東方軌跡録   作:1103

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PCがようやく復活しました。
原因はケーブルだったらしく、交換したら直ぐに直りました。
こういう故障の原因は、素人では分からないですよね。



天の邪鬼のお泊まり

ある冬の日。人里多くの人達があっちこっちと慌ただしく動いていた。理由としては今朝方、龍神の像がの瞳が黒くなっていたからである。黒は荒れた天気を示しているので、もうすぐ大雪が来るかも知れないのである。

その為、人々は大雪対策の為に動いていた。

そしてジンもまた、その対策に買い物に来ていた。

 

「―――と、こんな物か。妖狐、そっちの方はどうだ?」

 

「はい、バッチリ買えました」

 

そう言って妖狐が買い物袋を見せた。その中には、ジンに頼まれていた防寒道具などが入っていた。

 

「よくやった。こっちも食料を買えた。これなら二、三日は持つだろう」

 

「流石に大袈裟な気もしますけど・・・・・・」

 

「備えあれば憂いなし。何事も予想外の事態が起きるもんだ。大袈裟な方がちょうど良い」

 

「はあ・・・・・・」

 

「ところで針妙丸は?」

 

「あれ? さっきまで一緒だったのですけど・・・・・・」

 

「ジーン、妖狐ー」

 

すると二人を呼ぶ声が聞こえる。振り返るとそこには手を振っている針妙丸と、何処かバツ悪そうにしている正邪がいた。

 

「何処に行っていたんだ針妙丸。ちょっと心配したぞ」

 

「ごめんごめん、ちょうど正邪と会って、話をしていたんだ」

 

「どーも・・・・・・」

 

正邪は素っ気ない返事をした。彼女をよく見ると、かなり大きい荷物を背負っている事がわかった。

 

「正邪さんも、大雪対策に買い物をしに来たんですか?」

 

「いや、まあ・・・・・・」

 

「何だ? 随分と歯切れ悪いな」

 

疑問を抱くジンに、針妙丸が正邪の代わりに答えた。

 

「実は、正邪の家が壊れちゃったみたいなんだ」

 

「壊れた?」

 

「・・・・・・屋根の雪掻きをサボってたら、その重みで潰れたんだよ」

 

「お前な・・・・・・」

 

「うるさい! だからお前だけに言いたくなかったんだよ!」

 

正邪は半ば涙目になりながら叫んだ。流石にこれには同情したジンであった。

その時ジンは、重大な事実に気づいてしまった。

 

「ところでお前、行く当てはあるのか? もうじき大雪が来るんだぞ?」

 

その質問に、正邪は困り果てた表情をして言った。

 

「・・・・・・無い」

 

「無いってお前・・・・・・」

 

「しょうがないじゃん! 友達そんなに多く無いんだから!」

 

「俺が悪かったから、そんな涙目で叫ばないでくれ」

 

「ねえジン、正邪を泊めてあげられないかな?」

 

「うーん・・・・・・」

 

ジンは少し考えた。

ハッキリと言うと、泊めたくないというのが本音である。しかし、もしここで拒否をすれば彼女はどうなってしまうか。大雪の中、一人寂しく凍え死ぬ正邪の姿を想像してしまうと、とても拒否出来なかった。

 

「・・・・・・わかった。今回だけだぞ」

 

「わーい! 良かったね正邪!」

 

「・・・・・・」

 

「正邪?」

 

「・・・・・・正直、断わられると思った」

 

「ああ、お前なんか泊めたく無い。だけど、死なれたら正直目覚めが悪い」

 

「相変わらず、ヘドが出る理由だね。そんなに良い子ぶりたいのかよ」

 

「なんとでも言え、ともかく今回は泊めてやる。お前だって死にたくは無いだろう?」

 

「そこまで言うなら、泊まってやらないでも無いな」

 

「お前、本当に嫌な奴だな。こういう時は、ありがとうって言うもんだろ?」

 

「嫌だね。そんな臭い台詞、死んでも言わない」

 

「まあ、お前にそんな言葉を期待してはいないが、泊まっている間は大人しくしていろよ。霊夢の機嫌を損ねたら、追い出されるかも知れないからな」

 

「仕方ない、私だって凍死はごめんだからな、今回ばかりはお前の言う通りにしてやるよ」

 

(何となく不安だ・・・・・・)

 

こうして、天邪鬼の正邪が泊まる事になった。果たして、何事も無く過ごせるだろうか、ジンは一抹の不安を抱くのであった。

 

―――――――――――

 

神社に帰って来たジンは、霊夢に事情を説明をした。

事情を聞いた霊夢は、少し呆れた様子であったが、正邪を泊まらせる事を了承してくれた。

その後ジン達は、これから来る大雪対策に母屋の雨戸を全て閉じる作業に移った。

 

「これで、こちら側は大丈夫だな。妖狐達の方はどうだろう?」

 

妖狐達がいるであろう、反対側の縁側へと向かうジン。しかし、そこに妖狐達の姿は無かった。

 

「何をしてるんだあいつら・・・・・・」

 

不振に思いながらも、妖狐達がやろうとした雨戸の戸締まりを代わりにやるジン。すると、何処からか声が聞こえてくる。

 

「おかしいな・・・一冊も無いなんて有り得ないぞ」

 

「ですが、他に隠す場所はありませんよ?」

 

「いーや、絶対にある筈だ」

 

そんな声が、何故か自分の部屋から聞こえて来た。

ジンはため息を吐きながら、部屋の戸を開けた。

 

「おい、人の部屋で何をしているんだ?」

 

「うひゃあ!?」

 

「ちっ、見つかったか」

 

部屋にいたのは妖狐と正邪であった。

妖狐は驚き声を上げ、正邪は忌々しいと舌打ちをした。

 

「もう一度聞く、何をしているんだ?」

 

「え、えーと・・・・・・」

 

「お前の隠している秘蔵本を探していたんだよ」

 

「秘蔵本?」

 

「しらっばくれるなよ♪ 男なら一冊や二冊、隠し持っているだろ?」

 

正邪はニヤニヤと笑い、悪ぶれた素振りも無くそう言った。ジンは再度ため息を吐き、正邪の頭を叩く。

 

「アホな事やっていないで働け、妖狐もだ。こんなくだらない事に付き合うな」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「いってぇ~、後で覚えていろよ!」

 

妖狐はしょんぼりしながら、正邪は頭を擦りながら部屋を出ていった。

 

 

部屋を後にした妖狐は、正邪に文句を垂れていた。

 

「もう! 貴女のせいで怒られたじゃありませんか!」

 

「何言ってんだよ、お前だってノリノリだったじゃないか」

 

「ううっ、それはそうなんですが・・・・・・」

 

「それに収穫はあったよ。ほれ見ろ!」

 

そう言って、正邪が見せたのは一冊のノートであった。その表紙には、“絶対に見るな”と書かれていた。

 

「いつの間にそんな物を・・・・・・」

 

「ジンが部屋に入る寸前に見つけたんだよ。きっとこれには、あいつの恥ずかしい秘密が書かれているに違いない♪」

 

「あれ? 趣旨が違いません? ジンさんの趣向を調べる為では?」

 

「それ方便だから。私的には、あいつの弱味を握られれば、春画だろうがポエム集でも構わないんだよ」

 

「・・・・・・以前から気になったんですが、どうしてそこまでジンさんに嫌がらせをするんですか?」

 

「そりゃ、あいつが気に入らないからだよ。それ以外に理由は無いよ」

 

(全然そうには見えないのですが・・・・・・)

 

「ともかく、早速拝見するぞ」

 

「あ! ちょっと待っ―――」

 

妖狐の制止を無視し、正邪はノートを開いた。しかし、何も書かれてはいなかった。

 

「あれ? おかしいな・・・・・・?」

 

正邪はパラパラとページを捲る。そして最後のページを開くと、そこに大きく一文が書かれていた。

 

“引っ掛かったなマヌケ”

 

「な、な、な・・・・・・」

 

「どうやら、嵌められたのはこちらの様ですね」

 

「ち、ちくしょー!!」

 

正邪は悔しさのあまり、その場でノートをビリビリに破いた。

 

―――――――――――

 

夕方頃、大雪は幻想郷に到来した。

人や妖怪達は、其々の家と住みかに籠り、大雪が過ぎ去るのを待った。この博麗神社も例外ではなく、五人の人と妖怪は居間で暇を持て余している。

 

「あ~、退屈だ。ジン、何か面白い事は無いのか?」

 

「さっき漫画貸したばかりだろうが」

 

「そんなの全部読んだよ。まったく、早く次巻が幻想入りしないかな?」

 

「その辺は我慢しろ。どうしてもと言うのなら、紫にでも頼め」

 

「嫌、私あいつ苦手」

 

そう言った正邪に、ジンは深いタメ息を吐く。

そんな時、針妙丸がトランプを持ち出した。

 

「どうせなら、皆でトランプしない?」

 

「おっ、いいねぇ♪」

 

「トランプですか・・・・・・」

 

「まあ暇だし、別に良いじゃないかしら」

 

「決まりだね♪ それじゃ何をする?」

 

「大富豪だな」

「大貧民だね」

 

針妙丸の言葉に、ジンと正邪は同時に答え、互いに目が合う。

 

「何で大富豪なんだよ、大貧民だろ?」

 

「俺の所では大富豪なんだよ。まあ、名称なんてどうでも良いけど」

 

「良くない、大富豪なんてむかつくじゃない。まさに勝ち組って感じでさ」

 

「変なところで拘るよなお前」

 

「どうでもいいけど、やるならさっさとやりましょ」

 

「それじゃ、私がカードを配ります」

 

「言っておくが妖狐、イカサマするなよ」

 

「ギクッ」

 

「やるつもりだったの!?」

 

「そ、そんなこと、ある訳無いじゃないですか、あははは・・・・・・」

 

「やったら、一ヶ月お揚げ禁止よ」

 

「はーい・・・・・・」

 

妖狐はしょんぼりしながら、イカサマせずにカードを配り始めた。

 

 

ゲームが開始されてからしばらく時間が経過した。現在の順位は、一位霊夢、二位妖狐、三位針妙丸、四位ジン、五位正邪であった。

 

「くっそ~、もう一回だ!」

 

正邪はヤケクソ気味にそう言い、カードをシャッフルし配り始める。そして、大富豪の霊夢とカードを二枚ずつ交換した。

 

「あらありがとう、こんな強いカードをくれて♪」

 

そう言って霊夢が差し出したのは、最弱の三カード二枚であった。

その時、正邪はニヤリと笑った。

 

 

ゲームは進み、中盤に差し掛かった。どのプレーヤーも、手札が半分になっていた。

 

「ダイヤの七よ」

 

霊夢がカードを出し、次は正邪の番になった。そこで正邪は勝負に出た。

 

「スペードの八! 八切りだ!」

 

ジンは八切りを行い、自分の手番に回す。そこで正邪は、起死回生の一手を繰り出す。

 

「三のフォーカード! 革命だ!」

 

「か、革命ですって!?」

 

「革命って、同じ数字を四枚同時に出す事によって、カードの強弱を逆転するでしたよね?」

 

「ああ、この瞬間に、二が最弱で三が最強になる。強いカードを一杯持っている霊夢には致命的だな」

 

「逆に正邪は、弱いカードを一杯持っているから、逆転のチャンスだね」

 

「ま、まだよ! まだゲームは終わっていないわ!」

 

「いいや、お前の天下は終わったよ。見せてやるよ、これが下剋上だ!」

 

そう言って正邪は、畳み掛けるようにカードを出す。この時の為に弱いカードを温存していた正邪を止める術もなく、彼女はそのまま一番上がりした。

 

「よし! これで大革命だ!」

 

「大革命?」

 

「大貧民が一位になると、今までの順位が逆転するんだ。だから霊夢は大貧民、妖狐は貧民になり、俺は富豪になる訳だ」

 

「私は?」

 

「針妙丸は平民だから、変動は無い。ともかく、このゲームは正邪の逆転勝ちだな」

 

「見たか! これが下剋上だ!」

 

そう言って、正邪は高笑いをした。しかし、次のゲームで正邪は都落ちをしてしまい、呆気なく大貧民に戻ってしまうのであった。

 

―――――――――――

 

ゲームを一通り楽しんだ後、ジン達は晩御飯を食べる事にした。

霊夢と妖狐が台所で鍋を作り、それを居間のこたつの上に置く。

 

「お、今日は鍋か」

 

「冬と言ったらこれでしょ」

 

「良いねぇ、それじゃ早速――――」

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

五人がそう言うと、それぞれ鍋に箸を入れる。

 

「う~ん♪ 美味しいわ~♪」

 

「本当、ほっぺたが落ちてしまいそうです♪」

 

「はふぅ、はふぅ」

 

「熱いから気をつけろよ」

 

「肉いただき♪」

 

それぞれ鍋の野菜や肉を食べていく。そんな中、正邪だけが肉ばかりを食べていた。

 

「おい正邪、そんなに肉を食べるな。他の奴の事も考えろ」

 

「そんなの知ったこっちゃないね」

 

正邪は悪ぶれた様子も無く、肉を食べ続けた。そんな正邪に、ジンは制裁を加える事にした。

 

「ふーん、そんな事を言うのなら、覚悟は出来ているよな?」

 

「何が?」

 

そう聞き返しながら、正邪は再び肉に箸を伸ばす。しかしその箸は、ジンの箸に止められた。

 

「・・・・・・何をするのさ」

 

「お前は十分に肉を食べた。これ以上食べる必要は無いだろ?」

 

「「・・・・・・」」

 

次の瞬間、二人の攻防が始まった。

正邪が肉を取ろうとすると、ジンはそれを妨害する。どんな素早く、フェイントを入れても、ジンの能力で先読みされ、肉を掴むことは出来なかった。その攻防がしばらく続くと、霊夢が怒り出す。

 

「あんた達! 食事中は静かにしなさい!」

 

「す、すまない・・・・・・」

 

「やーい、怒られてやんの♪」

 

「あんたもよ正邪! これ以上騒ぐのなら、外に放り出すわよ!」

 

「酷い!」

 

「だったら静かにしなさい!」

 

霊夢の怒声に二人は沈黙し、そのまま静かに食事を続けるのであった。

 

―――――――――――

 

食事を終えた一同は次に風呂に入る事にした。

ジンが火獸と水獸で風呂を沸かせ、それぞれ順番に入って行く。

正邪と針妙丸が風呂に入っている時に、順番待ちをしていた妖狐は、ジンにこんな事を聞いて来た。

 

「あの、つかぬことを聞きますが、ジンさんって、正邪さんだけ容赦ありませんよね?」

 

「言われてみればそうよね。普段なら大人しいあんたが、彼処までムキになるなんてね」

 

「ん? まあ、なんて言うか、同属嫌悪だからかな?」

 

「同属? あんたと正邪が?」

 

「寧ろ正反対なような気がしますけど・・・・・・」

 

「まあ何て言うか、昔の自分を見ているようで、あまりいい気はしないんだ」

 

「昔って、小さい時の頃?」

 

「ああ、あいつの考えはガキの頃の俺にそっくりなんだ。だから昔の自分を見ているようで腹が立つ。だけどその反面、尊敬もしている」

 

「ええ!?」

 

「尊敬って・・・あの正邪を?」

 

予想外の言葉に、妖狐と霊夢は驚きを隠せなかった。

 

「あいつはどんな時でも、自分を曲げない強さがある。その辺りは、素直に尊敬する」

 

自分の本質を一切否定せず、それを良しとする正邪。その心の有り様に、ジンは何処か惹かれていたのである。

 

「と言っても、やっている事は誉められる物では無いからな。その辺りは容赦するつもりは無い」

 

そう言ってジンは、こたつの上にあるみかんを食べた。

 

―――――――――――

 

全員がお風呂に入り終え、それぞれの部屋で寝る事になった。

その夜遅く、寝ているジンの部屋に誰かが入って来た。そしてそのままジンの布団に潜り込む。

 

「ん・・・? 針妙丸か・・・・・・」

 

「残念だけど違うね」

 

「なっ!?」

 

布団に入って来たのは正邪であった。

ジンは直ぐ様起き上がろうとしたが、後ろから抱きつかれて身動きが取れなかった。

 

「な、なんのつもりだ?」

 

「昼間の仕返し♪」

 

「はあ!? あれはお前の自業自得だろ!」

 

「やられっぱなしは性に合わないんだよ」

 

そう言って、正邪はますます腕の力を強めた。それに呼応するかのように、ジンの鼓動は早まる。

 

「以外とうぶなんだな。鼓動が早まっているぞ?」

 

「あ、当たり前だろ、女性に抱きつかれた経験なんて、あんまり無いんだからな・・・・・・」

 

「へえ、それはいい事を聞いたよ」

 

そう言って、正邪はニヤニヤと笑みを浮かべながら、今度はジンの耳に息を吹き掛けた。

 

「ひゃうん!?」

 

「あははは、変な声出してやんの!」

 

「お、お前なあ!」

 

「やめて欲しいか? それなら“やめて下さい正邪様”って、言うのなら考えてやるよ」

 

そう正邪はジンに言った。しかしジンは、首を縦に振らなかった。

 

「誰が言うか、それに言っても、辞めないだろお前」

 

「ああ勿論さ。お前の反応、中々おもしろいからな」

 

そう言って、正邪は更に行動をエスカレートした。

耳たぶを噛んだり、ジンの体をまさぐったりと、明らかに逆セクハラ的な行為を続け、息も荒々しくなって行く。

 

「うっ、あう、ひゃう」

 

「はあ、はあ、はあ、何だが、興奮して来たよ・・・・・・」

 

「~~~~! いい加減にしろ変態天邪鬼!」

 

「ぎゃん!?」

 

とうとう我慢の限界が来たジンは、正邪に対して肘鉄を喰らわす。肘鉄を顔面にもろに食らった正邪は、そのまま気絶してしまうのであった。

 

―――――――――――

 

翌日の朝、正邪が目を覚ますと、何故か宛がわれた部屋にいた。

 

「あれ? 確か昨夜・・・・・・痛っ」

 

何故か頭に痛みが走り、昨夜の記憶が一部抜けていた。取り合えず起き上がろうとするが、何故か体が動かなかった。その理由は直ぐにわかった。

 

「な、なんだこりゃー!?」

 

何と正邪は、布団で簀巻きにされていたのである。

どうにか動こうとするが、まるで陸に上がった魚のような動きしか出来なかった。そこにジンが入って来た。

 

「あ、ジンいい所に、ちょっと縄をほどいてくれないか?」

 

そうジンに頼むが、ジンは冷やかな目で断った。

 

「悪いがそれは出来ないな。しばらくそうして反省していろ」

 

「反省って・・・一体何の事だよ!?」

 

「昨夜の事だ! バカ野郎!」

 

そう言って、ジンは襖を閉め、そのまま部屋を去って行った。

 

「あ、おい待て! この野郎ー!」

 

そう正邪が叫ぶが、部屋に防音の結界が施されているので、その声が外に届く事は無かった。

その後、正邪は針妙丸に発見されるまで、部屋に放置されるのであった。

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