俺の第2の人生は戦車道と言う競技のある世界でした   作:ふみみん

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セガサターン版のお嬢様特急のデータが吹っ飛んだので初投稿です。


8・好きなものと難しいお話です!

「……いや、家じゃこれ着てるけどさ」

お風呂から上がって脱衣所においてあったのは

いつも愛用してる着ぐるみパジャマ。

「人の家に持っていくならもうちょっとなんかあったろ……」

夏は涼しく冬は暖かいとかいう不思議パジャマなんだよねぇ。

 

「うむ……やはりボコはいいな……」

 

 

俺はボコがお気に入りだ。

あのやられてもやられても立ち上がるあの姿。

いつかやってくれると信じてテレビの前でいつも応援してしまう。

疲れた大人への希望の道標だな。

 

俺、今は大人じゃねぇけど。

そしてボコ自体そこまで人気じゃねぇけど。

 

 

「とりあえず、居間に行けば誰か居るかな?」

 

……居間ってどこよ?

菊代さんに案内されるままお風呂に来たのはいいものの

帰り道がわからん、広すぎるだろ西住家。

 

「……やる……って……ボコに……」

 

微かに聞こえるマイフェイバリットソング。

 

「これは……おいらボコだぜ!」

聞こえているのはこの先の一室。

俺以外にもボコメイトがいるとは……是非お近づきになりたい!

 

なんとなく誰が見てるかは想像つくけど。

 

「すみませーん」

 

ドアをノックする。

いきなりドアを開けるのはマナー違反だってはっきりわかんだね。

 

「えっと、守矢君?どうしたn……」

 

やはり部屋にいたのはみほちゃんだったか。

ただ、何故俺の姿を見て固まってしまうんだ。

 

 

 

あ、俺今ボコだわ。

 

 

 

「ボコだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

部屋に引っ張り込まれて抱きしめられ頬ずりされる。

 

「わぁぁ、すごいよぉぉ、リアルボコだよぉぉぉ!!」

「あ、ちょ、やめて、く、苦しい」

「わわ、ごめん!」

 

解放されるボコ、ちょっと惜しいと思った俺は悪くねぇ。

 

「も、守矢君もボコが好きなの?」

「毎週録画して戦車道の練習がない日は寝るまでエンドレスで見れるくらいには」

「じゃ、じゃあ第96話でボコがやられた必殺技は?」

「特別出演の黒のカリスマベアーがボコに強烈なビンタ、

受けて倒れたボコに対して散々スタンピングした後に立ち上がろうとした

ボコの片膝を踏み台にしてのシャイニングベアーキック」

あれを受けて立ち上がるボコはやっぱすげぇよ……。

 

「す、すごいよ!今まで誰も答えられなかったんだよ!」

「あの芸術とも言える様な完璧なボコの飛び方に何度も繰り返し再生したものだ……」

「私は第45話の特殊エンディングが好き!」

「わ か り み、ラスト殴りかかった瞬間の止めて、引くあの構図。

最初勝ったのか!?と思わせておいてからの曲終わってのやっぱり負けたあの実家の様な安心感」

 

あぁ^~たまらねぇぜ^~。

 

その後、めちゃくちゃみほちゃんとボコ談義した。

 

 

 

 

 

 

「いやぁ~、まさかみほちゃんがボコのファンだったとは」

「私もびっくりしたよ!」

かなりマイノリティだからなぁ、ボコのファンって。

「私ね、ボコの絶対に諦めないところが好きなの」

「わかるわかる、俺も何度も勇気付けられたわ」

何度やられようと諦めないあの心は見習うべき姿勢だ。

「守矢君も落ち込む事ってあるの?」

「もちろんあるよ、なんなら戦車道やってる分、人より多いと思うよ」

しがらみがすごいもんなぁ……。

「私も、戦車道のことが多いかなぁ」

ふむ……名家故の悩みか。

「私、お姉ちゃんと違ってすごくないから失敗が多いんだよね」

ボスッ、とボコのぬいぐるみにパンチ。

「狙われてる車両助けようと援護射撃命じたら怒られるし、

なんでだろ?助けたいってそんなに悪いことかなぁ?」

連打連打、ボコにパンチの嵐。

「あー、そこら辺は難しいかもなぁ」

だって西住流ですし?助ける暇があったら1両でも多く破壊しろって感じですし?

「こればっかりはなー、流派の色が関係してくるからなぁ」

「だったら、今の戦車道は嫌いかも!」

「ぶっちゃけるねぇ」

「だって、みんなで協力して戦って勝ったほうが楽しくない?」

「今のしほさんに聞かせたら卒倒しそうだな」

ボコに対する連打の手が止まる。

「あ!今のなし!お母さんには黙ってて!」

「もちろん、こんなん言えるわけねーよ」

「お姉ちゃんはなんとなくお母さんと同じような戦い方かなぁ?」

「西住本家の長女として頑張ってるのかもね」

「私とお姉ちゃん、どっちの方が合ってるのかなぁ?」

「んー……まぁ、西住流としてであればまほちゃんかなぁ?」

強い西住流としての戦い方な訳だし。

「えー、守矢君お姉ちゃんの味方するのー?」

味方って……。

 

「でもさ、正しいとか正しくないとかでやるもんかな?」

それで言うと俺は排斥されるわけで。

 

「ボコと一緒だよ、自分の信念を貫き通す事が大事だと思う」

「お母さんやお姉ちゃんと喧嘩しても?」

「どこかで話し合う事は大事だと思う、思ってても伝わらないからな」

「そっかー……、難しいね」

ぽーんとボコを放り投げる。

「まぁ、それで喧嘩して家出しようもんなら面倒くらい見てやるよ、

んで、一緒にしほさんまほちゃんと話し合いだ」

この人達に限ってはそれはないと思うけど。

いや、しほさんが不器用発揮したら或いは……?

言っといてなんだがそれだけはやめてくれよ……?

 

「とりあえず、俺はそのままのみほちゃんでいいと思う。

この先、まほちゃんやしほさんのような戦い方になるのか、

今のみほちゃんのような戦い方を突き詰めるかはわかんないけど」

 

大丈夫、とみほちゃんの頭に手を置いてくしゃくしゃと撫でてやる。

 

 

 

「お前は、間違っちゃいない」

 

 

 

それがみほちゃんの戦車道であれば俺はそれを支持しよう。

もちろん、しほさんやまほちゃんを否定するわけではないがね。

 

「……」

ぽーっとしているみほちゃん。

「ん?どうした?」

 

「なんか守矢君、お父さんみたい」

「まだそんな歳じゃないぞ、俺は」

小学生ですし。

精神年齢はおっさんですけど。

 

 

 

 

 

「お嬢様、いらっしゃいますか?」

コンコン、とノックの音と同時に菊代さんの声が。

「はーい、どうしたのー?」

ドアを開けて現れる菊代さん。

「晩御飯の準備が出来ました……あら、守矢様もこちらにいらしたのですか」

「すみません、みほちゃんと一緒にボコ見てました」

「それはそれは、仲がよろしいのは言い事でございますね」

「守矢君もすごいボコメイトなんだから!」

「あらあら、これはまほお嬢様も油断できなくなりましたかね?」

……どういう意味だ?

「さぁさぁ、皆様お待ちですので」

 

「「はーい!」」

 

まぁ、いいや。

とりあえずご飯だご飯ー!




頑張って書くよー!

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