今回はメトロイドシリーズの一つフュージョンを作りました。最近メトロイドのゆっくり動画を見てハマってしまいその中のスーパーメトロイドでのベビーの死を見て、なんか心が報われなかったので急遽この作品を作りました。
暖かい目で見ていただけると幸いです。
僕…ここで死ぬんだ…ゴメンなさい、ママ…。
僕が初めてママに会ったのは暗くて広い洞窟の中だった。卵から孵った僕の目の前にいたオレンジ色の姿をして右手の方に銃を付けている人だった。そして僕は思った。
この人が僕のママなんだ。
ママは最初は僕を見て驚いたみたいで銃の先から光る何かを向けたけど、何だか楽しくなって僕が周りをクルクル回ると、光を消して僕に手を伸ばしてくれた。その事が僕は嬉しくて嬉しくて僕はもっともっとママに甘えた。
ママは
そして外に出ると僕の目に飛び込んできたのは沢山のお山と上一面に広がる空だった。お外ってこんなに広いんだ…。それから暫く歩くとママの頭の形にそっくりで岩とは違うものに辿り着いた。あれは何だろう?これがママの家なのかな?
するとその家がイキナリ浮き上がったから僕は興奮して近くで見たくなって近づいた。
そしたら空から今まで洞窟にいた生き物達とは違う大きな鳥みたいな怪物が現れて僕に襲いかかって来た。僕は逃げようとしたけどその怪物に捕まってしまった。
ママはその怪物から僕を助けようとビームを沢山打った。でも怪物も口から火の球を吐いてママに攻撃して来た。
でもママの方が怪物のお腹に張り付くとそこにビームを沢山打った。そして怪物は僕を離すとママは僕を抱き抱えてビームを発射。そのビームは怪物の羽根に当たってバランスを崩した怪物はそのまま岩にぶつかって動かなくなった。
やっつけたのかな?
でも怪物はすぐに起き上がってまた襲いかかって来た。
「此処にいて。アイツは私が倒すから」
ママはそういうとまた怪物と戦い始めた。ママはビームやミサイルを使ってダメージを与えていたけど、怪物が尻尾を使ってママを岩にぶつけて手で押さえつけた。そして口から火の球を吐いてママに攻撃した。
ママが危ない!アイツは大きくて怖いけど…ママが傷つけられる方がもっと嫌だ!
僕はママを助けるために怪物の顔めがけて張り付いてエネルギーを吸い取った。でもすぐに振り払われちゃったけどそのエネルギーをママに与えた。
見てるだけなんて嫌だ、僕も戦う。
ママはビームで攻撃して、僕はママが怪物の攻撃を食らって傷ついた時には怪物からエネルギーを吸って回復させる。この行動を暫くやっていると怪物が大きな声を上げて倒れた。やっつけたみたい。
ママは静かに歩き出して僕もその後を追う。家の中に入ると、物凄い音を立てながらお空へと飛んでいった。
家の中はママが座っている椅子以外はヘンテコなもので一杯だった。ママの目の前に大きな絵が出たり消えたりして面白かった。
それからママと一緒にこの広くて黒い空を飛んでいたある日、僕はママに透明なカプセルの中に入ってと言われてその中に入ると変な星へとやってきた。でもそこは岩や木が全く無くてママの家と同じようにゴツゴツしていた。
すると僕達の前に白い服を着た人が何人かやって来た。その中の1人の髪がモサモサしたお髭を生やした人が前に出てきて僕をジッと見ていた。なんだろう?僕、何かいけない事したのかな?
「ベビー、私はこれからやらなければならない事があるの。でもそれはとても危険だから貴方を連れていけない。だから彼等に貴方を預けるの。でも決して貴方を嫌いになった訳じゃない。必ず迎えに来るから」
ママと離れると聞いて凄く悲しくなったけど、ママの大事なお仕事を邪魔しちゃいけない。僕はママが必ず迎えに来るって言った事を信じて良い子で待っているよ。だからママもお仕事頑張ってね。
「ベビーをお願いします」
ママはそう言うと僕を白服の人に渡して行っちゃった。
ママが居なくなって凄く寂しくなった。知らない人達だらけで怖いし、何度も泣きそうになった。でもママが頑張っているんだから僕も頑張らないと思って泣きそうなのを我慢した。
でもそんなある日、イキナリ大きな音がしたと思ったら、あの時ママに倒された筈の鳥みたいな怪物が現れてママの知り合いの人達をみんな殺してしまった。
怪物は僕の入った入れ物を持ち出すと奥の部屋の方へ進んでいった。もしかしてこれからこの怪物と2人だけで暮らすの…。
嫌だよ…怖いよォ…助けて…ママ
僕は心底からママに助けを求めた。するとその思いが通じたのかママが来てくれた。そして僕を助けようと戦ってくれて怪物が僕を離したのを見てすぐに僕を拾おうとしたけど、怪物に先に拾われて僕を連れたまま飛んでいった。
そして怪物は暗い暗い空を飛んでいくと大きな星に降り立った。僕はその怪物に地下奥の一つの部屋に運ばれると箱を壊して僕を外に出した。
「此奴が最後のメトロイドか。へへへ、だがこのX線を使いお前のクローンを大量に作れば、宇宙は再び我々【スペーツパイレーツ】のものになるのだ」
僕には何が何だか分からないけど、怪物は僕に、持っていた銃を向けて撃ってきた。でも当たったのに痛みは感じなかった。けど不思議なことに僕の身体から僕が現れた。そしてそれはドンドン増えていった。本当に何が起こっているんだろう?
そんな時イキナリ頭の中に声が聞こえてきた。
『メトロイド達よ。私はマザー・ブレイン。お前達の主人にして母だ』
僕達のママ……何言ってるの? 僕のママは
『私は少し特殊でお前達の前に出る事が出来ない。だからこうしてお前達の頭に直接呼びかけている』
僕達の頭の中……もう訳が分からないよ。
『お前達、今から話す事は重要な事だから、よく聞くように。間もなくこの星に、【ある奴】が侵入して来るだろう。お前達にはその侵入者を排除してもらいたい。いいね?』
その声に応えるように皆は「ピー!」と鳴いて何処かに行っちゃった。僕はどうしたらいいのかなぁと悩んでいると、また頭にあの声が聞こえてきた。
『オリジナルのメトロイドよ。お前はこの世で最後のオリジナルの個体だからな。お前には沢山エネルギーを吸収して強くなってもらうよ』
『強くなって何をするの?』
『なぁに簡単だ。さっき言った此処に来るだろう侵入者を片付けてほしいのさ。オレンジ色の服を着た憎っくき小娘を』
オレンジ色の服……これから来る侵入者って…もしかしてママの事?
『お前がより強力な個体になれば、あの憎っくきサムスを倒せるのだ。ハハハハハ!』
ママを倒せる!?……僕にママを倒せって言ってるの!?嫌だ、そんなの絶対に嫌だ!
『嫌だ。僕はママにそんな事したくない。お前の言う事は聞けない!』
『そうかい。だったらしょうがない」
その言葉の後に僕の頭が割れるように痛くなった。何、どうなってるの!?
『心配ない、すぐに良くなる』
段々意識が薄れていって考える事が出来なくなってきちゃった。ママ……。
『聞こえるかい、私の坊や』
うん。聞こえているよ…ママ。
『それなら良かった。じゃあさっき私が言った事覚えているね?』
うん。これから来る侵入者を倒すために周りにいる生き物達のエネルギーを吸収して大きくなる事。
『そうだよ。ちゃんと覚えていて良い子だね。じゃあママの為に頑張っておくれ』
うん。僕
僕はママに言われた通りこの辺りにいる生物達のエネルギーを吸収して大きくなっていった。吸われた生物達は皆干からびて砂になっちゃったけど、ママの言う事だから仕方がない。そしてこの場にいた最後の生物のエネルギーを吸収した時誰かが入って来た。右手に銃を持ったオレンジの人…この人が言っていた侵入者か、だったら容赦なく吸う。
侵入者は僕にミサイルやビームを撃ってきたけど今の僕にそんなものは効かないよ。僕はそいつに取り付いてエネルギーを吸収する。振り払おうと暴れるけど僕は離れないよ。ママの障害になるから此処で倒す。
でも何でだろう。この人のエネルギーを吸っていると何だか心がモヤモヤしてきた。でも今はそんな事どうでもいい。僕は
「ベビー!!」
ベビー…何処かで聞いたことある名前。ベビー…ベビー……
『ベビー。必ず…迎えに来るからね』
…そうだ…思い出した。僕はベビー。そしてこの人は……僕の本当の
僕はエネルギーを吸うのをやめてママから離れた。ママ⋯約束通り迎えに来てくれたんだね。僕は甘えるように声を上げた。
「もしかして…ベビー…ベビーなの…?」
そうだよママ。でもなんでそんなに驚いているんだろう?あれそう言えば僕は今まで何してたんだっけ?確か頭の中に変な声が聞こえてきて、そして……!?その瞬間、今までの事を思い出した。
そうだ。僕はその辺りにいた生物達のエネルギーを吸って大きくなったんだ。その生物達を沢山死なせて…
分からなくなっていたけどママにも襲いかかって。もう少しでママもあの生物達のようになっちゃうところだった……僕はママを殺そうとしたんだ。僕は悪い子だ…ゴメンなさい…ゴメンなさい。
僕はその場から逃げるようにいなくなった。ママを虐めた僕は悪い子だ。だからもうママとは暮らせない、一緒にいられない
…そんな思いが心を締め付け泣いていた時…
「アアァーーーーー!!」
…突然ママの苦しんでいるような声が聞こえた。
ママの身に何か起きたのかもしれない。
僕は急いでママの下へと向かった。そこには一つ目の大きな怪物がママを襲っていた。ママも一生懸命攻撃してるけど全然効いていない。するとその怪物がエネルギーを貯め始めると目から物凄いビームがママを襲った。
ママはそのビームを食らって動く事が出来なくなっちゃったみたいでその場に座ったままだ。怪物は動けないママに追い討ちを掛けるように攻撃している。
止めて、止めてよ!ママを傷付けないでよ!!
そして怪物はまたエネルギーを貯め始めた。ママにトドメを刺すつもりだ。今度あのビームを食らったらママが死んじゃう。そんなの嫌だ!!
僕はそいつがビームを放つ直前、そいつの頭に取り付いてエネルギーを吸った。ママを傷付けた此奴は絶対に許さない!お前のエネルギー全て吸い取ってやる!怪物は次第に身体の色が変わっていって遂に干からびた。
僕はそいつの頭から離れて今吸ったエネルギーをママに分け与えた。
ママ…さっきはゴメンなさい。…こんなので許してもらえないかもしれないけど……僕の今まで吸い取ったエネルギー全部ママにあげる。
でもママにエネルギーを与える間に怪物が復活した。そんな⋯エネルギーは全て吸い取った筈なのに何で…。怪物はそんな僕にお構いなしに目からビームを出して攻撃してきた。
痛い…痛い…でもママが受けた痛みはこんなものじゃなかった。
僕は攻撃を食らいながらもママにエネルギーを与える事は絶対に辞めなかった。ママは絶対に死なせない!これは僕を助けに来てくれたママへの恩返しなんだ!
怪物は目にエネルギーを溜め始めた。またあの凄いビームが来る。僕はママを離して「せめて少しでもコイツにダメージを」と思って突撃した。
でも怪物の攻撃の方が早く無防備だった僕は身体を撃ち抜かれてしまった。
意識が段々薄れていく中で最後に目にしたのはママが僕に手を差し伸べているところだった。ママは僕を最後まで愛してくれていたんだ。僕のせいで一度死にかけたのに……。
ママ…僕を愛してくれてありがとう……そして…さようなら…
そして僕の身体は砕け散り意識を完全に手放した。
…ん?あれ?僕は確かあの時怪物に撃たれて死んだはず。だけど何で意識があるんだろう?
僕が悩んでいると目の前に2人の人間と鳥みたいな顔をした人(?)が現れた。貴方達は誰?
『初めましてベビーちゃん。私はバージニア・アラン。サムスの母親よ』
『私はロッド・アラン。サムスの父親だ』
サムスってママの事だよね。じゃあ2人はママのパパとママなの?じゃあおじさんはママのお爺ちゃん?
『いや、違う。儂はオールドバード。サムスの育ての親じゃ』
育ての親?ママ達とは違うの?
『この2人はサムスの実の親じゃが、儂はサムスとの親子関係はないんじゃ』
??どういう事なの?
『実はこの2人はサムスがまだ幼い頃に悪い奴等に殺されてしまったんじゃ。じゃから儂は一人になってしまったサムスを育てようと思ったのじゃ』
えっ!?
『それはお前さんも死んでおるからじゃ』
えっ…僕が死んでいる…
『そうじゃ。お前さんはマザー・ブレインとの戦いでサムスを守り死んだのじゃ』
そうだったんだ……やっぱり僕はあの時…死んじゃったんだ。
じゃあ
『違うわベビーちゃん。私達は貴方にお礼を言いたいの』
お礼?
『あぁ、君は私達の娘…サムスを助けてくれた。そのお礼を言いたいんだ』
でも僕はママに迷惑かけて⋯それにママを倒そうとしたんだよ?悪い子だよ?そんな僕にお礼を言ってくれるの?
『確かに貴方はサムスを倒そうとしたわ。でもそれは貴方の意志じゃない。あの子もそれは分かっている筈よ。現に貴方はサムスの危機に助けに来てくれた。それが証拠よ。それに親が息子を助けるのは当然よ』
ママのママの言葉に僕は嬉しくて涙が出そうだった。
『じゃがお前さんをここに呼んだのはもう一つある。それはお前さんが儂等鳥人族に造られた存在という事じゃ』
鳥のお爺ちゃんは全て話してくれた。僕達メトロイドという存在は僕の故郷の星である生物を倒すために造られた存在。でもある手違いでお爺ちゃんの仲間を遅い洞窟へと閉じ込められた事。
そして僕がママの本当の子じゃないって事。
『これがお前さんの全てじゃ。辛いかもしれんがお前さんはサムスの本当の子供じゃないんじゃ』
ううん。気にしないでお爺ちゃん。僕がママの本当の子じゃないとしてもママは僕の
『ベビー…』
それにママだってお爺ちゃんに育てられたんでしょ?だったら僕もママと同じだよ。それにママは僕を助けてくれた。だから絶対に僕はママを嫌いにならないよ。
『ありがとうベビー。やっぱりお前さんは強い子になるのォ』
エヘヘ。でも僕は死んじゃったからもう二度とママには会えないよ。
『大丈夫よベビーちゃん。実はベビーちゃんを呼んだのにはもう一つ理由があるの』
もう一つの理由?
『君が今の真実を聞いてサムスをどう思ったのかによって決めようと思っていたんだがこれなら大丈夫そうだ』
大丈夫って何が?
『今からお前さんを生き返らせるのじゃ』
えっ!僕を生き返らせる!?どうやって。
『あぁ、儂等の力の全てをお前さんに託す。そうすればお前さんは生き返る筈じゃ』
本当に生き返れるの?…もう一度…
『あぁ。じゃがその姿のままだとまた危ない目に合うかもしれからのォ。お前さんの体を人間に変える』
人間に…ママやママのママ達と同じ姿になるって事?
『そうじゃ。そうすればお前さんに危険が及ぶことも無いじゃろ。じゃが、もしもの為にお前さんの力はそのままにしておくか』
『でもこれだけは約束して。もしあの子がまた大変な事になったらその時は助けてあげてね』
うん。ママは生まれてすぐの僕を助けてくれたし、僕が拐われた時には助けに来てくれた。だからママが大変な事になったら今度は僕が助けるんだ!
『ありがとう』
『流石サムスの子だな』
『では始めるぞ』
お爺ちゃんが僕の手を向けるとその手から光が出てきた。光に包まれるとなんだか眠くなってきちゃった。
『ベビーちゃん、サムスを宜しくね』
ママのママのその言葉を最後に僕は段々意識がなくなって眠りについた。
今回はここまで。フュージョン本編に入るのはもう少し先になります。ベビーが転生するやり方は無理があるかなと思いましたが、あの種族なら出来なくないと思いまして…。
因みに一人称が「僕」なのはボクっ娘をイメージしているからです。
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