P.S.感想でのリクエストが引っかかることを忘れていました。専用の活動報告を立てましたので、今後はそちらにお願いいたします。
アイテム番号:SCP-2008-j
オブジェクトクラス:Keter
特別収容プロトコル:SCP-2008-jは現在、発生源と思われるアメリカ合衆国■■■■■■州のガソリンスタンド跡とその周辺を封鎖される形で収容され、定期的にEクラス職員による巡回が行われます。巡回時には専用の装備と火炎放射器を標準装備とします。
SCP-2008-j-01の検体は、生物研究エリア-12内部にて10×10×10㎤のガラスケースにて保存されたもの以外は、発見もしくは実験終了後に必ず焼却という手段で終了させてください。
説明：SCP-2008-jは黒い棘型の寄生生物です。その性質は生物を刺さった部位から徐々に浸食し、最終的に全身からSCP-2008-jが生えたゾンビのような状態(以後、SCP-2008-j-01と呼称)にする、というものです。
SCP-2008-jに寄生されると、刺さった箇所とその周りの細胞が腐敗し、内部から新たなSCP-2008-jが発生、さらに腐敗と発生を繰り返していきます。
手足等の末端部に寄生された場合は胴体に浸食される前に寄生部位を切り落とすことで浸食を免れることができます。
SCP-2008-j-01はその生物としては死亡した状態となり、SCP-2008-j-01以外の周囲の生物に無差別に襲い掛かります。
また、上記の手段で体から切り離した寄生部位もSCP-2008-j-01として活動します。
SCP-2008-j及びSCP-2008-j-01はサーモグラフィーのような手段で周囲を認識しているようで、実験の結果、周囲の中でより温度の高いものに近づいていく習性が見られました。
20■■年アメリカ合衆国■■■■■■州のガソリンスタンドにて突如発生、付近にいたガソリンスタンドの職員に寄生、その範囲を拡大する寸前にガソリンスタンドごと爆発。巻き込まれた男女によって通報され、警察内部に潜入中、その通報を受けたエージェントにより本部に連絡。数時間後に機動部隊ベータ-7によって付近に残存していたSCP-2008-j-01を捕獲、ガソリンスタンドと周辺を隔離しました。その後、通報した男女は記憶処理を受け、解放されました。
実験記録
記録形式
被験者：
刺した部位：
経過時間：
結果：
備考：
被験者：モルモットの成体
刺した部位：左後ろ足
経過時間：5分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：なし
被験者：実験用マウス
刺した部位：右大腿部
経過時間：2分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：なし
被験者：Dクラス職員
刺した部位：右手の甲
経過時間：8分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：椅子に拘束状態
寄生速度は対象の大きさに比例するようだ。
―■■・■■博士
被験者：モルモットの成体
刺した部位：左後ろ足
経過時間：3分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：直前に30℃程度の湯を飲ませた
被験者：実験用マウス
刺した部位：右大腿部
経過時間：5分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：直前に10℃程度の冷水を飲ませた
ふむ、寄生速度は温度にも変わるのか。
―■■・■■博士
被験者：モルモットの成体
刺した部位：左後ろ足
経過時間：5分
結果：SCP-2008-j-01化
備考：SCP-2008-jを刺し、1分ほどしてから抜く
被験者：モルモットの成体
刺した部位：左前足
経過時間：5分
結果：変化なし
備考：SCP-2008-jを刺し、即座に抜く
被験者：モルモットの成体
刺した部位：右後ろ足
経過時間：5分
結果：変化なし
備考：SCP-2008-jを刺し、浸食部位を切り落とす
浸食されていなければ問題はないのか?
―■■・■■博士
補足：この実験の数日後、被検体となり、生存していたモルモット数匹と素手でSCP-2008-jに触れた■■・■■博士がSCP-2008-j-01に変化、終了されました。
この結果をもって、今後SCP-2008-jを用いた実験は一切禁止となります。