機械の皇帝   作:赤髪道化

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 ロゼの影響で変わったハンコックによって、原作とは違う発展を遂げるアマゾン・リリー。
 ワンピースの世界にあったかどうか確かめてない物が今回出てきますが、なかったとしてもDr.ベガパンクの発明にロゼが能力で協力して作られ、普及したことにすればいいでしょう。


〝九蛇革命〟

 帰宅途中の航海で剥いだ爪が1日で生えて来て、トリスタンに非科学的だと言われたが、目の前で現に治っているのだから仕方ないだろう。家に帰ると、母さんが何かあったんじゃないかと(しき)りに聞いて来たので、トリスタンにオレが爪を剥いだことを喋られてしまった。この正直者……治ったんだからいいじゃないか。まあ母さんも、なんだその程度か、とほっとしていたからいいか。やはり爪を剥ぐくらい何かあった内に入らないよな。それにしても、ビブルカードに異常が出るようなことはなかったはずだが、一体何を想定していたんだ?

 オレ達3人がシャボンディに戻ってすぐ、ニョン婆から電話がかかって来た。

 オレとトリスタンしかいなかったのでオレが出ると、

 

「ハンコックがアマゾン・リリーの皇帝になった!? あの女っ……!!」

 

 バカな……早過ぎる……あいつ、こんなに早く海賊になるどころか、九蛇(クジャ)海賊団の船長になるとは、オレの警告を聞く気0だな。というかここまですぐに目立つような真似をすれば、顔を覚えられていれば天竜人に気付かれるんじゃないか? ハンコックには念入りにカウンセリングしたからもう大丈夫だとは思うが……とにかく、じっとしてはいられん。ニョン婆のビブルカードは手元にある。今すぐ奴を決闘(デュエル)で拘束して、真意を問いただしに

 

『ま、待て! 落ち着かニュか! 話し合いの結果、わしの国外逃亡、及びわし達の帰国を許す交換条件がそれだったニョじゃ!』

「何だと? ……皇帝の座を譲って、現皇帝〝妖妃(ようひ)〟に一体何のメリットがあるんだ?」

 

 〝妖妃(ようひ)〟アルスト・ロメリア、懸賞金1億8000万ベリーの賞金首。手配書の写真だと左目の周りに、大きく口を開けて獲物を飲み込もうとするヘビの刺青が入っていた。皇帝と船長、まとめて放棄して何をするつもりだ?

 

『現皇帝は病に(かか)っておったニョじゃ。歴代の皇帝が何人も罹って亡くなり、わし自身もその病が原因で島を飛び出し、なんとか生き長らえた』

 

 ニョン婆が島を出たのはそれが原因だったのか。

 

「つまり、〝妖妃(ようひ)〟は病を治しに島を出たくて、次代の皇帝としてハンコックが選ばれただけであって、彼女自身にオレの警告を無視するつもりはないと?」

『う、うむ。そういうことになるかニョう(実際はハンコックも国を取る気満々で、出会い(がしら)に、「私は誰にも支配されない!」と勝負を挑み、現皇帝を蹴り倒したのがキッカケじゃったニョじゃが……余計なことは言わニュでおこう)』

 

 自分の命が懸っているなら、まあそういうこともあるか。

 

「それならもういい。それで、悪魔の実のことは大丈夫だったのか? それがなくても、いきなり現れた、まだ子供と言える歳の娘が皇帝になって、不満が出たりしていないのか?」

 

 さっきから大勢の叫び声が聞こえるんだが……背中を晒し上げられたりしてないよな? その時は九蛇(クジャ)海賊団を潰しても問題ないよな?

 

『それも問題ニャい。闘技台で実力も悪魔の実の能力も披露し、蛇姫様とかゴルゴン三姉妹とか呼ばれて慕われておるよ(ロゼが耐えておったニョで気付かなかったが……まさかあそこまでだったとは。そなた、()()()()()を耐えておったニョじゃな。この国に、ハンコックを咎められる者などおらニュ。わしらが頑張るか……)』

 

 本当に強さが重視されているのだな。姉さんが羨ましがりそうだ。

 最近正式に実戦投入されたのだが、女だからと軽んじられているとか、いやらしい目で見られるとかセクハラされるとか愚痴をこぼされる。いやらしい目で見られるのはまあ美人だから仕方ない部分があるが、セクハラは訴えればいいんじゃないか? ヒナ告訴。軽んじられるのは実力や実績でこれからねじ伏せればいいじゃないか。おそらくただの嫉妬だ。

 それでもやまないなら、海兵らしく直接訓練でボコボコにしてやればいい。オレの鞭、貸そうか?

 

「そうか、受け入れられているようで良かった。まあ思う所はあるが、ひとまず皇帝即位おめでとうと伝えておいてくれ。海賊と敵対する場合なら手も貸せるし、まあ何もなくても、また連絡してくれ。母さん達にも、元気でやっているようだと伝えておく」

『うむ、ではまたニャ』

 

 それにしても歴代皇帝が死に至った病……女ヶ島(にょうがしま)特有の風土病か? ニョン婆もそうだが、あの三姉妹の誰かが罹ることがなければいいんだが……。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 凪の海(カームベルト)女ヶ島(にょうがしま)

 

 突然の新皇帝の即位に、国中は大騒ぎとなった。新たな皇帝の治世に不安があったからでも、若くして皇帝になった実力を疑問視したからでもない。

 ただただ……彼女が美し過ぎた。

 

「アマゾン・リリー新皇帝となった、ボア・ハンコックじゃ。手始めにわらわが狙う獲物は……王下七武海の座! アマゾン・リリーは、九蛇(クジャ)海賊団は長きに渡り中枢(※世界政府のこと)の者達と争ってきた。このわらわの決定を疑問に思う者もおるであろう……だが! 中枢の者達が凪の海(カームベルト)を渡る技術を編み出した今、従来通りのやり方だけでは不十分! 部分的に手を結び、力を蓄えるのじゃ! これは奴らへの屈服を意味するのではない……闘争が新たなステージへと移行したに過ぎぬ! だが安心するがよい……そなた達はこれまで通りの……いや、これまで以上に幸福な生活になる。何故だかわかるか? わらわ達三姉妹が怪物ゴルゴンを討ち取る強者だから? 否! ゴルゴンの呪いにより強き戦士の証としての力を得たから? 否! わらわが覇王色の覚醒者だから? 否! では何故じゃ?」

 

 その美貌に誰もが見蕩れ、静まり返った国民に、凛とした、良く通る声で問いかける。堂々と胸を張ったその姿は、はるか高み、天上の領域から国民を見下ろし、自身はなおも高みを目指し、上を向いていた。

 アマゾン・リリーでは強い者こそ美しい。そしてハンコックはこの国の誰よりも美しく、誰よりも強かった。だからこそ、たとえ今日即位したばかりの皇帝からの問いかけに対しても、国民の答えは誰もが同じ。

 

「「「「「キャ~!!!♡♡♡ 蛇姫様がお美しいからです~!!!♡♡♡」」」」」

 

 各々が、出せる限りの声で叫ぶ。

 強く美しい、ボア・ハンコックという絶対正義の名の下に、国民の心は1つとなった。

 自分達は、この方に奉仕するために生まれて来たのだ、と。

 

「その通り……わらわが美しいから!!! 遠征の準備を始めよ! 捕捉した海賊はすべて生け捕りにし、わらわの前に連れてくるのじゃ! 石像に変え保管し、七武海の席が空けば中枢にまとめて送りつけてやる! その時こそ、わらわ達九蛇(クジャ)の戦士の武名を、美しさを、全世界に(とどろ)かせてやる時じゃ!!」

 

 即位1日目にして、すでに皇帝として、船長としての風格を備え、老若男女を問わず魅了する暴力的なまでので君臨しているハンコックが、九蛇(クジャ)海賊団の船員、それぞれが一騎当千の誇り高き戦士達に号令を下すと、

 

「「「「「キャ~!!!♡♡♡ 仰せの通りに、ハンコック様~!!!♡♡♡」」」」」

 

 自身より年下の、だが自身より強く美しいハンコックに、命令を下されたことが至福の喜びであるかのような反応をし、新生九蛇(クジャ)海賊団の新たな船出に取り掛かる。

 もしハンコックに死ねと命じられれば、すぐさま自身の首を切り落とし果て、生きろと命じられれば、どのような死地からも生還し、たとえ死しても冥界の門番を切り殺し押し通り、再び現世へと、ハンコックの下へと舞い戻り、次の下知を待つであろう。

 

「「「「「ハンコック様、サンダーソニア様、マリーゴールド様、ゴルゴン三姉妹万歳!!!♡♡♡ ハンコック様、蛇姫様、皇帝陛下万歳!!!♡♡♡」」」」」

 

 ハンコックを、三姉妹を称え、国民達が熱狂の渦に巻き起こまれる。

 その渦の中心で、ハンコックは不敵に、そして妖しく笑っていた。

 

「(ふふふっ、やはりわらわは美しい。この国の者達に限らず、全世界の誰もがわらわに(ひざまず)き、すべてを献上する。ま、まあ? 1人くらいわらわと同じ目線に立つ者もおるかもしれぬが? だがそれも今の話。待っておれ……自分をさらに磨き、(じき)に会いにゆくぞ)」

 

 

「す、凄いわね……こんな僅かな時間で、人心を完全に掌握したわ……良いこと言ってる風でも、その動機は私利私欲まみれなのだけど……(抱き着かれたりしてたのに、最初以外はなんだかんだ石化にも耐えてたロゼって凄かったのね……ここの国民は全員、大人も子供も老人も、赤子でさえも、ただ立っているだけの(あね)様に、1人残らずメロメロになって石化しちゃったのに)」

「七武海になったら、ロゼも怒らない。海賊を海軍本部に連行する名目で会いにも行けるって言ったら、回りくどいこと言ってから受け入れてたわね」

「最初は七武海の1人を直接倒して入ろうとしてたけど、止まってくれて良かったわ……(その方法だと、たぶん一度賞金首にされるわね。どうせ世界政府公認の海賊、七武海を目指すなら、懸賞金は付かない方が私達にとって都合がいいわ)」

「今の演説も後半はともかく、前半はグロリオーサ様が(あね)様を説得するために仰っていた内容そのまんまだものね(というかこの人達、ちゃんと話を聞いてたのかしら? ずっと目をハートにしてたけど……ちょっと怖いわね。たとえ石になったとしても、私達のお風呂を覗きに来そう……特に(あね)様の。背中のことがあるし、姉妹で交代で見張ってた方がいいのかも)」

 

「じゃが、皆に認められたのは間違いなくハンコックの、いや、蛇姫様自身の力じゃ」

 

 姉の圧倒的美貌とカリスマで、たった1日で虜になった全国民にドン引きしながら、信じられないような目で見るサンダーソニアとマリーゴールドの2人。

 そこへ、ロゼとの連絡を終えて、小さな体でゆっくり歩いて近づいて来る、アマゾン・リリー先々代……いや、先々々代皇帝グロリオーサ。

 

「「グロリオーサ様」」

「ニョン婆でよい……わしは皇帝ではなく、ただのニョン婆じゃ。蛇姫様もそう呼んでおるじゃろう」

「あの時(あね)様はまだ皇帝じゃなかったけどね……いきなり過ぎてびっくりしたわ」

 

 女ヶ島(にょうがしま)へボートで移動中、突然今までのグロリオーサへの殊勝な態度が嘘のように振る舞い始めた姉を思い出し、苦笑いするサンダーソニア。

 私は美しい⇒誰よりも美しい⇒だから一番偉い(※九蛇(クジャ)的発想)⇒誰に対しても様付け、敬語共に必要なし⇒ロゼが呼んでたしニョン婆でいいか。

 このような思考の経緯から、女ヶ島(にょうがしま)にボートで移動中、突然ニョン婆呼びになったのだが、3人には知る由もない。

 

「む? ニョン婆! 電話が終わったのか!? まったく、わらわ達にあんな雑務をさせて、自分だけ連絡するなど……」

 

 演説を終えたハンコックがグロリオーサに気付き、不満げに近づいて来る。

 

「無事島民に受け入れられているようで良かった、皇帝即位おめでとう、と言うておりました。流石に驚いていたようですニャ」

「ふふふっ、わらわに平伏さぬ者などおらぬ……当然の結果じゃ」

「あと、何もなくともまた連絡してくれじゃそうです。次は蛇姫様が連絡ニャさいますか?」

「わらわは皇帝じゃぞ? そんな時間があるものか……だ、だが? 先々々々代皇帝のそなたが言うのであれば、聞き入れるのもやぶさかではないかもしれぬのうまだ数日しか経っていないのに、もうわらわと話したがって……!)」

(せん)が一個多いですじゃ……」

 

 別の世界に没頭しているハンコックに、ツッコミを入れるグロリオーサ。

 

「(言葉と声だけでロゼをわらわの虜にするには……)そうじゃ! あの~なんといったか? シャッキーの店にあった、音楽を流す機械は」

しーでーぷれいやーのことですかニャ?」

「CDプレイヤーでしょ、ニョン婆……」

 

 珍妙な発音をしたグロリオーサに訂正を入れるマリーゴールド。

 

「わしはあの子達とは違い、外界のはいてくには疎いニョじゃ。ボタンが多すぎてようわからニュ……」

「まあ発音はどっちでもよい。あれとCDを録音するものを調達するぞ!」

「気に入ったの、(あね)様? あれすごいわよね。きれいな歌声が何度でも聞けて。私もいくつか好きな歌があるの」

「それもいいが、外界にはスターとかアイドルとか呼ばれている者がいるそうじゃ。わらわ達も国民から楽器の演奏が得意な者を集い歌を録音して、外界にCDを売り収入源とする!」

 

 国を挙げて、九蛇(クジャ)の芸能方面への進出を提案する現皇帝ボア・ハンコック。

 

「CDを売るって、どうやって売るの?」

 

 アマゾン・リリーは外界との交流がない国家、サンダーソニアの疑問ももっともである。通貨も外界で一般的に流通しているベリーではなく、独自のゴルという貨幣を発行している。

 

「七武海入りの条件として手伝えと政府に突き付けてやればよい。少しでもこちらの言い分が通りやすいように、より海賊を捕らえねばな」

「う、売れるのかしら?」

「歌などこれから練習すれば良いし、わらわ達の写真でもプリントすれば飛ぶように売れるじゃろう。衣装も得意な者に作らせよう。たまにコンサートを行い、ファンに貢ぎ物を献上させるのじゃ!(さらには女ヶ島(にょうがしま)に今までなかった外界の技術を取り入れるために電話をするという、皇帝の責務として、国の発展のためにロゼと話す大義名分を得た上、自然な話題作りも可能な完璧な案……! わ、わらわがただ声を聞きたいわけでは断じてないのじゃ! か、歌詞の作成のためと、愛の言葉を(ささや)き、逆に囁かれることも……)」

 

 高次元領域へと意識を()ばたかせるハンコック。

 ファンに聞かれれば激怒され、即座に応援をやめフリスビーのごとくCDを投げつけられそうな発言だが、それも彼女であれば許される。

 何故なら……ボア・ハンコックが美しいから!!!

 

「そ、そんなことをしたら、私達のことが()()天竜人にバレてしまうんじゃない!?」

「そ、そうよ、(あね)様! 考え直して!」

 

 自分達にトラウマを植え付けた存在に気付かれることを恐れて、不安がる2人の妹達に、

 

「ふふふっ、安心しなさい、ソニア、マリー。あのような汚物に屈する私じゃないわ。たとえここまで来たとしても、あなた達にも私の国民にも、指一本触れさせないから!」

「(蛇姫様もまた王の資質、覇王色の覚醒者……いらニュ心配じゃったかニョう)」

「「あ、(あね)様ぁ……!」」

 

 同じ地獄を経験したにも関わらず、その地獄を作り出したものにまったく臆さず、優しく微笑みかけてくる、人攫いに攫われる前の昔のように、自信に溢れ頼もしい長女。先ほどまで心ここに非ずだったとはとても思えないその姿に、感服する次女と三女。

 

 後に、当然のように三姉妹を奴隷にしていた天竜人にバレて、

 

「七武海も男子禁制も知らんえ! ついでに奴隷を補充するえ!」

 

 と再び三姉妹を、さらには国民達を奴隷にすべく、女ヶ島(にょうがしま)にまでやって来たが、奴隷時代のトラウマを完全に克服したハンコックによって、一緒に乗って来た護衛ごと石像に変えられてしまい、挙句の果てには海王類のエサとして凪の海(カームベルト)にポイされ、無事(?)海難事故扱いになる。

 

「では、機材を調達出来次第、九蛇(クジャ)海賊団の船員達とボイストレーニングを始めるぞ。ソニア、マリー。世界をわらわ達の歌声に酔わせてやるのじゃ!」

「わかったわ、(あね)様!」

「皆で一緒に頑張りましょう!」

「ほっほっほ、どれ、このわしも一肌脱ぐとしようかニョう……!」

 

 かつて皇帝として国をまとめ上げたが、その身を焦がし焼き尽くさんばかりの熱く(たぎ)る恋心により、やむなく途中で放棄したグロリオーサが、今こそ祖国のために、皇帝になった自身のその自慢の美しさで再び世界に一花咲かせようとして、

 

「「「あっ、ニョン婆はいいわ。座ってて」」」

 

 

ズザーッ!

 

 しわしわの老婆があまり無理をするなと、心が1つになった三姉妹に盛大に出鼻を挫かれ、ずっこけた。

 

「失礼ニャァッ!!!」

 

 グロリオーサが立ち上がり文句を言うが、三姉妹はこれからの話をしながら見向きもせずに、すたすた先を歩いていた。

 瑞々しく美しい花が多く咲くアマゾン・リリーに、たしかにかつては美しかったかもしれないが、もはや見る影もない枯れ花の出る幕など、最初から存在するはずがなかったのだ……。

 

 

 

 皇帝即位から2年後にハンコックは、大量の海賊の石像と、アイドルとしてのデビューシングルCD『わらわにメロメロ』と、『わらわを七武海に入れ、アイドル活動をサポートせねば、次は貴様らがこうなる』というメッセージが書かれた、自分の口に人差し指を当てウインクをしている写真を、豪華特典としてCDケースに封入し、まとめて九蛇(クジャ)海賊団の旗を掲げた船に乗せてマリージョアに送りつけた。それにより、懸賞金0ベリーでの王下七武海入り及び世界政府との契約による衝撃的なアイドルデビューを果たし、新王下七武海〝海賊女帝(※命名海軍)〟にして〝貢ぎ物がないと会いに来てくれない海賊女帝系アイドル(※命名世界政府)〟ボア・ハンコックの名前は、ニュースとして瞬く間に世界中に広まる。

 さらには妹達とユニット〝ゴルゴン三姉妹〟、続けて九蛇(クジャ)海賊団の船員達とユニット〝KJP48(※Ku()Ja(ジャ)Pirates(パイレーツ)48人の略)〟を結成し、九蛇(クジャ)の戦士は、〝歌って戦うアイドル戦士〟としてその名を全世界に轟かせ、群雄割拠の大海賊時代に強く美しく咲き誇った〝海賊アイドル〟として人類史に残ることになる。

 

 

 そして前代未聞の九蛇(クジャ)の〝海賊アイドル〟としての飛躍の陰には、男嫌い、政府嫌いのハンコックに声をかけるだけで、

 

『気安くわらわを呼ぶでないわ!』

 

 と冷たく一喝されるにもかかわらず、

 

出た! 蛇姫ちゃんの見下し過ぎのポーズだ!

見下し過ぎて逆に見上げてる!

 

 と歓声を上げ、最後の

 

わらわに会いたくなったら、また貢ぎ物を用意して……?

 

 の一言を聞き、

 

蛇姫ちゃんマジ女帝!!!

 

 と喜んで貢ぎ物を献上する狂信者(ファン)達の存在を聞いて驚き呆れ、苦虫を噛み潰したような顔で、

 

「どういう……ことだ? 海賊とは、何だ? いや、いい歌ではあったが」

 

 と頭を抱え、海賊という言葉のゲシュタルト崩壊を起こしそうになりながらも、

 

「当人達が納得している以上、暴力で略奪するよりはマシなはず……というか世界政府加盟国の国民、そしてあろうことか王族や貴族、天竜人に至るまで金品や物資を喜んで渡すなど、一体どうなっているんだ? 世界政府の先はもう長くないかもな……」

 

 警告は守られている上ある意味平和と無理やり自分を納得させながら、こんな下らん理由で滅ぶならばいっそのこと滅んでしまえと、天竜人や自分の嫌いな国の貴族達にハンコック達のアイドル活動の宣伝を行うよう人知れず指示する、蛇姫ちゃんファンクラブ名誉会員第0号に任命され、毎回サイン入りCDやミュージカルのDVD等を真っ先に本人から手渡される賞金稼ぎ(バウンティハンター)がいたという。




 ハンコック皇帝即位
 原作より2年早い。皇帝陛下万歳!(魅了済み)
 最初から王下七武海の座を狙っており、ティーチやローみたいな方法で入ろうとしてる。目撃者はすべて石化させ、自分達と会った前後の記憶を消して、距離を取ってから解除しているので、七武海加入&アイドルデビューまでハンコック達は無名。七武海加入は原作通りの時期。
 王下七武海入りすることで国の安全保護、外界の科学技術を取り入れ国民の生活向上、圧倒的な力で海賊を取締り金品を没収、アイドル活動という新ビジネスを始め国益増加、貢ぎ物を差し出す狂信者(ファン)という名の財布も量産、美しいは正義の下に国民は団結、支持は命すら捧げられるほど絶大……名君なのでは?
 奴隷時代のトラウマを克服した結果、原作みたいに妹から性格最悪と言われるほどは歪んでいない。ロゼのカウンセリングの効果の良い側面。子供時代のしっかり者の姉っぽいハンコックが、人攫いに攫われなかった場合の想像がちょっと入ってる。恋愛関連のあれがなければ、()()()()ただの完璧超人。

 〝妖妃(ようひ)〟アルスト・ロメリア、1億8000万ベリー
 先代皇帝は恋焦がれ死にしてるらしいし、たぶんこの先原作で名前や異名、見た目が出てくることはないだろうから、せっかくなのでハンコックの初期設定の異名と見た目を使わせてもらった。名前はそのまんまアルストロメリア(※和名、百合水仙(ユリズイセン))という、なんか強そうな名前の花から。見た目は、ビブルカードやファンブックGREENに載ってますが、原作ハンコックより年上そう。懸賞金は、覇気使いだらけの九蛇(クジャ)海賊団の船長ならまあ億は超えてるだろうと、原作ハンコックの元懸賞金8000万に1億プラスしただけ。
 誰に恋煩いしていたことにしようか。無駄な思いつきで使用武器まで決まってるから敵としても出せるけど、せっかく生存フラグが立った恋する乙女を、インペルダウンにぶちこむのもなあ。

 ゴルゴンの呪いにより強き戦士の証の力を得た
 原作で三姉妹がアマゾン・リリーの国民に、討ち取った怪物ゴルゴンの断末魔の呪いで背中にゴルゴンの目があり、それを見たものは石化する、その呪いにより力を得たと、背中の天竜人のマークを隠し、悪魔の実の力を欺くための嘘をついていた。前回でシャッキーが思い付いたことになった方便。

 九蛇(クジャ)海賊団アイドル化
 ポルチェがフォクシー海賊団のアイドルだったり、フィルムGOLDのテゾーロがスターになりたがってたので、そういう職業はこの世界にも存在する。原作では空島の(ダイアル)や映像電伝虫だと思うけど、CDとかの方がたぶん儲かる。詳しくないけどパシフィスタよりはCDの方が簡単そう。
 美貌を拝謁する権利を与え、そして金品を献上させる……それが九蛇(クジャ)流のファンサービス。握手なんてしてくれない。ものすごい新たな闘争の舞台(ステージ)に移行した九蛇(クジャ)の戦士達。
 自国には利益しか与えない、天職を見つけてしまった傾国の美女(ハンコック)。さらには革命軍へのナイスアシストもこなし、これには思わず某〝革命家〟のDさんもスタンディングオベーション。
 ハンコックのキャラクターソングは現実にあるらしい。本文で出て来たデビューシングルではないです。あれ適当に考えたやつなんで。著作権が切れていない歌詞の転載は禁止とハーメルン利用規約に書いてるけど、タイトルは出していいのかどうかわからなかったので、気になる人は調べて下さい。全国47都道府県にちなんだ47種類のワンピースのキャラソンがあるそうです。ハンコックの担当は京都。KJP48ってネーミング大丈夫なのかな……?
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