俺の第2の人生は戦車道と言う競技のある世界でした   作:ふみみん

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今は緑色のケムリクサを吸いながら頑張って生きてます。
皆様も季節の変わり目、体調にはお気をつけください。



りつ姉さんから迸るバブみの力を貰ったので初投稿です。


13・問題発生です!

小学6年生・及び中学校生活はあっという間だった。

依頼のあった学校へ数ヶ月転入しまた次の学校へと転校する。

これを何度も繰り返した。

幸い、転入した学校では男だからと言う理由で戦車道をする自分に、

偏見や差別を持って迎えてくる事はなかった。

むしろ歓迎されて少し戸惑った部分もある。

後から聞いた話では、しほさんと千代さんが裏から手を回していたらしい。

名門と言われるサンダース・プラウダ・聖グロ・黒森峰なんかにもお世話になった。

アンツィオからの依頼でちょっとした期間、俺らと一緒に学校を回って

母さんの指導を受けてた子も居たかな?

多分、母さんの授業を受けた人たちはみんな軒並みレベルは上がったと思う。

俺もその手伝いは砲撃に関してなら出来たんじゃないかなぁ、とも。

 

 

 

その一方、俺はまほが言ってたことが気になっていた。

別れ際に言われた()()()

俺のこの当て勘というか、射撃の技術に関しての急成長は、

てっきり母さんから受け継いだものとばかり思っていた。

だが、まほから言われてひとつの考えが浮かんだ。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

頑強・千里眼・弓矢作成

 

千里眼は例え視線が通っておらずとも敵の位置を精確に把握でき、

その動向をも認識・把握できる。極めつけは短時間の未来視すら可能というチート。

これに関しては覚えがある。

対象の位置の把握に関しては言わずもがな、

本当に集中してる時は狙う戦車がどう動くか見えるときがある。

 

これはもしかして、と思い今度は体を鍛え始めた。

確かに小さい頃から病気なんかはしなかったが……。

自分でも怖いくらい結果が出ました。

体脂肪率一桁の引き締まった浅黒いまるで彫刻のような肉体。

 

 

 

あのゲームで見たアーラシュ像そのまんまでした。

 

 

 

 

神代の肉体そのままとはいかなかったが、

常人とはかけ離れてしまった気がする。

戦車の砲弾を数十メートルブン投げれる時点で多分おかしいと思う。

しかし弓矢作成のスキルは再現されなかった。

あったとしても使いどころはないよなぁ。

 

 

 

 

で、この俺。

今何をやってるかと言うと……。

 

 

 

 

 

 

「夏休みのところ悪いねぇ、共学になったばかりで男手が少なくってさぁ」

「これくらいなンてことないさ、やることもなくて暇だったしな」

山盛りになるくらい廃棄物を搭載したリアカーを引いていた。

 

 

父さん、母さんが戦車道の国際大会に出場する為、一人暮らしを余儀なくされ

母さんの母校でもある大洗に転校していた。

母さんの時代は女子高だったらしいが、近年は生徒数減少により共学化している。

戦車道がないことには少し残念に思ったが、ないのであれば仕方ない。

まぁ、男子だからと色々言われるよりはない方がマシだとも言える。

ちなみに、中学時代お世話になったサンダース・プラウダ・聖グロ・黒森峰・アンツィオからは

是非!と熱いラブコールを貰ったが考えてみろ、女子高に単独でなんかいけるか。

中学の時は母さんって言う後ろ盾があったからこそだ。

今思うとすげぇことしてるなぁとは思うが。

んで、今は大洗の生徒としてつつがない学生生活を送っている。

 

 

「よくもまぁこんなに溜めたもんだ」

壊れたパイプ椅子やらなんかの部品やら。

「前の会長が色々な処理をそのままにしちゃってたみたいなんだよね、負の遺産?ってやつ?」

隣には干し芋を齧りながら帯同している女子生徒。

2年にして生徒会頂点の座についている角谷会長だ。

「しっかし、角谷の姐さんも2年で生徒会長でやることいっぱいと大変じゃないか」

「いやいや、荒谷ちゃんも毎日毎日生徒のために駆けずり回ってるんでしょ?」

「いや、あれはなんというか、何故か俺に回ってきてるだけなんだが」

「それだけ頼りにされてるってことじゃーん」

「悪い気はしねぇし、なんとかしてやりたいって気持ちはあるが」

「艦底部の子達も荒谷ちゃんには迷惑かけないんでしょ?」

「ちょっとやんちゃなだけじゃねぇか」

何故かあそこらは大洗のヨハネスブルグとか言われてるらしい。

ハバネロクラブあそこにしかねぇし行くのはちーっとめんどくさいが。

意外と話しのわかるやつも多いんだぜ?

「それで済ませる辺り荒谷ちゃんは大物だねぇー……っとここでいいよー」

リアカーを止めホイホイと廃材置き場に投げ込んでいく。

「荒谷ちゃーん、本気で生徒会はいんない?今なら色々おまけ付けるよー?」

「ははっ、ただの力持ちが上に立つなンて有り得ねぇって」

よし、これで終わりっと。

「まぁ、何か手伝える事なら手伝ってやるさ」

ポケットからスマホ取り出してネットを見る。

「んー?何見てんのー?」

「戦車道全国高校生大会の決勝の結果、そろそろ出てねぇかなぁってな」

「珍しいねー、男子で戦車道に興味あるんだ?」

「親が関係者だからな、見てると色々楽しいもンだぜ」

戦車道全国高校生大会の公式ページに飛ぶとそこには意外な事が書いてあった。

 

「おいおい、ちびっこ隊長がみほとまほさんを倒したか」

ちびっこ隊長にはメールでもしとかなきゃノンナの姐さんから砲弾が飛んでくるな。

みほとまほにももちろん送っとかないとな。

 

 

 

確か黒森峰ってこれ勝てば10連覇だっけか。

……嫌な予感がする。

外れて欲しいが千里眼が絡む俺の勘って外れないんだよな……。

 

 

「角谷の姐さん、次の寄港日っていつだっけか?」

「んー?明日だけど?」

「用意しといて杞憂なら御の字、最悪を見越して動かなきゃな」

「何々ー?誰か愛しの人にでも会いに行くとかー?」

ニヤニヤすんなよ会長。

「まぁ、大切な友人ってところだ」

 

決勝戦の試合を動画で確認する。

 

 

 

「こりゃ、ちびっこ隊長が見事だな。

みほ・まほ姉妹を完全に分断するのはいい手だ」

「3人とも知ってるんだー?」

「高校生の戦車道の選手としてはかなり有名人だ」

「へー」

干し芋を齧る会長。

そんな会長を尻目に動画はどんどん進む。

 

「ありゃ、戦車が川に落っこちた。これって大丈夫なもんなの?」

「直ちに影響はない……と言いたいが豪雨にこの流れなら

一刻も早く救助すべきだな」

 

動画では一人の選手がフラッグ車のハッチから飛び出して崖を降り始めた。

 

 

「間違いない、みほだ」

 

 

そのまま崖を降り、川に飛び込み救助活動をし始めた。

その間にプラウダがフラッグ車を撃ち抜き勝敗が決した。

 

 

「こりゃ、しほさん怒るぞ……」

流石にこれはなぁ……。

 

「私には助けたほうが立派だと思うけどねー」

「まぁ、大きな流派を背負うってのはそういうことだしな。

ただ、俺の予想でしかないがポイントはそこじゃない」

 

夢中だったとはいえ大事なとこが欠落してんな。

 

 

……電話しとくか。

アドレス帳から西住みほの電話番号にコールする。

 

 

「……電源切ってるな」

 

1コールもなることなくアナウンスのボイスに変わる。

だったら、まほだ。

 

「……もしもし」

「お、まほはでたな」

角谷の姐さんにスマンとジェスチャーしてから少し距離をとる。

生徒会の事考えといてねーと一言残すと干し芋を齧りながら

角谷の姐さんは立ち去っていった。

 

 

「なんでかけてきたかはわかるだろ?」

「……みほのことだろう」

「ビンゴ、電話かけても電源切ってるのか出なくてな」

「……みほの立場はまずい事になってる」

まほも精神的に参ってるか……。

黒森峰隊長としての感情と家族としての感情の板ばさみか。

「試合見る限りは敗退原因はちびっこ隊長……プラウダの指揮官の策がドンピシャだっただけで、

誰のせいとも言い難いけどな。あそこも黒森峰クラスで強豪だしな」

やりたい事やれたプラウダが勝った、それだけだ。

 

「だが、部隊の人間全員がそうは思っちゃいないって事か」

「……あぁ、あの敗退は隊長である私の責任だと、そう言っても聞く耳を持たない」

まほは軽く神格化されてるからな……。

まほを叩かずみほを叩くやつらしかいないんだろう。

「今や味方はエリカだけだ」

前言撤回、エリカが居るのであればまだ救われてるか。

恐らく、あの行動の何が悪かったかもエリカは把握してるだろ。

 

「ちなみにしほさんは何か言ってンのか?」

「いや、お母様からは何も……」

 

嫌な予感はこれだな。

下手すればすれ違ったまま、みほが失踪しかねん。

明日が大洗、明後日黒森峰に寄港日ってのも運命ってやつか。

 

 

「……なぁ、守矢」

すがるような声。

いつものまほとは雲泥の差だ。

 

 

 

 

 

「……みほを助けてくれないか?」

いとも簡単に壊れてしまいそうなまほの一言。

それに対する返答はたった一つだ。

 

 

 

 

 

 

 

「任せな」

 




こんなんでいいのかなぁ?
ちゃんと読める文章になってます?

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