悪役令嬢は百合したい   作:猫毛布

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59.転移少女は選びたい!

 「もう一度、俺を信用してほしい」

 

 目の前で膝をつき、そう言葉にして自分を見るリゲルから倉持朝日は目を離せなかった。

 彼の言葉には少しばかりの語弊がある。朝日は一度たりも彼を疑った事はない。きっと彼が『信用されていない』と感じてしまうような事に対して、朝日は成り行きを理解している。

 何故そうなってしまったのか。何故そうせざるを得ない状態であったか。

 リゲル自身の本心すべてを知っているとは言えないけれど、朝日にしてみれば単なる疑問でしかなかった。

 

 疑ったことなどない。と口にするのは簡単な事である。朝日の本心であるし、朝日の言葉であるし、朝日の感情である。

 けれど、それを正しく相手に受け取られるかは不明瞭なのだ。それはここ数日でよくわかった。それこそ自分がリゲルだったならば、自分がディーナであったならば。……レーゲンであったのなら。

 だから、朝日は言葉ではなく行動を示す。

 

 見つめてくるリゲルに向けて()()を差し出す。

 リゲルは優しく手に取り、自身が持っていた木環を彼女の薬指へと嵌めた。

 意匠の施された木環は朝日の薬指へと戻ってきた。

 彼と出会った時と同じように。倉持朝日がアサヒ・ベーレントへと成る。

 

「――リゲル」

「アサヒ……あぁ」

 

 お互いに名前を呼び、声が震える。

 どうしようもなく、伝わらなかった壁が取り外された。お互いの意思を確認できる。容易く、けれど困難であった。

 優しく手を握り、アサヒも握り返す。触れられる距離にいた筈なのに、触れる事のできない壁が消え去った。それがどれほど幸福であるかは彼と彼女しかわからない。

 アサヒの瞼から涙が溢れ、それを隠すようにリゲルは彼女を強く抱きしめた。

 もう手放さないように。大事な宝物を傷つけないように。そして、この幸福が零れないように。

 

 アサヒを強く、強く抱きしめた。

 

 

 

 

 

 


 

 ディーナ・ゲイルディアという存在は悪である。悪でなかったとしても、善の存在ではない事は共通の事実としてある。

 彼女は王子であるリゲル・シルベスタを唆し、騙し、彼が愛するアサヒ・ベーレントを害した。証拠はないが、ディーナ・ゲイルディアという存在はその証拠すら消し去って、完璧にしてみせた。

 ゲイルディアという存在はいつだってそうである。確実なまでに追いつめても、残りの一手が足りない。悪でありながら、悪ではない血族。それこそがゲイルディアという血であるし、その結晶がディーナという存在であった。

 幸いな事にその弟であるアレク・ゲイルディアは顔つきは親譲りでありながらも、悪の血が薄いのか好青年である事は騎士の中で噂されている。代わりにディーナという女に色濃く受け継がれたのだろう。

 赤のドレスを纏い、金の髪を伸ばした悪女、ディーナ・ゲイルディア。美貌で王子を騙し、恋人を貶めてみせた悪女。単独でオークを殺してみせた傑物。氷結の魔法を扱う金色の化物。

 

 そんなディーナ・ゲイルディアが王城にて拘留されたのはつい先日の話である。

 どうやら彼女は要領を得ないように、けれども本気の抵抗をするでもなく、予想よりも遥かに容易く捕まえられた。

 

 一ヵ月の拘留を定められたゲイルディア男爵はそれこそ言い渡した陛下に嚙みつきはしなかった。表面上の笑顔を向けて、恭しくもそれを享受した。その内で渦巻く怒りなどは、言い渡された時に拳を握っていた事でも貴族たちは理解しただろう。

 

 

 

「え、なんで……?」

 

 そんな中、何も知らず、というには裏側を知っていたアサヒ・ベーレントはついていたクロジンデに聞き、疑問を呈した。

 ディーナは捕まる必要などない。全てはイワル・アンビシオが画策していた事であったし、レーゲン・シュタールが組していた事である。それらを防いだディーナ・ゲイルディアは褒められはしても咎められる必要などない。ない筈である。

 

「クロジンデちゃん! どういう事!?」

「そういう事」

 

 淡々と語る白い肌のメイドは仕事は終わったとばかりに長椅子に転がっている。切りそろえられた明るめの茶毛が長椅子に広がり、クロジンデはむず痒かったのか、頭を左右に擦り付けてから眉間に皺を寄せて不満な顔をして深く息を吐き出した。

 あっさりと会話を放棄したクロジンデを見つめながらアサヒは考える。なぜディーナが捕まってしまったのか。

 前提条件として、彼女は一切の罪がない。罪は、ない筈である。少なからず今回のことに関しては何もないと思うたぶん。でも、ディーナさんだからなぁ……。と半ば諦めのような想いは確かにある。

 捕まった理由はわからない。わからないが、捕まっている事は確かである。それはクロジンデが証明してくれている。だからこそ、助けなくてはいけない。そうに決まっている。

 

「よしっ」

 

 アサヒは決意した。その決意を間近で見ていたクロジンデは非常に、非常に面倒そうな表情を惜しげもなく浮かべ、顔を長椅子に埋めた。張られた革が緩やかに沈む。

 

「クロジンデちゃん!」

「いや」

「クロジンデちゃん!」

「やだ」

「クロジンデちゃん!!」

「しない」

 

 取り付く島もないとはこの事か、と怯むもアサヒは諦めない。このクロジンデという人物がどれほど素晴らしい能力を秘めているかはカチイにある領主館で知っている。

 そしてクロジンデは知らない。この娘が諦めるという事を知らないことを。

 

「クロジンデちゃん。聞いてほしいの」

「……なに」

 

 顔を上げてようやくアサヒの言葉を聞く気になったのか、変わらずも面倒な表情だけはしっかりと作られている。対してアサヒは真面目にクロジンデを見つめ、そして心を吐露する。

 

「わたしは、ディーナさんを助けたいの」

 

 何言ってんだこいつ、と言わんばかりに眉間に皺を寄せて顔だけでもアサヒから距離を置こうとするクロジンデ。如何せん座り心地の良いソファが彼女を離してはくれない。

 将来の買い物予定に刻まれた長椅子はさておき、クロジンデからすれば面倒極まりない申し出であるには違いない。好き勝手動き、少しばかりこの国の王という物を見ておこうと忍び込みはしたけれど、今の雇い主ほど何かは感じなかった。今の雇い主が化物染みていると言い換えても差し支えはない事をクロジンデは知っている。

 それでもシリウス王の前へと姿を現したのは他でもない。雇い主と国王との差をハッキリと認識したかったからだ。決して陛下が隠し持っていた甘味が欲しくてジッと眺めてたら餌付けされたワケではない。

 そもそもクロジンデは甘味に弱いワケではない。今はメイドの恰好をしているが、人には言えない世界では【音無し】などと恐れられている存在である。そんな暗殺者の【音無し】が甘味に釣られた筈がない。すぐに買いに行っただけである。

 

 さておき。

 

 クロジンデは目の前に存在する厄介な存在を視界に収める。非常に面倒な事に雇い主からは彼女の護衛を頼まれている。面倒であるけれど、王城の中が安全であるという事は四日ほどで下調べも完了し、彼女の命を脅かす存在は居らず、自身で対処しきれない相手がいたとしても正面から戦えば、という話である。

 故に対処しきれない相手はいなかった筈である。目の前のアサヒの調査をすっかりと頭の中から除外していたクロジンデは溜め息を吐き出した。

 黒髪に汚れも知らないような真っ直ぐな瞳。自身とは違う世界の人間でありながら、確かに熱量を感じさせる視線。

 ああ、と雇い主もこうして彼女に絆されたのだろう。そう直感できてしまう。今の雇い主がどういった人物であるかをクロジンデはあまり理解していないけれど、殺しに来た存在を嬉々として雇うような奇人である事は間違いない。

 

「ほら、焼き菓子もあるよ!」

「…………」

「なんと今なら二つ付いてくるよ!」

 

 大きく、大きく、肺いっぱいに空気を吸い込んで溜め息を吐き出す。

 目の前の存在から焼き菓子を手に取り、頬張る。甘い。とても、とても甘い。香ばしさの中に甘さとしょっぱさを感じながら、クロジンデは咀嚼し、飲み込む。

 絆されたワケではない。当然、決して、焼き菓子に惑わされたワケでもない。

 

「ん、わかった」

「ほんと!?」

「……契約成立」

 

 殺しの依頼ではない。単なる道案内。ただし、この目立つ存在をなるべく人目に曝さずに雇い主の所に連れて行かなくてはいけない。その為の道程はここ数日で頭に叩き込んでいる。

 クロジンデは只管に面倒であるとは思った。なぜ自分がこんな事をしなくてはならないのか、雇い主に聞き返した程である。雇い主はいつものように悪辣に笑みを浮かべて「彼女がそう望み、アナタはきっとそうするからよ」と言っていた。こうして彼女に抵抗したのは、雇い主の思い通りになるのが少しばかり気に食わなかっただけであるが、きっとその事もあの悪の女は計算しているに違いない。

 

「……ついてきて」

「うん、ありがとう! クロジンデちゃん!」

「……少しうるさい」

「あ、ごめんね」

 

 別に煩さに腹が立ったワケでもないし、これから通る道で彼女の声が響くような事もないかもしれない。ただ、少しだけ――。クロジンデは溜め息を今一度吐き出して、ソファから降りる。床に足を下ろし、自然な動作で扉まで向かう。まるで彼女がいないように、音も鳴らすこと無く。

 クロジンデが開いた扉の音でアサヒは満面の笑みを浮かべ、やる気に満ちている。

 そんな表情にもクロジンデは内心で溜め息を吐き出してしまう。

 

 どこまでも、雇い主の掌の上だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 クロジンデの感覚では少しばかり時間を掛けて、アサヒの感覚で言うなら十分も経過する事なく目的の扉には到着した。

 牢獄というには豪華過ぎる、けれど王城のどの部屋よりも質素な部屋の扉。

 クロジンデにしてみれば夜中に何度か忍び込んだことのある部屋であるが、アサヒにしてみれば頭に疑問符が浮かんでしまう。想像していたのは牢獄で寂しく泣いているディーナであった。助けにきたアサヒに泣いて感謝をしたかもしれない。

 ……いや、ディーナさんはたぶん怒るな。間違いない。アサヒはそう思い直した。懇々と叱るかもしれない。

 どちらにせよ、目の前の扉はアサヒにしてみれば場違いのような扉であった。

 

 その扉が独りでに開き、中から煌びやかなドレスを纏った女性が出てくる。黒色が褪せたような灰色の髪に整った顔立ち。そんな女性が扉から姿を現し、アサヒに気付いて頭を下げる。

 アサヒにつられて頭を下げ、その横を女性が通り過ぎる。

 

「誰?」

「……」

 

 こっそりとクロジンデに聴いてみたアサヒであるが、クロジンデは答えることもなく一般的なメイドのように頭を下げている。

 少しして、頭を上げたクロジンデは何事もなかったように扉を軽く叩いた。

 

「――アサヒとクロジンデかしら? 入ってもいいですわ」

 

 中から聞こえてきたディーナの声は扉の外にいる人物を当て、入室の許可を出す。

 この時点でアサヒは「あ……これ、わたしが来るのわかってたな……」と腹を括る。怒られるかもしれない……。

 けれど、アサヒは心に決めていた事がある。ディーナの疑いを晴らし、王城から彼女を救出するのである。

 そんな決心はよそにクロジンデは勝手知りたる、と言わんばかりに扉を開けてスルリと扉の向こう側へ。アサヒは閉じそうになる扉に手を当てて、一度深呼吸をして、扉を開ける。

 

「ようこそ、と言うには殺風景かしら?」

「……う、うーん。十分に豪華じゃないかなぁ……」

「あら、ここに来る貴族達は私がこの部屋に入れられているのをさぞ可哀そうなことのように言うのだけれど」

 

 ディーナにしてみても、この部屋は殺風景とも言えない。貴族的感覚で言うのなら確かに殺風景である。質素というにはふかふか過ぎる寝台には既にクロジンデが寝転がっている。最低限の化粧台、普通に生活する分には装飾が施されすぎている部屋。

 そもそもディーナは自身に必要最低限さえあれば問題無いなどと言う人物である。この部屋も元々そのような部屋であったが、アサヒが来るまで――ディーナが捕まって一番最初にやってきた黒髪の天使様が驚きのあまり、有り余る自費で購入したのである。なんと慈悲深いことだろうか。ディーナは商人達に同情した。

 そんな商人たちが持ってきた慈悲深き天使の贈り物ではない、簡素な椅子にアサヒを座らせる。クロジンデは既にベッドへと飛び込んでいた。

 

「……さっきの人は?」

「……イワル公爵夫人様ですわ。ここ一年で有力貴族、特に爵位を上から順に教えられたと思っていましたけれど、勘違いのようですわね」

「え、えーっと、えへへ……ごめんなさい」

「私に謝るよりも教育係に謝りなさいな。いえ、私にも謝りそうですわね……」

 

 相変わらずな赤いドレスを着たディーナは何かを思い至ったのか溜め息を吐き出して、紅茶を淹れたカップをアサヒの前へと置く。

 

「……はぇー」

「間抜けな顔をしてどうしたのかしら?」

「ディーナさんって、そういう事もできるんだ……」

「あら、私がただの高慢ちきな令嬢だと思ったかしら? ある程度の教育は受けていますわ」

 

 嘘である。ゲイルディア家には娘にお茶淹れの教育などしない。ディーナが勝手に覚えたことの一つである。

 そんな嘘を真に受けて「はぇー」とまた間抜けな顔で返事をしているアサヒに苦笑しながらディーナは自身で淹れた紅茶を飲み、少しだけ眉を寄せた。

 

「それで、何をしに来たのかしら?」

「そうだ! ディーナさん、助けにきたよ!」

「結構ですわ」

「ですよねぇ……」

「また考え無しで出てきたのかしら。クロジンデ、どう思います?」

 

 寝台の方へ向くディーナであるが、クロジンデは既にふかふかの布団に埋もれてゴロゴロと喉を鳴らしている。

 一応雇い主なのだけれど、と頭を抱えたディーナであったけれど、ある程度の自由を許したのも彼女である。この場にアマリナが居ればクロジンデに怒ったかもしれない。が、今ここにアマリナはいない。

 

「えっと、そうだ、アマリナさんは?」

「アマリナなら、王都のゲイルディア邸にいる筈ですわ」

「連れてこなかったんだね」

「これでも嫌疑者ですわよ。好き勝手振舞える筈ありませんわ」

 

 当然、そんな事を聴くアマリナではなかったので、小一時間ほどディーナから説得と甘やかされる事によって納得をした。本当は影に入ってコッソリ侵入しようと思ったけれどディーナから厳禁、と言い渡され涙を流しながら今はゲイルディア邸のディーナのベッドの上である。

 改めて紅茶を飲み込んだディーナは口をへの字に曲げた。

 

「ここにいるのは、私の嫌疑が晴れるまで。……一ヵ月程かしら」

「……もしかして、自分から?」

「それ以外に私に疑われることなんてありませんわよ?」

「ホント?」

「今、アナタの中での私の印象がわかりましたわ」

 

 見た目通りである。とはディーナも理解していた。

 その様に振舞っているのもあるが、血筋の影響も強い。悪と悪を掛け合わせても善にはなれない証明がディーナである。

 お陰で善人らしい動きをした所で「何かしら裏があるのではないか?」と思われる事もディーナにしてみれば日常として数えられてしまう。

 そんな悪人であるディーナはアサヒを見てニッコリと笑う。悪辣に、まるで獲物が罠に掛かった捕食者のように。

 

「よし、じゃあ、わたしは戻るね!」

「まあ、少しお待ちなさいな。まだ紅茶も冷めていませんわ」

 

 思わず立ち上がろうとしたアサヒはディーナの声と視線によって止められた。逃げたい。きっと小鳥が蛇に食べられる時はこういう気持ちなのだろう。すごすごと椅子に着席して、紅茶を啜る。少し苦味のある紅茶であるが、飲めない事はない。

 アサヒはしっかりと椅子に座らせた事を確認して、ディーナは紅茶を淹れる時に持ってきた紙をアサヒの前へと差し出す。

 出された紙には『たのしいきょうつうご』と優しい字体で書かれている。

 

「これは……?」

「私が作った教材ですわ。出来栄えは悪いですけれど」

 

 アサヒが紙を捲れば、アサヒも経験した事のある筆記教材である。全てが日本語で書かれていることからアサヒはこれが自分の教材ではない事に安堵した。

 そんな安堵しているアサヒを溜め息を吐き出しながら睨めつけて、ディーナはさらに口を開く。

 

「指輪を外してご覧なさい」

「…………」

「別に取って食いやしませんわ」

 

 左手薬指に嵌めてもらった木環を右手で触り、外して机に置く。当然、すぐにでも手に取れるように近くに。

 『たのしいきょうつうご』と書かれていた筈の文字は意味のわからないミミズがのたくったような形へと変化して、開けば眩暈がするような感覚に陥ってしまう。アサヒは紙を閉じて、指輪を握る。

 

「ディーナさん」

「何かしら?」

「えっと、つまり、勉強しろってこと?」

「ええ。察しがよくて助かりますわ」

「この指輪があれば問題ないんじゃないの?」

「そうね。――クロジンデ」

 

 ディーナがその名前を呼べば、アサヒの手からスルリと指輪が抜き取られ、ディーナの左手へと落とされた。抵抗などする暇もなく、気が付けばと言えるほど瞬時に。

 指輪を握りこみ、ディーナは右目を閉じ、そして口を開く。

 

「こうして、指輪を失った場合。アナタはどうするのかしら?」

 

 クロジンデにも理解できる言語でそう言い放つディーナ。朝日も、言葉は理解できる。ディーナが喋ったのは日本語であるから。けれど、朝日の手元には意味のわからない言語が書かれた筆記教材。

 

「この一ヵ月でアナタをある程度の所まで読み書き出来るように仕込みます。そこから先、アナタが必要ないと思えば学ぶのをやめてもいいですわ。指輪があれば、という甘い考えは捨てなさい。また惨めに逃げて私が助けてくれる、などと考えないことをお勧めしますわ」

 

 事実、今指輪はディーナの手の中に収まっている。朝日は何もできない。喋る事はできても、誰も言葉を理解などしてくれない。目の前の悪女以外は。

 だからこそ赤の悪女はこうして彼女が一人で立てるようにと、彼女の道標へと成る。

 口が悪かろうと、突き放すような言い方であろうと、朝日は彼女の優しさに触れている。自身に選択を委ねてくれているのも、きっと彼女の優しさで、そして厳しさなのだろう。

 ディーナは持っていた指輪を改めて机に置き、その隣に羽で作られたペンを並べる。

 

 朝日は、ペンを手に取った。

次挿絵のキャラは誰がいい?

  • リヨース
  • 騎士ディーナ様
  • シャリィ先生
  • エフィさん
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