俺の第2の人生は戦車道と言う競技のある世界でした   作:ふみみん

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合間に初投稿です。


21・お友達と予想外の復活です!

始業式から数日が経ち新しいクラスにも少し馴染んできた。

「今日のランチなにかなー?」

「パン買って屋上で食べよう」

時刻はお昼、午前の授業が終わりクラスメイトはそれぞれ昼ごはんに向かっている。

 

そんな中、数日前よりこの大洗学園に転校してきたみほはと言うと……。

 

カラカラ……。

 

「あっ……」

 

シャーペンを落とし、

 

ゴン!カラカラン……。

 

「おっ……」

 

拾おうとして頭をぶつけ定規やらを落とし、

 

ガタガタ……カチャカチャ……。

 

「あぅ……」

 

挙句、筆箱を落としてひっくり返していた。

 

 

 

 

ふむ……子供の頃とは比べ物にならないくらい大人しくなったよなぁ。

友達が出来たような感じもねぇし。

クラスに馴染んできたら変わっていくか。

 

とりあえず一人で飯食うよりは二人の方がいいだろ。

幸い今日は弁当作ってきてないしな。

 

みほに声をかけるとしよう。

 

「おーい、みほー。一緒に昼めs……

 

 

 

 

「へーい!彼女!一緒にお昼どーお?」

 

 

 

……おん?

 

 

 

みほに声をかけてきたのは同じクラスの武部と五十鈴だった。

 

「え、えぇ!?」

「ほら、沙織さん。西住さん驚いてらっしゃるじゃないですか」

「あ、いきなりごめんね」

「改めまして……宜しかったらお昼一緒にどうですか?」

「わ、私とですか!?」

「「うん」」

 

さすが武部だ。

みほにもあっさりランチのお誘いをするとは……やはり女子力満載か。

なら俺は購買でなんか買って屋上にでも……。

 

 

「荒谷さんもお声をかけようとしていたみたいですが、

もしかして西住さんとお約束でも?」

「え!?荒谷君、西住さん狙ってるの!?」

 

さすが武部、残念力満載か。

 

「いや、みほが一人だったみたいだから一人より二人の方が……」

「名前を呼び捨て!?もうそんな関係なの!?」

「あぁ……これには少し事情が……」

「転校したての西住さんと荒谷君の関係……きゃぁぁぁぁ!」

なんか一人で盛り上がってんぞこいつ。

「ごめんなさい、荒谷さん。それでしたらまた後日お誘いを……」

「五十鈴、別にそんな深いもんじゃねぇよ。親同士が知り合いでな、

子供の頃から顔を知ってんだよ」

 

嘘はついてないぞ。

みほが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()そっち関連の話題も、

あんまししないほうがいいだろ。

俺が戦車道をしていたことを知ってる人間も居ないだろうからな。

 

「あら、そうなのですか」

「俺としてはみほには早いとこクラスに馴染んで欲しいから、

五十鈴や武部と一緒に飯食った方がいいと思うんだがな」

「そ、それだったら4人で食べればいいんじゃないかな?」

お、みほもちょっとは進歩してるな?

「俺は五十鈴や武部がいいなら別に構わないが……」

「私は大丈夫ですよ」

「武部はどうよ?」

「荒谷君とご飯?もちろんOK!」

ビシィっとサムズアップする武部。

人気はあるんだがなぁ……武部も……。

 

 

 

 

 

 

「私達、一度西住さんとお話してみたかったんです」

「ふぇ、そうなんですか?」

「なんかいつもあわあわしてて面白いんだもん」

「お、面白い……」

「「うん(はい)!」」

 

わかる(天下無双)

見てる分には面白い。

 

「あ、私はね……」

「武部沙織さん、6月22日生まれ」

「え?」

「五十鈴華さん、12月16日生まれ」

「はい♪」

「へぇー、誕生日まで覚えててくれたんだ!」

「うん、名簿見てクラス全員いつ友達になっても大丈夫なように」

 

すげぇな……俺は友達数人覚えてるか覚えてないかだぞ。

 

「やっぱ、西住さんって面白いよね!

そうだ!名前で呼んでもいい?」

「え?」

「みほって」

 

 

 

「すごい!友達みたい!」

 

テンション上がっちゃったのか渡された鯖煮定食を振り回すみほ。

 

 

「わ、わわわ!」

「「おおっと」」

倒れそうになったみほを武部が支え、落ちそうになったお盆を五十鈴が支えていた。

 

「嬉しいのはわかるが気をつけろよ」

俺はおばちゃんから特盛りのとんかつ定食を受け取っていた。

 

「なんか、荒谷君全然会話に入ってこないよね」

「女子高生3人の楽しそうな会話に割って入るような無粋な真似はしねぇよ」

「すごく温かな目でこちらを見てらっしゃいましたね」

「孫の成長を感じるおじいちゃんみたいな心境なんだよ」

「守矢君、それどういうことかな!?」

「も、守矢君!?みほって荒谷君のこと名前で呼んでんの!?」

「え、えぇ!?そこそんなに食いつくところかな?」

「だって荒谷君だよ!?この学校でお隣のお兄さんにしたい生徒No.1の荒谷君だよ!?」

「なにそのピンポイント!?何してんの守矢君!?」

「いや、俺もしらねぇぞ?」

 

「あらあら、でしたら私も守矢さんとお呼びしても?」

「話の流れをぶった切ってきたな……俺は別に変な呼び方じゃなきゃ構わんが……」

「では、これからは」

「はい!はい!はい!はい!私も!私も!」

「お、おう……」

この圧倒的圧力。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもよかったー、友達が出来て。

私、一人で大洗に引っ越してきたから」

上手いこと4つ席の空いてるテーブルを見つけそこに座る。

「俺はまさか大洗だとは思ってなかったけどな」

最近はどこの高校も戦車道やってるし、そうでもないのか?

「そっかー、まぁ人生色々あるよねー。泥沼の三角関係だとか、

告白する前に振られるとか、5股かけられるとか」

「流石に沙織さんが思うような事情じゃないよ……」

「高校生でそんな波乱万丈な生活お断りだろ」

「ではご家族に不幸が?骨肉の争いですとか遺産相続ですとか」

「華さんが思ってるようなことでもないかな……」

近い!近いが遠い!

「なんだ、じゃあ親の転勤とか?」

「……自分を変えたいから……かなぁ……」

「「????」」

そら他人にはわからんよなぁ。

特に戦車道がそこまで浸透していないここじゃなおさらだな。

「せっかくのあったかい飯なんだから冷める前に食った方がよくねぇか?」

「あ、うん」

おしゃべりに夢中になるのもいいがご飯はちゃんと美味しく食べないとだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は昼ごはんを食べ終わると教室へ戻り談笑していた。

放課後にお茶して帰るのを女子高生みたいと言ったみほには涙が出そうになったが。

「二人共友達になってくれてありがとう」

「うん」

「こちらこそ」

仲が良いってのはいいことだ。

みほにはもっと積極的に友達を増やしてもらいたい。

 

そう微笑ましく3人を見ていると上級生が3人教室へと入ってきた。

 

「会長?」

「なんで生徒会が……」

 

上級生は我が大洗学園生徒会の3人。

会長の角谷の姐さん。

副会長の小山先輩。

それと……

 

「角谷の姐さん、小山先輩と桃ちゃん先輩連れて何か用か?」

 

広報の河嶋桃ちゃん先輩だ。

「えぇい!桃ちゃんと呼ぶな!お前2年生だろ!もっと上級生を敬わないか!」

「響きが可愛いじゃねぇか、桃ちゃん先輩って」

「ぐぬぬぬ……」

「荒谷ちゃん、かーしまで遊ぶのはそこら辺にしといてもらえるかな?」

「了解。で、うちのクラスに何の用だ?みんな驚いちまってるんだが」

「あー、用事があるのはそこの西住ちゃんなんだよねー」

「みほに?」

「少々話がある」

「……はい?」

 

 

そう言って廊下に連れ出してしまった。

……なんだったんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「西住ちゃんさぁ……必修選択科目なんだけどさー」

私は廊下に半ば強制的に連れ出されていた。

「戦車道とってねー、よろしく」

 

……はい?

 

「えっと……この学校は戦車道の授業はなかったはずじゃ……」

調べて入学したから間違いない。

私はあえて()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

去年のあの出来事があってから、少し戦車道から離れてみよう思ったからだ。

戦車道を続ければ必ず[私とは違う西住流]が付いて回ることになる。

[自分の目指す西住流]を進むために必要なことはなんなのか。

色々な経験を積めば少しはそれがわかると思ったから。

だから戦車道の関係ないこの学校へ転校したんだけど……。

 

「今年から復活することになった」

「私、この学校には戦車道がないと思って転校してきたんですけど……」

「いやぁ~、運命だねぇ~!」

「必修選択科目って自由に選べるはずじゃ……」

「とにかくよろしく~」

 

バンッと背中を叩くと3人は行ってしまった。

 

 

そこには呆気に取られて何も出来ない私が残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みほが3人との話が終え戻ってきた時、何か様子がおかしくなっていた。

 

「次の問題、西住さん」

「……」

 

先生に当てられても何の反応も見せないみほ。

なにやら深く考え込んでる様子だ。

 

「……みほ!」

「ふぇ?」

 

武部に声をかけられようやく反応を示す。

 

「どうしたの?気分でも悪い?だったら保健室へ行きなさい」

「あぅ……はい……すみません……」

 

力なく立ち上がり教室を出て行くみほ。

またなんか難しく考えてんな?あいつ。

 

武部、五十鈴と目が合う。

 

(すまん、ちょっとみほの様子を見てきてやってくれねぇか?)

(まかせて)

(お任せください)

(頼んだ)

 

「先生!私もちょっとお腹が……」

「私も持病の癪が……」

 

武部のはともかく五十鈴はもっと何か考えろよな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が保健室で横になっていると、沙織さんと華さんも保健室へやってきた。

 

「今日は気分が悪くなる人が多いわねぇ……静かに休んでてね」

先生が保健室を出て行く。

 

「……みほ」

「大丈夫ですか?」

「あっ……」

「いいよ、寝てれば」

「早退されるのであれば、カバンを持って参ります」

「沙織さん……華さん……ありがとう」

 

先生が立ち去ったのを見計らって二人が声をかけてくれた。

 

 

「一体、生徒会長に何言われたのよ」

「よかったら話してください」

 

私は先ほどの生徒会の人との話の内容を伝えた。

 

「なんで?みほになんか関係があるの?」

「みほさんが一騎当千のもののふとか?」

「えっと……実は私の家って代々戦車乗りの家系なんだ……」

「まぁ」

「へぇ~、なんか意外」

 

い、意外ですか……。

 

「でも……色々あって……戦車道から少し離れたくてここに……」

「そうだったのですか……」

「別に戦車道が嫌いなわけじゃないんだけど……」

黒森峰戦車道(前の)チームを急に抜けた手前、

すぐに他の学校で戦車道をやりづらいのも事実だし……。

 

でも、正直戦車に乗りたくはある。

自分で思ってた以上に私は戦車道が好きなんだ。

戦車に乗る割合が減ってからそう思い始めていた。

 

「そっか~……じゃあ無理にやらなくていいじゃん!」

 

……え?

 

「やりたかったらやる、くらいでいいと思うけど?」

「そ、そうなのかな……」

「第一、戦車道なんて女子高生のやることじゃないよ」

そ、そこまで言いますか沙織さん……。

「そうですよ、もし生徒会にお断りをするのであれば、

私達も付き添いますから」

「……ありがとう」

 

なんていうか……すごく暖かい。

黒森峰じゃこういうのはほとんどなかったな……。

私は西住流師範の娘で西住みほではなかったから。

 

そういう意味ではエリカさんだけがちゃんとした友達だったかな。

 

 

 

 

そうこうしていると授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

「授業終わってしまいました……せっかく寛いでいましたのに……」

そう言える華さんは大物だと思う。

「後はホームルームだけだね」

そう沙織さんが話していると、唐突にスピーカーからノイズが聞こえてきた。

 

「え、何?」

 

 

「全校生徒に告ぐ。体育館に集合せよ、体育館に集合せよ」

 

 

この声……確か生徒会の……。

 

 

「全校集会の予定なんかあったっけ?」

「確かなかったと思うけど……」

「とりあえず行ってみましょうか」

 

 

 

私と沙織さんと華さんの3人は保健室を後にし体育館へと向かった。

 

 




このみほはしほさんに啖呵切れるくらいには成長しているので、
ぽんこつではありますが、内向的過ぎると言うことはありません。
黒森峰の外に守矢という相談相手がいたからこそ、
少しばかり成長を見せているってことですね。

なのですぐに沙織さん、華さんと名前で呼べています。


この話、視点がしょっちゅう変わってるけど、
変える前になんか書いたほうがいいんかなぁ?
一応行間は開けまくってるけど……読みづらいよねぇ?

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