ダンボール戦機 C(シンデレラ)   作:ぱりぱりィ!

14 / 19
ダンボール戦機 C(シンデレラ) 14

ダンボール戦機 C(シンデレラ) 14

 

 

 

<< 第14章 試作型LBX・AX-02との邂逅 >>

 

 

 

 

ーーーサイバーランス社セレモニー・スタッフエリアーーー

 

 

キリト「あれはーーーまたLBXか…!!」

 

風摩キリト達3名の機体目掛けて、一機のLBXが急速に接近して来ていた。

 

飛鳥「何だい、あの小ざっぱりした姿は…? まるで仮装甲のカバーパッドしか付いてないようだ」

 

智絵里「あっそれ、LBXマガジンに載ってましたっ。でも、羽なんて生えてなかったような気が…」

 

キリト「AX-02……カイザ。イノベーターが実験段階で作った試作機で、AX-03・フェアリー完成前の姿ともいえる機体だ」

 

飛鳥「カイザ、皇帝…それにフェアリー…妖精か。 フェアリーって普通に一般販売されている筈だが…試作機っていうのは一体?」

 

キリト「お喋りは後にしよう。来るぞ…!」

 

>>>怪しく光る紫の翼を身に纏い、同じく紫に発光する剣を手に、3人の所へ突っ込んで来るLBX、カイザ。

 

>>>その剣がイプシロン達に向けて勢いよく振り下ろされようとしていた。

 

飛鳥「ーーっ! 皆、散開だ…!」

 

キリト「くそっ、しょうがない…!」

 

智絵里「わわっ、間に合いません…!」

 

>>>カイザの剣はもうイプシロンの目の前だった。コントロールポッドに映し出される映像が、紫の光で埋め尽くされようとしている。

 

智絵里「お願いっ、動いてイプシロン…!」

 

>>>智絵里の操作に応えるように、イプシロンは屈んだ姿勢で回し蹴りを放ち、その足をカイザの胸部へとぶつけて吹っ飛ばした。

 

キリト「………!!」

 

キリト(今のは……? 嘘だろ……)

 

キリト(こいつは…緒方智絵里は…演習プログラムをやったのをカウントに入れても、たった二度しかコントロールポッドに乗った事が無いんだぞ…?)

 

キリト(CCMならまだしも…こんなに早く自分の手足のようにLBXの操作が出来るなんて…。本当に、奴は何者なんだ…?)

 

智絵里「てえぇぇーーいっ」

 

>>>間髪入れずに今度はイプシロンの方が反撃の拳を打ち込もうとするが、するりとカイザに避けられてしまった。

 

飛鳥「AIで動いているとはいえ、今の機体反応速度…! こいつ、手強いな…」

 

キリト「反応速度………」

 

>>>飛鳥が警戒を強めたのと同時に、キリトは疑問に感じた。 今の回避の仕方、まるであらかじめ軌道が見えていたかのような……

 

キリト「待て二宮飛鳥、狙撃する手を止めろ!」

 

飛鳥「…えっ?」

 

>>>遠距離からカイザを撃ち抜こうとした飛鳥のズィエルの直近に、キリトのOZトマホークが突き刺さる。

 

>>>さすがに面食らった飛鳥が手を止めたのを確認して、トマホークを回収しにデクーOZがやって来る。

 

>>>そこへイプシロンも加わり、3人は防御に徹した状態で会話を再開した。

 

キリト「イノベーターの情報を全部吸い出した時の事を思い出した。あのカイザは当初も、学習機能を備えた人工知能を搭載してあったんだ」

 

智絵里「人工知能…それってAIのこと、ですよね? だったらさっきと同じじゃ……」

 

飛鳥「いや、先程のとはタイプが違う。こちらが悪戯に手を出せば、どんどん攻撃パターンを分析されて太刀打ちできなくなってしまう…そういう事じゃないのかな?キリト」

 

キリト「違いないね。だが…守ってばかりじゃ防御パターンも分析されてたちまち壊滅さ」

 

智絵里「ええっ…?勝ち目無いんじゃないですか…?」

 

飛鳥「いや、手はある筈さ。幾ら何でも、この十数秒でもう智絵里の攻撃をかわせる段階まで来れるのは、幾ら何でも…」

 

キリト「イノベーターなんて何年も過去の話さ。アレにはもっと優秀な人工知能が搭載されているだろうし、イノベーターやディテクターでの戦闘データも先に積ませている可能性だって低くないよ…」

 

智絵里「えぇと、つまり…やっぱり、勝ち目なし…ですか?」

 

キリト「とはいえ所詮は機械。 3人で同時に波状攻撃をし続けて、向こうのブレインをパンクさせてやる位しか、今は思いつかないが…それに賭けるか?」

 

キリト(ジョーカーKCと合わせて4機同時に攻撃…その中の1人はこの緒方智絵里、予測不能の塊みたいな曲者だ。いけると思うが…)

 

飛鳥「ボクは狙撃が良い?それとも皆と同じく近接で行こうか?」

 

智絵里「あ、あの、私のイプシロンもピストルありますっ」

 

キリト「いや、遠距離射撃のデータも取られたくない、3人まとまって近接で攻めようじゃないか」

 

キリト(今こいつピストルって…。<片手銃>って言わない辺り、LBX慣れしていないのは事実なんだろうが…それが疑わしいほどに実力を上げている。つくづく面白いね…)

 

飛鳥「よし、回り込んだ!」

 

智絵里「イプシロンも行けますっ」

 

キリト「デクーOZとジョーカーKCもスタンバイ出来ている。じゃあ4機別方向から同時攻撃を仕掛ける……行くぞ!」

 

飛鳥「当たれ……っ!」

 

キリト「はあぁっ!」

 

智絵里「ていっ」

 

>>>四方向から同時に、カイザへと迫る4機。

 

>>>しかしそれを感知したカイザの…羽が突如、引っ込んだ。

 

キリト「なに……!?」

 

>>>カイザの背中からは勢いよく何かが噴射されーーー真上へと飛び攻撃を難なく回避したカイザは、空中で佇んでいた。

 

飛鳥「ジェット機構持ち…!? キリト、あんなのがあるなら事前に言ってくれないか?」

 

キリト「ーーいや、悪いが僕も初めて見た…あのLBX、姿はカイザだが外も中も相当改造されているみたいだ…!未知のLBXと考えて戦った方が良さそうだ」

 

ガンッ

 

智絵里「…あ。ダガー投げたら普通に当たりましたよっ。射撃なら簡単に届くんじゃないですか?」

 

キリト(どうなってんだよコイツも…)

 

飛鳥「全機、飛行機能は有していないし、ここは射撃に映った方が良いんじゃないかな?」

 

キリト「マズったな…。今日は無理矢理ゴリ押ししてでも進行する気で来たから、デクーOZもジョーカーKCも近接能力特化のカスタムにしてあるんだ。デクーOZのトマホーク投擲には慣れているから、それに頼るしかないね…」

 

智絵里「えぇっ、私のキングスハートも、そんなですよ…?命中を上げる練習はした事もありませんし…」

 

飛鳥「まさに前途多難だね。漸くスタートライン…スタッフエリアの侵入にだけは成功したって所なのに」

 

>>>と言いつつ銃やトマホークを一先ず構える皆の様子を見たカイザが……急降下して、デクーOZに強襲を掛けた。

 

キリト「ーー危ないっ! ちくしょう、うかうかしてたら首を掻っ切られる…おちおち作戦も立てられやしないな」

 

>>>デクーOZは構えたシールドで見事にカイザの剣を防ぎきったが、カイザはすぐに距離を取り空中へと再び退避してゆく。

 

智絵里「すごいっ…あれなら、剣1本でも遠距離の敵も倒しやすそうですねっ」

 

キリト「オイオイ冗談は止してくれ。向こうから見た敵ってのは、僕らのことなんだからさ」

 

智絵里「いえ、あのっ……私たちにも、近い事は出来ないでしょうか?」

 

キリト「…うん?近い事? デクーOZのトマホークは<投擲>だ、アレとはまた違う」

 

飛鳥「そして僕のライフルは<狙撃>…キリト同様その場からは動かない。 ヤツは、カイザは本体ごとこちらに突っ込んで来てる。何しろ向こうの背にはジェットがあるからね」

 

智絵里「い、いえ…そうではなくて」

 

飛鳥・キリト「…??」

 

智絵里「例えば私のイプシロンが空中からダガーで斬りかかる……っていうのは最初考えたんですけど、それだとさっきみたいに簡単に避けられそうな気がするんです」

 

キリト「避けられたら意味が無いじゃないか。第一、どうやって空中にーー」

 

智絵里「なので、あそこの端…LBXなら、上れますよね?」

 

飛鳥「ああ、壁際のあの高台か…確かに。 だけどキリトが言うように、避けられたら意味が無いよ?智絵里」

 

智絵里「そうじゃなくてっ……えーと、順を追って伝えてみますね」

 

キリト「ーーカイザがまた突っ込んでくるぞ…!一旦、全機回避!」

 

>>>キリトの指示でカイザの斬撃をかわしたイプシロン達。

 

キリト「…で?続きを聞かせてもらおうか、緒方智絵里」

 

智絵里「あ、はい。風摩さんのLBXは今接近戦に強いカスタマイズにさっきおっしゃってましたけど…<トマホークによる投擲>は問題なく使えるんです、よね?」

 

キリト「え?ああ…そうだけど?」

 

智絵里「私が壁際の高台からダガーで斬りかかりますけど、それはたぶん当たりません。なのでまずは風摩さんのトマホークでもう一歩、<足場>を作ってもらいたいんです」

 

飛鳥「最初の上からの攻撃はフェイクで、その後にキリトのトマホークを足場にして斬り返すって事かい…?そんな高度なテクニック…」

 

>>>飛鳥が険しい顔をしたが、キリトはもっと難しい表情を浮かべていた。

 

キリト「僕も嫌な予感がしてるんだけどそこじゃない。君はさっき、<まずは>って言ったね?」

 

智絵里「えっ…は、はいっ。もっと良いかもって思ったのは、キリトさんのジョーカー?に私をカイザの近くまで飛ばしてもらってから私が攻撃……外れたらトマホークに乗って2回目の攻撃。だけど、人工知能の頭が凄く良くなってるかもって話してたので…2回目の攻撃が外れたら、飛鳥さんにーー」

 

飛鳥「成る程。高台でスタンバイしておいて狙撃、と」

 

智絵里「……え?いえ。 私が落下するすぐ下にライフルの弾を撃ち込んでもらいたいんですっ」

 

飛鳥「な…なんだって?正気か?」

 

キリト「僕にもちょっと予測出来なかったね、さすがに…」

 

智絵里「私が向こう側…えっと、カイザ? カイザだったら、複数の敵が居る場合、おとり…とかを警戒すると思うんです」

 

キリト「言いたい事は分かる。確かに想定外の所から狙撃されそうになっても、簡単にジェットで回避されそうな気はするさ。だから、君の言いたい事も分かるんだが…」

 

飛鳥「ボク達が目測を誤って…外すだけならいい。何かの間違いでキミのLBXが粉々になる可能性もあるんだよ。それを分かったうえで言ってるのかい…?」

 

>>>飛鳥とキリトの脳裏に、トマホークが突き刺さった状態でライフルに射抜かれるイプシロンの姿が浮かぶ……。

 

>>>しかし智絵里は動揺する事なく答えた。

 

智絵里「AIって…人工知能って、凄く賢いんですよね?だったらそれくらい想像もつかない事しないといけない気がして…。それにーー」

 

>>>智絵里が画面越しに飛鳥を見据えて、続ける。

 

智絵里「わたし…飛鳥ちゃんのことも風摩さんのことも、信じてますからっ」

 

飛鳥「成る程ね。これは……」

 

キリト「そこまで言われちゃやるしかない、か…。 二宮飛鳥、指定の位置で待機、ライフルは構えておいていい。直接当てるわけじゃないからね」

 

飛鳥「了解!」

 

キリト「緒方智絵里はジョーカーKCの武器に乗るんだ。必ずカイザよりも高い位置に吹っ飛ばしてあげるよ」

 

智絵里「ふたりとも…ありがとうございますっ!」

 

飛鳥「お礼は成功してからにしよう。イプシロンが木っ端微塵になっても恨みっこなしだからね」

 

智絵里「そんなことにはなりません。わたしは信じてますからっ」

 

キリト「しょうがないねえ…さて、やってみるかなぁ」

 

飛鳥「キリト、キミは2機同時操作になる訳だけど、問題ないか?」

 

キリト「そちらこそ。間違ってもイプシロンの首を吹き飛ばすんじゃないよ」

 

>>>言うと2人して不敵に笑った。

 

キリト「まずジョーカーKCが武器に乗せたイプシロンを飛ばし、イプシロンは上空から強襲。 それを回避される前提でデクーOZはトマホークをイプシロンの第一着地予測地点へ投擲、イプシロンはこれを足場に再度上昇してカイザへ攻撃。 そしてこれも回避される前提でズィエルはイプシロンの第二着地予測地点を狙撃、足場を作成。 イプシロンは3度目の攻撃、これをカイザへの決定打とする。作戦…開始!行くぞ!」

 

飛鳥「こっちは既に準備完了、いつでもOKだよ…!」

 

智絵里「お願いしますっ」

 

キリト「言われなくとも!…行けぇーっ!」

 

>>>ジョーカーKCは愛用の武器・クレセントムーンを構え、回転をつけてイプシロンを高々と上げる。

 

>>>カイザの頭上から斬りかかるイプシロン。しかしやはり、この程度の奇襲は想定内なのか容易く回避されてしまう。

 

>>>この時点でデクーOZのトマホークは既に持ち主の手から離れ、投擲済みだった。

 

>>>トマホークの位置は誤差の範囲で無事にイプシロンの足場となり、イプシロンは再び飛び上がってカイザに向けてブリザードエッジを振るう。

 

>>>しかしやはりこれも命中する事は無かった。ブリザードエッジは再び空を切る。

 

>>>そしてイプシロンが落下する直前のタイミングでーーーイプシロンの足元には、ズィエルの撃ち込んだライフルの弾が。

 

>>>それを力強く蹴り上げ、もう一度カイザへ接近して攻撃を仕掛けるイプシロン。

 

>>>ーーーだが。

 

飛鳥「ブリザードエッジが…掠っただけ…!?」

 

キリト「どれだけの人工知能積ませてやがんだよメディエイターの連中は! 一旦立て直ーー」

 

智絵里「まだですっ…!」

 

>>>智絵里の目に映るのは……自分が踏んで角度を変えたライフルの弾が当たって上昇してきた、デクーOZのトマホーク!

 

智絵里「わたしは、諦めないっ…!」

 

>>>INFO:アドバンスドVモード

 

智絵里「…必殺ファンクションっ!!」

 

>>>INFO:アタックファンクション・気功弾

 

智絵里「当たってぇーっ!」

 

>>>智絵里は、自分ーーイプシロンより少し遅れて高度を上げて来たOZトマホークに、両腕のエネルギーを思いきりぶつけた。

 

キリト(何っ!トマホークをキャッチして斬るんじゃないのか…!?)

 

>>>カイザへの直接的な攻撃では無かったように見えたものの…Vモードにより急激に跳ね上がった火力は凄まじく、カイザの背後にあったトマホークにぶつけたエネルギーの余波がーーーその背のジェットを、ショートさせる事に成功したようだった。

 

>>>程なくゆっくり墜落してゆくカイザへ、急降下する智絵里のイプシロンが氷皇ブリザードエッジで縦に2回、斬り裂いた。

 

>>>爆発して粉々になるカイザ。念のため周囲を警戒するも人が駆け付ける足音もなく、3人はほっと一息ついたのだった。

 

智絵里「皆さんの思い、繋げてくれた足場を……わたしが無駄にしちゃわなくて済んで、よかったっ……」

 

飛鳥「さすがに3度目の攻撃が決まらなかった時にはボクもひやっとしたけど…さすがだよ智絵里」

 

キリト「僕はてっきりOZトマホークを空中で掴んで、それで斬りつけるものかと思ったんだけど…」

 

智絵里「確かにCCMならそれも出来たかもしれません。でもまだコントロールポッドでそこまでの動きを自在に出来るわけじゃないので…安全牌をと」

 

飛鳥(安全牌って…この綱渡りの連続も所詮、智絵里にとっては安全策なのか!?)

 

キリト(…既に何度も化け物染みた動きをしておいて、よく言うよ)

 

飛鳥「まあ、何はともあれ全員無事だ。これで漸く、更に先へ進めるね」

 

>>>歩き出そうとするズィエルをデクーOZが引き止める。

 

キリト「いや、待つんだ、エリア外の水路でジェネラル…こんなどうでもいい通路で魔改造カイザを出して来る位だ。正直、もう完全に黒だといってもいいだろうね。サイバーランスの警備用LBXというには、幾ら何でも無理があり過ぎる」

 

>>>キリトの言葉に、頷く飛鳥。

 

キリト「とりあえずここまでに遭遇した敵LBXの情報を、信頼なる社長様に送りつけておくとするよ」

 

>>>手早くコンソールからCCMを取り外して拓也へ簡素なメールを送ると、再びコンソールへセットするキリト。

 

キリト「これからはより慎重に進んで…うん?何だ、宇崎拓也がもう返信して来たのか?」

 

>>>キリトのCCMの通知音が鳴る。確認しようと彼がCCMへ手を伸ばそうとした時、物陰から人が現れた。

 

飛鳥「マズイ…! 誰かに見られてたのか!?」

 

智絵里「に、逃げた方がいいですかっ?」

 

キリト「安心してくれ、彼は味方さ」

 

>>>人影はイプシロン達に拍手を送る。その正体はーーー神谷コウスケ…と、荒木比奈だった。

 

 

MAIL:FROM神谷コウスケ

本文:グレイト。素晴らしいLBX捌きだった。どれがキミの動かしているLBXなんだい風摩キリト?

 

コウスケ「久し振りだね風摩キリト。こんな紛い物と一緒に出迎える羽目になって不快なのだが…まあ些細な事だ、再会を喜ぶとするよ」

 

比奈「うっわー想像以上に気に食わないっスねーこのナルシスト」

 

飛鳥「あぁ、そうか…比奈さんの機体はーーなるほど、それで彼は少々不機嫌なのか」

 

智絵里「この人、誰ですか?」

 

飛鳥「神谷重工の御曹司にして、天才的なセンスを持つLBXプレイヤー・神谷コウスケ。LBX工学を学ぶため留学していた事もあったと聞く」

 

智絵里「そんなすごい人なんですかっ…!」

 

飛鳥「暇な時にでもLBXマガジンのバックナンバーを漁ってごらんよ。きっとこの顔を拝める事だろう」

 

智絵里「雑誌に載る……すごいです」

 

飛鳥「いや君もボクも雑誌には何度も載ってるよ?アイドルとしてだけどね」

 

智絵里「あ、そういえばそうでした……」

 

飛鳥(神谷重工の人間が、なぜ他社であるサイバーランスに?いや、クリスターイングラムに吸収されたんだったか…なら尚の事、彼は怪しいんじゃ……)

 

キリト「彼も目的は同じらしい。クリスターイングラム社に怪しい者が居るのは間違いないそうだ」

 

智絵里「それが…メディエイター?」

 

キリト「確たる証拠は、まだ見つけていないってさ。今日は正規の手順を踏まえて、ゲストとしてここに居るらしい」

 

>>>キリトがそこまで言った時、智絵里達3名のコントロールポッドの画面上部にコウスケが表示された。

 

コウスケ「このネズミさんに君達のCCMアドレスを教えてもらったよ。会話が出来なければ連携も取れないだろう?」

 

比奈「はー…こいつとの会話すんごく疲れるんスけどー…」

 

コウスケ「僕と言葉を交えられる幸運を神に感謝するんだよ」

 

比奈「ムカーっ!」

 

飛鳥(は、はは…あっちはあっちで……)

 

智絵里(大変そうです、ね……)

 

コウスケ「イノベーターのLBXをサイバーランスが使って来る訳がない。この僕が案内してあげるから、用心してついて来るんだよ」

 

>>>コウスケの後をイプシロン達がついて行く。しかし、通路の角を曲がった時ーー

 

ドゴンッ

 

キリト「危ない!」

 

コウスケ「爆撃…!?今のはグレネードか?」

 

>>>コウスケがとっさに避けたから良かったものの、LBXがグレネードを投げて来たようだ。

 

飛鳥「LBXだ! まだ待ち構えていたのか…」

 

智絵里「あれはLマガで見たことが……オルテガ?でもなんか色が、違う?」

 

キリト「北米チャンプのジョン・ハワードが使ってるオルテガだ。その横はポール・ゴードンが施したペイントと同じタイタン。 第3回アルテミスのデータも保有している思われるな…メディエイター、腹の立つ奴等だね」

 

コウスケ「ゆけルシファー!その輝きを世界に見せろ!」

 

比奈「ルシフェレックス、遅れを取るなっス!」

 

>>>2機のLBXが、イプシロン達を守るように前へ出た。

 

コウスケ「こちらで注意を引き付ける、その間に風摩キリト達は通路を抜けて奥の部屋を全部調べてくれ!」

 

比奈「さっきナルシスト馬鹿から貰った、ここのエリアMAPを送るっス!」

 

キリト「部屋が幾つもある…既にこれだけ攻撃して来るくらいだ、何かは見つかるだろうね」

 

智絵里「で、でも…この通路を、敵を無視してわたし達だけが抜ける事って…ほんとに出来るんですか?」

 

>>>奥から増援が現れる。デクーエース、デクーカスタムR(監視型)、デクー改、デクーカスタムL(軽量型)……

 

コウスケ「クッ…、こんなにもか…!?」

 

比奈「うわぁぁ、数多すぎっスよ!」

 

キリト「意地でも通したくないらしいね?」

 

飛鳥「こうなったら仕方ない、全機で総攻撃を仕掛けよう。 向こうの部隊を壊滅させてから先へ進む!それしかない!」

 

智絵里「は、はいっ…! ……え?」

 

>>>ふと智絵里が気づくと、妙な顔で彼女を見ているコウスケの姿があった。

 

>>>続

 

<< オタクロスのオタ知識 >>

 

オタクロス「オタクロスのオタ知識、デヨ!」

 

オタクロス「今回は、こちらデヨ~!」

 

< ルシファー >

 

オタクロス「神谷コウスケの使っとるLBX、その名も<ルシファー>デヨ!」

 

オタクロス「凄いのは見た目だけじゃないぞい、必殺ファンクションにはセラフィックウィングとデビルソード」

 

オタクロス「更には特殊モードとしてセラフィックモードを搭載しておるんじゃ」

 

オタクロス「敵に回すと手強いじゃろうが、味方である今なら心強いかもしれんのぅ」

 

 

 

オタクロス「あぁ、余談じゃが…前回の更新が相当に遅れてホントにすまんかったのぅ。訳あってちょっと温泉旅館をやっとったりして色々と手が離せなかったんじゃ、まあそれはさておきーー」

 

 

オタクロス「次回も、お楽しみに!デヨ〜」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。