龍二「おい、何でお前があらすじやってんだよ。」
巧人「あーあ、何で出てきちゃうかなー。文字だけならバレないと思ってこっそり主役やっちゃおうと思ってたのに。」
龍二「ふざけんな!主人公は俺だろ!そもそもなんだよ『助手』って!」
巧人「うるさいよ。分かったからとっとと2話始めるぞ。」
龍二「俺が主人公だからな!」
巧人「さぁ、そんなバカでうるさい、エビフライみたいな頭している長瀬龍二が主人公の『Another Sunshine!!』第2話どうぞ!」
龍二「エビフライの何が悪いんだよ!」
俺達は指差し合って、数秒固まっていた。すると、相手が急に顔をしかめて言う。
「ちょっと、何よ『ナンパ女』って。」
「そっちこそ、恩人に向かって『さっきの人』はないだろ!」
「私は別に助けてなんて言ってない。」
「へっ、よく言うぜ。あんなバカみたいにビービー泣いてたくせに。」
「なっ...!」
俺が言い返すと、今度は顔を真っ赤にした。
「泣いてないし、『バカみたいに』って何よ!あなたの方がバカっぽい顔じゃない!このエビフライ頭!」
「あぁ!?だからエビフライの何が悪いって言うんだよ!」
「はいはいストップー。」
俺達がさらに言い合いを続けようとしたところに、巧人が割り込んできた。
「理亞ちゃん、とりあえず落ち着こうか。そこのバカもちょっと黙ってろ。」
「おい、何だよその俺の扱い。」
「うるさいよ。店の中で大きな声をあげちゃいけないって教わっただろ。」
「理亞。その方の言うとおりですよ。」
客の会計を終えた黄色い服の店員が、俺達の所に来た。
「すみません。うちの理亞が。」
「いえいえこちらこそ。うちの筋肉バカがすみません。」
「だからせめて筋肉つけろ...って付いてんのか。」
「訂正。やっぱりお前ただのバカだわ。」
「何でだよ!?」
俺達のやり取りを見て、その店員はくすっと小さく笑った。
「申し遅れました。私は
「ええ。存じております。」
店員、聖良さんが名乗ると巧人がドヤ顔をしながら返事をする。
とりあえず、そのドヤ顔殴りたい。
「俺は天っ才高校生の犬城巧人と申します。んで、こっちのエビフライが」
「お前までエビフライって言うのかよ。」
「人が紹介してるときに割り込むんじゃないよ。長瀬龍二って言います。」
「だから自分で天才とかイタいんだっての。」
「...確かに。ちょっとイタい。」
「理亞ちゃんは良いとして、長瀬、お前は許さん。」
「何でだよ!」
「ふふ。お2人は仲がよろしいのですね。」
「違う。」
「違います。」
聖良さんに言われて、俺達は同時に否定した。
あら、と言ってやっぱりくすくすと笑う聖良さん。
「巧人さん達は、何か予定などはありますか?もし良ければ、あとで理亞も交えて4人でお話したいのですが...。」
「もちろん。喜んで。」
「あ、巧人お前、何勝手に。」
聖良さんの申し出に、巧人が勝手に返事をした。
「姉様。私は別に...。」
向こうでも理亞...鹿角でいいや。
鹿角がそれを嫌がった。
「理亞。お2人はお客様なのだから、お席にご案内して。」
「...分かった。」
だけど聖良さんが遠回しにその要求を蹴る。
鹿角は渋々、俺達を席まで先導した。
正直、俺はもう帰りたかったけど、無理矢理帰ると巧人に何を言われるから分かんねぇ。
...はぁ。めんどくせぇ。
俺はため息をついた。
とりあえず、そのあと食べた白玉ぜんざいは、普通に旨かった。
はい、いかがだったでしょうか。
完全なノリで書いてるものなので結構読み苦しいところがあったと思いますが、そこはご了承ください。
次回もお楽しみに~。