自称機械技師の備忘録   作:アビャア

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vectorの編成拡大の為に毎日、vectorが出る建造レシピ回しているのに9とUmp5が出る今日この頃。

9が出るのは嬉しいけど、もうファミパンは勘弁なんじゃ......。







2.修理はきっちり・かっちりと

やぁ、皆元気にしている?身体は三十路のおっさん、頭脳は天才(笑)な丈二だよ。

 

 

今は修理対象であった戦術人形『Vector』の大部分の修理を終え自前の軍用ノートパソコン(魔改造済み)でプログラムの不具合の修正、再起動時に直したパーツやプログラムが彼女と上手く噛み合うか等の最終調整をしている所だ。

 

えっ?話が飛びすぎてるって?あぁ、『menu』の能力を間隔を開けながらとはいえ長時間使った反動で脳が若干疲れていたから忘れてた。

 

やはり転生能力を発現しても、異世界転生系で直ぐにチート能力使いこなせてヤッフー!俺TUEEEE!!みたいな展開は現実ではあり得ないみたいだ。

むしろ転生して31年後にこの能力が発現した俺の方が異端なのかもしれないが......。

 

 

.....どうせパソコンを打ち続けるのもあれだし、高カロリーチョコバーとミルクココアで脳に栄養を与えつつ、6時間前まで遡るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

俺は、俺が愛銃マカロフを腰に、折り畳みナイフを左手首に隠し玄関を開けると、人形であることを隠す為か少女らしい服装を着た戦術人形達がいた。

 

自分達の名前を言って、右目に傷を残し常に"朗らかな笑み"を浮かべ握手を求めるツインテ少女『UMP45』。

そんな彼女の妹なのだろうか、姉とは逆の左目に傷があるサイドテールの少女『UMP9』は、姉の後ろでやり取りを楽しそうに見ながら俺を観察。

薄水色の前髪パッツン銀髪少女『HK416』は腕組をしながら不機嫌そうに此方を見ていた。

 

UMP45は警戒しなくてもいいよ。と笑っていたが彼女達は俺のようにカバンや身体の何処かに武器を隠し、何かしたら直ぐにお前を殺せるという殺意が隠れていた。

 

 

俺は苦笑いしながら握手を返し軽い自己紹介を済ませると、HK416から早く行く準備をするよう促される。俺はチョコバー5本と工具箱、色々入った『仕事用』のバッグを手に取り三人に連行された。

黒塗りのハイエースにドナドナされハイエースに乗ると、後部座席に『G11』と呼ばれる銀髪少女が抱き枕を抱えながら俺達に適当に挨拶を済ませそのまま眠った。

 

 

 

HK416は運転席に乗りハイエースを運転、俺は目隠しをされ真ん中の席に、姉妹二人が俺を挟む形で両端の席に座り目的地へと向かった。

その道中、修理対象の人形の破損具合を簡単に教えてもらいつつ俺のアレコレについて等の他愛ない会話をする。その会話の中で知ることが出来た彼女達の性格と任務の内容について紹介しておこう。

 

UMP45は、表の顔は朗らかな笑みを常時浮かべてるが実の所、彼女のその笑みは偽りで笑ってない。特殊部隊特有のヤベェ匂いがするし、何を考えているか分からない。

目隠しの影響か彼女が余計怖く感じて表には出さなかったが内心『アイエェェェッ!?』しながら全身の血の気が引いていた。

とてつもない闇を抱えてそう(震え声。)。

 

 

UMP9は姉と違って作り笑いでない本当の笑みを使っていて、明るいからとても癒し、彼女のお陰で正気をたもてた。

雰囲気からして彼女はこの部隊におけるムードメーカー的存在なのだろう。残虐性が見え隠れしてたから、あまり敵にまわしたくない。

 

 

HK416は寡黙で口を開けば毒を吐く冷淡な感じ。

寡黙から漏れだすレベルの自意識過剰で完璧完璧主義者。コイツは出来るウーマンと見せかけて戦闘以外では残念な感じがする。確証は無いが彼女と付き合ったら確実にヤバい。花京院の命を賭けても良い。

 

G11はぁ.....、何だ。あんまり喋らなかったが惰眠を貪る面倒臭がりという印象が強い。それと頬っぺたがもち肌でぷにぷにの伸び伸びだ。UMP9が彼女の頬っぺたを伸ばした時の声と、頬っぺたを触った時の感触は小動物的なものを感じ不覚にもハラショーと呟いてしまった。

 

 

任務は、戦術人形『vector』の修理ただ一点のみ。

俺に彼女を五時間以内に修復して再起動するのが今回の依頼だ。

しかし、何故時間制限付きで尚且つ俺なのか。戦術人形専用の修理機械あるじゃんとか、色々と知りたいが消されるかもしれないから詮索するのは止めた。こういった仕事で下手にしゃしゃり出ると命が危ないからね!

 

 

損傷が激しくほぼ死に体な為、意識をさえ戻してくれたら任務は達成されるとUMP45が言っていたが、修復中の機械や人形を途中で投げ出すなんて機械技師にとって御法度物、其処は技術者として最後までやり遂げようと思った。

そんな時間を過ごすこと二時間、目的地に辿り着き車のドアが開かれ外に出る。目隠しを外すと辺りは木々で囲まれた森。そこに隠されてるようにポツリと海外映画に出て来そうな打ちっぱなしのコンクリートで出来た小さいセーフハウスが建っていた。

 

 

後ろで416がイライラしながら不機嫌そうな声で自分の名前と同じ銃を背中に押し付けられ、UMP姉妹の案内の元セーフハウスに入り案内される。中は質素な作りで幾つかの小部屋があり、その中で一番奥の部屋に案内される。

その部屋に入ると、そこそこ良い修理用の機材等が置かれ、修理対象である戦術人形『vector』が台の上で眠っていた。

 

彼女のことは車の中で大部分の情報は得ていたが実際に破損具合を見るとひどく悪い。

右腕がもげて端子と部品の露出し、服もボロボロ。身体のあらゆる場所に裂傷が多数、腹に大きな刃物で貫かれ空洞が出来、プラチナブロンドのショートカットに隠れる形で額にも大きな切り傷があるという悲惨な状態だった。

 

此処まで破損した戦術人形を直すのはかなり久しぶりだが、俺も機械技師としてのプライドがある。作業着のツナギに着替え工具箱から必要な道具を取り出し、彼女の修復が始まった。

 

 

まず最初に、自前の軍用ノートパソコンで彼女の破損具合がどれだけ酷いか確認すると、身体は見ての通りだが、プログラムの方もかなり破損していて思わず苦笑い。

額にあった切り傷は幅は大きいが傷の方は思ったほど浅く、そのお陰か人形の脳に当たる箇所の損傷は奇跡的に少ないのは不幸中の幸いだった。

この部分ってかなり複雑で、下手に弄るとその人形に大きな支障が出てかねない代物。それ故に人形を修理する上で結構大変な所である。

 

しかし、八割壊れた状態な彼女を見ても狼狽える俺ではない。戦場じゃ何度もこんな状態の人形をドンパチ賑やかな状況で直してきたんだ、嫌でも馴れる。

 

何時ものように、工具箱から倍率スコープ付のゴーグルを額に付け『menu』をフル活用して彼女を修復を始める。

まず最初に、彼女の破損データを転写しメニュー画面を起動、其処から情報や記憶を照り合わし必要な情報を絞り込んでファイルに纏める。

そこから、必要に応じてファイルからその情報を取り出して修復するという方法で進めた。

 

デメリットの都合上使う場面は限られ、クールタイムが必要だが、目を瞑る事で設計図や情報をすぐに取り出せるし、いざとなれば俺の視界に情報を開示出来るから、こういった修理や開発においてかなり助かる。

 

menuについてアレコレ言っているが、以前よりスムーズに修復やガジェットの開発が出来て大助かりなのだ。

こうして、能力と長年の経験を生かし素早く判断し黒いヤブ医者の如く彼女を修理をしていく。

そして、次いでに最適化もする。どんなに高性能でも最善のコンディションじゃないと本領が発揮出来ないからね。

 

こうして、Vectorの身体の修理に二時間、残りの時間をプログラム修復や調整に費やし今に至るというわけだ。

さてと、これをこーしてあーしてと.....どうだぁ?

 

 

....ヨシ!完全修復完了!修理完了までに4時間10分掛かったか。能力を使っても50分短縮、まだまだ改良と練習の余地ありだな。

しかしこの新品同様の出来、俺の腕も鈍る所か成長し続けているのはとても嬉しい。とてもхорошо(最高)な気分だ。

 

見てください!八割壊れたVectorを新品同様きっちり・かっちり修復したこの姿を!我ながら良い出来だな!!

 

 

...額の傷は綺麗に直せたが、腹の傷の方は、傷口があまりにも大きかった事と機材の関係上、お腹辺りに小さな傷跡が残ってしまったが、まぁそこは戦術人形用の修理機械を使えば直ぐにその傷を無くせる用にしておいたから、まぁOKな筈だうん。

プログラムもぬかりなーく修復して最適化したし、それじゃ彼女を目覚めさせるとするか。

えーと、....ここをこうして、......再起動プログラム始動っと。

 

 

.....身体各所異常無し、基本プログラムも異常無し。再起動......よし!起動したな。

 

おっと、まだ何が起きたか混乱して、此方には気か付いていないみたいだな。

 

 

 

おはようVector。ぐっすり眠れたかい?

おっと俺は敵じゃない。そんな睨まなくても良いぜ?

 

俺の名は丈二・ニコフ、フルネームは長いからまた今度な。

あんたを直す依頼を受けて任務を達成した見ての通りただのしがない三十路の機械技士だ。えっ?俺がとても胡散臭い?後ろにいる彼女達といい、結構気にしている所を突いてくるね全く。

 

それに驚くのは分かるが、身体を急に動かすな。

 

ちゃんと直したとはいえ、病み上がりの身体を急に動かしたら駆動パーツに負荷がかかってお身体を障りますぜ?

 

それと、記憶の方は大丈夫か?『過去のデータを思い出すと多少ちょっとしたノイズが走るだけで差し支えないし、私が製造されてから処刑人との戦闘で相討ちという形で意識を失う直前までの記憶はちゃんと覚えているわ。』か。

むぅ、やはり額のダメージのせいでプログラムを修理しても微少のノイズを取り除けなかったか。

 

 

んっ?何で生きていているか不思議かVector。

そりゃ、素人が見ても分かる位の壊れっぷりだからなぁ。あんたを直すのはちと大変だったよ。

ってかあの鉄血人形のハイエンドモデル『処刑人』と戦って勝ったのかよ、凄いなアンタ。

 

おっと、ネガティブ発言をしない。あんたは目覚めてからネガティブ発言が多いが、あんたが眠っている間、身体は壊れてもアンタの『意思(AI)』はまだ生きたいって必死に叫んだお陰で俺はアンタを直せたんだぜ。

 

 

 

 

なぁ、そう思うだろ?隠しカメラで見ている万年引きこもりの悪友、ペルシカさんよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

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