機械の皇帝   作:赤髪道化

8 / 48
 タイトルでオリ主の異名判明。海軍本部の海兵たちによってつけられた。まだ海軍本部やシャボンディでのみ知られた異名。実は結構前から呼ばれていた。
 今回少し残酷な描写があります。苦手な方はご注意下さい。
 残酷な描写が好きな方はごめんなさい。作者が残酷な描写書くの苦手なので、以降は基本的に旅に出るまでまた修行や交友関係広げつつ、原作の出来事に関わりながら日常です。
 想像しながら書いて心が痛かったけど、海賊を相手にする以上この程度は起こり得る。
 ギャグっぽい方が書いてて楽しいなぁ。


〝機甲のロゼ〟

 今日はベルメールさんの誕生日プレゼントをノジコと一緒に買いに行くのだが、

 

「ねぇ、にぃに。どうしてもわたしはいっちゃメッなの?」

「うーん、基本的にシャボンディって治安悪いからねぇ。それにまだそんなに歩けないでしょ?」

「にぃにがいるよ? ベルメールさんがにぃにはつよいっていってた」

「オレがそこそこ強くても、出来ないことはいっぱいあるから。海とかダメだし」

 

 

 ノジコの身支度を待ってる間、オレは一緒に来たがって腕の袖にしがみついてるナミちゃんを説得してる。この子、冒険好きみたいだし、そろそろ外に興味が出てくる年頃なのかもな。

 ベルメールさんにはサプライズプレゼントをするために、シャボンディに出かけることを秘密にしているので、2人には傷の1つでもつけるわけにはいかない。秘密でなくとも傷なんてつけさせるつもりはないが。

 マリンフォードに売っていればいいんだけど、食料や生活用品ならともかくプレゼント用の商品はそんなに売ってない。酒やたばこに武器弾薬、その他装備品は売ってるけど。

 

 オレたちがいない間、ナミちゃんの面倒を見てもらうために、アインとビンズに来てもらっている。

 普段ベルメールさんの仕事中は、ノジコとナミちゃんが2人で部屋にいて、オレが頻繁に様子を見に来て、時間の空いている海兵も様子を見に来てくれているが、流石にナミちゃんを1人きりには出来ない。この子絶対1人で外に出る。

 

 

「む~。ちゃんとおててつないではなれないから~」

「マリンフォードで散歩から始めよ?」

「む~っ、やだやだぁ! にぃにのいじわる! けち!」

「そんなこと言ってもダメだからね」

「にぃになんてだいっきらい!」

がはあっ!!?

 

 ナミちゃんの言葉のナイフで、オレのライフが0になり吐血しながら膝をつく。

 今のオレには鉄の意志も鋼の強さも感じられない……。

 

「ねぇロゼ、何やってるの?(バカみたい)」

「ア、アイン……オレはもうダメだ。すまないがお前との決着、つけられそうにない。妹に嫌われたぁ……」

「いや、そもそもあなたその子の兄じゃないでしょ? 自称兄じゃない」

「げふっ!」

 

 アインから死体蹴りを食らった。

 たとえ血のつながりはなくても、オレにとっては妹だから……。

 

「に、にぃに、だいじょうぶ?(くちからちがでてる……)」

「ほらロゼ! 妹(?)が心配しているぞ。物のはずみで言ってしまっただけだろう」

「ほ、本当かビンズ? オレはまだこの世に存在していいのか?」

「にぃに、しなないでぇ!」

「ああ! 妹(断言)を残して死ねるかっ!」

「はあ……(なんなの? この茶番……)」

 

 オレが生きる希望を見出して復活すると、アインが冷ややかな目でオレを見ていた。

 オレがガープさんと本気で戦ってるのを見られて、あの時オレがわざと負けた(引き分けた)のがバレ、さらにガープさんに海軍に勧誘されていながらそれを断ってるのもバレてから拗ねられてる。もう慣れた。ガープさんがオレを勧誘するのはオレの実力以外がメインなんだけど、人の秘密を勝手に言うわけにもいかないしな。ガープさん、うっかり話しちゃったオレ以外には教えないようにしてるし。

 

 

「どうして普段わたしと組手する時は全身機械にしないのよ!?」って文句言われたけど、そんな戦闘中いつも全身機械化してたら、背も筋肉も育たないでしょ。機械なんだから。

 使わなきゃ勝負にならない相手以外には、組手では部分的な機械化しか使うつもりはないと正直に伝えると、改めて「絶対あなたを負かす!」とのお言葉を頂いた。

 まあ強い対戦相手が出来るのは歓迎なのでいいか。ビンズは心配してるけど、オレとアインが本気で戦う日が来ればいいだけだし。あれだけやる気があればきっと強くなるだろう。

 それより今はこの子の説得だ。

 

 

「帰ってきたら、一緒に散歩に行くから今は我慢して?」

「むぅ~……」

「お土産買って来るから」

「……プリンがいい」

「うん、わかった。オレとノジコがいない間、このお兄ちゃんたちの言うこと聞いて待っててね?」

「わかったぁ……」

「ありがとう。出来るだけ早く帰って来るから」

 

 なんとか説得できた。よかった。嫌われてなくて本当によかった…!

 

「拙者はビンズ、よろしくな(兄というよりまるで親だな……)」

「わたしはアイン、よろしくね? ナミちゃん」

「ナミです。きょうはよろしくおねがいします!」

 

 2人の挨拶に、ナミちゃんが元気良く挨拶してぺこりと御辞儀する。

 

「ふふっお利口さんね……この子、あなたよりも賢いんじゃないの、ロゼ?」

「ふははっ、だろう?」

「……ふんっ(皮肉が効かない、このシスコン(?)……わたしだけ気にして、バカみたいじゃない……)」

「そ、それよりもこの子の面倒を見るにあたって、何か気を付けることとかあるか?(ロゼは気にしてないが、この空気はなんとかならんのか?)」

「ご飯やおやつは冷蔵庫に入ってるからそれを。ご飯はレンジでナミちゃんが火傷しない程度の温かさまで温めて。少し前からスプーンやフォークを使う練習をさせているから、うまく使えなくて癇癪起こして食器を放り投げても、別のきれいなのをちゃんと持たせて、ゆっくりでいいからと優しく励まし、自分自身で食べるよう上手く誘導してくれ。あとこの子はお金に異常な執着があるから財布を抜かれないように注意すること、気づいたら取られてるから。それとそろそろイヤイヤ期に入ってて色んなことを嫌だって言うから、もしそう言われても怒らずに根気強く話を聞いてあげて。それから」

「待て、待ってくれ! そんな一気に言われても覚えきれん。紙か何かに書いてくれ!(やっぱりこいつ兄じゃなくて親だろ!? いつも海軍で修行しながらそんなことまでしてたのか?)」

「それもそうだね。え~っと紙は……」

 

 紙を探して辺りを見る。見つけた。

 

「【機械変化(メタルフォーゼ)】」

 

 自分の体を印刷機に変え、血から作ったインクを手袋ごと変化させた手の平から出し、頭の中でまとめた注意事項を紙に印刷する。

 

「はいこれ。お願い」

「う、うむ(文字がビッシリだ……)」

「……あなたの悪魔の実の能力って、戦闘以外にもそんなことまで出来るの?」

「オレの練習次第でね。そもそもメカメカの能力の本領は戦闘面以外の便利さにあると思うんだ。あとはオレ次第で増やせる手札の多さを活かした、色んな状況への対応力。戦闘面はゼファーさんたちみたいに身体能力と覇気を集中して鍛えれば、あれだけ強くなれるんだし。お腹を冷蔵庫に変えて、飲み物入れて持ち歩いたりしてるよ? 飲む?」

 

 そう言ってお腹をパカッと開けてオレンジジュースの入ったペットボトルを出してみる。

 うん、いい感じに冷えてるな。

 

 

「え、遠慮しておくわ。お腹から出した飲み物を飲むのはちょっと……」

「そっか。能力が覚醒すれば冷蔵庫内蔵のロボを作って歩かせることも出来るだろうけど、今のオレではこれが限界なんだよね」

「本部の特訓場でもたまに見かけるが、悪魔の実の能力者というのは凄いな」

「オレからすれば、能力者でもないのにあれだけ強いゼファーさんやガープさんの方が凄いんだけどね」

「ふふん。ゼファー先生だもの。当然よ!」

 

 アインが誇らしげに胸を張る。仲が良いようで何よりだ。

 

「おまたせ~」

 

 話しているとノジコの準備が完了したようだ。

 

「ヘアバンドもそうだけど、それ、オレが持って来た服?」

「うん! ど、どうかな?」

「よく似合ってる。気に入ってもらってるみたいでよかった」

「そっか、えへへ。ロゼもそのゴーグル、いつも首にかけてるね(なんか首輪みたい)」

「3人からのプレゼントだからね」

 

 このゴーグルはベルメールさん達から誕生日に貰ったものだ。

 恨まれて顔を覚えられないように、少しは顔を隠せとも言われた。たしかにもっともだ。

 海賊は海軍に引き渡してるけど、人攫いはボコボコに叩きのめして埋めてるだけだからな。

 ゴーグルを貰ってからは戦闘中にかけてる。ドリルやチェーンソーで武器を破壊する時、破片や火花が目に入ったら危ないしな。機械化すれば平気かもしれないけど、もしもを考えれば試す気はない。

 

「じゃあ行こうか。ビンズ、アイン。ナミちゃんをよろしく」

「妹をよろしくお願いします」

「任された。気を付けてな」

「あんまり遅くならないようにね」

「いってらっしゃい。はやくかえってきてね」

「普段ロゼやあたしにしてるみたいなワガママ言っちゃダメよ?」

「いわないもん!」

「じゃあいつも通りいい子にしててね?」

「うん!」

 

 いい返事だ。まあこの2人なら問題ないだろう。面倒見いいし。

 ノジコと部屋を出てシャボンディ方面の沿岸部に向かう。

 

「それにしても意外だね? ロゼがナミのお願い断るなんて」

「シャボンディは海賊やら人攫いやら天竜人やら、危ないものが多いからね。オレもよく襲われてたし。まだ走れもしないのに危ないでしょ」

「……それ、大丈夫なの?」

「ん? ああ、最近は襲われなくなったし、大丈夫だと思うよ? 流石にまだ襲われてたら連れて行かないよ。ノジコも戦えないんだし」

 

 

 そりゃよく襲われる奴と一緒に買い物なんて、怖がって当たり前だ。オレの周りには強かったり細かいこと気にしない人が多いから失念してた。

 はっちゃんと父さんに会いにシャボンディパークに行ったけど、はっちゃんは1人でも戦える。オレも行ったのは魚人とバレにくくするためだ。シャボンディの人間はたいてい怖がって魚人に近づこうとしないから、子供と一緒にいるのが魚人とは思わないだろう。

 

 最近は人攫いに襲われてない。ようやく敵わないと諦めたか、足を洗ってカタギになったのか。数か月前に襲ってきた人攫い集団をまとめて返り討ちにして片っ端から埋めたのが効いたか?

 空飛んでると海賊にはまだ襲われるけど、飛ばなきゃ平気だ。シャボンディに行く時あまり見られないようにしないとな。

 

 

「はあ……あたしじゃなくてあんたのことよ。ベルメールさんも心配してるよ?」

「オレ? ナミちゃんは見たことないけど、ノジコはオレが訓練してる所見たことあったよね?」

「そりゃ見たことはあるけど(何やってるかわからない内に大人がばたばた倒れてた……)」

「大丈夫なように鍛えてるから。オレが戦わなくとも、今の世の中が物騒なのは変わらないし」

「あたしもベルメールさんに頼んで、鍛えてもらった方がいいのかな?」

「強くなって困ることはないと思うよ。東の海(イーストブルー)は4つの海で最も平和って言われてるけど、まったく海賊がいないわけではないんだし」

「……そっか。もうすぐココヤシ村に行ったら、お別れなんだね」

 

 ノジコが少し寂しそうに呟いた。

 

「まあオレが旅に出たらココヤシ村にみかん食べに行くつもりだし、また会えるよ。死に別れるわけじゃないんだから」

「そうだよね……うん、ベルメールさんやナミとおいしいみかん作って待ってるから!」

「楽しみにしてるよ」

 

 話しながら歩いていると海が見えてきた。

 

「それじゃ飛ぶから掴まって」

「うん」

 

 ノジコを背負ってシャボンディに飛んで行く。

 速く飛び過ぎると落とすかもしれないので程々のスピードで。

 それでも普通の船より速いけど。

 

 

 

「わあ~、大きいシャボン玉がいっぱい飛んでる!」

「見えてきたな。プレゼントに良さそうなものが売ってるお土産エリアまで飛んでくから、もうしばらく掴まってて」

 

 ノジコが目を輝かせてる。シャボンが飛ぶ光景はオレにはいつものことだが、他の島から来た人には珍しいらしいからな。

 気配を探りながら旅行者向けの観光・お土産エリアに向かう。

 40番グローブの人がいない所で降りて、背負っていたノジコを下ろす。

 

「そういえば誕生日プレゼント買うの早くない? まだ10月だよ? あと2か月もある」

「今日はベルメールさん、シャボンディの付近を船で巡回してるから見つかりにくいんだよ。次いつ機会があるかわからないし」

 

 それに、ベルメールさんの誕生日までノジコ達がマリンフォードにいるかわからないから。

 

「それじゃ適当に店に入って選ぼうか」

「うん! ベルメールさん何が喜ぶかな?」

「店はいっぱいあるし、じっくり選ぼう」

 

「ベルメールさんタバコ吸うし、ライターはどう?」

「もう持ってるんじゃない? あたしたちに持って来てるみたいに服がいいんじゃないかな?」

「子供服だったら少し大きめの買えばいいけど、大人のはベルメールさんに合うサイズがわからない」

 

「この指輪とかきれいじゃない?」

「たしかにきれいだけど、指のサイズがわからない。あとあんまり高すぎると返して来いって言われそう」

 

「このヘアバンドは?」

「……ベルメールさんの髪型にヘアバンドは必要ないんじゃないかな」

 

「これ! これがいいんじゃない?」

 

 色んな店を回ってあれこれ話しながらプレゼントを選んでいると、今までで一番自信満々にノジコが言った。

 

「ブレスレット? 3つセットの」

「うん! ナミとはお揃いの小銭入れ貰ったのうれしかったし。家族3人お揃い!」

 

 

 なるほど。3人分なら多少高くても気にしにくいし、ベルメールさんは血がつながってないのを気にしてる節がある。ナミちゃんの兄と胸を張って言ってるオレより確実に気にしてる。まあまだ子供にはサイズが合ってないけど。ずり落ちそう。

 ふははっ、ちゃっかり自分もプレゼント貰ってるあたりナミちゃんの姉だな。

 

「じゃあ買って来るからちょうだい」

「はい。あたしちょっとトイレに……」

「あ~、会計済ませてから案内するからちょっと待ってて」

「1人で行けるから! 子ども扱いしないで!」

 

 そう言ってノジコは店の外に出て行った。迷子にならないように気配だけ気にしておくか。

 

 

 会計を済ませて、プレゼント用の包装をしてもらったブレスレットをコートのポケットに入れ、公衆トイレに向かう。とりあえず場所はちゃんとわかってたようだ。

 腹から出したジュースを飲みながら近くで待っておく。

 

「ロ、ロゼ……」

 

 数分後、ノジコが女子トイレから出てきた。

 首に腕を回され動きを封じられ、こめかみに拳銃を突きつけられて。

 トイレの周りにいた男たちが20人程集まってくる。仲間だろう。

 

「ようクソガキ。探したぜ? この1年、お前の顔を忘れたことはなかった!」

 

 ノジコに拳銃を突きつけてる男とは別の奴が、薄ら笑いを浮かべながら声をかけてくる。

 こいつがリーダーだろう。

 

「〝若葉狩り〟か」

 

 手配書で見た顔だ。

 子供やルーキー海賊を攫って売りとばしてることで去年あたりから手配書が発行されて悪名が上がった海賊。数か月前、医療大国として有名なドラム王国の王子を誘拐して身代金を要求したことで、6500万ベリーに上がった奴か。

 向こうはオレを知ってるようだが、オレには覚えがない。今まで倒した海賊は例外なく海軍に引き渡してる。

 

 

「〝機甲のロゼ〟って呼ばれてるらしいな? シャボンディパークでおれ達の邪魔したガキが大層な名前じゃねェか」

 

 

 ……初耳だ。〝キコウ〟? 〝気候〟。〝貴公〟。〝機甲〟か? 〝機甲〟、科学兵器や機械力で装備すること。そんな戦闘で機械を使うのがモロバレな異名を付けられてたのか。

 そういえば海兵が「また〝機甲〟が海賊を捕まえたらしい」とか噂してるの聞いたことがあったな。あれってオレのことだったのか。

 

 そして思い出した。こいつら去年メイプル売ろうとしてた人攫いか。

 そういえばあの時は2人が魚人とか人魚とかバレたらまずいから、こいつら放って移動してそのままだったな。去年は手配書が出ていなかったが海賊だったのか。

 

 ……つまり、これはこいつらに止めを刺して心を折り損ねたオレのせいか。

 ノジコの頭に突きつけられた拳銃の引き金に指がかかってる。少し指を動かせば、弾丸が頭を貫くだろう。音速以上のスピードで殴り飛ばしても、殴った反動で発砲されるかもしれない。

 周りの人間には期待出来ない。人質が取られてるし、この島の住民は騒ぎが起きても決して関わらない。自分が巻き込まれるから。長い間海賊、人攫い、天竜人と接してこの島に根付いた処世術だ。海軍に連絡してくれればいい方。賢い生き方だ。相手は無法者や権力者。力がないのに下手に首突っ込んでも事態が悪化するだけだろう。

 いつも通り自分でなんとかするしかない。

 

「そのガキを相手に人質取らなきゃ前に出られないなんて、ずいぶんオレが怖いみたいだな。オレには拳銃を向けなくていいのか?」

 

 挑発してノジコに向けられてる拳銃をオレに向けようとする。

 

「お前には後で鉛玉をしこたまブチこんでやるッ! ここで暴れると海軍が来るかもしれねェ。無法地帯の19番グローブまでついて来い。妙な真似をすればこっちのガキがどうなるか、わかるよなァ?」

 

「……ずいぶん詳しいな?」

 

「長い間この島で人攫いしていたからなァ。海賊になるキッカケをくれたことだけは感謝してるぜェ?おれ達の海賊旗を見りゃ命が惜しくてどいつもこいつも簡単に金を差し出す、何をしようが自由だ! お前にはたっぷり礼をしてやるよ」

 

 元人攫いで海賊か。天竜人も加わればオレの嫌いな人間3種類制覇だな。反吐が出る。

 

「ロゼェ……ごめんなさい。あたしが1人で出て行ったから……」

 

「ノジコは悪くない。これはオレのせいだ。ごめん。絶対助けるから」

 

 ノジコが涙ぐみながら謝ってくるが、謝るのはオレの方だ。不甲斐無い。オレが一緒にいながらこのザマか……。

 

「ああそうだな。お前が悪い。お前がおれ達の邪魔をしたからだ。お前と一緒にいたせいでこのガキは狙われたんだからなァ?(丸腰でこのガキを見つけたのはラッキーだったぜ。何を使われたのかはわからねェが、武器がなけりゃただのガキだ)」

 

 ……こいつら、オレが悪魔の実の能力者ってことには気づいてないのか? 何か機械の武器を使って倒されたと思ってるのか。

 

「お前がおとなしくしてればこっちのガキは助けてやるよ(このガキを気が済むまでいたぶって、殺す寸前にもう1匹のガキを売りとばすと告げて地獄に叩き落としてやる。生まれてきたことを後悔して死ねッ!)」

 

 よく言う。約束守る気なんかないくせに。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「気は済んだか? ならさっさとあの子を放して消えろ。今なら見逃してやる」

 

「ば、化物めッ!(こいつ、悪魔の実の能力者だったのかッ!? 拳銃で撃っても効かない、剣で斬っても剣の方が折れる!)」

 

「せ、船長ォ。もうこんな化物放って逃げましょうよ!」

 

「ふざけるなッ! ガキに舐められたまま引き下がれるかッ!(冗談じゃねェ。このまま人質を解放なんかしたらこの化物に殺されるッ!)」

 

 

 貴様らと一緒にするなよ。殺しはしないが見逃すつもりもないが。

 19番グローブに連れられてから1時間は経ったか?左手を手錠で柱に繋がれて攻撃を受け続けている。こんな海楼石製じゃない手錠なんていつでも壊せるが、ノジコを捕まえてる奴が引き金を引いてしまうかもしれない。

 オレが攻撃され始めてからノジコの精神状態がマズイ。泣きながら自分を責め続けてる。

 いい加減に諦めればいいものを、こいつらいつまでもしつこい。

 オレが機械化を解いて傷を負えばこいつらは満足するんだろうが、それではオレが殺されノジコが奴隷として売られる。何の解決にもならない。

 

 

「貴様らじゃいくら時間をかけてもオレを殺せない。諦めろ」

「ッ舐めやがって! いくら体が丈夫だろうがッ」

 

 言いながら〝若葉狩り〟がオレを地面にうつぶせで倒す。

 その瞬間殺気を感じて身震いする。

 

「っ!?」

「構造上、関節は脆いだろうがッ!!」

 

 柱に繋がれたまま上を向いた左腕の肘を全体重をかけ思い切り踏みつけられる。

 

 ゴキンッ!!

 

 鈍い音が響き、腕に激痛が走る。

 

 

ガアアアァッ!?

「ヒャ、ヒャハハハッ! ようやく、悲鳴を、上げやがって! この、化物がッ!」

 

 左肘が本来曲がらない方向に曲がってる。

 曲がった左肘を何度も何度も踏みつけられる。

 

「ロゼェッ! もうやめてよっ!(あ、あたしのせいで……!)」

 

 違う、去年こいつらの心を折るのを怠ったオレが悪い。

 

「ハハハッ、動くなよお嬢ちゃん。今良い所なんだからよォ」

 

 ガブッ!!

 

「いてっ、このガキッ!」

 

 ノジコが男の腕に噛み付いて拘束から逃れる。

 良かった……結局オレは何も出来ていない。ただ攻撃を受けていただけだ。

 

「ロゼーッ!」

 

 ノジコが泣きながらオレに駆け寄ってくる。

 

「あ~あ~。おとなしくしてりゃ何もしなかったのによォ。野郎共ォ、あのガキ撃ち殺せェ!(このガキの腕はへし折った。もう人質は必要ねェ。売るつもりだったが、このガキが1匹いりゃ十分だ。能力者は高く売れる。ヒャハハッ、このガキの目の前で殺してやる!)」

 

 なっ、そんなことさせるかっ!

 全力でノジコに向かって走って、銃弾が当たらないように抱きしめて、機械化したコートで覆って壁にする。

 

 バンバンバンッ!!

 

 銃声が響き、オレの体に弾丸が当たるがこの程度効きはしない。

 

 

「ごめん……遅くなって」

 

「イ、イカレてんのか? 自分の腕を……!」

 

 オレの左腕の肩から下が柱に手錠で繋がれ、あらぬ方向を向いたままぶら下がっている。

 

 土壇場で体を分離出来るようになった。もう少し早く出来るようになってれば左腕も無事だったが、この程度仕方ない。

 左腕を体から切り離したせいか、痛みも消えた。神経が繋がってないからだろう。

 

「いくら化物でも片腕を失えばもう怖かねェ。残りの手足もへし折ってやる!」

 

「【(ゲン)(コツ)隕石(メテオ)】ォ!」

 

 ドゴォン!!

 

ヴォゲァア!!!

 

 置いて来た左腕の、拳だけを切り離して武装色を纏い、高速で飛ばし〝若葉狩り〟の顔面に叩き込みそのまま殴り飛ばす。

 

「ヒィッ!? せ、船長ォ!」

 

「ノジコを捕まえてたのは貴様だったか?」

 

「く、来るなァ化物ォッ!」

 

 バンバンバンバンバンバンッ!

 

 銃弾が飛んでくるが、効かない。すべて周りに跳ね返る。

 全弾撃ち尽くしたんだろう。引き金を引いても弾はもう飛んでこない。

 

「さっきまでの薄ら笑いはどうした? 少しは奪われる者の気持ちがわかったか?」

 

「み、見逃してくれェッ! おれは命令されてやってただけで」

 

「たかが腕1本壊したくらいで、化物(オレ)との差が埋まるとでも思ったか? 両手両足をもがれようが、貴様らのような鉄の意志も鋼の強さも感じられない奴らに、オレを殺せはしない。」

 

「こ、殺さないでくれェッ!」

 

「誰に手を出したのか、後悔させてやるっ!」

 

 ギンッ!!

 

空気が震える。バタバタと残りの海賊共が気を失って倒れていく。これって……

 

 

「……これ、父さんがやったのか?」

 

「気づいていたのか……(さっき何やら不吉な技名が聞こえた気がするが、今は気にしないでおこう……)」

 

 物陰から父さんが出てくる。少しバツが悪そうだ。

 

「まずは腕を見せてくれんか? 少しは心得がある」

「わかった。ノジコ、離れて……っノジコ!? 大丈夫!?」

 

 抱きしめてたノジコを見ると気絶していた。

 全部防いだはずだけど、もしかして流れ弾に…!?

 

「あ~、その子ならお前が腕を外した時に気絶してたぞ?(私も思わずこいつら皆殺しにしそうになった。てっきり腕を切り落としたのかと)」

「……そっか。傷がないならまだいい」

 

 後でちゃんと謝らないと。

 とりあえずノジコをそっと寝かせて、拳を切り離したことで手錠から外れ、地面に落ちてる腕と空中に飛ばしてる拳を自分の方へ飛ばして持ってくる。

 

 ガシャンッ!

 

 左腕を元の通りに合体させる。同時に痛みも戻ってきた。

 

 

「っつぅ! お願い……!」

「ああ」

 

 父さんがオレの左腕を見て、軽く触れたり、どこに痛みがあるか聞いてくる。

 

「……おそらく骨が折れてはいまい。能力の影響で頑丈なおかげだろう、ヒビが入ってるかもしれんが脱臼だ。だが靭帯が損傷しているのだろうな、腫れがひどい」

「治りそう?」

「心配するな、必ず治る(近くの医者でダメなようなら他の島まで行くとしよう。必ず治す)」

「折れてないなら、この、あらぬ方向を向いてるの、どうにかならない?」

「やろうと思えば出来るが……私はちゃんとした医者というわけじゃない。痛いぞ?」

「お願い。このままじゃ、ノジコが気にする」

「……わかった。座ってくれ」

 

 父さんがオレの左腕の上腕と手首を持ってゆっくり動かす。

 ゴキッという音がして、おかしな方向に向いていた腕が元に戻る。

 腫れてはいるが、さっきまでよりはマシに見えるだろう。

 

「ぐぅっ!」

「大丈夫か?」

「うん、平気……まだ、痛いけど」

「しばらく動かさないように。後でちゃんと医者に診てもらいなさい」

「わかった……それで、こいつらって父さんがやったの?」

「……いや、私は手を出していない。お前がやったことだ」

「やっぱ、そうなんだ。覇王色の覇気だよね?…もっと早く出来るようになってれば、怖い目に逢わさずに、済んだのに」

 

 子供のオレの偶然出来た覇王色で気絶するってことは、やっぱりその程度の覚悟の奴らだったか。

 

「……私を責めないのか?お前たちが捕まっているのに、手を出さなかったんだぞ?」

「今回のことは、オレの不始末だ。オレの詰めの甘さが原因の、オレの戦い。結局ノジコの行動に助けられただけで、何も出来なかったけど。それに、本当に危なくなったら、助けるつもりだったんでしょ?オレが腕を踏まれる前、すごい殺気だったよ?」

 

 今までオレが感じたことがないほどに。

 こいつらは、オレの痛がる様を笑うのに夢中で気づいてなかったけど。

 

「(そこまで気づかれていたか)……海賊に卑怯という言葉は存在しない。騙し、裏切り、人質、毒、兵器。勝つためならば手段など選ばない。今回はこの程度のチンピラどもだから、その程度の傷で済んだしその子も無事だったが、これからもお前が海賊と戦い続けるつもりなら、今日のようなことはまた起こり得るだろう。それでも戦うのか?」

「戦う。どんな罠を仕掛けられようが生き延びる。どんな武器を使ってこようが叩き潰す。人質を取られようが奪い返す。そのために、敵を圧倒する実力を身につける」

「今まで通り、殺さずにか?」

「殺さない。オレが海賊と戦うのは、正義の味方だからじゃない。気に入らないから倒してるだけだ。それで殺せば、自分の欲望の為に殺して奪う、こいつらみたいな海賊と同じになる。そんなのごめんだ……父さんはやっぱ、オレが海賊と戦うのは嫌?」

「はっはっはっ、私のことなど気にするなッ! お前の人生だッ! お前の好きに生きろッ! その傷が治ったら、覇王色の制御の鍛錬を始める。今は治療に専念しなさい(この子の嫌いなタイプの海賊から我々の待ち望んだ海賊が現れるとは到底思えん。人は自由に生きるものだ。なァ……? ロジャーよ……)」

「はいっ! ……あ~、父さん。ノジコをオレ達の家まで運んでくれない?」

「別に構わんが……お前はどうするんだ?」

「こいつらを海軍に引き渡してくる」

 

 ノジコのことも心配だけど、オレの友達に手を出したこいつらを、このまま放っておくわけにはいかない。

 冥王(父さん)に海軍までこいつらを届けてもらうわけにはいかないからな……。

 

「……あれだけ怒っていたのに、もういいのか?(今日は今までになく聞く耳を持っていなかったが)」

「こいつらの海賊ごっこに付き合って遊んでやるほど、オレは暇じゃないよ。人を待たせてるし。船長だけ連れてって、海兵に伝えて後で他の奴らも全員連れてってもらうことにするよ。埋める時間が惜しいから、逃げられないように両手両足の骨を折って、その辺に転がしとこうかな」

「そうか。この子のことは任せておけ(このチンピラどもはそれで十分後悔するだろうな。珍しくそれ以上のことをするつもりだったか。甘さが少し消えたか?)」

 

 父さん達から聞いた海賊のケジメの付ける方法、手足を切り落とすつもりだったけど、止血のことを考えると時間が惜しい。穴掘って埋めるのも時間がかかりすぎる。

 さっさと済ませて家に帰ろう。プリンも買わないと。




 にぃになんてだいっきらい!
 この作品が始まって以来最大ダメージをオリ主に与えた。後半で左腕壊された時より大ダメージ。先攻1ターン目でジェムナイトワンキルのような効果ダメージによりLP(ライフポイント)8000を削りきった。
 ONE(ワン) TURN(ターン) KILL(キル)
 初手ヴェーラー握ってないオリ主が悪い。

 オレには鉄の意志も鋼の強さも感じられない……
 オリ主の見た目である遊戯王ARC-V黒咲隼のセリフ、
「貴様らのデュエルには鉄の意志も鋼の強さも感じられない!」から。
 オリ主は見た目が黒咲隼なだけで中身は違うけど、前回の技名の不動遊星率の高さを気にして、中和するため黒咲っぽさを出した。メカメカの実の能力者的にもピッタリなセリフ。
 オリ主がペローナの【ネガティブホロウ】を食らってネガティブになったら、こんなセリフを言うという設定。この作品でペローナと会うことがあっても、その頃には余裕で防げる実力になっているので食らわないが。能力で出したならたぶん武装色纏って幽霊物理で殴れるでしょ。
 僕はPS3持ってないのでプレイしたことはないですが、海賊無双3で各キャラが【ネガティブホロウ】食らった時のセリフは面白い。普通なら言わないようなことを言う。
例を挙げると、赤犬は「わしはゴミじゃけェ……」って言う。
 気になる人は買うなりググるなりしてみてください。(姑息な宣伝)
 他にもロビンの【グラップ】食らった時のセリフとかハンコックにメロメロになった時のセリフもある。
 赤犬で例を挙げると、
 グラップ「んぐはァ!この外道がァッ!」
 メロメロ「ほォ~……ええのォ!」って言う。もはやキャラ崩壊。誰だお前っ!?

 アインが拗ねてる
 オリ主がどんどん人の領域から逸脱してんのに、いつまでも隠し通せるわけがない。
 自分はまだ海軍入るのダメって言われてるのに、4つ年下の子が勧誘されてたらそりゃ思うところがあるよね。しゃーない。ゼファー先生を褒めれば少し機嫌が直る。ちょろい。
 ビンズはアインよりもさらに4つ年上なので、今すぐ海軍に入ってやっていける実力がないとわかってるので黙って鍛えてる。メカメカの実の能力のおかげでもある。男はロボ好き。クールなローでも目をキラキラさせるからね。

 いつも全身機械化してたら背も筋肉も育たない
 機械化中に筋トレしても筋肉なんてつかないけど、機械化中の体のパワー、スピードは素の身体能力の向上に応じて上がります。単純に体積が増えると機械に出来る部分も増えるしね。だからオリ主は能力に頼らない素の身体能力(デュエルマッスル)も鍛えてる。まだまだ出来ないけど、六式も練習は続けてる。
 体を能力で機械化するのには体力の消費はないが、例えばドリルを起動して回すのには体力を消費してる。

 いつも海軍で修行しながらそんなことまでしてたのか
 子育てママにとっては割とストレスの貯まることだが、オリ主には癒しの時間。むしろLP(ライフポイント)が回復すらしてる。シスコン(りょく)カンスト、もしくは(トラップ)カード、レインボー・ライフを発動していたのかもしれない。並みのシスコンとはレベルが、いやランクが違う。それ故に妹(仮)に嫌われたらネガティブになる

 なんか首輪みたい
 輪になっている物のプレゼントには「相手を独占したい。束縛したい。」という意味があるそうです。ゴーグルもヘアバンドも輪っかですが、当然そんな意味でプレゼントしたわけではありません。
 ノジコへのプレゼントのヘアバンドは、原作で子供時代にしてたやつです。
 ゴーグルは「黒咲隼不審者」でググればかけてる画像が出てくると思います。サングラスだったかもしれないけど、ここではゴーグル。その方がドリルキャラに合うと思った。
 ついでに財布には「いつでもあなたと一緒にいたい、いつでも私を側に置いて大事にしてね。」という意味があるみたいですが、これもオリ主は知らない。ただナミに財布取られまくるから2人にあげただけ。なお財布はまだよく取られてる。見つけて叱る度にナミのテヘペロで誤魔化されてる。オリ主ちょろい。

 〝若葉狩り〟6500万ベリー
 オリキャラ。名前は決めてない。もう登場もしないと思う。
 オリ主がマインドクラッシュするのを忘れた、詰めの甘さが生み出した海賊。いつもなら海軍に引き渡せない人攫いを全治1か月以上の傷を負わせて、首だけ出して埋めて1日放置してる。治療費のためのサイフポイントにもダメージを与えてる。
 オリ主は基本的に海賊や賞金首を名前で呼ばず、異名や懸賞金で呼ぶ。名前で呼ぶ気がないだけで覚えてはいる。名前で呼ぶくらい気に入った海賊に会っても人前では異名で呼ぶ。
 こいつらはオリ主に倒されて怖くてシャボンディから海に出たが、悪名が上がり調子こいて戻ってきた。強さは、扉絵で染物職人に転職してたベラミーに瞬殺された、〝処刑人ロシオ〟とたいして変わらない。世界政府加盟国の王族に手を出したからこの額。あとロリコンの当て字だから。異名もロリコンだから。若葉=子供。ルーキー海賊狩り設定はついでに付けといた。海賊も奴隷の対象だし。人攫い時代の人脈を使って奴隷を売ってた。売ろうとする対象のことを匹で数える。
 1人で女子トイレに行ったノジコの後を追って、用足して手を洗ってた所を捕まえたド変態集団。メイプルの時もこの手を使った。おまわりさんこいつらです。
 身代金払わず、こいつらに人質に取られた9歳か10歳のワポルがそのまま帰って来ない方が、ドラム王国の国民にとっては良かったかもしれない。ムッシュールが王になって悪化する可能性もあるが。

 【(ゲン)(コツ)隕石(メテオ)
 ガープの技。本来は砲弾を大砲以上のスピードでぶん投げる技。
 オリ主が体を切り離せるようになったのはこの話の中が初めてなので、即興で知り合いから技名パクッた。バギー程バラバラにはなれない。具体的にはロボが分解できそうなパーツごとしか切り離せない。
 拳だけを切り離し、相手に叩き込むロケットパンチ。
 おそらくロジャー海賊団は、全盛期の威力が落ちてないガープのこの技を何度も食らっただろう。オーロ・ジャクソン号の前の船を壊されたりしたかもしれない。海賊には不吉だ。
 後日オリ主がこの技をガープに披露した所、「ほう、おれの技を……」と呟きながら、非常に好戦的な笑みを浮かべ、オリ主を獲物を見る目で見たという。
 別に怒っているんじゃなく、半ば弟子のようなオリ主が自分の技を真似したことのうれしさ半分、子供が自分の技をパクッたのを生意気に思う気持ち半分といった所。
 実はレイリーの斬撃技の名前を受け継いだ技もあるのだが、オリ主が甘いのでまだ人に使ったことがない。赤犬にはどうせ自然(ロギア)で効かないから目潰しに使った。今回で少し甘さが消えたのでこれからは海賊とかには使う。前回の【嵐脚(仮)】はレイリーに教わって斬撃を飛ばせるようになったから出来る。
 手ではまだ斬撃を飛ばせない、足の方が力が強いから。
 技名はゲームのサウストを参考にする。原作ではレイリーの技まだないから。
 シャッキーの技は無理かな? 全然戦闘シーンないし。
 一応鞭の使い方はシャッキーに教わった設定だけど。何か似合う。

 薄ら笑いはどうした?~
 ここぞとばかりに黒咲隼のセリフを使った。僕が約10年ぶりに遊戯王カード再開するきっかけになった話でのセリフ。RR(レイド・ラプターズ)かっこよかった。途中から見始めたので黒咲が主人公と勘違いしてました。
 元のセリフは「薄ら笑いはどうした? 少しは狩られる者の気持ちがわかったか?」だが、どっちかと言うとオリ主は海賊を狩る側なので少し変えた。
 オリ主は何かを奪われたことはないが、見聞色で生まれた時から奪われる者の心の声を聞いてたので嫌というほどわかってる。
 オリ主が海賊から奪ってるという事実からは目を逸らす。勇者行為だからセーフ。

 両手両足をもがれようが
 具体的には首と胴体だけ残ってたら、機械化で止血してジェットで移動して、噛み付きや頭突き、体当たりで戦おうとする。
 決闘者(デュエリスト)なら左腕を切り落とされようが平気だし、四肢を切り落とされても戦う。
 覚悟がある海賊もそう。ルフィやゾロも切り落として後でチョッパーにくっつけてもらおうとしてたし、シキ、シャンクス、ゼフも自分で手足犠牲にした。

 ギンッ!!
 オリ主が覇王色を使う時の擬音。シルバーズだし。
 九十一巻読み返してたら、擬音を強調した方がワンピースっぽいことに気付き、今回から意識するようになった。最初から気付いてれば良かったね……。
 5歳で覇王色覚醒は早いと思ったけど、ここで覚醒しないとタイミングを逃しそうなので使えるようになってもらった。
 まあ〝ビッグ・マム〟も5歳で巨人族の英雄ぶっ殺して、海賊になって5000万ベリーの賞金首になってるし、ありえなくはない。
 覇王色を制御出来るようになれば海賊の生け捕りが容易くなるが、傍目には手も使わず一睨みで海賊倒してるので、シャボンディの大半の住人にますます怖がられ避けられるようになる。
 代わりに船を売る時に今までみたいに子供だからとなめられて二束三文で買い叩かれることもなくなるが、たまにすれ違った住民からヒィッ!? と悲鳴を上げられる。
 人間扱いされてない。差別が根強い島だからね。まあシャボンディに限らず基本的に普通から逸脱した者は周囲から拒絶される。チョッパーやロビンみたいに。
 その事情を知って同情した海兵に優しくされ、海兵を煩わせる海賊が余計に嫌いになるオリ主。能力者とはいえ子供が怖くて海兵なんて務まらない。例外もいるけど。
 シャボンディの住民からの村八分は、オリ主が悪魔の実の能力を覚醒させ、ロボを召喚して戦うようになるまで続く。ロボは人気。
 遊戯王の観客やNARUTOの木ノ葉の里の連中並みの見事な手の平返し。

 実は途中からいたレイリー
 親としてはすぐにでも助けたいが、師として海賊を相手にすることの厳しさを教えるため、心を鬼にして弟子の戦いに手を出さなかった。
 オリ主が殺気を感じて身震いした時がレイリーが来た時。オリ主は気配も心の声も消してるから気づけず、ノジコの叫び声が聞こえて気づいた。来てすぐオリ主の左腕が壊される未来を見聞色で見て思わず殺気が漏れる。
 今更子供に負けて人攫いから海賊になった奴の殺気に臆するオリ主じゃない。
 ノジコの方が危なくなったら手を出すつもりだった。自分の子はともかく人様の子を巻き込むのはマズイ。

 手足を切り落とす
 オリ主が両親に聞いた海賊のポピュラーなケジメの付け方。〝赫足のゼフ〟もお気に入り。
 ノジコへの心配とナミとの約束>越えられない壁>海賊への報復
 こんな優先順位なのでやめた。ただの時間短縮が目的なので骨折っても許してない。子供がただの作業のように淡々と大人の骨を踏んで折ってる姿はかなり怖い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。