俺の第2の人生は戦車道と言う競技のある世界でした   作:ふみみん

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年が明けて初投稿です。

今月末から引っ越して来月頭から働くので、
この上なく更新が遅れてくると思います。

ユルシテクダサイオナシャスナンデモハシマセンケド!


31・前チームメイトです!

「エリカさん!それにお姉ちゃん!」

「……」

 

むすっとした顔してるように見えるけど、

久しぶりに妹に会えてすごい喜んでる顔だ。

 

「げ、どこの男かと思ったら守矢じゃない」

「なんだその反応は、泣くぞ、大声で泣いてやるぞ」

「泣いてみなさいよ、恥かくのはアンタだけだから」

 

ぐう正論すぎて悲しい。

 

「みほ、ここで何をやっている?」

心なしかそわそわしているまほ。

「えっと……全国大会の抽選会の帰りに寄り道してるだけだけど……」

「やっぱ大洗学園のくじ引いてたのアンタだったのね……」

「あはは……色々あって……」

「こちらの方々は?」

「あ、私の乗ってる戦車のメンバーだよ」

「みほの姉の西住まほだ、こっちは副隊長の逸見エリカ」

「ちなみにエリカの好きなものはハンバーグだワニ」

「はっ倒すわよ守矢ァ!!!」

 

すまんなエリカ、こっちの学校にはお前のように

弄り倒せるやつがおらんのだ、徹底的に遊ばせろ。

 

 

 

 

 

ケーキを食べている冷泉を対面の席に移動させてスペースを作り、

 

 

俺 まほ エリカ みほ

 

 

冷泉 五十鈴 武部 秋山

 

 

の順番で座る。

立ったまんま話すのはあれだしな。

……ちょっと狭いが仕方なかろう。

 

 

「けどアンタ復帰が早すぎるんじゃないの?」

追加でオーダーしたケーキをつつくエリカ。

おーおー、心配してくれちゃってまぁ。

「うん、今は戦車に乗るのが少し楽しくなってきてるよ」

()()()()()があるのに図太いわねぇ」

もぐもぐとケーキを食べるエリカ。

ほっぺ膨らませてハムスターみたいだなこいつ。

 

 

「あ、あの!」

 

 

びしっ!と手を上げる秋山。

 

「去年の大会、西住殿……みほ殿の判断は間違っていなかったと思います!」

 

黒森峰であるまほとエリカの前でよく言えるもんだ。

いい根性してるぜ。

 

「秋山さん……」

 

いい友達だなぁ、みほ。

 

 

「君は?」

「秋山優花里と申します……」

「秋山さん、君はそう思っているんだな?あの試合のみほの事を」

「は、はいぃ……」

俯く秋山。

まぁ、真顔でまほそんな事言われたら萎縮するよなぁ。

 

でも安心しろ秋山。

 

 

「妹をちゃんとみてくれて見てくれてありがとう」

 

頭を下げるまほ。

 

「黒森峰内は言わずもがな、どうしてもみほをみほとしてではなく

西住家の娘と見る人間が多くてな。だから、ありがとう」

 

こいつは妹大好きなお姉ちゃんだぜ?

妹のことをよく言われてそれを否定するようなやつじゃねぇよ。

 

 

「それに、去年の一件は()()()()の事じゃないわよ」

「えぇ?では一体……」

「お母親に対して西住流を否定し、

黒森峰から転校すると面と向かって言ったんだ」

「えっと、みほさんのお母様は確か……」

「西住流の師範だっけ?」

「そ、島田と並び2大流派といわれる西住流の師範。

もう時期、家元になるって話もあるみたいだけどね」

 

あー、なんかメールで言ってたなぁ。

師範をしてたときよりもさらに時間が取れなくなるから

家族と会える時間が少なくなるって嘆いてたな。

 

「いきなり守矢(コイツ)がやってきて、散々かき乱していったのよ」

「いい方向に転がったんだから許せ、でなければティーガー風をお見舞いするぞ」

「アレを思い出させないで……今でもパスタ見るとこみ上げるものがあるんだから……」

 

まぁ、確かにお腹は一杯になるよな。お腹は。

 

 

「あはは……でもあのおかげでお母さんの気持ちを

知ることが出来たし良かったなって思うんだ」

 

すれ違いに少しだけお節介を焼いただけなんだけどな。

 

 

 

 

 

「そういや、みほの抜けた黒森峰はどうよ?」

さっき菊代さんからちょっとだけ聞いたんだけどな。

 

「なかなか難しいな。エリカが頑張ってはくれているんだが」

 

チラッとエリカを見るまほ。

 

「……どう頑張っても私じゃこの子の代わりにはなれないのよ」

 

そりゃそうだろ。

みほはみほ、エリカはエリカだからな。

 

「悔しいけど壁の高さを実感してるわ……」

「壁は高いほうがやりがいはあるだろ?」

「高すぎるのよ、本当……憎たらしいくらいよ」

 

ふんっと鼻を鳴らすエリカ。

あぁ、予想したほど思い詰めてはいないみたいだ。

 

ただ時間の問題ではあるな。

まほが上手いことやってくれればいいんだがな。

 

「それより、初戦の相手サンダースなんでしょ?

勝つ見込みあるの?」

 

「難しいけど……絶対に勝てないってことはないと思う」

黒森峰(うち)ほどではないにしろ強豪よ?」

お、ちゃっかり格上宣言してんな。

しかしエリカも心配性だよなぁ。

「開始数分でフラッグだけ撃破すれば問題ないだろ、いけるいける」

「アンタを基準で考えるな!」

辛辣だ。

 

「あ、あのぉ……」

おずおずと手を上げる武部。

「む、君は……」

「武部沙織さんだよ、うちの無線手」

みほのアシストが光る。

「うむ、何かな?武部さん」

「戦車道始めてからずっと気になってたんですけど……、

守矢君ってそんなにすごいんですか?」

「私も、練習試合で相対してすごいと言うのはわかるのですが……」

「あ、彼女は五十鈴華さん。私の車両の砲手だよ」

みほの連続アシストが冴え渡る。

「で、五十鈴さん。相対と言うのは?」

「この間、聖グロリアーナと練習試合をしたんだけど、

その時の隊長車チャーチルの砲手が……」

「俺だったんだなぁ、これが」

「はぁ!?アンタ試合したの!?」

「驚くことかよ。非公式なら俺が参加できる場合だってあるんだぜ」

「……いくら車体を振っても避わせなかった」

「彼女が冷泉麻子さん、Ⅳ号の操縦手で、

さっきの優花里さんが装填手でこれが私のチームだよ」

淀みのないアシストだぁ。

「ふむ……じゃあここに居る全員が守矢の砲撃を受けたわけだから

なんとなくわかっているとは思う」

キラリと目の光るまほ。

 

「守矢はどんな状況であろうが確実に狙ったところに当ててくる。

これがどういうことかわかるか?」

「……どんどん味方が撃破される?」

「武部さんの答えも正解だ。だがそれ以上のものがある」

うーん、と考える武部。

「沙織さん、試合中にチャーチルから狙われてるとわかってどう思ったかな?」

みほが少しばかりヒントを与える。

ヒントと言うよりはあの時の事を思い出させてるだけだが。

「えっと……レベルが違いすぎてパニックになって……」

「勝てる気がしなくなりましたよねぇ。

あの時、西s……みほ殿がいなければどうなっていたことか……」

「……あぁ、心を折りに来るのか」

大当たりだ冷泉、砲撃手の仕事は撃つだけで終わりじゃない。

「そうだ、的確な砲撃は相手の動揺を誘える。

逆に乗っている隊長は自信を持って指示を出せる。

自分の思い描いたものを完遂できる確率が上がるからな」

 

絶対じゃないのがミソだな。

状況は刻々と変わるし、狙える位置に居なきゃ撃ちようがないしな。

 

 

「後はそうだな……守矢が居ると言う安心感があるか」

「安心感……ですか?」

「五十鈴さん、例えば勝負の行方を左右する場面で

自分の砲撃が鍵になっている状況だとどう思うだろう」

「そうですね……緊張して普段の力が出せるかどうか……」

「自分が失敗したとしても絶対にフォローがあるとしたら?」

「それならさっきよりは肩の力も抜けますしそちらのほうが……あ」

「安心感と言うのはそういうことだ」

 

俺の場合は俺がしくじっても母さんが居るって安心感だな。

 

「技量もそうだが精神的な支柱としての役割が大きいな」

 

べた褒めじゃねぇか。

 

「はぁ~、守矢君すごかったんだねぇ」

「……理不尽の塊」

「今度、砲撃を教えてほしいです」

「やっぱり聞けば聞くほどおかしいですよ、荒谷殿」

 

反応微妙だぁ。

 

「隊長、そろそろ時間ですよ」

「まだ語り足りないのだが……」

「これ以上居ると帰れなくなりますよ」

「そうなったら守矢の家に泊まればいいだろう?」

「泊めねぇよ、泊められるわけないだろうが」

何言われるかわかったもんじゃない。

「それに明日は練習です」

「むぅ……仕方がない……」

 

うわぁ、すっげぇ不服そう。

ぶつぶつ文句を言いながら立ち上がるまほと呆れるエリカ。

これじゃどっちが隊長かわかんねぇなぁ?

 

「名残惜しい、ほんとに名残惜しいがこれでお暇させてもらう」

「本気で悔しがらないでくださいよ……これ、私達の分」

自分達が食べた分のお金を出そうとする。

「さっきエリカ弄って遊べたし俺が出しといてやるさ」

「……弄って遊んだってのが引っかかるけど素直にご馳走になっておくわ」

「すまないな、守矢」

「なに、久しぶりに会えて嬉しかったからな」

「うん、私も守矢に会えて嬉しかったよ」

にこりと微笑むまほ。

こういうとこは可愛いんだけどな。

 

 

そして二人はみほを見て、

 

「みほ、決勝で待ってる」

「負けんじゃないわよ、アンタを倒すのは

私達黒森峰なんだから」

 

それだけ伝えて二人は帰っていった。

 

 

 

 

 

「かっこいいですね!西住殿のお姉さん!」

「なんか出来る女?ってカンジ!」

「みほさんとは真逆な感じがします」

「……生真面目そうだ」

 

さすが黒森峰で最もバレンタインチョコをもらう女傑、

みんなの反応は上々だ。

 

これでポンコツやらかさなきゃ最強だな!

 

 

 

「さて、俺らも戻ろうぜ。

明日から練習やらで忙しくなるだろうしな」

 

 

 

「……もう二つケーキを追加で頼んでもいいか?」

 

 

まだ食う気かよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

学園艦に戻る連絡船で外の空気を吸おうと甲板に出たら

なにやら生徒会とみほ・秋山が何かを話していた。

 

微妙に遠くて全部は聞けなかったが、

絶対に勝てだとか勝たなければとか桃ちゃんが

プレッシャーをガンガンかけていた。

 

なんかみほを居れば勝てる

軍神かなんかと勘違いしてないか?

 

 

確かにみほは強い。

追い込まれてからの粘りなんかは特にすごいしな。

 

が、それは試合の最中の話だ。

 

勝つ為の情報収集や事前の準備習は怠らないし

その積み上げが勝利になる。

 

 

みほだって普通の女の子だ。

過度にプレッシャーを与えられれば

精神的に参る事だってある。

 

今一番やるべきことは、

周りもその目標に向かって一緒に動くことだ。

誰かが割を食うような環境じゃあ駄目だ。

 

 

誰もが適度な緊張感を持ちつつのびのびとやれる環境にしないと。

 

 

 

 

 

しかしチームの編成がわかれば戦い様があるときたか。

ふむ……そのお願い叶えてやろうかな。

 

 

だが、その前に角谷の姐さんにはぜひとも

聞いておかなきゃな。

 

 

「大洗が廃校……か」

 

穏やかじゃないことこの上ねぇよなぁ。




時間がかかった割には中身がねぇよなぁ。
まぁ、準備が忙しいし多少はね?
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