ダンボール戦機 C(シンデレラ)   作:ぱりぱりィ!

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ダンボール戦機 C(シンデレラ) 13

ダンボール戦機 C(シンデレラ) 13

 

 

 

<< 第13章 その名はメディエイター >>

 

 

 

 

サイバーランス社セレモニー・約1時間前

 

―――セレモニー会場裏口―――

 

仙道「んで、どうやって侵入するっていうんだい?宇崎拓也?」

 

CCM越しにそう問う仙道は、不敵に笑みを浮かべる。

 

拓也「仙道。事前に渡しておいたバッグの中身を確認してくれ」

 

>>>仙道は担いでいた鞄を地面にドサッと置くと、ジッパーを引っ張って開いた。

 

>>>そして皆が、中を覗き込むとーーー

 

唯「何これ?ICカード?」

 

拓也「あぁ。…とはいえ勿論、偽造のモノだがな」

 

拓也「こちらの調べで、サイバーランスのスタッフ通用口を通る為には、そもそも社員固有のパスが無ければ弾かれる仕組みだと判明した。そこで偽造カードを作ってセキュリティの穴を突かせてもらおうという算段だ」

 

仙道「それはいいが…俺はともかく、こいつらみたいなガキどもがスタッフルームをウロチョロしてたら、一目で不審者だとバレちまうと思うんだがねェ?」

 

拓也「そこで仙道、お前の出番だ。バッグの中身はそれだけじゃないだろう?」

 

>>>偽造ICタグの下には、服が入っている。

 

未央「この小洒落たパーカーは?」

 

拓也「今回の式典でスタッフの全員が着用しているパーカーだ。シーカーの技術開発部が作った精巧なレプリカだから、じっくり見られてもバレる事は、まず無い」

 

仙道「なるほどねェ。俺がこいつを着て、本物のスタッフに会ったら、関係者のお守りを押し付けられちまって…だとか言って誤魔化せって事かい?」

 

拓也「察しが良くて助かる。その辺りはお前の事だ、上手く躱せるだろう?」

 

仙道「任せておきな。アンタの望み通り、小芝居してやるよ」

 

 

 

ーーー一方・コントロールポッド内ーーー

 

キリト「ポッドの操作の方は、だいたい問題無さそうだねえ」

 

飛鳥「雑誌でスパークブロード通信の記事は見た事あったけど、ここまで実用可能な物が既に作られていたのは驚いたよ」

 

智絵里「あ、あのっ…私たちは、裏口のスタッフルームから入って行かないんですよね?」

 

キリト「あぁ。それは残りの奴らのルートさ。俺達はこのビルの通気口から地下へ降り、水路を伝ってサイバーランス社セレモニー会場のスタッフエリアへと上がる。通常なら不可能なルートだが…LBXの小ささとコントロールポッドの遠隔操作、この2つの条件が揃っているからこそ出来る芸当さ」

 

Pi Pi Pi......

 

拓也「俺だ。仙道達がスタッフ通用口への侵入に成功した、今のところ問題なく進んでいる。君達もそろそろ突入してくれ」

 

キリト「イエッサー社長様。さて、行くとするかねぇ…ついて来い、緒方智絵里!二宮飛鳥!」

 

飛鳥「オーケイ。ズィエル、GO!」

 

智絵里「イプシロン、発進ですっ」

 

>>>3機のLBXは地下水路へ着くと、目的のポイントへと順調に向かう。

 

キリト「…よしよし、ここだな。この柵の真上に上がれば丁度、セレモニーのスタッフエリアのーーー何?」

 

>>>暗闇で何か光ったのを視認したキリトのデクーOZは、すかさず銃を構えて牽制の射撃をする。

 

飛鳥「何か…いる!? それも、少なくないぞ…!!」

 

キリト「デクーカスタムR(監視型)と、インビットか…元々はイノベーターで使われていたLBXだな」

 

飛鳥「えっ…?神谷重工から販売されているLBXじゃないのかい?」

 

キリト「元々、神谷重工ってのは裏でイノベーターと密接に繋がってたそうでね…兵器開発を行なってイノベーターの戦力としていたらしい」

 

智絵里「奥に…一際大きい感じのLBXが居ますっ」

 

キリト「アレは…<ジェネラル>か。かつてイノベーター黒の部隊長だった八神の使用していた機体…だね。 成る程…デクーRだけならまだ分からなかったが、ジェネラルまで使ってるとなると…向こうがイノベーターのデータを保有している確証が持てる」

 

>>>最奥で待ち構えるジェネラル、そしてデクーカスタムRが智絵里達のLBX3機に迫り来る。

 

飛鳥「ここは単にスタッフエリアの地下であって、スタッフエリアそのものじゃない…それなのに、こんなにもLBXを待機させているって、何だか不自然じゃないか?」

 

キリト「こちらの魂胆はバレバレってことだろうな。シーカーの妨害は奴らにとって想定範囲内、という意味にもなる。でとっとと蹴散らすぞ」

 

>>>トマホークを構え、キリトのデクーOZが勢いよくデクーカスタムRの群れに突っ込む。

 

>>>すると途端に、デクーカスタムR達は散開し、後方へと退避したのだ。

 

キリト「どうなってやがる…?こんなトコに配備されたLBXだ、おそらく手動ではなく自動制御…つまりAIで動いている筈だが…」

 

飛鳥「ーーーライフルで撃ち抜く!」

 

>>>飛鳥が素早く構え弾を放つが……インビットは後退して守りを固め、デクーカスタムRが盾を手に前へ出て防御してみせた。

 

キリト「不自然だ…カタログスペックが全てじゃないのは俺が何より知っているが、攻撃も装甲も低い量産機にこれだけの高度なAIをわざわざ積ませるワケが分からない…。何かカラクリがあるはずだ、様子を見つつ戦えよ」

 

>>> OZトマホークを構え、群がる敵を見据えつつキリトが言う。

 

飛鳥「了解っ…!」

 

智絵里「は、はいっ」

 

>>>キリトのデクーOZ、飛鳥のズィエル、そして智絵里のイプシロン。

 

>>>3機のLBXによる猛攻で敵数は少しずつ削れているものの…そのやけに統制の取れた動きのせいで、思いのほか苦戦を強いられていた。

 

智絵里「…あ、あのっ」

 

>>>静かに戦闘を続けているなか、ふと智絵里が声をあげた。

 

智絵里「あの一番奥の紫色のLBX…他のと違って厚い装甲と強そうなスナイパーライフルを持ってるのに、全然…動きませんよね?」

 

飛鳥「言われてみれば…確かに。あれだけ上等な狙撃銃を構えておきながら、未だに発砲していないな…」

 

キリト「まさか………」

 

キリト(ヤツにだけ格上のAIを積ませ、ここ一帯にいるLBXのホストコンピュータ的な役割を、させているのだとしたら…?)

 

智絵里「私っ、ちょっと試してみますっ」

 

>>>言うやいなや、智絵里のイプシロンは駆け出した。

 

飛鳥「待て智絵里、ここは慎重にーーー」

 

キリト「ーー迂闊に突っ込むな緒方智絵里、気を抜いたらブレイクオーバーされるぞ!」

 

>>>智絵里は2人の制止も聞かずに、既に倒したデクーカスタムRの盾・スクエアガードを持ち上げ…イプシロンの全身を回転させ、盾をブーメランのようして、最奥で待ち構えるジェネラルへと投げ飛ばした。

 

>>>するとインビット1体だけが飛び出て、盾をはたき落とそうと腕を振り下ろす。

 

>>>その瞬間を見逃さず、飛鳥はインビットを狙撃してブレイクオーバー…爆破に成功した。

 

飛鳥「智絵里お得意の投擲がここでも炸裂したね…弾が何とか命中したから良かったもののーーー」

 

キリト「インビットがジェネラルを庇った…?いや、違うーーー」

 

キリト「ーーー<ジェネラルがインビットを盾にして自身を守った>…のか!?」

 

飛鳥「ーーーっ!?」

 

智絵里「えっと…つまり、あの紫色のが1番えらいって事ですか…?」

 

キリト「ご名答、まさにその<言葉通り>だよ緒方智絵里。ここに居るLBXのなかでヤツが一番…<賢い>んだ」

 

智絵里「どういうこと、ですか…わっ!?」

 

>>>イプシロンに向かってインビットの射撃が飛んで来る。

 

>>>直撃するかと思われたが、イプシロンは先ほど盾を持っていたデクーカスタムR本体を丸ごと蹴り飛ばして、インビットの銃撃を防ぎきった。

 

飛鳥「これはまた…智絵里、なんて型破りな……」

 

智絵里「えへへ、向こうの真似っこをしてみましたっ」

 

>>>何とか銃弾をやり過ごした智絵里のイプシロンが、飛鳥やキリトの控える後方へと下がって来る。

 

キリト「おそらく、あのジェネラルがここ一帯に配備されているLBXの司令塔だ。文字通り、将軍サマって訳だな」

 

飛鳥「ヤツが全て指示を出してるから、他のやつらが統率を取れているのか…」

 

キリト「ヤツが動かないのは、他のLBXへの命令で手一杯だからさ。さっきの緒方智絵里のシールドブーメラン攻撃で確信した。手元の銃で盾を弾かず、わざわざLBX1体に弾き落とさせたのは、CPUが命令にほとんどの容量を割いてるから攻撃まで手が回らないんだ」

 

飛鳥「なるほどね…何とか、あのジェネラルを堕とせないものか………」

 

>>>デクーカスタムR、そしてインビット。前に控えているLBXは…まだ何十と居る。

 

>>>その一番奥で命令を行なうジェネラルだけを狙うのは…相当に難しい。

 

>>>加えてジェネラルは他のLBXを犠牲にしてでも自分を守ろうとする。しかし…

 

キリト「まだスタッフエリアにすら到達しちゃいないんだ…! こんな所で足止め食らって堪るかよっ……」

 

>>>苛立つキリトの言葉と共に、見慣れぬ赤い機体がイプシロン達3機の前に飛び出した。

 

智絵里「な、なに…? 増援ですかっ!?」

 

キリト「フフ…、増援には違いないねえ」

 

飛鳥「ジョーカーのヘッドパーツに、全身赤を基調としたリペイント…まさかキリト、キミのーーー!」

 

キリト「あぁ…ジョーカーKC(キリトカスタム)さ。まだ使う気は無かったんだけど、向こうが初手から気合い入れて来るモンだから…ねえ」

 

智絵里「2機同時に操作、できるんですかっ…? しかもこのコントロールポッドで…」

 

キリト「僕を誰だと思ってる?タイニーオービットの、テストプレイヤー……無論ポッドの扱いも慣れてるし、LBXの複数操作なら、仙道ダイキ・オタクロス…それから君達のオトモダチ、白坂小梅。幾らでも居るじゃないか?」

 

>>>デクーOZとジョーカーKCが、前に並び立つ。

 

キリト「時間の猶予があまり無い…!僕が2機を使って敵を撹乱する、だから君達2人は隙を見て何としてもジェネラルを落としてくれよ!」

 

>>>言うと、キリトのLBX2機はすぐさま敵陣へと強襲を掛けようと動き出す。

 

飛鳥「待つんだキリト、時間が無いならボクにひとつ考えがある」

 

キリト「何だい、言ってみな?」

 

飛鳥「確かに敵の統制は厄介だ。だけど…さっきの智絵里の<防御方法>を見て気づいた。敵AIは、<LBXの投擲という戦法を想定できない>…!」

 

キリト「…うん?まあそうだろうさ。 で、何が言いたいっていうのかな?」

 

飛鳥「ボク達は今、戦力としては4機だ。そこで…2機のLBXを用いて、残りの2機を投擲ーーーそして一気にジェネラルの懐へと滑り込ませる…!」

 

キリト「良いねぇ、それ…気に入ったよ。緒方智絵里、二宮飛鳥の鎌に乗りな」

 

>>>キリトもジョーカーKCの武器の上にデクーOZを飛び乗らせた。

 

智絵里「なっ、投げ飛ばされるのは初めてなんですけど…っ」

 

キリト「僕だってやった事ないさ。けどこんな所でいつまでも足止め食らっとく訳にはいかないんでねぇ。腹括りな」

 

飛鳥「掛け声はシンプルに行こう。…キリト、頼むよ」

 

>>>戸惑いながらもイプシロンがズィエルの鎌の上に登った。

 

キリト「よし、絶対外すなよ緒方智絵里。お前は左、俺は右から挟撃だ。それじゃ……」

 

>>>そうして一呼吸置いたあとーーー

 

キリト「いち、に……さん!」

 

>>>ズィエルとジョーカーKCが、それぞれの武器に乗ったイプシロンとデクーOZを投げ飛ばす。

 

>>>凄まじい勢いでジェネラルへと跳躍してゆく、2機のLBX。

 

>>>その最中、突如イプシロンが軌道を変えた。

 

キリト「ーーーあっオイ、緒方智絵里!」

 

キリト(ちっ…どれだけ腕が立っても、やっぱりコントロールポッドを扱い慣れてない初心者には変わりないか…!)

 

>>>デクーOZはそのまま一直線に、ジェネラルへと向かってゆく。

 

キリト(こうなったら僕が確実に仕留めるしか他に手は無いね…確実に決める!)

 

>>>ジェネラルのすぐ傍まで急接近し、愛用のトマホークを構えたデクーOZ。だったがーーー

 

キリト「ーーーなっ!?」

 

>>>急に、デクーOZとジェネラルの間に、インビットが1体割り込んで来たのだ。

 

キリト(しまった…!武器を構えるのが早すぎて、予想以上に早く危険を察知されたか…!)

 

>>>ーーーその時だ。

 

>>>急に軌道を逸れて左端の方へと向かって行ったイプシロンは、壁を強く蹴ってジェネラルの背後へと降り立った。

 

智絵里「てぇーいっ…!!」

 

>>>両手に構えたブリザードエッジが、ジェネラルの胴体に深々と突き刺さる。

 

キリト「ジェネラルが爆発するぞ、距離を取れ…!」

 

>>>激しい爆音と共に、ジェネラルは砕け散った。

 

>>>途端、他のLBXの挙動が完全に止まり、糸の切れた人形のように全機がその場で倒れ込んだ。

 

飛鳥「すごい……、凄い動きだ……」

 

キリト「…ふー、お見事だよ緒方智絵里。しかしどうしてまた、切り込む方向を急遽変えたんだい?」

 

智絵里「どれだけ天然な人でも、真正面から敵が2人も近づいてきたらさすがに…怖くなって何かしら身を守ろうとするような気がして……」

 

キリト「それだけ、かい…?」

 

智絵里「…えっ? は、はい……」

 

キリト(武器を構える瞬間を捉えられないように死角へ回り込んだ訳ではなく、<ただ何となく>そうしたのか…?彼女は)

 

キリト「面白くなって来たねえ…さぁて、先へ進むとしますか。この真上さ、2人ともついて来い!」

 

>>>3機のLBXは水路の上に繋がるスタッフルームへと向かう。

 

 

―――同時刻。

サイバーランス社スタッフエリア―――

 

 

仙道「だからァ言ってるだろ?ここのスタッフのガキ共の相手を任されたって」

 

スタッフA「それにしては数が多すぎないか?」

 

スタッフB「もしかしてお前、まさか侵入者ーーー」

 

???「おい君達、彼らに対して何か文句でもあるのか?」

 

スタッフA「あ、あなたは……!」

 

???「彼らは僕のゲストさ。手を出す事は即ち、この僕に楯突くのと同義だと思いたまえ」

 

スタッフB「は、はぁ…すみません」

 

???「彼らの案内は僕がするから、君達はセレモニーの準備を着実に進めたまえ」

 

スタッフA、B「はい」

 

>>>スタッフ達はその場を後にした。

 

>>>そしてその奥から、一つの人影が現れた。

 

???「ようこそネズミさん。いや…侵入者さんと呼んだ方がいいのかな?」

 

比奈「あいつ…………!」

 

仙道「なーーーお前は…!?」

 

小梅「あの、人…知り合い、なの?」

 

仙道「ーー神谷コウスケ!何故ここに!?」

 

コウスケ「僕は今回のセレモニーの正式なguestさ。エキシビジョンマッチでバトルする事になっているんだよ」

 

仙道「…なぜ俺達をかばった」

 

コウスケ「それは、君達の目的と僕の目的が同じだから…かな?」

 

仙道「俺達と貴様の目的が同じ、だと!?」

 

コウスケ「神谷重工はクリスターイングラムに買収されて、僕は今や神谷ブランドLBXの責任者なのだよ」

 

唯「クリスターイングラムって、メディエイターの居る会社じゃ…あっコレ言っちゃダメなやつだっけ!」

 

コウスケ「問題ないよ。無論僕もそれを知っていて、色々と手を回して公式の手順でセレモニー会場及び関係者エリアに出入り出来るようにしたのだからね」

 

仙道「どういう…こと、だ……? ダメだ、正直さっぱり分からなくなって来やがった」

 

コウスケ「最近、僕の周りを薄汚い連中が嗅ぎ回っていたもんでね。独自に調査したところ…変な組織を作り上げて、世界のルールに逆らおうとしているみたいだ」

 

仙道「その組織ってのが、今俺達が追いかけてるメディエイターだ…って話だな?」

 

コウスケ「お馬鹿なネズミにしては予想以上に理解が早くてこちらも楽だ。キミ達のboss、ミスター宇崎に繋ぎたまえ。そちらの方が更に話が早く進むだろうからね」

 

>>>ダイキは一瞬躊躇ったが、CCMで宇崎拓也に通話を繋いだ。

 

拓也「どうした仙道、何か問題が起きたか…!?」

 

仙道「問題というよりは、イレギュラー…かねェ?」

 

>>>ダイキがCCMをコウスケに向ける。

 

拓也「ーー神谷コウスケ!なぜお前がここに!?」

 

コウスケ「そう騒ぐんじゃないよ侵入者さん。僕には僕の考えがあってここに居る、無論君達とは違い正式に手順を踏まえてここに出入りしてるんだよ」

 

仙道「宇崎拓也。コイツの話を信じるならば…ヤツも、メディエイターを追い掛けているらしい」

 

拓也「ーーメディエイターを知っているのか!?」

>>>画面の向こうで拓也が椅子から立ち上がった。

 

コウスケ「そんなやつらの名前なんて僕には興味が湧かないよ。だが、怪しげな組織を構成して裏で何かやろうとしているのは事実だ」

 

拓也「信用して、良いのだろうか……」

 

仙道「さっきサイバーランス社のスタッフに絡まれた時、俺達はコイツに助けられた。それだけは事実だぜ」

 

>>>拓也は険しい顔で少し悩んだ後、顔を上げてコウスケに向けて言った。

 

拓也「頼む、知っている限りの情報を教えてくれ。シーカーとして正式に君へ協力要請をしたい」

 

コウスケ「構わないとも。だが詳細や明確な事はこの僕もまだ知らない…ただ、今回のこのセレモニーでのスタッフエリアで、怪しい場所の目星はある程度付けている」

 

拓也「ヤツらが居るかも知れない場所が、分かるのか…!」

 

コウスケ「案内してあげるよ、ついておいでネズミさん達。僕が居れば他の者に怪しまれる心配も無いだろう」

 

>>>コウスケは言いながら拓也のCCMアドレスを聞き、そこへ詳しいマップを送る。

 

コウスケ「セレモニー会場に隣接するこの施設は地下がある。だが最深部の地下2Fに関しては何の説明も無く、僕が訊ねてみたところ、完全に空き部屋で使用しないとの事だった。しかし…今から40分ほど前かな?よく分からない機材を何者かがエレベーターで運んで行ったのさ、空き部屋しか無い筈の地下2Fへと」

 

拓也「露骨に怪しいな…よし、別働隊の3人にも伝えるとしよう。地下水路からB2Fへの最短ルートを割り出し送信する」

 

コウスケ「何だ、別行動している人達も居るのかい?」

 

拓也「ああ。緒方智絵里、二宮飛鳥という2人の少女、そしてお前も知る風摩キリトの計3名だ。あちらは遠隔操作でLBXにて、こちらへ来ている」

 

コウスケ「何だって、風摩キリトだと! それを早く言いなよ、まったく…気が変わったよ」

 

>>>コウスケは言うとダイキへと向き直った。

 

コウスケ「仙道ダイキ君。君達は今後スタッフに見つかったら、エキシビジョンマッチのシークレットゲストとして特別に神谷コウスケに招待された…と言いたまえ」

 

仙道「何っ、お前は地下へ行かないのか?」

 

コウスケ「気が変わったのさ。風摩キリト、来ているなら是非ともまた会っておきたい。ミスター宇崎、早く風摩キリト達の位置情報を教えてくれ!」

 

>>>コウスケの言葉に対し、拓也がすかさずPCでキリト達3機のLBXの位置情報をチェックする…が。

 

拓也「予定よりもかなり進行が遅れている。まだ水路を出たばかりなのか……何かトラブルがあったのか?」

 

 

ーーー水路の真上・スタッフエリアーーー

 

キリト「時間を大幅に食ったが、漸く侵入成功だ。さて…」

 

智絵里「風摩さん飛鳥さん、見てくださいっ…!」

 

飛鳥「何かがこちらに猛スピードで向かってくる…!?」

 

キリト「あれはーーーまたLBXか…!!」

 

 

>>>続

 

<< オタクロスのオタ知識 >>

 

オタクロス「オタクロスのオタ知識、デヨ!」

 

オタクロス「今回は、こちらデヨ~!」

 

< ジェネラル >

 

オタクロス「八神英二氏の使っとったLBX、その名も<ジェネラル>デヨ!」

 

オタクロス「今回は新たな敵、メディエイターのホストコンピュータ的役割として機体データを利用されてしまったようじゃのう!」

 

オタクロス「智絵里たんのとっさの機転で何とか撃破に成功したデヨ!」

 

オタクロス「今後もメディエイターの使ってくるLBXには、要チェック!デヨ」

 

オタクロス「では、次回もお楽しみにデヨー!」

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