ダンボール戦機 C(シンデレラ)   作:ぱりぱりィ!

10 / 19
ダンボール戦機 C(シンデレラ) 10

ダンボール戦機 C(シンデレラ) 10

 

 

 

<< 第10章 白熱の決勝戦 >>

 

 

 

 

―――――アングラビシダス会場―――――

 

結城研介「はぁ、はぁっ……よかったぁ~」

 

研介「アドバンスドVモードの制御権……間に合って、本当によかった」

 

研介「でもあの凄まじい戦い……やはり、僕の目に狂いは無かった…!」

 

研介「怒られるだろうけど、拓也さん…社長に知らせないと!」

 

………

……

 

未央「大物って…確かに、さとしんはベテランさんだけどさ……」

 

飛鳥「アジアエリアチャンプ・森上ケイタを知っているか?未央」

 

未央「知ってるよー!テレビとかでもチラッとやってたよねー」

 

飛鳥「あの大会は最大3人のチームを組んで、出場できた」

 

飛鳥「そしてアジア大会の3回戦で、森上ケイタ含む3人と戦ったのが―――」

 

飛鳥「あの、佐藤心さんだよ」

 

飛鳥「3対1だったっていうのに…他の二人を落として、森上ケイタとの一騎打ちに持ち込み―――」

 

飛鳥「相当長引いた試合の末、紙一重の差で負けた……それが彼女」

 

みく「心さんって、そんなに強かったのにゃ………!?」

 

未央「LBXやってる事も、知らなかったよ私……」

 

飛鳥「胸を借りるつもりで、思い切り戦っておいで、智絵里」

 

智絵里「―――はっ、はいっ」

 

 

仙道「役者は揃った……さあ、頂上決戦を始めようじゃないか!」

 

仙道「赤コーナー、無名のダークホース―――緒方智絵里……!」

 

仙道「青コーナー、アジア大会の出場経験有り…佐藤心!!」

 

仙道「さあ、思う存分……潰し合えッ!!!」

 

 

心「えっやだ、智絵里ちゃん!?」

 

智絵里「こ、こんにちは……心さん」

 

心「なんで智絵里ちゃんが、こんな破壊の祭典に?」

 

智絵里「え、えっと……成り行きで………」

 

心「そうなんだー。 でも、今日のはぁとは本気(マジ)モードだから」

 

心「スウィーティー抜きで、いくぞ★ 覚悟しとけ?」

 

心「オリネルザー!出撃ぃっ!!」

 

<佐藤心操作:オリネルザー(オリオンC)パーツ詳細>

HDパーツ:オリオン(青)

BDパーツ:ミネルバ(青)

AMパーツ:アポロカイザー(青)

LGパーツ:ヨウキヒ(青)

 

<武器詳細>

装備枠1:ラグナハート(ハンマー)

装備枠2:???

 

未央「うっそ…あれが、さとしんのLBX…!?」

 

みく(全然、スウィーティーじゃないにゃあああ!!!)

 

飛鳥「さっきボクと戦った時とは、別のLBXだ……」

 

未央「そんなに何体も持ってるの!?」

 

みく「うそやろ……ガチ勢やん………」

 

 

<フィールド:城塞>

 

 

  バ ト ル ス タ ー ト

 

 

心「…………っ」

 

ピピッ ピッ ピピピピッ

 

>>>心が無言でCCMを操作する。

 

>>>BDとLGはストライダーフレーム。機動性も高い。

 

>>>あっという間に智絵里に接近し、ハンマーを打ち付けた。

 

>>>すかさず回避する智絵里のイプシロン。

 

>>>しかし素早いオリネルザーが、更に追撃を仕掛ける。

 

智絵里(心さん……かなり強いですっ………!!)

 

心「…………」

 

ピピピピピッ ピピピッ

 

>>>顔色一つ変えずに、心が智絵里を追い詰めてゆく。

 

智絵里(―――何とか対抗手段を、考えないとっ)

 

智絵里(心さんのマシンは機動力がある………)

 

智絵里(そして、それを活かして高速でハンマーの攻撃……)

 

智絵里(じゃあ、これなら―――――っ)

 

>>>智絵里のイプシロンが、急に大きく飛びのいた。

 

>>>しかし心は動揺せずに、追撃を続ける。

 

>>>その度にイプシロンは、大きなモーションで飛びのく。

 

>>>それを見て、心が一気にハンマーで、イプシロンを打ち上げようとした―――

 

>>>―――が、なんと智絵里は、そのハンマーの先に飛び乗った!

 

>>>そしてオリネルザーの懐に入り、ダガーで切り裂く………

 

>>>そのつもりだった。 しかし、それは失敗に終わった。

 

心「ナックル装備してるから、そう来ると思ってたわよ……!」

 

>>>心は武器を切り替え―――智絵里の攻撃を完全に防いだ!

 

>>>心のもうひとつの装備枠には、槍がセットされていた!

 

<装備枠2:ハードパルチザン(ランス)>

 

智絵里(装備枠二つとも、近接武器……っ!?)

 

>>>心はすかさず、再び武器を切り替え、ハンマーで智絵里を払いのける。

 

智絵里(くっ……ち、近づけませんっ)

 

智絵里(今のが絶好のチャンスだと思ったのに……)

 

智絵里(心さんは、何一つ動じず対抗してきた……っ)

 

智絵里(やっぱり、今のわたしじゃ、勝てないの……?)

 

>>>智絵里は悩みながらも必死でCCMを操作し、心の攻撃を回避し続ける。

 

心「逃げ回るのも、いーけど……いつまで、もつかな★」

 

>>>心は少し余裕が出来たようで、そう一言呟いた。

 

 

未央「どうしようどうしよう…!」

 

みく「智絵里チャン、さっきから大ピンチだにゃぁ……」

 

未央「あすあす、何か対策とか思い付かない!?」

 

飛鳥「ボクは敗者なんだよ?ムチャいわないでくれないかな」

 

飛鳥「でも智絵里は、ふとした時に思いがけない作戦を思い付く、天才肌だ」

 

飛鳥「彼女の直感を信じるしか、ないだろうね……」

 

飛鳥「実績も実力も明らかに、佐藤心さんの方が上なんだから……」

 

飛鳥(しかしおかしいな……なんでこんなに決着がつくのが、遅いんだ?)

 

飛鳥(ボクが戦った時は、20秒足らずでブレイクオーバーだったっていうのに……)

 

飛鳥(もしかして佐藤さん……何かを、試してる……とか?)

 

 

心「……、………」

 

ピピピピピッ ピピピピピピピッ

 

智絵里「んっ………、んっ!」

 

ピッピッピピッ ピピッ ピッ ピッ

 

>>>心の巧みなCCM裁きに、必死に食らいついていく智絵里。

 

>>>ダガーと槍が激しくぶつかり合い、火花を散らす。

 

智絵里(店長さんに貰った、このダガーの切れ味……)

 

智絵里(―――信じてみますっ!)

 

>>>心が少し距離を取った瞬間に、智絵里はダガーを投擲した!

 

>>>しかし、心はこれにも動じる事なく、簡単にハンマーで弾いた。

 

>>>宙に舞う、智絵里のダガー。

 

>>>ダガーを失った智絵里を狙って、心のオリネルザーが駆ける。

 

>>>その槍の一撃をかわし、心のオリネルザーの肩に飛び乗ったイプシロン!

 

>>>強く蹴り、宙に舞ったダガーを回収し、渾身の一撃を放つ。

 

―――――ジャキィィィィンッ!!!

 

>>>広範囲の斬撃と予測した心は、急いでハンマーに持ち替えて、智絵里の攻撃を防ぐ。

 

>>>しかし、クリーンヒットした智絵里の攻撃は―――――

 

>>>―――その岩のようなハンマーにヒビを入れ、粉砕した!!

 

>>>心は顔色一つ変えなかった。 しかし………

 

心(はぁとのラグナハートが砕かれちゃったかぁ★ これで防御面が不安になったわね…)

 

心(でも、智絵里ちゃん……本気、出してないでしょ?)

 

心(分かるわよ…? 長いコトLBXやってるんだからぁ♪)

 

心(さっきの試合のままだとしたら、智絵里ちゃんのもう一方の武器は片手銃……)

 

心(あの銃じゃ、必殺でも打たない限り、オリネルザーを落とすのはまず無理ね…♪)

 

心(はぁとの槍と、智絵里ちゃんのナックル………)

 

心(力技のハンマーを封じられたから、スピード重視の近接戦闘になるわね……)

 

心(やってやるわよ…! この破壊の祭典で、はぁとはトップをもぎ取るの★)

 

>>>心は、密かに闘争心を燃やしていた………

 

智絵里(もう、こうなったらやるしかないっ)

 

智絵里(集中して…でも、周りも見て―――――)

 

智絵里(―――わたしとイプシロンでっ、心さんに、勝つ……っ!)

 

>>>イプシロンの鋭いダガーの斬り込みを、心が槍で打ち払う。

 

>>>そしてすかさず、心のオリネルザーが、槍の連続突き。

 

>>>攻撃を受けつつも、怯まずにダガーで切り裂く智絵里。

 

>>>互いに減っていく、LP………

 

智絵里「んっ、んっ………それっ!」

 

ピピピピッ ピピピッ ピッ ピピピピ…!

 

>>>智絵里のCCM操作が激しくなる。

 

>>>しかし、どうやら必殺ファンクションを発動させる訳ではないようだ。

 

>>>至近距離で戦っていた心から、どんどん遠ざかっていく。

 

心「………逃がさないゾ★」

 

>>>心のオリネルザーが、槍を構えてその後を猛スピードで追う。

 

>>>そして智絵里が、イプシロンの動きを止めた。

 

>>>心が近づいてくる。

 

>>>イプシロンは立ったまま動かない。

 

>>>オリネルザーの槍がイプシロンに迫る。

 

>>>ここで―――――智絵里が、動いた。

 

>>>どういう訳か、両手のダガーを、地面に強く叩きつけたのだ。

 

>>>途端に、異常なほどの土煙が舞い上がった。

 

 

みく「あれ、何にゃ?どうなってるのにゃ?」

 

未央「待ってみくにゃん!もしかして、あの位置……」

 

飛鳥「そうか、そういう事か。なかなかの思い付きだ」

 

 

>>>視界を遮られた、心のオリネルザー。

 

>>>しかし状況は相手も一緒。そう考えていた。

 

>>>―――――次の瞬間までは。

 

智絵里「……必殺、ファンクションっ」

 

<INFO:アタックファンクション・ブラッディーレイン>

 

>>>心に命中する、無数の弾丸。

 

>>>智絵里も狙いを定められないが、この技は「辺り一面を撃ちまくる」、ブラッディ―レイン。

 

>>>LPの減少の蓄積もあって、ついに―――――

 

ドゴォォォォォォォン!!!

 

仙道「ブレイクオーバー、決まったな……!」

 

仙道「今回のアングラビシダス、勝者は緒方智絵里だ!!」

 

仙道「コイツが記念トロフィーだ、受け取りに来い。緒方智絵里」

 

心「あーあ、負けちったぁ……★ 強かったなー、智絵里ちゃん」

 

智絵里「心さん、途中まで手加減……してませんでした?」

 

心「さぁ、どうだろ? とりあえず、トロフィー受け取っておいでよ★」

 

智絵里「は、はいっ」

 

>>>壇上に上がる智絵里

 

仙道「狂気が少し足りない気もしたが…まあ、優雅さは兼ね備えていたな、優勝だ」

 

仙道「最後の、砂煙に包まれた中でブラッディーレインを放ち―――――」

 

仙道「相手を倒し、煙が晴れた時に颯爽とお前のLBXが現れたのには、ゾクッとしたぜ…」

 

仙道「ほらよ、トロフィーだ」

 

>>>トロフィーは、金ピカのLBXナイトメアが鎌を振り上げているデザインだった。

 

智絵里「わあっ…! ありがとう、ございますっ」

 

仙道「おっと、こっちこそ礼を言わなくっちゃあなァ……」

 

仙道「最高にエキサイティングなバトル……見せてくれて、ありがとうよ」

 

仙道「……これにて、第1回新生アングラビシダスは終いだ!!」

 

仙道「お前ら、優勝者の智絵里を讃えてやれ!今回もっとも華麗な勝利を決めたプレイヤーだ!」

 

仙道(相当腕が立つようだな……青島カズヤが負けたのも、今なら少しわかる気がするぜ)

 

ワーワーワー ワーワーワー

 

チーエーリ!! チーエーリ!!

 

智絵里「ひゃあっ、み、皆さん…ありがとう、ございますっ」

 

>>>こうして新生アングラビシダスは、智絵里が勝利を収め、

 

>>>興奮冷めやらぬ荒くれ者たちの智絵里コールで、幕を閉じたのだった………

 

 

 

  

>>>続

 

<< オタクロスのオタ知識 >>

 

オタクロス「オタクロスのオタ知識、デヨ!」

 

オタクロス「今回は、こちらデヨ~!」

 

< オリネルザー >

 

オタクロス「しゅがーはぁとが使うマシンの1機、その名もオリネルザー!」

 

オタクロス「はぁとは、アジアチャンプにあともう一歩というところまで迫った、実力者デヨ」

 

オタクロス「正攻法でありながら、その攻めは智絵里たんを追い詰めるほどデヨ!」

 

オタクロス「マジになったはぁとは強いデヨ~!」

 

オタクロス「そんなはぁとのLBX!今後どうなるか、気になるデヨ!」

 

オタクロス「では、次回もお楽しみにデヨー!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。