「ふー」
休み時間、催した(意味深)星は教室から遠く離れた男子トイレの個室内でムスコに「特別な稽古」をつけてやっていた。
セシリアにチャージング♂棒を見せつけた時に昂ぶったらしい。
「しかしなんだこの量は……たまげたなあ。 姉貴は『性欲が強くなる』と言ったが、精力も強くなってるだろコレ……うっ、まだ玉が重い」
便器内に放たれた白濁液を見て、星は呟く。
恐らく、一度のシゴキでコップ一杯分は優に出ただろう。
余談ではあるが、この白濁液は『IS適性Sの男性操縦者の遺伝子情報』なので各国の研究所が血眼になって争奪戦を繰り広げるほどの液体であろうことは、語るまでもない。
「もしもーし、星くん?」
「ウェイ?」
耳につけられたピアス型の通信機に、事の元凶である束から連絡が入る。
IS学園に転校する際に渡された束お手製のモノで、生体電気だけで起動する優れものだ。
ちなみに通信機能だけでなく、内臓された超小型カメラからの映像や星の脳波や心拍数や脈拍数、その他諸々の生体データ等を常にモニタリングして束の元に送信する機能も持っている。
つまり……
「随分と派手にぶちまけたね? その身体になってから初めてでしょ?」
「ヘアァ!?」(伝説の超サイヤ人)
星が『特別な稽古』をしているのも丸わかりなのだ。
「一人でオナニーかわいそう、ちんぽこかわいそう。 束さんがおまんこしてあげようか?」
「やかましい! 近親相姦なんて出来るか!!」
「さて、冗談は置いといて……さっさと適当な女を捕まえるといいよ……なんだっけ、あの白人の名前」
「セシリア?」
「そうそう、それそれ。 そいつがちょうどいいんじゃないかな。
見せつけてた時も悪い反応じゃなかったし、何だったら放課後にでも押し倒してヤっちゃいなよ」
軽い感じで言うが、言ってることは強姦教唆だった。
「アイスティーかなんかにサーッ!と睡眠薬でも入れて昏睡させて、パパパッと仕込んで終わり!
ぶっちゃけ今の星くんは可能性の獣だから、他の女とセックス!(精神崩壊カミーユ)したらどうなるかデータが欲しいんだよね!
睡眠薬は束さんの特別性のモノだから、いくら飲ませても後遺症とかはないから大丈夫だって、安心してよ!
あ、もしいっくんとする場合はビームを当てるから事前に言ってね!それじゃ通信終わり!」
一方的に喋るだけ喋って会話を終わらせる束、星が「えぇ…?」と困惑するのも無理はなかった。
「……教室戻るか」
銃口(意味深)を丁寧にふき取った後、水を流して後処理を行ってから星は教室へと戻った。
2組の鈴と星が廊下ですれ違った後、何らかの臭いが気になっているかのように鼻を鳴らしている事に、彼は気づかなかった。
教室のドアを開けると、セシリアを除いたクラス全員の視線が彼に向けられる。
セシリアも一瞬チラッと視線を向けたものの、すぐに顔を紅くして顔を背けた。
恐らくではあるが、生のモノは父親のモノすら見たことのない彼女からしたら、初めて見るビッグマグナムはよほど強烈で印象的だったのだろう。
「あ、あの……星さん?」
「おっ、どうしたんでぃ(江戸っ子)」
向けられる視線に居心地の悪さを感じながらも、大人しく一番後ろの席に座る星。
そんな彼に、実の妹の意中の相手である一夏が声をかけた。
「その……トイレに行ってたみたいですけど、大丈夫でしたか?
……どっちのほうから出るんですか?」
最後のほうは耳元で囁くようなか細い声だった。
「棒の方からでる」
「そ、そうですか」
内心で「なんで俺はこんなこと聞いているんだろう」と思いながら、席に戻る一夏だった。