俺の第2の人生は戦車道と言う競技のある世界でした   作:ふみみん

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このお話では一番初めに書いたとおり、
リトルアーミー等はなかったことになっておりますゆえ。
ご理解ご協力をオナシャスセンセンシャル!

この話と辻褄を合わせるため「2・二人の戦車乙女です!」
の内容を一部変更しております。
変えたのはまほちゃんの部分のみになりますが。
言い回しや口調を変えてるだけで大筋は変わってないので
見なくても大丈夫かと思います。
申し訳ナス!





あ、久しぶりにラウンド中ドゥーチェが出て保留内連してたので初投稿です。


6・少女達のお話です!

「ふんふんふふーん、ふーんふふんふーん♪」

 

私の動かすⅡ号戦車の天井上から鼻歌が聞こえてくる。

 

今日、うちに来た荒谷 守矢君だ。

流星、荒谷 照の一人息子にして砲撃の天才。

妹のみほと同い年と聞いて映像を見た時は驚いた。

同年代でこれほどの実力を持つ選手が居るのかと。

大人に混じって遜色なく戦う彼は私の心を震えさせた。

それと同時に一つの疑問を抱かせた。

 

彼はどうやって他者に認められたのだろう。

 

彼は男だ。

戦車道は乙女の武芸。

例え、母親がその道の一流だったとしても彼自身が、

認められるには色々な事があったはずだ。

誰かに蔑まれたことだってあるはずだ。

 

でも、彼は今も戦車に乗っている。

 

私は彼の試合の映像を片っ端から集めた。

試合が始まる前も、試合の最中も、試合が終わった後も。

そして勝敗に関係なく彼は笑っていた。

 

なんでこんなに楽しそうに笑えるんだろう。

 

 

彼の笑顔はそんな疑問と憧れとほんの少しの憧れではない何かを生んだ。

 

 

 

お母様から守矢君が来ると聞かされたとき思わず喜んでしまった。

彼には聞きたい事がたくさんあった。

 

けど、彼を前にして頭が真っ白になってしまった。

私が緊張……?なぜ?こんな事今までなかったのに。

上手く考えがまとまらなくて、上手く喋れなくて。

恥ずかしくて顔が熱くなって……。

 

 

「お・ね・え・ちゃ~ん」

「ん?どうした?みほ」

 

先ほどまで装填手席に座っていたみほの気配。

 

「さっきはどうしたのかな~って」

振り向いて見なくてもわかる、声が笑ってる。

「さっきとはなんのことだろう?」

「守矢君とのことだよー」

「あぁ、そのことか……我ながら初対面で緊張するとは情けない」

みほが守矢君に耳打ちしてた時もなんであそこまで怒ったのかもわからない。

「まさかあのお姉ちゃんがあんな感じになるなんてびっくりだよ」

「……私自身も驚いた。なんであんなことしたんだろう」

「最近、熱心に何か見てると思ったらそういうことだったんだね」

何故かみほは納得したかのような言い方だ。

「みほはどうしてこうなってるのかわかるのか?」

ため息をつくみほ、何故だ。

 

 

 

「んーとね……お姉ちゃん、守矢君ってそんなにすごいの?」

 

 

 

 

「すごいなんてもんじゃない、私が見てきた中でも射撃の精度に関しては群を抜いている。

停止射撃はもちろん、行進間射撃においてもほぼ必中と言っていいほどの命中率だ。

そのクラスなら上位の選手であれば出来る選手も居るが、戦車が傾いていようが、

ドリフト中であろうがほぼ命中率が変わらないのは彼だけだろう。

それに、あらゆる条件変化に対しての対応力がすばらしい。

天候や地形はもちろん、相手の回避行動を見据えての砲撃。

あれはすごいぞみほ、相手に吸い込まれるように当たるんだ。

訳のわからないうちに撃破されたと思う人間も大勢いると思う。

後はそうだな、守矢君はいつも楽しそうに戦車に乗っている。

車長としてはああいう人間が居てフォローしてくれると

取り乱した時もすぐに冷静になれると思う、あれも才能だろう。

私もあれくらいコミュニケーション能力が部隊運用も違うんだろうが、

私はこんな性分だからな、無いものをねだってもしょうがないg……」

 

 

「お姉ちゃん」

 

 

「ん?」

振り返りみほの顔を見る。

 

すごく()()()()()みほがそこにはいた。

 

「どうした?そんな顔して」

「いっつも人の前じゃ仏頂面してるあのお姉ちゃんが……」

「仏頂面とは失礼だな」

私だって嬉しい事があったら笑うし、悲しければ泣くぞ。

「みんなちょっと心配してるくらいなんだよ?」

でもよかったよ、と続けるみほ。

「お姉ちゃんも女の子なんだなーって」

「どういう意味だ?」

「好きな子の居る友達みたいなんだもん」

 

「……は?」

 

みほは何を言ってるんだ?

「何がどうなったらその結論に至るんだ?」

「何がどうって……どっからどうみてもそうなんだけど……」

「そうなのか?」

「そうだよ!きっとお姉ちゃんは守矢君のことが好きなんだよ!」

「そうか、これが好意というものなのか」

ふむ、嫉妬とも憧れとも違うこの気持ちがそうなのか。

「お、お姉ちゃん……」

苦笑いをするみほ。

同年代の子は何故か私を避けているみたいだからな。

みほが教えてくれて助かった。

 

 

「ん?なんか呼んだ?」

 

 

キューポラから頭だけを出して守矢君が覗き込んでくる。

 

「あ、えっと……もうすぐ駄菓子屋があるから

そこでお菓子買おうかなーって!」

 

先ほどの会話の内容と全然違うじゃないか。

 

「いやな、みほが私が君の事をむぐっ……」

みほが両手で私の口をふさぐ。

 

「も、守矢君はどうする!?」

「お、駄菓子!いいねいいね!買いに行こう!」

「じゃあ、もうちょっと待っててね!」

「いぇすまむ!」

そう言って守矢君は顔を引っ込めた。

 

 

「何をするみほ、いきなり口をふさぐなんて」

「お姉ちゃんはちょっとは場所とかムードとか考えようよ!」

「そんなものなのか?」

「そんなものです!」

「ふむ……恋なんてしたことがないからな」

今まで戦車道一筋だったからな。

「とりあえず、この二日間でちょっとずつ仲良くなって

連絡先を交換するくらいが目標じゃないかな?」

「回りくどいな」

あなた好きなので連絡先教えてください、で済むだろう

「それが普通なの!じゃあ、お姉ちゃんは見ず知らずの男の人にいきなり

好きです!連絡先教えてください!って言われて連絡先渡す?」

「渡すわけがないだろう?」

「だよね?それと一緒!」

「でもそれは見ず知らずだからだろう?私もこう言っては何だが西住家の長女として

顔は知られてるし、守矢君も流星の一人息子として知られている」

「違う、お姉ちゃんそういうことじゃない」

「???」

「何でそこで首を傾げるかなぁ!?」

みほはすごい。

私の知らない事を何でも知ってる。

 

「はぁ……こんなので大丈夫かなぁ」

「みほ、駄菓子屋だ。降りるぞ」

「はぁ……」

 

また溜息をつかれた、何故だ。

 

 

 

 




やっぱりまほちゃんはくーるでぽんこつが一番!

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