他作品でSCP   作:スーパー1

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お久しぶりです(土下座)
アンケート打ち切ってから早2か月以上、今考えたら活動報告で連絡する手段があったじゃないかと自分のうっかり加減に頭を抱えながらの投稿です。
アンケートの結果、サブタイつけるのはアリの人が多かったのでつける方向で行きます。

今回はリクエスト作品です。


SCP-007-jp-j ”疑心暗鬼を生ずるは”

アイテム番号:SCP-007‐jp-j

 

オブジェクトクラス:Keter

 

特別収容プロトコル:SCP-007‐jp-jは、現在発生源である■■県■■市■■■村一帯を極秘に隔離・管理しています。担当職員は定期的に検診を受け、発症が見受けられた場合は支部からの通信式メンタルケアを週に一度受診し、高野式呼吸法*1と9時間以上の睡眠を1週間続け、■■■村近辺から離れないようにしてください。

また、村内外への直接的な何らかのやり取りが行われる場合はDクラス職員を代理に立てるようにしてください。

村内の住人にも月に一度の定期検診を受診させるようにしてください。

 

説明:SCP-007‐jp-jは■■県■■市■■■村一帯に存在する寄生虫で、第二次世界大戦中にある軍医が発見・調査し、その後感染者が全員同じ村の出身者であることなどがエージェントにより本部へと通達され、このオブジェクトの存在が判明しました。

 

SCP-007‐jp-jの主な感染経路は空気感染で、過去の文献と発病したDクラス職員を用いた実験と調査の結果、症状は6段階に分かれ、いずれも精神に異常をきたすものであることが分かっています。

発病する要因は、

(1)精神的な不安、強いストレスを抱えている者

(2)■■■村から離れた者

の2種類に大別されます。(1)は不安やストレスが大きいほど、(2)は■■■村から離れた距離・時間が大きいほどに発症確率が上がり、(1)を原因とする場合は比較的容易に発症しますが、(2)による発症は稀であるとのことです。(2)の事例は現時点では文献のみでしか確認されていませんが、十分に警戒に値すると想定されます。

症状に関しては症状記録:007‐jp-j‐Aを参照してください。

 

このオブジェクトは元要注意団体「入江機関」によって確保・研究されていましたが、昭和■■年に突如日本支部に「入江機関」の閉鎖、SCP-007‐jp-jの収容・管理の要請などといった旨の連絡が入り、財団の管理下に置かれることとなりました。

 

元要注意団体「入江機関」は■■■村を拠点としてSCP-007-jp-jの軍事的利用を目的として設置され、その過程でSCP-007-jp-jの効果を増幅させる「H173」やその発展形、第5・6段階目発症者にのみ効果的な鎮静薬である「C120」の開発に成功しています。

「入江機関」は前述の通り閉鎖し、現在は研究施設であった「入江診療所」は引き続き財団の研究施設として使用、元所長以下研究員全員がSCP-007‐jp-jの担当職員として業務を行っています。

 

 

症状記録:007‐jp-j‐A

 

段階1 感染しているが発病はしていない段階。
段階2 誰かの気配を感じ、その人物とおぼしき声が聞こえることがあるが、日常生活への影響はない。
段階3 非常に軽微な幻覚、幻聴もあるが、大きな症状としては、物事を曲解するようになることが挙げられる。その結果、他人に疑心を持ち始める。
段階4 幻覚・幻聴を起こす。異常な行動が目立ち、極度の疑心暗鬼と人間不信から抜け出せなくなる。
段階5 自分が何らかの危機に晒されているという妄想に陥るが、この「危機」に関してはひどく漠然としたものであったり、特定の人物が自分の命を狙っているというものであったりと個人差がある。リンパ腺のあたりに強い痒みが出る。
段階6 幻覚・幻聴の症状が最大限に大きくなり、いない人間をいるものと誤認することがある。周りの人間全てが自分を殺そうとしているという妄想に陥り、防御本能より周りに無差別な攻撃行動を加えるようになる。ひどい錯乱状態にあり、記憶も混乱する。最後には自分の手でのどを搔き毟って死ぬことが多い。

 

 

 

追記:■■■村では毎年夏まつりが行われ、その日に必ず死者と行方不明者が1名ずつ出るとされていましたが、このオブジェクトの影響によるものであると断定されました。

この結果より、本部から村人に対しての定期的な検診を特別収容プロトコルに追加するよう指示が出ました。

―■■00/5/10

*1
SCP-007‐jp-jの発見者である高野一二三によって考案された特殊な呼吸法。


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