東方軌跡録   作:1103

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今回は鈴奈庵のお話です。
本当は二分割も考えたのですが、片方が短くなってしまうので、このままで行こうと決めました。


鈴奈庵の妖魔本

秋の半ばを過ぎ、徐々に冬が近づく幻想郷。

ジンは人里でいつものように買い物をしていると、偶然にも魔理沙と鉢合わせする。

 

「魔理沙? 珍しいな人里に来るなんて」

 

「私だって用事がある時は、人里に来るんだぜ。

ジンの方は?」

 

「いつも通りお使いだ。

最近冷えるからな」

 

「何々、炭に・・・・・芋か!」

 

「たまにはこういうのも良いかなっと思ってな」

 

「私も一緒に良いか?」

 

「歓迎するぞ」

 

「流石ジン! 話がわかる奴は好きだぜ!」

 

「そんな大袈裟な・・・・・」

 

二人は会話に夢中になっていると、本を持った少女とぶつかってしまった。

 

「キャア!」

 

「あ! 悪い! 余所見していた!」

 

ジンは急いで散らばった本を広い集め、少女に渡す。

 

「いえ、此方こそ―――って、ジンさん?」

 

「ん? 阿求か?」

 

少女の名前は稗田阿求。

この幻想郷の記録を作る一族の一人である。

彼女はその九代目である。

 

「何だ、阿求じゃないか」

 

「人の顔を見て何だとは、少し失礼じゃありませんか? 魔理沙さん?」

 

「悪い悪い―――ん?」

 

魔理沙はふと、地面に落ちていた一冊の本に目が止まる。

 

「これは・・・・・」

 

魔理沙は本に手を伸ばそうとすると、それよりも早く阿求が拾い上げる。

 

「これは借り物ですので」

 

「ちょっとぐらい見ても良いじゃないか」

 

「魔理沙さんの場合、そのまま持って行く恐れがあるので。

それでは、私はこれで――」

 

阿求は広い集めた本を持って、足早に去って行った。

その後、魔理沙はおもむろに呟く。

 

「あれは・・・・・妖魔本」

 

―――――――――――

 

博麗神社。

そこでジンは霊夢と魔理沙に、妖魔本について話を聞いていた。

 

「つまり、妖怪が書いた本が妖魔本って事か?」

 

「大体あっているけど、中には妖怪が封じられている本もあるから、危険な物なのよ」

 

「魔導書も、妖魔本の一種でもあるだぜ」

 

「それなら・・・・・何で阿求がそんな物を持っていたんだ?」

 

「借り物って言ってたけど・・・・・あれは希少で中々手に入らない物なんだけどな・・・・・」

 

「それよりも、人里でそんな物がある事が気になるわ。

もしかして、封じられている妖怪を解き放とうとする人間がいるのかも・・・・・」

 

「いや、流石にそれは飛躍し過ぎだろう」

 

「ともかく。

明日、里に行って様子を見て来るわ。

どこで妖魔本を見たの?」

 

「里の貸本屋は彼処しか無いぜ」

 

「彼処?」

 

「そう、里唯一の貸本屋、“鈴奈庵”」

 

―――――――――――

 

三人は、人里の鈴奈庵に来ていた。

 

「ここが鈴奈庵か・・・・・今まで知らなかったな」

 

「あんたはいつも、紅魔館の図書で本を借りているからね」

 

「まったく、不公平だぜ。私が来た時は、問答無用で追い帰されるってのに」

 

「日頃の行いのせいだろ。それよりも、入るぞ」

 

三人は鈴奈庵に入る。

そこには数多くの本と、店員らしき少女がいた。

 

「いらっしゃま・・・・・あれ? 魔理沙さんに霊夢さん。それと・・・・・もしかしてジンさん!?」

 

「ん? 俺の事を知っているのか?」

 

「勿論です!

貴方の武勇伝を知らない人はいませんから!」

 

「武勇伝って・・・・・そんな大袈裟な・・・・・」

 

「小鈴ちゃん、悪いけど話は後にして頂戴」

 

「あ、ごめんさい。私ったらつい・・・・・」

 

「紹介するわ。

この子が鈴奈庵の店員で、一人娘の小鈴ちゃんよ」

 

「始めまして、本居小鈴です」

 

「始めまして、一応知っているかも知れないが、俺はジンだ」

 

ジンと小鈴は挨拶をし、握手を交わした。

 

「ところで、本日はどのような御用件で?」

 

「ええ、小鈴ちゃん。妖魔本って知らない?」

 

「はい! もちろん知っていますよ!」

 

すると小鈴は目を輝かせながら、次々と妖魔本を見せ。それらを解説していった。

 

「こんなにあるのか・・・・・希少って聞いていたが?」

 

「これらは全部私が集めました。

これでも、幻想郷一の妖魔本コレクターなんですよ」

 

「ふーん・・・・・しかし、何て書いてあるかチンプンカンプンだな」

 

ジンが手にした本の内容は、どれも見たことも無い字で書かれていた。

 

「あ、それは天狗向けの地獄植物の解説本です」

 

「え? 小鈴ちゃん。これを読めるの?」

 

「はい。最近ですけど、どんな本でも読めるようになったんです」

 

「なるほど、あらゆる文字――――いや、この場合は“あらゆる本を読む程度の能力”って言った方が良いか」

 

「それなら、逆に危険だわ。

読めない人には、ただの本だけど。読める人にはとても危険なの代物よ。

うっかり封印を解いてしまって、妖怪に襲られるかも知れないわよ?」

 

「その時は、霊夢さん達にお願いしますね♪」

 

小鈴は満面の笑顔で、三人に言った。

 

―――――――――――

 

それから数日後、ジン達は博麗神社で焼き芋をしていた。

 

「ほら、焼けたぞ」

 

「「「わーい♪」」」

 

焼きたての芋を、サニー達に渡すジン。

サニー達は嬉しそうに、焼き芋を受け取る。

するとサニーは、直ぐ様かぶりついた。

 

「熱っ、熱っ、」

 

「ほら熱いから気を付けろよ」

 

「慌てすぎよサニー」

 

「うるさいな、焼き芋は焼きたてが一番なのよ」

 

「でも注意しないと火傷するわよ」

 

「そうだな。

スターの言う通り、少し冷ました方が良いぞ」

 

「え~、私は今すぐ食べたいのよ!」

 

「それだったら、俺のをやる。

ちょうど、いい感じの熱さだからな」

 

ジンは自分の分をサニーに渡す。

渡された焼き芋の温度は熱すぎず、温かさを感じた。

 

「やったー、ありがとうジン!」

 

「・・・・・」

 

そんな様子を、霊夢はじっと見ていた。

 

「どうした霊夢?」

 

「別に・・・・・何でも無いわ」

 

「?」

 

「ねえジン、次のも早く焼きましょうよ」

 

「あ、ああ、わかった」

 

ジンは次の芋を、焚き火に入れようとした瞬間。

ルナが何かに驚いたように叫ぶ。

 

「み、みんな! 人里が!」

 

ルナの叫びで、人里の方を見る。

すると、人里から大きな黒煙が上っていた。

 

「火事か!?」

 

「サニー! ルナ! スター!あんた達はここにいなさい!

行くわよジン!」

 

「おう!」

 

霊夢とジンは、急いで人里に向かった。

 

―――――――――――

 

人里についた二人だったが。

いざ来てみると、火の気はまったく感じられなかった。

 

「おかしいわね・・・・・確かに人里から煙が上がっていたのに・・・・・」

 

「おーい! 霊夢! ジン!」

 

空の上から魔理沙が降りて来た。

 

「二人とも、煙を見て来たのか?」

 

「魔理沙も見たのね」

 

「ああ、凄い煙だったから、様子を見て来ようと思ったんだが・・・・・」

 

魔理沙は辺りを見回すが、やはり何処にも火の気はなかった。

 

「手分けして聞き込みをするか。

一時間後に集合な」

 

「わかったわ」

「いいぜ」

 

三人は手分けして、聞き込みを開始した。

 

 

それから一時間後。

聞き込みを終えた三人は、それぞれの情報を話始めた。

 

「こっちは収穫無し。

誰も煙の事を知らないって」

 

「こっちもだぜ。

火事どころか、たき火一つも見てなかったみたいだ。

霊夢の方は?」

 

「私は小鈴ちゃんから聞いたんだけど。

何でも、害虫駆除の為に煙を炊いたらしいわ」

 

「害虫駆除?」

 

「そう、何でも特別な煙らしいわ」

 

「なるほど。

でも、それにしては異常な煙の量だったぞ?」

 

「そうだな・・・・・火事と勘違いするほどだからな・・・・・」

 

三人は再び辺りを見回す。

そこには、人里のいつもの平和な風景しかなかった。

 

「取り合えず。被害も無いようだから、一旦帰りましょ」

 

里に被害が無いことが確認された為、三人は里を後にした。

しかし、これが事件の始まりであった。

 

―――――――――――

 

次の日。

ジンと霊夢は、いつも通りに朝食を取ろうとした時の事。

 

「ジン! 霊夢! 大丈夫か!?」

 

突然、魔理沙が入って来て叫んだ。

二人は驚いて、むせてしまう。

 

「み、水・・・・・」

 

「わかった! 今、助けるぞ!」

 

そう言って魔理沙は持っていた桶で、二人に水を掛ける。

 

「「・・・・・」」

 

「ふぅ、これで一安心だぜ」

 

「一体何してんのよーー!!」

 

霊夢の雷が、魔理沙に直撃するのであった。

 

 

その後、霊夢とジンは着替えて、魔理沙に事の経緯を問い詰めた。

 

「で? 一体どうして朝から水を掛ける事をしたのよ?」

 

「ああ、いつもの通りに、ここ辺りを飛んでいたら、神社の方から煙が上がっていてな。

もしかしたら火事だと思って、慌てて来たんだぜ」

 

「火事だったら、呑気に飯を食っていないわよ」

 

「そもそも、俺は朝から境内を掃除していたが、火の気どころか煙すら見ていないぞ?」

 

「おかしいな・・・・・確かに見たんだが・・・・・」

 

魔理沙は首を傾げて呟く。

彼女は頻繁に嘘をつくが、こういう時には嘘をつかない人物だと、二人は理解していたので、本当に煙を見たと理解した。

三人は外を出て、境内と神社の様子を改めて見た。

 

「やっぱり、どこも火の形跡はない。

そもそも、外にいるジンが気づく筈よ」

 

「う~ん・・・・・見間違いだったのか?」

 

魔理沙が唸っているその時、境内に一人の少女――――小鈴がやって来た。

 

「あれ? もう消えちゃった?」

 

「小鈴ちゃん? 珍しいわね神社に来るなんて」

 

「え? あ、いえ。

神社の方から煙が上がっているのを見て・・・・・」

 

「小鈴も見たのか?」

 

「見たっていうか・・・・・」

 

「何か歯切れが悪いな・・・・・?」

 

「け、煙が見えたので、気になっただです!

大丈夫そうだから、私は失礼しますね!」

 

そう言って、小鈴は慌てて帰って行った。

 

 

小鈴が帰った後、三人は居間でせんべえとお茶を飲みながら、件の煙について話していた。

 

「なあ霊夢。

これって、昨日と同じじゃないか?」

 

「昨日って・・・・・あの人里の?」

 

「ああ、煙を見たと思って行ったら、どこも火の気はなかった。

偶然にしちゃ、出来すぎている」

 

「う~ん・・・・・そうね・・・・・」

 

「それに小鈴の様子もおかしかったぜ。

普段は神社に来るような奴じゃないのに・・・・・」

 

「確かにね。

人里からここは結構離れているのに、煙を見ただけで来るなんて・・・・・」

 

「どちらかというと、煙自体に関心があったような感じだな。

それも、神社に来るほどに」

 

「そう言えば思い出したんだけど。

昨日煙が上がっていたところって、鈴奈庵の近くだったのよね・・・・・」

 

「「「・・・・・」」」

 

しばしの沈黙の後、魔理沙は立ち上がり、帰る支度をした。

 

「悪いな二人とも。

用事を思い出したんで、ここいらで帰らせてもらうぜ」

 

「お、おお、気を付けてな」

 

そうして魔理沙は帰って行った。

その後霊夢も、何処かに出掛ける準備をする。

 

「霊夢? 何処かに出掛けるのか?」

 

「ええ、妖怪退治――――いえ、妖退治をしにね」

 

「妖? もしかして、煙の正体が分かったのか?」

 

「確証は無いけど、恐らく煙々羅でしょうね」

 

「煙々羅?」

 

「私も詳しい事は知らないけど。

人に取り憑いて、その人の家を火事にする。失敗すると、近くの人間にまた取り憑く、厄介な妖よ」

 

「なるほど・・・・・って、待てよ。

その話が本当なら、魔理沙の家が狙われるんじゃないか?」

 

「そうよ。

だから、これから魔理沙の家に行って退治するのよ」

 

「俺も一緒に行くか?」

 

「大した相手じゃないし、一人で十分よ。

ジンは留守番していてね」

 

そう言って、霊夢は飛び立って行った。

 

「本当に大丈夫か・・・・・?」

 

ジンは少し不安を感じながらも、神社の仕事をする事にした。

 

 

それから数時間が経過したが、霊夢は未だに帰って来なかった。

 

(少し遅いような気もするが・・・・・寄り道でもしているのか?)

 

そんな事を考えていると。

意外な人物が来訪して来た。

 

「こんにちはジン」

 

「ん? 咲夜か。

珍しいな、お前が神社に来るなんて」

 

「ちょっと近くに寄り掛かっただけ。

それよりも大丈夫なの?」

 

「え? 何が?」

 

「神社から凄い煙が上がっていたわよ。

流石に心配になったから、様子を見に来たけど・・・・・杞憂だったみたいね」

 

「ちょっと待ってくれ。それってまさか――――」

「ジン! 大丈夫!?」

 

ジンが言葉を言う前に。物凄い形相をした霊夢がやって来た。

そしてジンの安否を確認するように、体を触りだす。

 

「火傷してない? 大丈夫?」

 

「た、大丈夫だ。

それより、一体何があったんだ?」

 

「それは――――」

 

「ふぅ、やっと追いついたぜ」

 

「速すぎですよ霊夢さん~」

 

霊夢の後を追って来たのか、魔理沙と小鈴が箒を乗ってやって来た。

かなりのスピードで来たのか、小鈴はぐったりとしていた。

 

「随分、慌ててたみたいだけど。一体何があったの?」

 

「あれ? 咲夜?

いつからここにいるの?」

 

「ついさっきよ。

神社に煙が上がっていたから、様子を見に来たのよ」

 

「ま、マジか!」

 

「こうしてはいられないわ!直ぐに紅魔館に行くわよ!」

 

「え? 一体どういう―――」

 

「説明は後!」

 

霊夢と魔理沙は、現状を把握仕切れていない咲夜を連れて、何処かへと飛んで行った。

神社には、ジンと小鈴の二人が残されていた。

 

「一体何があったのか、事情を説明してくれないか?」

 

「えっとですね・・・・・」

 

小鈴は、これまでの経緯を話始めた。

今回の煙々羅は、元々妖魔本に封印されていた妖だった。

しかし、字喰い虫という妖虫のせいで、煙々羅のページが食べられてしまい、封印が解かれてしまったらしい。

 

「なるほど、字喰い虫か・・・・・」

 

「そうなんですよ。もう大変で――――」

 

「字喰い虫が原因ってのは嘘だな?」

 

ジンの言葉に、小鈴のギョッとした。

その小さな変化を、ジンは見逃なかった。

 

「な、何を根拠にそんな事を言うの!」

 

「根拠は色々あるが、一番の理由は煙々羅の封印が解かれているのにも関わらず、どうして霊夢や魔理沙に退治の依頼をしなかった?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

「言えないのなら、代わりに答えてやる。

煙々羅は封印が解かれたんじゃない。小鈴、お前が封印を解いたからだ」

 

「うっ・・・・・」

 

「それと、字喰い虫は文字を食べるから字喰い虫と呼ばれるんであって、絵は食べない。

墓穴を掘ったな小鈴」

 

「ご、ごめんなさ~い!」

 

小鈴は頭を下げて謝った。

本当の話はこうだった。

親友の阿救に頼まれて、一つの書物を鑑定を依頼された。

その結果、字喰い虫という幼虫が原因だとわかり、駆除するために煙々羅を復活させたという。

 

「なるほどな、復活させたのは良かったが、封印の方法がわからず、今日まで野放しと」

 

「はい・・・・・そうです・・・・・」

 

「はっきり言うが、軽率にも程がある。

下手すれば、里や他の家で大火事になったかも知れないんだぞ?」

 

「すみません・・・・・」

 

「やれやれ・・・・・処遇は霊夢達が煙々羅を退治した後で、決めるか」

 

「あ、あの! 差し出がましいのですが!どうか霊夢さん達には内密に――――」

 

「知られたら、今まで集めた妖魔本を没収されるからか?」

 

「は、はい・・・・・」

 

「悪いがそれは出来ない。

今回は、お前の軽率な行動で起きた事件だからな。

しっかりと報告はする」

 

「そ、そんな~」

 

「だが、どうしてと言うのなら条件が二つある」

 

「条件?」

 

「ああ。

一つ目は、今回の詫びを兼ねて、霊夢と魔理沙にそれぞれ報酬を用意する事。

二つ目は、今後妖魔本の封印を解く必要がある時は、必ず再封印の仕方をちゃんと調べておき、霊夢の許可をちゃんと取る事だ。

この二つを守れるか?」

 

「はい! ちゃんと守ります!」

 

「それなら良い。

今回だけは目を瞑るが、次は無いぞ? わかったな?」

 

「はい! ありがとうございますジンさん!」

 

こうして、小鈴は嬉しそうに頭を下げて帰って行った。

 

―――――――――――

 

それから数日後。

霊夢と魔理沙は煙々羅に翻弄されながらも、何とか再封印に成功した。

そして二人は、勤め明けの一杯を神社で行っていた。

 

「いや~今回は大変だったぜ」

 

「本当ね・・・・・あっちこっちに取り憑くんだから、幻想郷中飛び回ったわよ」

 

「だけど、思わぬ報酬を貰えたな」

 

そう言って、魔理沙は一冊の本を見る。

それは以前から、魔理沙が欲しかった魔導書であった。

今回の報酬として、受け取ったのである。

 

「それにしても・・・・・少し気前が良すぎない?

このお酒だって、かなりの高級品よ?」

 

そう言って、霊夢が取り出したのは、一瓶の酒であった。

それは里一番の酒で、かなりの額をする物であった。

 

「言われてみればそうだな・・・・・」

 

「でしょ? 何か引っ掛かるのよね・・・・・」

 

「何が引っ掛かるんだ?」

 

そこに、ツマミを買いに行っていたジンが戻って来た。

 

「いやね、報酬が気前が良すぎないか?って話よ」

 

「・・・・・気にしすぎじゃないか?

それよりも、ツマミを買って来たぞ」

 

「おお! 待っていました!」

 

「うーん・・・・・何か釈然としないけど・・・・・まあいっか」

 

こうして事件は、無事に幕を下ろすのであった。




今回、小鈴の扱いが悪いとは思いましたが。
彼女の行動を考えると、これが妥当かな?っと思い、そのまま書きました。
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