他作品でSCP   作:スーパー1

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お久しぶりです(半年ぶりの土下座)
久々で感覚忘れかかってますので違和感あるかも。
こんなんですが「まだやってたんだ」ぐらいの気持ちで見てくれるとありがたく。
今後はTwitterで更新報告するかも。

今回は自分で思い付いたやつ。


SCP-729-jp-j ”なにげさん”

アイテム番号:SCP-729-jp-j

 

オブジェクトクラス:Euclid

 

特別収容プロトコル:SCP-729-jp-jはサイト‐8141の家具及び洗面・風呂場を備えた人型生物収容室に収容されます。SCP-729-JP-Jには一般職員と同様、1日3回の食事と1回の間食、サイト内限定で半日ほどの自由時間を与えてください。また昆虫類を極度に苦手としているため収容室に近づけないようにしてください。

SCP-729-jp-jが発見された■■高校とSCP-729-jp-jの周辺人物にはカバーストーリー「ヘッドハンティング」*1を適用し、最悪の場合は記憶処理を行ってください。

 

説明:SCP-729-jp-jは一般的な女子高生の外見をしており、”約数十メートル以内で困っている人の位置とその内容が分かる”、”衣服や所持しているカバンなどの内容量がある程度拡張される”、”■■高等学校(SCP-729-jp-jが発見された●●府内の高等学校)の生徒・教員には在籍している人物であると認識させる”などといった複数の異常性を有しています。

ただし万能ではない模様で、"夏服になると持ち物が入りきらず服や鞄が膨れている"、"恋愛関係ではどうにもならなかったらしく泣いて逃げた"といった光景も確認されていることが■■高等学校での調査で判明しています。

■■高等学校内では「なにげさん」と呼称されており、興味本意で調査する人物はいましたが、存在そのものや本名不明である点に違和感を感じた人物は皆無であったとのことです。

 

 

 

インタビュー記録729-jp-j

 

対象:田淵 ■■■(■■高等学校校長。記録中は校長と表記。)

 

インタビュアー:□□博士

 

付記:対象にはカバーストーリー「ヘッドハンティング」と同様の内容を説明している。

場所は■■高等学校応接室にて。

 

<録音開始>

 

□□博士:こんにちは、本日はよろしくお願いします。

 

校長:ああ、どうも。よろしくお願いします。

 

□□博士:突然申し訳ございません。

 

校長:いやいや、あの子の話を聞きたいとのことで。

 

□□博士:はい。あまりの優秀さに思わずスカウトしてしまい、事前調査を欠いてしまいまして…

 

校長:ははは、プロの方でもやはりそのようなことがあるのですね。で、なにげさんのことでしたか。

 

□□博士:はい。

 

校長:ふむ、あの子は校内でも人気者でして。私も色々と世話になってしまいました…

 

□□博士:ほう、貴方も…

 

校長:教師失格ではあるのでしょうがね…あの子はは人の気持ちをよく理解できる子です。是非ともあの子の才能を生かしてあげてください。

 

□□博士:はい。こちらとしてもその所存です。…それで本題に入りたいのですが…

 

校長:む、なんでしょう。

 

□□博士:彼女の本名です。

 

校長:……

 

□□博士:おかしいと思うのは重々承知です。ですが我々は彼女の本名がなぜか聞き取れません。なので彼女が在籍していたここでなら、と。

 

校長:……(なにかを呟くような声)

 

□□博士:……田淵校長?どうしまし…

 

校長:……あれわしはあのこのことをしっていやだがなまえをきいたおぼえ(聞き取れない言語)

 

□□博士:田淵校長!?どうし…

 

ガタガタッ

 

<録音終了>

 

 

補遺:現在はSCP-729-jp-jの本名を本人もしくは関係者から聞き出そうとする行動を禁止します。

 

*1
財団が保有するペーパーカンパニーの人材派遣会社にスカウトされ、そのまま海外に移住したという内容。


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