから、20番台のグローブに集中してる職業安定所は、ほぼ反対側の海軍基地辺りに行かないと範囲外にならないんだよね。いい運動にはなるけど範囲を狭くする練習と狙いを定めた人の心の声だけを聞く練習が必要だな。
「それで、まだ子供なのに強くなってどうするつもりだ? 海賊にでもなるのか?」
「う~ん、父さんたちには悪いけどオレ海賊嫌いなんだよね。心の声が聞くに堪えなくて。
海賊が嫌いって言った瞬間、父さんが落ち込んだ。父さんが嫌いなわけじゃないんだけど。
「まあそれが利口ね。カタギが一番よ。じゃあ海軍になりたいの? よく海賊と戦って怪我して戻って来るけど」
「海軍は好きだけど、天竜人の護衛とかごめんだよ。あいつら海賊と変わらないかもっと性質悪い。それに海軍になって父さんたち捕まえて来いって命令されたくないし」
オレがそう言ったら父さんのテンションが戻った。わかりやすいな。
そもそもオレ入ろうとしても、入れて貰えるのかな? 無法地帯出身だけど。
「じゃあ何になりたいんだ? 何も目標なしに強くなりたいってだけで、鍛えてるわけじゃないんだろ?」
「オレ、お金貯めて世界中の美味しい野菜や果物を集めた農園作りたい。今は大海賊時代、
何度も海軍に賞金首運んでるが、たまに名字を聞かれても、知らないと答えればそれ以上聞いてこない。たぶん孤児か何かだと勝手に納得してくれてるんだろう。シャボンディの無法地帯では、名字がない人は結構いるらしいし。
「すまんな、私が身を隠すために面倒かけて。ラフテルの行き方でも教えようか?」
「たいして困ってないよ。鍛えてもらってるしむしろ助かってる。それにまずは航海術の方が教えてもらいたいかな。今のままじゃ船沈めそう」
「平和な夢ね。
「母さんだって似たようなもんでしょ。わざわざぼったくりバーって看板掲げて、最初から踏み倒そうとして来る海賊とかゴロツキからお金巻き上げてる」
「それもそうね。まぁ何になるにしても元気でやってればそれでいいわ」
「農園出来たら二人とも招待するよ。好きなだけ食べてね」
「はっはっは、楽しみにしているよ」
「うん。ごちそうさま、それじゃまた出かけてくるよ。行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けてね」
空のトレーとサランラップ、悪魔の実の殻をごみ箱に捨て、スプーンと包丁を流し台に置いて手を洗ってから、手袋をはめて外に出かける。
悪魔の実の能力で少しは父さんたちとの差を縮めることが出来るかな? 今は全然勝てない。早く強い大人になりたい。
オリ主の両親はレイリーとシャッキーです。2人はどれだけ強いのかわからないため、親や師匠としてだけでなく、ギャグ要因としても出番がある予定。シャボンディにいる間は。
シャッキーには
シャッキーが
生まれつき覇気使えてもおかしくない血筋だと思うけど、いかんせん生まれた場所が悪かった。
オリ主が食べたメカメカの実がもし原作で出てきたら、そっちはロボロボの実ってことにして下さい。個人的にパシフィスタを作ったベガパンクあたりが怪しくて怖い。両方出たらお手上げ。
過去を見る見聞色は今の所原作で明言されてないが、ゲームのボスキャラ〝赤の伯爵〟〝孤高のレッド〟の異名を持つ、パトリック・レッドフィールドが生まれつき見聞色が強く、触れた人間の記憶を読むことができるので、まあ不可能じゃないでしょ。未来は見えるんだし。ルーキー時代はパトと呼ばれていた。たった一人でロジャー、〝白ひげ〟と渡り合ってたヤベー奴。レッドフィールドとパトリック、どっちが名前でどっちが名字なのかは不明。現時点ではインペルダウンLv6にいると思われる。
ドフラミンゴがまだ七武海入りしてないので1番グローブに