高評価ありがとナス!
それはそうとして、続きいくよぉ~
「星、お前の身体の事なのだが……」
翌日、担任教師である千冬が「重要な話があるから職員室まで来い」というので、強姦がバレたのかと内心冷や冷やしながら大人しく千冬の後をついていった。
「束から事情を聞いている。 そんな身体になってしまったせいで、常に性欲を持て余しているとか……そういったことも知っている」
変なことを想像しているのか、ポリポリと頰を掻きながら千冬の顔はほんのりと朱を帯びていた。
「故に、束が……その、持て余した時の為に処理用のクローンを送ると聞いている。
本来は学び舎内でそう言ったことが行われるのは言語道断なのだが……生徒に手を出されるよりは何十倍もマシなので、私たち教師陣が学園長や生徒会長と相談した結果、行動範囲を制限した上でクローンを受け入れることにした」
「生徒に手を出される」という言葉で星はピクリと肩を震わせる。
転校初日にイギリスの代表候補性を食っちまったとは、流石の千冬も思っていなかっただろう。
「近々林間学校に行くが、その前にはここに来るようだ。
……いいな? わかってはいると思うがくれぐれも騒ぎは起こさないように。 わかったな? わかったと言え。 頼むからそう言うんだ、これ以上悩みの種を増やさないでくれ」
「わ、わかりました……」
キッ、と睨みつけながら釘を刺す千冬。
星は覇気が感じられない、気の抜けた返事を返した。
「さて、次の話だが、お前にも専用機が与えられることになった。
あまり大きな声では言えないが、束が直々に作っているそうだ……詳しいスペックはまだ教えられていないが、名は『桃式』というらしい 」
「ももひき?」
星の脳内には宇宙を漂う白い股引が映し出された。
「『ももしき』だ、馬鹿者……とりあえず、専用機の件は珍しいことではあるが、あり得ない事ではないため、すんなりと受け入れられた……だが、束が直々に作る第四世代だ、これだけを目当てに国家の諜報員が動いてもおかしくない。 扱いには十分注意しろ」
「以上だ」と千冬は話を打ち切ってから、星を教室へ戻した。
「クソ、なんで束はこうも厄介事を……」
星が職員室から出たのを確認すると、顔を伏して眉間を抑える千冬。
唯でさえ教師として苦労しているのに、今年は余りにも問題が多すぎる。
束が手をかけたであろう白式の扱い、一夏と鈴の対決時に乱入してきたゴーレム、周りにバレバレではあったが男装していたシャルロット、国際問題になりそうなラウラのISに仕込まれてたシステム、彼女の弟の公開TS、そして今回のクローンと専用機騒ぎである。
恐らく今回の林間学校も無事で終わらないだろうと思うと、彼女の胃はキリキリと痛んだ。
胃痛に顔を歪めながら机の引き出しを開けて胃薬の瓶を取り出し、蓋を開けて中身を取り出……そうとしたが。
「ああ!? 薬がもうない!?」
いくら逆さまに振っても胃薬の中身が出てこない、ない袖は振れないのだ。
「ぐぬぬ……山田君、胃薬は持ってないか?」
「どうぞ」
薬切れを察していたのか、傍にいた山田先生がサッと胃薬を手渡す。
「ああ、ありがとう」
千冬は手渡された薬を3錠取り出し、淹れてあった日本茶で一息に飲み干すと、落ち着いたかのように一息ついた。
「なぁ、今週末ぐらいは遊び惚けても許されると思うんだが……必要最低限の仕事だけこなして、後は飲み放題からのカラオケでオールとかどう思う?」
「……お供しますよ」
同じく問題児が多いクラスの副担任でストレスがとても溜まっている山田真耶。
心底同情したかのような表情で、千冬の肩に手を置いた。