古明地さとりのヒーローアカデミア 作:ジト目さとり様支援隊
2._((Ф(・ω・)カキカキ
3.ふとハーメルン内でネタが被ってないか調べる
4.ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!←いまここ
はじめまして。
私は古明地さとりと申します。
突然で申し訳ないのですが、状況を整理させてください。
改めまして私は古明地さとり、地霊殿の主をしています。
能力は「心を読む程度の能力」。
ペットには好かれていると思うし、恨みを買ったおぼえもない。
なるほど。状況を整理しても私には目の前の状況がさっぱり分からない。
どうして私はお空に制御棒を突きつけられ、ニュークリアフュージョンされかけているのだろう。
これは東方地霊殿が起こる少し前の話____
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時は少し遡る。
地霊殿での何の変哲もない日常風景。それは突然起こった。
「さとり様仕事終わったの?」
コテンと小首を傾げるのはさとりのペット、八咫烏の化身、霊烏路空ことお空だった。さとりは穏やかに微笑み
「ええ、ちょうど一段落したとこ...」
「じゃあ地霊殿から出ていって!」
「!?」
そしてその笑みを凍りつかせた。
それはまさに会話のドッチボール。
さとりの表情の中で驚きと困惑が混ざる。誰でも自分が可愛がっていたペットに追い出されそうになったらそんな表情になるだろう。そんなさとりの反応に目もくれず、空は続ける。
「出ていってったら出ていって!!」
さとりはため息を一つつくと、お空の心の声に耳をすませる。
「お空、なんで私を追い出そうと思ったの?」
「えっと...お燐とこいし様に」
「追い出してくれと頼まれたのね。理由は...教えてくれなかったと。私に心を読まれるから?」
「いーから出ていってよさとり様!!」
「...はぁ」
お互い日本語を話しているはずなのに会話が成り立たない。ため息をつき、途方にくれるさとり。先に動いたのはお空だった。
「あ」
と、なにか思い出したように表情を変化させる。やっと思い出したのだろうか、とさとりはお空の心の声を読む。と同時にその表情から血の気が引いていく。
「そういえば、あの人から言われたんだった。」
キュィィィィ、とお空の右腕の制御棒から何かをチャージするような音が地霊殿の廊下に響く。本能が警鐘を鳴らす。あっこれはヤバいやつ。
「さとり様が言うことを聞かないようなら、右腕の制御棒で力ずくで追い出しなさいって!!」
ペットの脅迫に対し、さとりが出来たことは平謝りして地霊殿を出ていくことだけだった。
****
「くくっ、結局可愛がってたペットに追い出されたと」
「...ふん」
時間はちょっとあと、場所は変わって旧都のとある団子屋。
あなたがもしその団子屋に行くことが出来たら古明地さとりと八雲紫が会話する珍しい場面に出会えるだろう。
不機嫌さを隠そうともせず団子を咀嚼するさとり妖怪と、楽しさを隠そうともせずに話しかけるスキマ妖怪とで雰囲気は対照的ではあるのだが。
人々は触らぬ神に祟りなしとばかりにその団子屋を避ける。店員はあまりの威圧感に涙目である。
八雲紫は笑いすぎて流れ出た涙を拭うと、楽しそうに傍らの不機嫌な少女に話しかける。
「あー。面白い。地霊殿の主がペットに家に追い出されてるなんて」
「あなたは性格悪いって言われませんか?」
「よく言われるわ。悟妖怪の貴女ほど言われないと思うけど」
「で、その性格悪い賢者様は、性格悪い悟妖怪に一体なんのご用事でしょうか?」
「要件なんて分かってるくせに」
賢者は妖艶に微笑む。その微笑みを見て要件を察したさとりは苦い表情を作る。
「前々から言ってますが異変は起こしませんよ。人間をわざわざ呼び込むなんてまっぴらです」
「あら、スペルカードルールはご不満だったかしら?」
「そうは言ってません。現に旧都に働きかけ、弾幕ごっこ自体の普及には一役買ったはずです」
「ならなおのこと」
「ダメと言ったらダメです。私は人間と接触などしたくない。おわかりになられますか?」
睨み合う地霊殿の主と幻想郷の賢者。視線がすれ違い、火花を散らせる。涙目で営業を続けていた団子屋の店員もついに逃げ出した。
先に根を上げたのは八雲紫である。
「あー。もうダメダメ。こんな根比べをしに来たわけじゃないのよ。心を読んだらわかるでしょう?」
「心を読ませないように自身の境界を操っておいてよく言いますよ」
疲れたようにため息をつくさとり。ペットに家を追い出されたことも含め、感じる疲れは倍増である。八雲紫はコホン、と咳払いを一つすると、こう切り出す。
「個性ってご存知?」
「ご存知ないですね」
バッサリ切り捨ててお茶をすするさとり。あたりを沈黙が満たす。沈黙に耐えきれなくなった紫はもういちどコホン、と咳払いをすると続ける。
「外の世界では世界総人口の約八割が幻想郷でいう『能力』にあたる『個性』を発現しててね」
「へぇ」
「個性を悪用する
興味なさげな少女と熱を帯びていく少女。もしこの温度差を可視化したらその温度差で大災害になるだろう。
「そう、『ヒーロー』と呼ばれる職業である!」
「つまり?」
「調査してくれない?」
「嫌です」
再びバッサリ切り捨ててお茶をすする。人っ子一人いなくなってしまった団子屋に静かな時間が流れる。こういう穏やかな時間最近すごしてなかったな、とさとりはぼんやりと思う。
もちろん長く続くはずもない。
「そういえば、あなた今日泊まる家無いんじゃない?」
「ぐふっ」
八雲紫のこうげき。ちょうどさっき住む家を叩き出されたところである。それも自分のペットに。
「異変を起こさないのも貴女のわがままよねぇ?見逃してるだけありがたいと思ってくれなくちゃ」
「ぐふっ」
八雲紫のこうげき。実際起こさない理由はたださとりが人間と関わりたくないだけである。ぐうの音も出ない。
「もちろんずっととは言わないわ。短期間の調査になると思う。たまには地霊殿の仕事を投げ出して自由に過ごしなさいな」
さとりは紫を睨みつけるがどこ吹く風。そもそも今回さとりの出せる返事は1つしかない。たとえさとりが最も嫌がるであろう人間の調査でも。互いにそれを理解している。
「...全ての退路を断っておいていけしゃあしゃあと...」
「貴女の能力が偵察に1番うってつけなの。で、どうかしら?」
両者を沈黙がつつむ。そしてさとりは長い長い溜息をついた。
「分かりましたよ。行きますよ」
「あら、びっくりとても嬉しい」
すっとぼけた表情を浮かべる紫をさとりはギロリと睨み、口を開く。
「ですがその前に私の考えを伝えてもよろしいですか?」
「ええいくらでも」
あくまですっとぼけるつもりなのか。溜息をつくと、さとりは少し前に起こった出来事を一つ一つ思い出しながら話し始める。
「まず私は地霊殿で、お空に制御棒を突きつけられたのです。その指示はどうやらお空が『あの人 』と呼ぶ人が出したそうです」
「ひどい人もいたもののね」
紫の表情は崩れない。さとりはなおも続ける。
「お空は私たち姉妹のことはこいし様、みたいに様付け、同じペットであるお燐とかは呼び捨てで呼ぶんです」
「へぇ、仲が良くてよろしいこと」
核心に近づくが表情に変化はない。さとりは1度言葉を切り、天井を見上げる。目線の先には地下特有のゴツゴツした岩肌がたたずむのみである。さとりは再び口を開く。
「地霊殿の警備はしっかりしています。部外者で、地霊殿の警備をすり抜けられそうな人妖、そしてお空が『 あの人』と呼ぶほど地位の高い人。
それを満たすのは幻想郷でただ1人しか......」
突然さとりの足元にスキマが開く。さとりは自身の考えを言い切ることが出来ず重力に引かれ飲み込まれていく。さとりは思った。
(あっこれ図星だ)
スキマにすいこまれながらさとりは叫ぶ。
「謀りましたね!!この性悪妖怪!!」
「いってらっしゃい。楽しんできてねー」
手をひらひら振り、スキマを閉じる。
一仕事終えた賢者は、ふぅ、と一息付き椅子に座る。
「店員さん、団子とお茶のおかわり」
もちろん、逃げ出した店員が答えることはないのだが。
感想批判いただけたら作者が狂喜乱舞します。
偉大なる先駆者様小説は「僕のヒーローアカデミア、古明地さとり」で検索かけたら出るんじゃないかなと思います。