ビブルカードで、インペルダウンの現看守長のドミノや、ゴルゴン三姉妹とマーガレット以外の
まったく戦闘がない話は久し振りかな。
新世界編の11年前は終わり。10年前に続きます。第一部旅立ち前も、そろそろ終わりそう。
オレは今マリンフォードにある政府の孤児院に来ている。最近来るようになった。
ベルメールさんがノジコ達を引き取らなければ、あの2人も
「うわ~ん! サディちゃんの、サディちゃんのスティックがぁ~!」
オレンジ色の長髪の、両目が前髪で隠れカチューシャをしてワンピースを着た少女。自分をちゃん付けで呼んでいるサディが泣いている。オレの1つ年下だ。
今朝起きた時、可愛がっていたペットのスティックが亡くなっていたらしい。あの謎の小動物は、結局何という生き物だったのかわからずじまいだったな……。
「元気出してよサディちゃん。ブルブルと遊んでいいからさぁ……」
泣いているサディに、坊主頭で少し鼻が尖った7歳の少年、サルデスが、自分のペットの、かなり
このブルブル、サルデスにかなりの芸を仕込まれており、二足歩行に前転、さらにはブレイクダンスの背中や肩で回転するウインドミル、頭で回るヘッドスピン、
今は腹を見せてゴロゴロしており、あの腹はとても柔らかい。あれでなんとかサディの涙も止ま
「かわいくな~~いっ!」
しかし、サディのお眼鏡には叶わなかったようだ。一蹴された。
「バウッ!?」
ブルブルがショックを受けている。
元気出せと腹を撫でる……少し太ったか?
「何だとォ!?」
「あーサルデス。サディは小さい動物の方が好きなんだろ、たぶん。スティックも小さかっただろう? その内ブルブルの良さだってわかるようになるさ」
怒るサルデスを宥める。
「むう……ちょっと散歩行ってくる」
「気を付けてな」
サルデスはブルブルに乗って行ってしまった。
あいつは動物好きだし、悲しい気持ちもわかるから抑えてくれたんだろう。
「ん~~! サディじゃなくてサディちゃん~!」
「すまんサディちゃん」
この子はちゃん付けで呼ばないと拗ねるという、少々気難しい所がある。
「悲しい時は好きなだけ泣いていいからさ」
そう言って背中をさする。
「うん、お母さん……」
誰がお母さんか。なんでそうなった。せめてお兄さんか、百歩譲ってお父さんだろ。
「お母さん、サディちゃんも、こっちでサッカーしない?」
「なあお母さん、お母さんには炎が効かないって本当か? 私にも教えてくれ!」
オレをお母さんと言ってきたのは、サッカーボールでリフティングしている、前髪で右目が隠れた金髪少女のドミノと、赤とオレンジの中間くらいの色の髪の、手の甲に酷い火傷の跡がある少女イスカだ。2人共オレと同年代だ。
「オレがサッカーをやると、加減しないと物が壊れるからやらん。サディちゃんと一緒にいてあげてくれ」
「私はペット飼ったことないから、なんて言えばいいかわからないんだけど……じっとしてないで体動かしたら?」
「オレだってペット飼ったことないが、遊ぶ気になんて今のこいつにはなれないだろうな。気の利いたことなんて言おうとしなくていいから。イスカも、まあ教えるからこっち来い」
「「はい、お母さん」」
2人に軽くデコピンをした。
「痛あっ!? 何するのお母さん!」
「体罰反対だ、お母さん!」
「お前らがお母さんお母さん言うからだろうが」
ブーブー文句を言う2人に言い放つ。
デコピンくらいで大げさな。
「サディちゃんだって言ってるじゃない!」
「泣いてる子とからかってる子を同じには扱わん」
「贔屓だ贔屓!」
「文句があるなら
2人から背中をペチペチ叩かれるが、全然痛くない。
というかさっきからサディちゃんが静かだな。見ると
「この子寝ている……」
泣き疲れたようだ。オレの腕の中で眠っている。
庭で寝かせるのはまずいので、抱き上げて中に運ぶか。
「あなたすごいわね。会ってまだそんなに経ってないのに懐かれて……」
「というか距離感がおかしい。お前自然に手を繋いできたり、落ち込んでたら抱きしめてくるけど、普通そんなことしないからな?」
室内に入り、布団の上に寝かせ毛布を掛ける。
そして少し離れた場所で座って会話中。
「安心しろ。オレはお前達も含めて、あまり異性としては見てないから。そういうことは第二次性徴が終わってから言ってくれ」
「セクハラね」
「私はそれで構わないから、早く教えてくれ」
イスカに
「結論から言って、炎に過度な苦手意識がある内は、オレと同じことをしても平気にはならないだろうな」
そもそも、オレも能力なしではまだ武装硬化しなければ平気ではない。
ある程度熟練した武装色の使い手なら、硬化せずとも平気だったりするが。
「なんでだ?」
「あんまり怖がって心が乱れているとそもそも使えないし、出来たとしても炎が効かないレベルの覇気を纏えるかどうか」
練習すれば、武装色の上から体に炎を纏い、攻撃することも出来る。
マリーは髪に炎を燃え移らせ、【
「まあつまり、炎への恐怖心を克服すればいいわけだ。なに、炎が怖いなんて極めて普通のことだから、慣れればいけるだろう。まずはそっちを頑張れ。手伝ってやろうか?」
「お前結構スパルタだからな……」
「安心しろ。海軍の教官の方がスパルタだ。だからオレで慣れておけ」
「安心出来ねェよ」
海兵の場合、スパルタだろうが厳しくしないと実戦で死ぬからな。
オレも海賊相手に負ければ、殺されるか売られるかの2択だろうし。
「お邪魔するわ」
そう言って扉を開けて入って来たのは、金髪縦ロールの髪型で、人形が着ているみたいなゴスロリファッションの5歳の少女、ダディさんの愛娘のキャロル・マスターソンだ。
この子の母親、つまりダディさんの奥さんが事故で亡くなり、シングルファーザーとなったダディさんに、たまに様子を見てやってくれと頼まれ、最近初めて会った。ここに来るようになったのも、この子が家に1人で居ても暇だからとよく足を運ぶからだ。
それにしても、あの時のダディさんの、苦渋の選択を迫られたような苦虫を噛み潰した顔は、非常に気に入らない。何故そこまで警戒されねばならん。
「こんにちわ、キャロル」
「今日も演奏を聞かせてくれるのか?」
「あなた達が良ければ」
「じゃあよろしく」
キャロルはフルートを持ち、吹き始める。趣味だそうだ。
あと、1人でも出来るから、という少し悲しい理由もある。『お仕事で疲れた
高音のきれいな音色が、鳥の
数分後、演奏が終わり、賛辞を送る。サディちゃんも気持ちよさそうに寝ている。
「フルートは好きだ。名前がフルーツと似ている」
「「「浅っ!?」」」
「フルートの奏者をフルーティストと呼ぶ。もうそれだけで生活に潤いを与え、生き生きとした人生を送れそうな音色を奏でるとは思わんか?」
「演奏の感想じゃないわね」
「お前がフルーツ好きなことは充分わかった」
「ま、まあ、褒められていると受け取っておくわ……」
こいつなら、前に手に入れた悪魔の実を上手く使えるかもな。結構強力だと思うが、少々人を選び、海軍に売っても使える人がいなさそう。我が家の住人達はいらないみたいだし、魚人島の人は悪魔の実を食べようとは思わないだろう。今度ダディさんもいる時に欲しいか聞いてみるか。
その後、サルデスが散歩から帰ってきて、サディちゃんは昼寝から目覚め、ドミノ達とサッカーボールで蹴鞠をした。ボールを蹴り壊さないように加減して。
そうして日も暮れてきた頃、キャロルと一緒に孤児院を後にした。
「パパ、大丈夫かな……」
「戦いに絶対はないが、お前のパパは強いから大丈夫だ」
「励ましてくれるなら、もっと安心出来るように励まして欲しいわ……」
「戦場は何があるかわからんものだ、お嬢さん。だが、オレみたいに1人で戦うわけでもないし、滅多なことはないだろう」
雑談しながらマリンフォードを歩く。キャロルに合わせてゆっくり。
そうして進むことしばらく、任務帰りの姉さんに会い、3人で話しながら歩く。
「ヒナさん。パパと煙のおじちゃんは?」
「「ぷっ!?」」
「?」
姉さんと2人同時に噴き出した。
キャロルは首を捻って不思議そうにしているが、〝煙のおじちゃん〟って、スモーカーさんのことだよな? ふははっ、あの人キャロルからそんな呼ばれ方をしていたのか。
姉さんによると、ダディさんと煙のおじちゃんとは別任務だったようで知らないそうだ。
「……パパから、あなた達2人の関係はヤバイと聞いていたのだけど、思ったより普通なのね」
「失礼なことを言う人だ」
「本当ね、ヒナ心外。よくベロチューしたり、たまに泊まってお風呂で洗いっこしたり一緒に寝る程度よね?(まだ食べるのは協定違反だから。ヒナ自重)」
「ああ。義理の姉だからセーフだ」
血が繋がってたらマズイが、義理なら
ワノ国の侍も嗜むという衆道だな。
「なるほど……確かにあなた達は色々と手遅れみたいね」
キャロルを送って姉さんとも別れた後、マリンフォードから【ライズ・ファルコン】に乗りシャボンディへ移動すると、
「この前の新曲良かったよ、
甲板に着地し、飛行中に着けていたゴーグルを外しながら、呼び掛ける。
基本的に全員、水着みたいな格好にマントを羽織っているだけ。年は全員、オレより上。5つ上前後。
あの三姉妹に続き、こいつらまで歌い出した。もうオレの理解の範疇をはるか凌駕されてしまいわけがわからん。今オレが知覚している世界は本当に現実なんだろうか?
「ん~、じゃあお願い。ついでに【レヴォリューション・ファルコン】だっけ? あれの砲弾もちょうだいよ」
黒い髪を後頭部でシニヨン、お団子頭にしているリンドウに、拳を飛ばして人差し指の先から火を吹き、咥えたタバコに点ける。
上着の前を全開にして素肌が見えているという、
「欲しければ海軍科学班辺りから買え。ただの生活家電ならともかく、武器や兵器を一応は海賊に渡す気はない」
海賊で良いんだよな? 海賊旗掲げているし。
「あれ1発1発の値段が高過ぎでしょ……」
「七武海の地位のおかげで売って貰えるだけ良いだろう。高いのが嫌なら、鉄球に武装色を纏って撃ち何度も再利用するなり、バズーカ砲を持って物理で殴るなりして頑張れ」
リンドウは片手に持ったバズーカ砲を武器に戦う。普通の砲弾や鉄球以外に、炸裂弾や網に煙幕と種類がいくつかある。
「……あなた、最初と違って、随分態度が柔らかくなったわね(最初は素顔も晒さなかったのに、タバコに火を点けたり、頑張れって言うなんて)」
お前達も変わったがな。
ハンコック達への態度も多少落ち着いて来た。まだあの3人がいる間には、こいつらに会いたくないが。
「それはお互い様だろ、ラン。お前にオレは矢を一体何回射られたよ? それに今の状態こそが異常。基本的にオレは海賊にはあんな態度だ。まあ七武海だし、問題ない」
黒髪のショートヘアーを七三分けにして両耳にピアスをしている。上はまだ普通、しかし下は水着にガーターベルトの危ない服装をしているが、格好以外は割と常識人。
一緒にいるヘビを弓にして背負った矢を放つ。毒を塗った矢もあるので、紙一重でなくちゃんと躱さないと危険。その上射た矢の軌道を曲げられる。
「ザハハハ! あなた全然当たってなかったじゃない」
「蛇姫様達に向かって〝お前〟とか無礼な言葉遣いするからデショ」
「何度殺そうとしても死ななかったし。丈夫ね丈夫ね!」
「オレは海賊専門の
薄茶色の毛むくじゃらな髪型で笑い方が特徴的なデージーと、金髪の大柄で
全員武器を使わず、覇気を使った素手の体術で戦う。
「こらデージー、笑い方下品」
「言う程下品か?」
リンドウがデージーを窘めるが、口元に手を当てているし、そうでもないと思う。
「男と女じゃ求められる品のハードルが違うのよ」
「そんなものか」
「ところであなた、ニョン婆様に聞いたけど、本当なの?」
ランに聞かれる。
なんだ、話したのか。別に構わんが。
「ああ、本当だ。それがどうかしたか?」
「なんであなた、女に生まれてこなかったのよ! もったいない! 仲間になってたかもしれないのに!」
とても残念そうに言われた。失礼だな。
「今のオレの存在を全否定するような言葉だな……だが、たとえ女だったとしても、
オレに歌って踊れと言うか。
「どうかしたのササ?」
「あら、あなたは会うの初めてだったわね。彼は……」
「パンダマン!?」
パンダ顔のパンダマンがいた。だが、髪が伸びツインテール。
そしてあろうことか胸が膨らんでおり、
「パンダマンが何故ここに……!? それにその恰好……取ったのか? 自力で性転換手術を?」
「え? 何ササ?」
「パンダマン!」
ドス!
「グゥ……!」
オレの腹に拳が叩き込まれる。
見ると、デージーにやられたようだ。
オレの体が甲板に倒れ伏す。
「ザハハハ、彼女はパンダマンではないわ、会長。パンダウーマン美よ。というかパンダマンって誰?」
「パンダウーマン美……? なんだその安直なネーミングは……というか何だ会長って……?」
「「「「「蛇姫様達のファンクラブの会長」」」」」
そんなものを作った覚えなどない。いつの間にか祭り上げられていた。
「何ササ、この人?」
起き上がり話を聞くと、手術で男の象徴を切り落としたパンダマン……ではなく、昔からアマゾン・リリーで生まれ育った、パンダウーマン美。今はメイクさんとしてこの船に同行しているそうだ。母親とはすでに死別しているらしいが、父親がパンダマンと同じとかだろうか? 母親は普通の顔だったそうだ。
世の中同じ顔の人が3人いるとは聞くが、性別が違うのに顔が同じなんてあるんだな。もしかしたらオレに違いがわからんだけで、本人達やパンダが見れば全然違うのかもしれないが。
「まあいいか。ハンコック達は?」
ランに聞く。
こいつに聞くのが一番手っ取り早い。
「あなたの家よ。コーティング、もしくはこの船を潜水艦に変えてもらうために」
「オレに頼むなら、何のためかによるな」
「あなたもよく行ってるらしい魚人島で、コンサートするのよ。新しい七武海の……〝海侠のジンベエ〟、だっけ? その七武海入りを機会に、魚人と人間の友好のため、だったかしら。ボランティアね」
ああ、気にしていたからな。何も返せないまま終わってしまったと。
世界貴族の天竜人にケンカを売ったタイガーさんと、政府公認の海賊である王下七武海のハンコック達。接触しようにも信用されにくく、タイガーさん以外に進んで過去を打ち明けたくはないだろうし、仕方ない。
ジンベエの言っていたことはハンコック達にも教えたが、まだ生死があやふやだからな。自分達に出来ることを考えた結果だろう。
あの3人はタイガーさんが死んだ後、すぐに家に来た。
そして揉みくちゃにされた。妖しい手つきで。ちゃんと生きているか確認のためと言っていたが、途中から傷がないか確かめると言って服を脱がされそうになった。うん、まあ……騒がしくて気分は少し回復したよ。
そして帰りに、元気を出してくれと、何を思ったのか自分達の写真集を渡してきた。
どういう意味だ、そういう意味で元気を出せということなのか? と中身を確認したら、ハロウィンとかの普通のコスプレ写真集で安心したよ。仮にもっと露出が多ければ、母さんの見聞色に見つかり焼かれるから。ステューシーに貰った写真は焼かれた。1枚残らずすべて。
「そういうことなら構わないか。じゃあまたな」
「また明日ね。どの道今日はここに停泊するから」
「ああ……っとそうだ。オレの修行について来てもらうために、ルスカイナの動物達の内、覇気を目覚めさせたのもいるから、修行で行くなら気を付けろよ」
「「「「「なんてことを……」」」」」
別れを告げて家に帰る。
帰宅し、家の中に入ると、三姉妹に出迎えられた。
お客さんは向こうの方なのだが、まあそれは構わない。
「なあ、お前達。確かにオレは子供だし、子供扱いされるのは構わん。だが、これはやり過ぎじゃないか?」
オレは今、ハンコック達の膝に代わり代わり乗せられていた。
子供扱いというより、犬猫ペット扱いかもしれない。
「良いではないか、良いではないか。そなたにこう出来るのも、まだ子供である今を逃せば、もう機会は訪れぬやもしれぬのだから」
「初めて会った時より、背も伸びてきたわね」
「欲を言えば、もう少し甘えられたいわ」
「オレは人に甘えるより、甘えられたいタイプなんだ」
最近気付いた。
オレは人に、特に自分1人でもしっかり自立して頑張れる人に、たまに甘えられるのに弱い。普段とのギャップにときめく。
ハンコック達に甘えられたり、去年レイジュにもそうされた時に気付いた。
「それで、魚人島に行くことは政府も知っているのか?」
「うむ、ステューシーを通して伝えてある。わらわ達とそなたの関係は政府や海軍に隠しておらぬから、魚人島のためにそなたに頼まれたということにしてあの女がリーク。その結果、放置して問題なしということになったそうじゃ」
「仲良くなったものだな……」
意外過ぎる。過去を考えれば尚更に。
何故か姉さんとも知り合いになっているし。予想外過ぎる。
「彼女には私達の広報もしてもらってるしね(あとあなたの写真も貰ってるから)」
「確かに頼んだが、あいつ働き過ぎじゃないか?」
ソニアの言った広報以外に、普通のCP-0としての任務も、オレの監視やら〝ビッグ・マム〟絡みもやっているのに。
「何から何まで自分の手でやってるわけじゃないみたいだし、平気じゃない? 自由に使える手足は多いみたいだし……それに、あなたに癒してもらってるみたいだし(協定違反ギリギリのことをしてるらしいじゃない)」
マリーにそう言われた。嫌味かもしれない。
結構気軽に人に言えないようなことをしているのに、それを話すなんて、本当に仲良くなったものだ。
「彼女は場所的にも役割的にもずるいわね。あなたはルスカイナには来ても
「せっかくの奇跡みたいな女だけの国に、男のオレが入るのは無粋」
「あなた、初めて会った頃はこのままじゃ滅ぶって言ってなかった?」
「あの時とは事情が変わった。というかお前達が変えた」
本当にどうしてああなったのか?
「まあ良い。今日はわらわ達がじっくりと愉しませてやるから覚悟するのじゃ……逃がさんぞ?(そなたへの包囲網は着々と出来ておる。知っておるか? アマゾン・リリーは女しかおらぬから、結婚に関する法がない。ニョン婆に早いと止められた故今は我慢するが、重婚罪などというつまらん法もないのじゃ。あってもわらわが握り潰すが)」
その後、人獣型になったソニアとマリーにハンコックの膝に乗せられたまま巻き付かれ、2人には両耳の中を耳掃除として蛇舌でチロチロと舐められ、ハンコックには耳たぶをハムハムと唇で弄ばれた。どこで覚えたこんなもの。あれはマズイ、人をダメにする。
ハンコック達との特殊なプレイをした次の日、船を潜水艦に変えて、魚人島に行った。
風のない
ハンコック達がオトヒメ様達やジンベエ達と話をしてから、ギョンコルド広場でコンサートが開催された。
何気に直接コンサートに来るのは初めてだな。生演奏が初めてだ。あのよくわからんファンの儀式みたいなのもないし、とても楽しめた。
住民達もそう悪くない反応だったし、タイガーさんが死んだすぐ後に比べれば、大分持ち直して来たかもな。
☆☆☆☆☆
魚人島が
「(クソックソックソッ!! 魚人と人間の友好だと? ふざけるな、この国はイカレてやがる!)」
リュウグウ王国の目が届かない深海、魚人街で受け継がれてきた人間達への怒り、憎しみ、復讐の意志。それを色濃く受け継いだ男、ホーディ・ジョーンズ。
次々と仲間が捕まり、思い通りにいかない間も、少しずつ進む人間との融和。ホーディの怒りは日に日に増すばかり。
「(あいつだ。あの人間が来てからどんどんおかしくなった……!)」
その怒りの矛先は、フィッシャー・タイガーが連れて来て、
「(ジャハハハ、だが良いことを聞いた)」
ホーディは、七武海として政府の、人間の狗に成り下がったと見下しているジンベエが、自身が忠誠心を欠片も向けていない国王のネプチューンに話していたことを思い出す。
「(あいつは、フィッシャー・タイガーの死に際にいた。そしてタイガーは、人間に献血を拒否され死んだ。これは使える。だがもう後はない……邪魔な奴はあの人間とオトヒメ。上手くいけば一度にどちらも……)」
魚人島の暗黒の感情、怨念は、数が減っても今なお燻っていた。
イスカ
ノベルエースの海軍少尉。詳しくは小説を読んでもらえればわかりますが、ルフィに対するスモーカー、エースに対するイスカ、というポジション。
武装色について
僕は2年前にドラゴンボール超の1時間スペシャルを見てる時に突然HDDが壊れてから、アニメ見てないんですが、アニオリでレイリーが修行でルフィのギア4を硬化してない武装色で倒したそうなので、必ずしも武装硬化>硬化なしの武装色、というわけではないみたいですね。ただ硬いかどうかなんでしょう。ロゼの現段階の武装硬化は、並の中将の硬化してない武装色と同じくらいかな。
格の違いの演出で使えそうですね。「今のはメラゾーマではない、メラだ」みたいな。
パンダウーマン美