バトルシーンは相変わらずお粗末ですが、これから頑張っていこうと思います。
相撲大会はいよいよ終盤に迎えた。
ジンは順調に勝ち進み、いよいよ準決勝に挑むのであった。
「まさかここまで勝ち進むとは思わなかったよ」
「相手に恵まれていたからな。だが、これからは一筋縄にはいかないな。特に、次の対戦相手は」
「確か鈴仙っていう妖怪兎だったね。まさかあの兎があそこまでやるとは・・・・・・」
準決勝の相手は鈴仙である。彼女はジンと同じ、今回の大会ダークホースであり、彼女もジンと同じように相手を投げ飛ばして勝ち進んだのである。
「まあ、何とかなるでしょ、それよりも決勝戦の相手の方がヤバイと思う」
「美鈴か・・・中国拳法の達人とは知っていたが、あそこまでの腕があったとは・・・・・・」
美鈴は中国拳法の技を使い、相手を一撃で倒していた。まさに二の打ち要らずの達人であった。
「もう一人も要注意だな」
もう一人はマスク・ド・オーガ。本大会で一番人気の覆面選手である。
彼女は一歩も動かず、片手だけで相手を倒した強者である。
「美鈴とオーガ・・・どちらが決勝の相手だとしても強敵なのは間違いないな」
「先ずは準決勝を勝つ事だよ。さあ、行くよ」
「ああ」
ジンと萃香は、準決勝の舞台へ向かうのであった。
―――――――――――
「さあ皆様御待たせね! 妖怪相撲準決勝を開始するよ!」
司会のにとりがマイクを持ちながらそう叫ぶと、観客達の大きな歓声が沸き上がる。
「先ずは選手達の紹介だ!」
そう言って、選手入場口を指す。
「赤コーナー! ジン!
妖怪相撲初の人間参加者! 当初は誰も勝ち残れ無いと思ったが、華麗なる投げ技で相手を制し、見事に勝ち進んだ! 最早実力は本物だー!」
にとりがそう紹介すると同時に、ジンと萃香が入場して来た。二人の姿を見た観客は、大きな声援を送った。
「青コーナー! 鈴仙・優曇華院・イナバ!
見た目と裏腹に洗礼された動きで敵を翻弄し投げる。それはまさに神業だー!」
反対側の入場口から鈴仙と永琳、輝夜、てゐが現れた。
選手の紹介が終わり、ジンと鈴仙が土俵に上がる。
「まさか貴方と戦うとは思わなかったわジン」
「俺もだ、まさか鈴仙が大会に参加するとは思わなかったよ」
「何て言うか、姫様が優勝商品が欲しがって・・・・・・」
「本当は自分で参加したかったけど、永琳が許してくれなくてね」
「当たり前です。あんな破廉恥な格好を許す訳いきません!」
「鈴仙なら良いのか?」
「鈴仙だからね」
「それ、思いの外傷つくんだけど・・・・・・」
耳をしょんぼりする鈴仙。これ以上は可哀想と思い、話を切り上げる事にした。
「ともかく、正々堂々よろしくな鈴仙」
「ええ、どっちが勝っても恨みっこ無しよジン」
二人は言葉を交わし、準決勝が幕を開ける。
さて、ここで妖怪相撲のルールについて解説しよう。基本的なルールは相撲と同じであるが、少し違うところがある。
先ずは禁止事項、“飛行の禁止”“張り手以外の打撃技の禁止。ただし、タックルはOK”“能力での妨害”これらが基本的に禁止されており、行えば反則負けとなる。
次に勝利条件も一部違う。通常の相撲では、土俵に体が付いたら負けだが、妖怪相撲では“背中が土俵に付いたら負け”なのである。故に、ややレスリングに近い形式になっている。それ以外では通常の相撲と同じである。
鈴仙とジンの戦いは、ジンの防戦一方になっていた。
「せい!」
「うお!?」
腕を掴まれそうなり、慌てて鈴仙の腕を弾くが、直ぐ様反対の方の腕を掴まれそ投げられる。しかし、ジンは身をこなし、どうにか防いだ。
「うーん、やっぱりブランクがあるわね・・・・・・」
「ブランクがあってそれかよ・・・・・・」
「当たり前でしょ、貴方はせいぜい一ヶ月程度だけど、私は何年も依姫様の元で訓練していたのよ。あらゆる面において、私はジンより優れているわ」
それは自慢に聞こえるが、紛れもない事実であった。
ブランクがあるが、年単位で依姫の訓練を受けた鈴仙と一ヶ月程度のジン。どちらが上なのかは明白である。
それでもジンが食らいついているのは単に、鈴仙のブランクと自身の能力があってのこと。これらが無ければ、彼は瞬殺されていただろう。
(だけど、負けるわけにはいかない!)
この世に絶対は無い、弱者が強者に勝つ事があるのなら、ジンが鈴仙に勝つ可能性はある。それが万に一つであっても、挑むには十分とジンは考えていた。
「行くぞ鈴仙!」
ジンは再び鈴仙に掴み掛かろうとする。ところが、足を縺れてしまい、体勢を崩してしまう。
「のわぁ!?」
「え? キャア!」
体勢を崩したジンは、鈴仙に体を預けるように倒れこんだ。しかも、彼女の胸に顔をうずくまるようにして。
「・・・・・・」
「・・・・・・キ、キャアアアア!!」
鈴仙が悲鳴を上げるのと同時に、華麗なるコンボをジンに叩き込んだ。
「ぐぼべら!?」
「うどんげ!? 何処へ行くつもり!?」
永琳の言葉を聞かず、鈴仙は何処かへと走り去って行った。
それを見ていたてゐは、密かに笑っていたという。
―――――――――――
選手の控え室では、鈴仙にやられた傷を冷やすジンの姿があった。
「大丈夫ジン?」
「何とか・・・・・・ところで鈴仙は?」
「あの後どっかに行ったよ。まあ、どっちにしても反則負けだからね」
「鈴仙には悪い事をしたな・・・」
「あまり気にしない方が良いよ。それよりも、どうだった?」
「何が?」
「あの妖怪兎の胸。柔らかった?」
萃香はニヤニヤと笑らいながら、ジンにそう聞いて来た。ジンは呆れながらも、萃香をたしなめる事にした。
「あのなぁ、そういうセクハラ発言は止めといた方が良いぞ。品格を疑われるから」
「ん? ジンは胸には興味は無いの?」
「そういう話じゃなくてだな―――――」
「ちょっとした興味だよ。ジンは胸が大きい方が良いのかな? それとも小さい方が良い?」
「・・・・・・確かに胸の大きさ女性の魅力の一つだと思うが――――」
「思うが?」
「それが全てだとは思わない。胸が小さくたって、魅力的な女性はいると思う」
「ふむふむ、つまりジンは小さい方が好きな訳だね」
「どう解釈するかは任せる。それよりも、次の試合が始まる頃だ。行こう」
「むぅ、ごまかしたね。まあ良いや」
二人は控え室を出て、次の準決勝を見に行くのであった。
―――――――――――
試合会場に着くと、ジンは信じられない光景を目の当たりした。
「これは・・・・・・」
美鈴は無惨に壁に埋め込まれていた。そして土俵には一人の女性が立っていた。
「中々楽しめたよ。今度は相撲じゃなくて、喧嘩がやりたいものだねぇ」
破れたマスクの置くに隠された素顔は、星熊勇義の物であった。
―――――――――――
準決勝が終わり、決勝戦を控えているジンに、華仙と霊夢がやって来ていた。
「ジン、悪い事は言わないから棄権しなさい」
「そうよ、今回ばかりは相手が悪すぎるわ」
二人はジンに棄権を勧めるが、ジンは頑なにそれを拒んだ。
「悪いけど、それは出来ない。相手が勇義なら尚更だ」
「どういう事?」
「萃香から鬼の話を聞いたからだ。
勇義は人との戦いを心から望んでいる。もし俺が棄権したら、勇義は俺の事を失望するかも知れない。友人の信頼を失うのは、死ぬより辛いんだよ」
「だからって、鬼に相撲で勝てるつもりなの?」
「勇義の性格なら、ハンデをつけてくれると思うだが・・・・・・」
「まあ、勇義の性格なら間違いないでしょうね」
「実際彼女、一歩も動かず勝ち続けているものね」
「一歩動いたら負けと見なすか・・・何とかなるかもな」
「本当? 無茶するんじゃないでしょうね?」
「・・・・・・」
「そこは黙らないでよ!」
「ジン、本当にやるの? 勇義の事なら私が話をつけるけど?」
そういう華仙だが、ジンは首を横に振った。
「ありがたいけど、これは自分で決めた事なんだ」
「そうまでして優勝したいの?」
「ああ、どうしてな。それじゃ言って来る」
そう言ってジンは、控え室を後にした。その後ろ姿を、華仙は心配そうに見送った。
決勝の舞台に向かう途中、ジンは萃香にあるお願いをしていた。
「なあ萃香、頼みがあるんだが」
「何だい?」
「この後、何があっても止めに入らないで欲しい」
「・・・それはかなり無茶な事をするからかい?」
萃香がそう聞くと、ジンはバツ悪そうにしていた。
「一応、無茶な事をしそうだったら止めるって約束しているんだが?」
「それは分かっている。それでも、一回だけ見逃して欲しいんだ」
「やれやれ、困った奴だね・・・良いよ、一回だけ見逃すよ」
「ありがとう萃香」
「御礼は博麗酒でね♪」
萃香が笑ってそう言うと、ジンも同じ様に笑って応えた。
―――――――――――
決勝戦の舞台に。ジンと勇義は御互い土俵に上がった。
勇義のセコンドには魔理沙の姿があった。それを見たジンは、大体の事情を察した。
「魔理沙が勇義を誘ったのか?」
「ああ、私じゃ優勝は出来ないからな。腕っぷしが強い奴を誘う事にしたんだ」
「それが勇義って訳か・・・・・・」
「そういう事だ。それでどうする? 今から棄権するか?」
魔理沙はやや挑発めいた言葉を言うが、ジンの答えは決まっていた。
「悪いが、元より逃げるつもりは無い。例え相手が勇義であっても、全力で挑むさ」
その言葉を聞いた勇義は、大層嬉しそうに笑った。
「やっぱり、アンタなら逃げずに挑んでくれると思っていたよジン」
「ああ、ここで逃げたら勇義に愛想尽かされると思うと、逃げる訳にはいかないと思ってな」
「嬉しい事を言ってくれるじゃない、思わず惚れちまいそうだよ。さて―――」
すると勇義はどっしり構え、ジンの方を見据える。
「流石に本気で戦えば、アンタに勝ち目は無いから、ハンデをやるよ」
「そこから一歩動かせば負けと見なす。という事か?」
「話が早くて助かるよ。それじゃ、いつでも掛かって来な!」
そう言った勇義の声に、計り知れない覇気を感じるジンであったが、怯み事なく勇義を見据えた。
「行くぞ勇義!」
ジンがそう言うと同時に試合が開始された。
ジンは先ず最初に、勇義から距離を置いた。
「何だい? 掛かって来ないのかい?」
「勝つ準備をするんだよ。まあ、見てな」
そう言ってジンはクラウチングスタートの形を取り、そこから一切動かなくなった。
ジンの様子を観客で見ていた霊夢達はとても不思議そうに見ていた。
「ねえ、ジンは何をしているの?」
疑問に思ったサニーは、華仙に質問をしていた。彼女の疑問に華仙が答えようとした時である――――。
「それは自然界の気を集めているのよ」
「どういう事?」
霊夢がそう聞くと、華仙は詳しく解説し始める。
「気には二種類存在するのよ。自然界の気で、外側の気という意味で“外気”。自分自身の内にある気、“内気” と呼ぶの。
西洋では、マナとオドと呼ばれたりしているわ。
内気はともかく、外気の扱い方はとても難しく、熟練者であっても溜め込むには数分は掛かると言われているわ」
美鈴の説明に補足を入れる華仙、この二人の説明でジンが何をしようとしているのかは大体理解出来たのであった。
「つまり、ジンさんは外気を溜め込んで勇義さんに勝とうとする訳ですね」
「外気を溜め込む程度では勇義には勝てないわ、ジンは一体どうするつもりなのかしら・・・・・・」
華仙が心配そうに土俵を見ると、ついにジンに動きがあった。
「コオォォォ」
ジンは外気を溜め込んだ状態で、仙道の呼吸を始めたのである。
「な!? なんて無茶な事を!?」
華仙はジンがやろうとしている事に、驚きを隠せなかった。一方霊夢達は、何が何だか分からないでいた。
「どうしたの一体?」
「ジンが行っている気の運用はとても危険な方法で行われているのよ」
「え!?」
「簡単に言うと、外気を溜め込んだ体に、内気を活性化させる仙道の呼吸を行っているのよ。
只でさえ外気を取り込んでいるのに、その状態で内気を活性化させたら、肉体自身が持たないわ!」
それは、風船に無理に膨らませるのと同じ行為であった。膨らませ続ける風船の末路は決まって破裂である。
それを聞いた霊夢達は青ざめる。
「す、直ぐに止めなきゃ!」
霊夢達は慌ててジンがいる土俵に向かおうとした時、いつのまにか戻って来た正邪に止められた。
「待ちな、ジンの覚悟に水を指す気?」
「何を言っているのよ! このままではジンの身が危ないのよ!」
「それは知ってるよ。だけどね、生半可な言葉じゃあいつは止められないよ。あんた達だって知っているだろう?」
「それは・・・・・・」
「見守ってやるんだよこういう場合は、それが下克上をやる者に対しての礼儀だよ」
そう言って、正邪はジンがいる土俵の方を見始めた。
土俵では、明らかな変化が目に見えていた。
ジンが手と膝と足がついた場所からヒビが徐々に現れ、大気が少しずつ揺らぎ始めた。
「な、何かやばそうだな・・・・・・」
近くにいる魔理沙も、その異変に感づいて後ずさりをしていた。
一方勇義はというと――――。
「なるほど、これがあんたの秘策か。良いだろう! 鬼の四天王、星熊勇義! お前の挑戦に全身全霊で応えてやろう!」
勇義はどっしり構え、ジンの攻撃を受け止める体勢を取る。
一方ジンは、セコンドの萃香に話掛けていた。
「萃香」
「何だい?」
「行って来る」
「ああ、思いきってやりな。骨は拾ってやるからさ」
揺らぎが頂点に達したその瞬間、ジンは動いた。
「――――――!!」
声にならない叫びと共に勇義に体当たりをかました。それは小細工無用の真っ向勝負であった。
何故ジンがこの方法を選んだかと言うと、勇義のハンデが切っ掛けであった。
“一歩でも動いたら、負けを認める”
故にジンは、勇義を動かす事だけに集中し、華仙から学んだ気の運用方を全てを使い、肉体その物を武器にして挑んだのである。
まさに捨て身の肉弾。それがジンが見いだした勝機である。
「ぐ、うっ・・・・・・」
勇義はジンの体当たりを受け止めた。普通ならこの捨て身の体当たりであっても、受け止める事は可能であろうが、彼女には一歩も動いてはならないハンデがある為、想像以上余裕はなく、絶対にに動かまいと、両腕と足に力を込めていた。
そして、最初に限界を迎えたのは土俵であった。両者の力に耐えられなくなった土俵は、とうとう砕けてしまった。
辺りは砂埃が舞い、その中から二人の姿が現れる。観客達が見守る中、勇義が呟く。
「・・・・・・私の負けだね」
勇義の足には、僅かであるが後ろに下がった後があった。僅か数センチ程度ではあるが、彼女が負けを認めるには十分であった。
こうして妖怪相撲は、ジンの優勝で幕を閉じるのであった。
―――――――――――
永遠亭の病室では、入院していたジンに対して、華仙が絶賛説教中であった。
「貴方何を考えているのよ! バカじゃないの!」
「す、すまん・・・・・・」
「すまんで済んだら、怨霊なんてこの世からいなくなるわよ!」
「そ、その・・・・・・」
「欲に目が眩み過ぎよ! そんな体になってまで、優勝商品が欲しかったの!?」
ジンは右腕と右肩を粉砕骨折し左足、右足、鎖骨は骨折と、かなりの重傷を負っていたのである。
そんな状態であっても、ジンには一切の後悔はなかった。
「・・・ああ、どうしても欲しかったんだ。華仙に渡したくて」
そう言って、ジンは優勝商品であるカッパの腕と書かれた箱を華仙に渡した。
「・・・・・・え?」
「これが欲しかったんだろ?」
「ど、どうしてそれを?」
「萃香から話を聞いてな、無くした腕を探しているんだって?」
「まったく余計な事を・・・・・・って、まさか私の為に参加したの!?」
「ああ、最初からそのつもりだ」
ジンの言葉を聞いて、華仙は言葉を失ってしまった。
彼はこんな体になってまで、華仙の為に優勝したのである。
「まったく、貴方という人は・・・・・・」
「えっと・・・迷惑だったか?」
「大いに迷惑よ、これじゃ説教していいのか、感謝していいのか分からなくなるじゃない」
華仙は困ったそうに言ったが、何処が嬉しそうでもあった。
「中身は開けたの?」
「いいや、まだ開けてはいない」
「開けても?」
華仙がそう聞くと、ジンは頷く。
華仙は恐る恐る箱を開ける。すると中にあったのは――――。
「こ、これは・・・・・・」
「えっと・・・・・・」
中にあったのは、腕の形をした奇妙なステッキであった。箱の中に入った説明文を読んで見ると―――。
「“ノービールステッキ。スイッチを押すと、腕の部分が延び、遠くの物を掴めるよ”って、ただの河童道具じゃない!」
華仙はガクッと膝をついた。
そんな華仙に、ジンは元気付けようと言葉を掛けた。
「ま、まあ、華仙の腕じゃなくて残念だったな」
「残念って・・・貴方が一番損しているのよ? どうしてそんな元気なの?」
「うーん・・・まあ優勝出来たし、それなりに得る物はあったと思う」
「・・・そう、貴方がそれで良いなら私は何も言わないわ」
「ところで、その道具はどうするんだ?」
「そうね・・・せっかくだからもらっておくわ。貴方が私の為に手に入れた物なんだから」
そう言って華仙は微笑んだ。それを見たジンは、やって良かったと心から思ったのである。
―――――――――――
オマケ 優勝の裏側?
「あれ? てゐ、その大金は?」
「いや~、この前の大会でボロ儲けしてね♪」
「あんたジンに賭けてたの!?」
「もっちろん、かなりのレートだったし、ジンなら優勝出来るかもって思ったから」
「あんたねぇ・・・少しは私が勝つとは思わなかったの?」
「思わなかったけど、正直焦ったね・・・でもまあ、優勝出来て良かったよ」
「私は良くないわよ・・・優勝出来ないわ、お師匠様にお仕置きされるわ、公衆面前で大恥をかくわで・・・・・・」
「鈴仙は薄幸だからね」
「あんたの幸運分けて貰いたいわよ」
「別に良いけど、幸運の内容によっては後が怖いよ」
「どういう事?」
「大きな幸運をよびよせると、後の不運も大きくなるって事・・・・・・ジンみたいにさ」
「え? 最後何て言った?」
「何でも無い。それよりも、ジンの見舞品を買いに行こうよ」
「あ! ちょっと待ちなさいてゐ!」